女神に振られ雪に降られた丹沢山(反省だけなら猿でも出来る大倉尾根ピストン)
- GPS
- --:--
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,627m
- 下り
- 1,619m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ、夕方は雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
神奈川中央交通バス 200円 ※丹沢・大山フリーパス利用。200円くらいお得?でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<登山ポスト> 大倉バス停・どんぐりハウス前。 登山届用紙・筆記具(すごくちびた鉛筆w)もあります。 <道の状況> 前日の雪で石が濡れていて、泥(土)そのものより、泥のついた石がすごく滑って怖かったです。 凍結・泥濘について: 日によって状況が変わるものだと思いますが…。 この日は 大倉尾根:花立から上部が午前中泥濘凍結。でも柔らかくて歩き易い。午後は溶けてぐちゃぐちゃでした。 塔ノ岳〜丹沢山:塔ノ岳北斜面は凍結していたものの、つるつるにはなっていなかったので、アイゼン不要でした。平坦部は日が高い時間に通過したこともあり、気温は0度前後でしたが、日向は溶けてどろどろ。日陰はほどよく柔らかくて歩きやすかったです。 ※いずれにしても軽アイゼンの携帯は必須とのこと。出来るだけ6本爪がいいとのことです。 <温泉> 小田急の「丹沢・大山フリーパス」は本厚木〜渋沢間で乗降自由のため、沿線のいくつかの温泉が利用できます。 http://www.kankou-hadano.org/hadano_higasyuku/higasyuku_top.html |
写真
感想
去年ヤマレコを飾った丹沢の霧氷レコの数々。
すっかり魅了され、いつかは丹沢で霧氷を見たいと思ったのでした。
今年も12月に入ってから、いくつもの幸運な方々のレコが。
見たい、見たい、見たい!!!
もう見たい気持ちがマックスです。
ricalojpさんの霧氷予測日記にも触発され、自分なりに天気図や数社の天気予報とにらめっこして、ここだ!と決めて行ってきました。
…結果は題名にあるとおり、玉砕でございます。
霧氷の女神は微笑んではくれませんでした。
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予報ではこの日もっと冷え込むはずだったのに、朝起きたら、あれ?寒くない。
うーん、と思いながらも大倉へ。夜明け直後の山裾なのに、やっぱり寒くない。
あーこれは外したな、と思いながらもとりあえず大倉尾根に取り付きます。
10年くらい前に1度下って以来、ずっと避けてきた大倉尾根。
何だかやたらと段差の大きな階段だらけの道、という記憶で、もう2度とあれを下りたくないと思っていたのです。
登りはまだましかも、でも、あれだけ段差が大きいと登りもきついはず。しかも単調(だった気がする)なあの尾根を歩くくらいなら、表尾根とかの方がいい。
しかし、霧氷は時間勝負。
公共交通機関利用で、一番早く霧氷エリアにたどり着くには大倉尾根しかありません。
若干しぶしぶと選択した結果だったのですが。
あれ?
何これ、結構楽しい。
しかも思ったより変化もあるし、きつくないじゃん♪
子供の時に食べてまずかった食べ物が、大人になってもう1度食べてみると実は美味しかったような。
何だか不思議な感覚になり、最後はにこにこしながら歩いていました。
霧氷のことがなければ、このレコの題名は「食わず嫌い返上の大倉尾根」になっていたところです。あ、1度歩いているから「食わず」、ではないか。
ほとんど休憩なしで上がったので、金冷シからはさすがにちょっときつさを感じたけど、かなりの余力を残して塔ノ岳登頂です。
「今週一番の寒さ」だったはずのこの日、登っている間は懐に入れた地図が汗でぐっしょり濡れるほどの暖かさ。
でもさすがに山頂に出ると寒い!
急いで尊仏山荘に飛び込み、勢いでスタンプラリーの台紙を購入。
こんな時期からエントリーしてどうすんだ、私。
山荘の裏手に回ると、やっぱりね、霧氷は全くナシ。
でもちゃんとした稜線歩きにも飢えていた私、霧氷はなくともとにかく丹沢山まではマストです。
ところどころ泥濘はあるけど、まだそんなにひどくなく、風もなく。
雲は多いけど、時には澄んでくっきりした青空が通り過ぎていく。
富士山は見えなくとも、丹沢山塊も関東平野もすっきり。
暑いくらいの天候で、ほくほくしながら丹沢山に到着です。
ちょうどお昼時なので、丹沢山山頂のベンチは満員御礼。
でももともとランチは眺めのいい竜ヶ馬場で、と決めていたので、山頂はトイレ&スタンプ&山荘の方とちょっとお話でさくっと通過。ちょっと蛭ヶ岳方面に下りてから少し登った展望のいいところでぼーっとしてから引き返しました。
んが、ここから空は雲が優勢に。
竜ヶ岳でのランチももうちょっと陽射しぽかぽかを期待していたんだけど、残念でした。しまいには雪もちらちら。
塔ノ岳に到着する直前、もしや、と思って振り返ってみると、
大室山、檜洞丸、蛭ヶ岳、不動ノ峰、丹沢山。
名だたる霧氷ポイントが雲に覆われているではないですか!!!
これは明日霧氷ついちゃったりする???
どうする、どうする私。
引き返してみやま山荘に泊めてもらう?
