【越後駒ケ岳】往きはよいよい帰りはこわい、精神攻撃に白旗寸前、先人の言う通りだった。
新潟県
Noahtsun
A93Ot4MFH
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,210m
- 下り
- 1,210m
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| 天候 | ▼前日、関東地方は雨ではなかったが関越トンネルを越えたら新潟は雨だった。新潟の雨は夜更け過ぎに上がった。当日は気温22〜23度、ここちのよい風も吹く絶好の登山日和だった。快晴ではなかったが、眺望を楽しむには十分だった。山座同定的には大間違いだったのだが、山頂からは関東地方の悪天候は大分水嶺がせき止めている様に見えた。この勘違い、現実としては正しくて、関越トンネルをくぐった後は、車のフロントガラスには大粒の雨が叩きつけられていた。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
自家用車：自宅 ⇒ 枝折峠駐車場 【復路】 自家用車：枝折峠駐車場 ⇒ 自宅 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
▼今回のコースを総括すると、整備が行き届いた登山道ということになるのでしょう。離合に苦労するほど幅員が狭いとは感じませんでしたが、道中、腰を下ろせるベンチ等の設備は1箇所しかなかったと思うし、腰を落とせるほど道幅の広いところもあまりなかったと記憶している。小休止する場所の確保には少々気を遣うかもしれない。 【道行山〜小倉山】 路面に赤土粘土層が露出している箇所が至る所にある。雨後は非常に滑りやすいので注意。 【駒の小屋直下の岩場】 本コース核心部の岩場ですので注意は必要ですが、滑らない岩肌なので落ち着いて対処すれば難易度は決して高くないと思う。怖がりの私でも、下りもそれほど苦にならなかった。 |
| その他周辺情報 | ▼下山後の入浴は、銀山平温泉の白金の湯がおすすめ。枝折峠から８ｋｍ程度の距離。入浴料も650\と手ごろです。入浴後は、奥只見シルバーラインを使えば酷道352号の細い曲がりくねった山道部分を通過せずに小出ICまで辿り着ける。奥只見シルバーラインはトンネル部分が大部分を占める。素掘りのトンネル内は天然のクーラーでとても涼しい。ただ、地下水で路面は常に濡れている感じでカーブもきつく、運転には気を遣うみたいだ。夜に走るのは嫌だと運転が上手なK副隊長が言っていたことを付け加えておく。 |
写真
午前4時半起床。本日は越後駒ケ岳を登る為に前日夜出発の枝折峠で車中泊です。前日の夜11時頃には降っていた雨も夜更け過ぎにはやんだみたいで、空は晴れ渡り季節外れのオリオン座が見えました。写っている星はシリウスか惑星のどれかだと思います。
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今日はK副隊長と一緒です。K副隊長「低い木が多いですね。森林限界ちかいのかな？」本日は高い木々に囲まれた普通の樹林帯は一切なく、森林限界まで写真の様な風景が続きました。
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霧の様な雲が上ってくるなかなか神秘的な光景ですが、滝雲かと問われるとちょっと違うんでしょうね。因みに写真正面に写っている山は二百名山の荒沢岳らしい。
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遠いせいか流量が少ないせいか、相変わらず注目している人が少ない雲。残念ながら本日この時間には滝雲には出現しないみたいです。また来いということなんでしょうかね？
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滝雲はだめでも、好天候の越後駒ケ岳は我々に保証されています。進んで行きましょう。正面に写っている山は、終盤我々に精神攻撃をしてくるピークの一つ、明神峠ピークですが、この時は当然そんなことには気が付いていない。
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しばらくして、本日の目的地越後駒ケ岳が姿を現しました。うーん、ものすごく遠いですなあ。たどり着けるのでしょうか？駒ケ岳の隣の中ノ岳は雲に隠れているみたいです。【◎】
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越後駒ケ岳にたどり着く前に、行く手を阻む小ピーク。先行する登山者が登って行くのが見えたので撮影。この辺りで小ピークをいくつか越えたはずなのに、体力に余裕がありきついと感じなかった為か記憶に残っていない。これが復路の我々を苦しめることになる。
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道行山山頂はコース上にはありません。ちょっとだけ寄り道が必要なみたいです。寄り道方面を撮影。寄り道をするか否かをK副隊長と相談したが、今回はパスすることで一致。
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小倉山山頂の概観。狭い山頂で、ベンチはありません。コース状況欄にも書きましたが、本日のコースは、腰を下ろして休める設備はほとんどありません。
