太郎兵衛平の休日―虹の薬師岳と流れる雲の北アルプス大展望
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その他1人 - GPS
- 26:40
- 距離
- 21.4km
- 登り
- 1,819m
- 下り
- 1,806m
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| 天候 | 1日目：晴のち雨 2日目：曇ときどき晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス タクシー
高尾04：49（京王高尾線） 北野04：59/05：01（京王線） 分倍河原05：18/05：25（JR南武線） 府中本町05：27/05：32（JR武蔵野線） 南浦和06：06/06：16（JR京浜東北線） 大宮06：28/06：42（北陸新幹線かがやき501号） 富山08：26 電鉄富山09：00（富山地方鉄道特急）乗車券940円+特急券110円 有峰口09：37 有峰口🚏10：10（富山地方鉄道バス※予約したがしなくても乗れる）￥2500 折立🚏11：05 復路： 折立13：40（協和タクシー※要予約￥12550・含有峰林道通行料） 有峰口駅14：20 有峰口14：21（富山地方鉄道立山線）￥840 岩峅寺14：34/14：38（富山地方鉄道上滝線） 朝菜町14：57 （徒歩10分） ※まちなか天然温泉ゆくりえ￥800 （徒歩15分） 南富山駅前17：32（富山地鉄市内線）￥210 電鉄富山駅・エスタ前17：49 富山19：37（北陸新幹線かがやき516号） 大宮21：30/21：36（JR東京上野ライン） 赤羽21：51/21：58（JR埼京線） 新宿22：12/22：24（京王線） 北野23：01/23：03（京王高尾線） 高尾23：13 |
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感想
この週末は九州に強力な台風10号が近づいていて全国的に天候は不安定そうだったのでどうしようか迷ったのだが、太郎兵衛平（太郎平）と薬師岳へ行ってきた。
今回の目的は4年前に通過して今度はゆっくりと滞在したいと思った太郎平の山小屋でゆっくりすることだ。
そして薬師岳も往復できれば充分満足だ。
最初の計画では薬師岳を越えて五色ヶ原を経て室堂まで行くつもりだったのだが、今年は体力が低下していそうなので余裕のあるプランに変更していた。
今年は山小屋泊の登山はできないかなと思いつつ、最初に予約できたのがこの太郎平小屋だった。
その後、この登山に向けた足慣らしも兼ねて、那須岳の三斗小屋温泉と、八ヶ岳の青年小屋と登山を重ね、最終目的の太郎平小屋を断念するのは口惜しい。
なので太郎平まで行ってみて天気が悪そうならそこで引き返すつもりで決行。
去年7月に立山、大日岳へ行った時↓も四国沖に台風があったが、風下側になる北陸は天気が持ったので大丈夫かなとも思った。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1943706.html
迎えた土曜日、乗り込んだ北陸新幹線が富山平野へ抜けると、立山も剱岳もくっきりと見えている。
これは今日は天気は大丈夫かなと思う。
電鉄富山駅からレトロな車両の富山地方鉄道に乗り込み有峰口へ。
車内は思ったよりも空いていて、有峰口駅で降りたのは我々のほかには3名。
しかもその内折立へ向かうバスに乗ったのは2名だった。
有峰口駅からのバスは高速バスでも使うようなデラックスバスで、たった4名の乗客ではもったいない。
9月からは土日の午前中しか運行されないがこれでは仕方がないかなと思った。
折立から樹林帯を1時間ほど登ると最初のベンチに到着し、ここからは眺めの良い気持ちの良い尾根道が続く。
向かう太郎平にはだんだん雲が垂れ込めてきて、あとちょっとというところで遠方から雨音が聞こえてきたかと思ったら、あっという間に雨が降り出した。
ただもうほぼ平らなところまで来ていたので傘を差して進む。
太郎平小屋まで雨の中を歩いたのは15分程度だっただろうか。
今年は4人ずつのスペースを1グループごとに割り当てているようで、広々と小屋でくつろげるのが嬉しい。
そのスペースには小窓が付いていて、そこから太郎山を眺めることができる。
小屋に着いた14時過ぎは静かだった小屋の中も、1時間ほどすると次々と客が到着して賑やかになってきた。
老年の団体は雨に降られてよっぽど体が冷えてしまったのか、乾燥室のストーブの周りを陣取り暖を取り始めた。