悩みまくって結論は出ず、とりあえず午前中よりは寒くなかった山頂でココアを飲んで心を落ち着けます。
結局、夫には日帰りで行くと言ってあること、尊仏山荘のご主人の「んー、このままもっとガスれば付くかもしれないけど、ちょっとだと思うよ」の話を聞いたことなどでやっぱり下りることに。
金冷シまで下りてくると、今度は雪が本格的に降り始めました。
えええ、と思って稜線(ここからだと、表尾根)を見ると、晴れ。
やっぱりだめかあ、とそのまま下り続けました。
さて、ここからは反省文。
山頂出発が遅すぎです。
塔ノ岳山頂を出たのが14:48。
日没は16:32。
標準コースタイムは2時間。
私は下りが苦手。
はい、アウトですね。
雪はどんどん強くなってくるわ、日没が気になるわ、泥のたっぷりついた石は滑るわで、余裕のない下山になってしまいました。
塔ノ岳の山頂にはもう誰もいなかったし、実際、前後には他の登山者はいません。
絶対に怪我は出来ない、と慎重に下っていきました。そう、気をつけてはいたんです。
にもかかわらず。
何かの音に気を取られた拍子に片足をもう一方の足で踏んでしまい、前のめりに倒れ込むように転倒。一瞬血の気が引きました。
もう誰もいない大倉尾根、雪、こんなところで大怪我したら…。
幸い落としたストックの上に倒れ込んだため、これがクッションになって頭や骨を直接岩に叩きつけずにはすんだものの、そんなのはただのラッキーです。
最悪のシチュエーションで最悪の転び方。
歩くスピードそのものと、体力面では計画に無理はない。
でも休憩、というか大休憩がだらだらしすぎです。
最初の塔ノ岳で20分、丹沢山で30分、竜ヶ馬場で30分、2度目の塔ノ岳で40分。計2時間。
このうちトイレは1回、竜ヶ馬場ではランチだとしても、あまりにも無計画。
いかに休憩はゆっくりするのが好きとはいえ、日が長い時期ならまだしも今の時期でこれは。
脳内で大反省会をしながら、何とかライトをつけずにすむぎりぎりのラインでバス停に着きました。
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そんなにまでして下ったのに。
なんと翌朝、どうも霧氷がついたみたいです(泣)。
ソース:ヤマケイオンライン・蛭ヶ岳山荘の最新現地情報(12/20発信)
http://www.yamakei-online.com/mt_info/info_detail.php?info_id=1013
>今朝の山荘前はうっすらと雪か霜か白くなり、周辺の山々には霧氷がついています。
えええええええ。
それを読んだとたん、ショックだったことといったら。
やっぱりあの時、塔ノ岳から引き返して泊まればよかった〜!!
尊仏山荘のご主人の「ちょっと」はきっともともとレベルが高すぎだった、話ぶりから薄々分かってたのに。(12月最初の皆を感動させたあの霧氷も、「ああ、何かちょっとついたね」って感じだった)
レコを書くモチベーションが激しく下がりました。
ええ、このレコは気力で書いてます。今までで一番。
でも霧氷空振りと自分のスケジュールコントロールミス以外はいい山行でした。
何より大倉尾根を見直しました。それが一番の収穫かな。
今まで10年、毛嫌いしてごめん。
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ところで。
この日最終ランナー(走ってないけど)だと思っていたのですが、結局見晴茶屋で先行の4人グループに追いつき抜かさせてもらい、そのあと、今度は観音茶屋のちょっと上あたりで西丹沢から1日で縦走してきたという方に追いつかれました。
この韋駄天さんとはそのあとバス停までお話ししながらご一緒しました。
が、彼我の足の速さを比べるに、私を気遣ってお付き合いいただいたんだと思います。
ヤマレコユーザーさんかは聞けませんでした。でももしこれをご覧になられることがあったら。
改めてありがとうございました。
とても心強かったです!!
poniさんこんばんは。
丹沢山ニアミスでしたね。残念です
予報に反して暖かく、シャツで歩いていました
バカ尾根を軽く登られたあたり
夏場の山行のたまものですね
元気に歩いて下さい。またお会いしたら宜しくです。
コメントありがとうございます。
本当、ニアミスでした。お会いできていれば、初めての2度会ったヤマレコユーザーさん、だったのですが。
暖かかったですよね、私も下にウール下着を着ていたので汗だくになりました
バカ尾根、確かに体力テスト的な意味もありました。
きつさを感じなかったのは、やはり体力UPしているのでしょうか。
ただ足が遅いので、なかなかタイムは縮まりませんが 。
こちらこそまたお会いしたらよろしくお願いします。
poniさん、こんばんは。
早速おじゃまいたします。
それぞれに目的があって山行ってとても面白いですね。
憧れの表尾根歩いてみて子供みたいにはしゃいだり、霧氷
が見たくて見たくて駄々っ子みたいになったり
山はいろんなプレゼントをいっぱいしてくれます
楽しみましょうね!!
コメントありがとうございます!
これが見たい、やりたい!というのは登山の大きなモチベーションの一つですよね。
山のプレゼント 、確かにその通りです。
時にはこちらが思ってもいなかった意外なものだったり。
アンテナを広げて、いろんなものを受け取りたいと思います♪
poniさん、poniさん。
噂になってましたよ、「霧氷、霧氷。」ってうるさい(失礼)美しい女性がいたって。
グチグチ言ってるけど、山小屋関係者はうれしいんです。
だってね、丹沢の霧氷は、、、いい、美しいもの。
ではでは。
コメントありがとうございます。
ちょっとしつこかったかもと思っていたのですが、やっぱり
「よっぽど好きなんだね、霧氷」とか言われましたし
正に駄々っ子 申し訳ないことしました。
それにしても「噂になってる」って、どんだけ〜。>_<
「美しい」という部分はricalojpさんのアドリブですね、お心遣いありがとうございます。
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