日光 内ノ外山 日光どマイナーピーク
- GPS
- 32:00
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,011m
- 下り
- 1,456m
コースタイム
天候 | 曇り/雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
高原歩道の鳴沢の橋は流されていて堰堤の下部で渡渉。(管理部署に連絡済み) 高原歩道から外れて尾根に取り付くと笹薮になる。最初は膝丈であったが次第に腰から胸になる。 完全に尾根に上がると笹は低くなり歩きやすくなる。薄い踏み跡や古びたリボンが時々あるが基本的に無いものと思ったほうが良い。 1603m峰を過ぎると斜度が上がってくる。笹がひどく滑りやすく苦労する。 内ノ外山基部までは藪バリエーションといった感じでたのしめる。 内ノ外山へ上がる最後のルートはヒドク悪い。 2ピッチザイルを伸ばして山頂に至る。 山頂からは表日光連山の稜線が見えるが大きな壁が立ちはだかる 天気が良ければ女峰赤薙爆裂火口の内側が見渡せる 圧巻であろうが私は見れなかった。 |
写真
感想
赤薙山南尾根を登っているとき ふと西側に視線をやるととんがったピークがあった。
尾根はしたから続いている。遠目から見て斜度は7、80度。キツかねぇ…
黒岩尾根から見ていると西側は切れ落ちている。巻くことは難しそうだ。
女峰山山頂から見ると大きなコルが後ろにある。とても気持ちが良さそうだ。
稲荷川河川から見上げる。笹原が多く気持ちの良い尾根なんではないだろうか?
稜線から見下ろ……す機会はなかった。なぜか いつもガスっていた。
様々な方向から見て、チャレンジしてみようと足を運んだ。
一度で登りきれたら儲けものっと言うくらいの気持ちで。
遠目で7、80度なら部分的には90度を超えるかもしれない と知人からの助言を貰った。それで地形図を読み込み、装備を考え直す。
ふむ。30mの補助ではなく50mのメインを持っていた方がよさそうだ。
その予感は的中した。
朝、日光駅からバスに乗り込む。湯元方向のバスはものすごい行列が出来ていた。今は、紅葉のシーズン真っ只中。道中聞いたラジオからは中禅寺湖まで120分と聞こえてきた。
高原歩道の最初の登りを登り再び緩やかになると内ノ外山尾根の枝尾根に当たる。
そこから1306m峰を目指して笹薮を漕いで行く。膝から腰丈の笹薮がずっと行く手を阻む。内ノ外山尾根本流に当たる頃には笹薮の高さは顔のそばまでになった。
尾根に上がると笹の高さは途端に低くなり歩きやすくなる。
稲荷川の崩落地をいくつも横目に尾根を登っていく。
ガスが濃く景色はないが森の雰囲気の良さは身にしみてくる。
1409m峰を過ぎると次第に斜度がきつくなってくる。足元は濡れた笹で非常に滑る。
荷が重い事もあり非常に気を使った。速度はガクンと落ちてしまった。
予定より大分遅れて内ノ外山基部に辿り着く。
立ちはだかるは壁のような斜面。
右手にはルンゼ。
正面はややかぶった壁。
左は藪に覆われている
そのピークの両側は切れ落ちている。
ふむ。…どうにもこうにも登って様子を見ないとどうにもならないな
ヤブっぽく上までどのラインも見渡すことはできない。
1本目。正面屋や左よりにラインを取るも岩に阻まれ断念。岩が弱く支点が取れないので単独でなくとも無理ゲーである。ハーケンは何度か衝撃をかけると簡単に抜けた。
2本目はルンゼ。ルンゼと言ってもほとんど岩溝なので中は登れない。左岸側の岩場しか着けない。が足元はスッパリ切れ落ちている。落ちたら死ぬな。
斜度やホールドを見る限り登れそうなのだが落ちるリスクも低くないので諦める。
時間も時間なので次の挑戦が最後か…さて、どうしたものか
2本目から基部に戻るとき、藪の中にラインが見えた。
あれか!!!!!?(゜∀゜ )
立木で中間支点を取りながらザイルを伸ばしていく
最初は左上して…中間くらいで右上に変わる。
そろそろザイルがいっぱいかと思う頃にピッチを切れそうな緩い斜面に出た。
ザックを回収して再び登り始める。
緩い斜面を左に進み足場の狭い岩に取り付く。取り付く際の足場の幅は15cm程度で足を滑らせたら百数mまっさかまさだ
岩がもろい。慎重にホールドを決めていく…振り返ると深い谷が広がる。
雲竜渓谷はでかい。深い。
そして、登りきると緩やかな場所に出た。
藪っぽい中を十数m進む。目線より高いところは表日光連山の稜線のみになった
内ノ外山の山頂に辿りついたのだった
あいにくの天候で景色はよくないが雲竜渓谷は見下ろせる。
目の前には大岸壁がある。稜線に抜けるには この稜線への壁をどうにかしなくてはならない
さて、どうする。どうにもならない。この距離からでは弱点が見抜けない。
これは天気の良い時にまた来るしかない。
日没が迫っていたので素早く下山に入る。
山頂から2ピッチ懸垂下降を終えた頃にはあたりは暗闇に包まれていた。
ヘッドライトの明かりを頼りにビバークのできる平らな部分を求め進む。
登ってくる途中にあたりは付けてある そこまで降るのだ。
尾根を外さないよう方向を細かく確認しながらビバーク地まで降り朝を待った。
そして、翌朝 嵐の中市街を目指し下山していったのでした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する