自分たちは雨の中を到着したが、どちらかというと汗だくだったのだが、年齢によってこうも体感というのは違うものなのかと思った。
雨の太郎山が見える談話室で、このまま雨が続いてしまうのかなと思いつつお茶を飲んでいたが、16時ごろになると雨が止んだので太郎山まで散歩に行く。
10分も登ると太郎山の平らな山頂に到着する。
4年前に歩いた↓水晶岳や雲ノ平方面がよく見える。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-939646.html
雲ノ平へ行ったことがないYcに雲ノ平もこんな感じかなと聞かれたが、雲ノ平はもっと岩がゴロゴロした感じだった。
雲ノ平よりこの池塘のある太郎平の方が気持ちいいなと思う。
夕食の時間になったので小屋に戻ろうとすると、雲ノ平に虹が架かっている。
夕食後夕焼けがきれいそうなのでまた太郎山まで散歩に出かけると、今度は薬師岳に虹が架かっていた。
薬師如来の祀られている薬師岳に後光が差しているかのようだった。
翌日曜日の朝予定通り4時に目を覚ますと雨の音が聞こえる。
Yc曰く「チームシルバー」は昨日の夕食時に発表していたように4時に雨の中スタートしたそうだ。
昨日の様子だとまた低体温症気味にならないかと少々心配だ。
我々は最悪雨が止まない場合は無理をせず下山をするという選択もあるので、雨が止むまで寝床でゴロゴロと過ごす。
ちょうど日の出の時刻の5時半頃になると周囲が明るくなるとともに雨も止んだ。
外に出ると西の空にまた虹が浮かんでいる。
これは薬師如来のご加護かと思い出発。
最初は霧の中に隠れていた薬師岳も姿を現してくれる。
振り返ると黒部川源流域の黒部五郎岳、北ノ股岳が朝日に照らされ始めていた。
薬師峠から薬師平へ登り返し、周囲の景観が開けるとともに風が強くなってきた。
遠くの台風の影響なのか分からないが、この分だと稜線に出たら暴風の可能性もある。
稜線に出て危なそうならこれまた引き返さなければなあと思いつつ進んでいたが、ありがたいことに稜線に出たところで風が弱まった。
山頂には例のチームシルバーの姿も見え、無事に登頂できたんだなあと安心した。
山頂に至り振り返ると、ちょうど槍、穂高が姿を現し始めた。
薬師如来の祀られた祠の向こうに回り込むと、立山、剱も雲の中から登場。
立山、剱の向こうには後立山の面々も全て姿を現している。
出発時も雨に降られず、山頂では展望が開け、本当にちょうどいいタイミングだった。
山頂には1時間弱程いたが、山頂を発つ頃には、遠い台風からの南東風のためか、東側から次々と雲に飲み込まれていった。
下りは雲は増えたものの強風は止んだので、ゆっくり花を見ながら下ることにする。
チングルマは綿毛になっていて、その中にミヤマリンドウの淡いブルーがあったり、リンドウが濃紺に色付いているのが目に入る。
薬師岳山荘へ向かって下りていくガレ場も太郎平までの景観が開けて気持ちがいい。
東側からの雲は鷲羽岳までを飲み込んだが、その後水晶岳まではやって来ず天気は何とか持っている。
太郎平まで戻り天気次第では急いで下りようかと思ったが、まだ大丈夫そうなので1時間ほどお茶の時間を取ることにする。
これで太郎平のゆったりとした休日を実現することができた。
折立までの下りでも雨に降られることはなく、時折陽射しが暑いくらいだった。
午後はバスがないのでタクシーを予約していたので時間調整をしながら下りる。
それでも20分ほど早く折立に着いたが、タクシーも早めに来てくれていた。
バスに比べるとタクシーの方が高くついてしまうが、この値段程度だったら好きな時間で帰れるしまた利用しようかなと思った。
運転手さんもとても親切で途中有峰ダムの展望台でも止まってくれたりした。
しかもバスに比べて20分ほど早く有峰口駅に着いたので、早めの電車にちょうど乗ることができた。
帰りは余裕を持った遅い時間に新幹線を取っていたので、珍しく温泉に寄ってみることにする。
富山地方鉄道の朝菜町駅で降りると、1�劼曚匹撚浩瑤�あることが分かったのでそこにした。
富山駅は何度も利用したことがあるが、富山市内を歩くのは初めてなのでこれも楽しい。
帰りはまた1�劼舛腓辰箸破椰瑤梁燭は�面電車の南富山駅へ行けることが分かるのでそちらへ歩く。
登山の帰りにちょっとした街中観光をするのも楽しいものだ。
行くかどうかかなり迷った山行だったが、決行してよかったなと思った。
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