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更に高度があがった振り返ったら辿ったルートが見える第三弾。近くでは見えなかった百草の池が下の方に小さく見える。これも代表写真にしてもいいかなと思った写真の一つです。
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実はこっちの方角は群馬県というか谷川連峰の方面と勘違いしていたんですよね。安達太良や磐梯山に掛かる雲が、大分水嶺がせき止めている関東に雨をもたらせている雲だと勘違いしてたことにようやく気が付きました。
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勿論岩場ですので慎重さは必要ですし、勾配がきつい登りでしたので息も上がりましたが、怖さや難しさは感じなかったかな。少しだけ帰り道無事に下れるかなという心配が頭を過りましたが、以前ほど深刻には心配しなくなったみたいです。
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山頂では、本日の越後駒ケ岳で日本百名山を完登したご夫婦に遭遇しました。こんな時代だからこそ、なんかおめでたい場面を共有出来て幸せでした。ありがとうございました。
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雲に覆われ始めて、あれは八海山ではないかと気が付く。山頂のギザギザ具合を見て、まあ私には無理な山ではないかと思った。実は登山当日の発熱で、ドタキャンして登れなかったことがあったのですが、神様が登るなと言っていたのかもしれないとぼんやり考えたりしていました。
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ついさっきまで居た山頂、たった数分でこんなに下ってきました。いい山だったな。もう少し居たかったなという思いが再度湧いてきました。
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心配していた核心部の下りも、思っていたよりはるかにスムーズに下ることができました。無事核心部をくだってから振り返って撮影しています。K副隊長曰く、岩の表面が滑らないことが難易度が高くない一番の原因ではないかとのこと。
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雪渓が残っていたので撮影。万年雪と氷河の差はなんだろう？なんてぼんやり考えています。ここから先は、いつもの通り、下りに気を使ったり疲労で写真の枚数が激減します。
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あまり記憶が定かではないが、時間帯からして道行山をすでに通過した後に現れたアップダウンに茫然としているところだと思う。往路も同じ数のアップダウンを繰り返しているのだが、前にも書いた通り体力に余裕があったせいで印象に残っていないだけにこの風景はかなり衝撃的でした。ここら辺の心境は感想欄にて。【※】
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明神峠のピークを過ぎたかその手前位の写真だと思う。わかりにくいが、写真中央部より少し右上寄りに、木々の合間から駐車場が見えたので、乾いた笑いを浮かべながら撮影した写真だと思う。まだまだ距離が残っていることがはっきりして少々自暴自棄になっています。
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今度ははっきり駐車場が見えました。もう残りわずかなので、普通なら最後の力が湧いてくるところなんですが、寧ろ絶望感が増した気がした。
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K副隊長が用意してくれていたノンアルコール飲料。美味しくて一気に飲み干してしまいました。復路の小倉山を過ぎてからが、地獄でしたが、総合的に見ても本当にいい山行でした。このような機会を提供して頂いたK副隊長に感謝。また誘ってください。
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感想
▼9月10日の木曜日にK副隊長から越後駒ケ岳に登らないかとのお誘いを受けた。これを逃すといつまたチャンスが巡ってくるかわからないので、ぜひお願いしますと間髪入れずに返答した。
▼9月11日午後8時半ごろ、K副隊長がわざわざ自宅近くの最寄り駅まで迎えに来てくれました。大変ありがたいことです。関越自動車道に乗って3時間強、国道というより酷道というべき国道352号の細い山道をくねりながら進み、12時前に枝折峠に到着した。駐車場にはまだ空きがあったが、その後続々と車が到着してくる。翌午前4時には、路駐であふれかえっていたことは写真のキャプションで紹介した通り。
▼後は、後日加筆する予定。いつもの通り備忘録として頭出しをしておく。
・後半に受けた精神的ダメージについて【済】
・山座同定不発【済】
・膝痛【済】
・夫婦で共通の趣味を持てることについて【済】
・下山時のことはあまりくよくよ考えないことについて【済】
【後日記】
■どんなことがあっても、今回の山行後半で受けた精神的ダメージについては記録しておきたいと思う。臆病な私は、山行に誘われたら真っ先にそのコース上に危険個所の有無をチェックする為、沢山のレコを読む。越後駒ケ岳も例外ではなかった。少なくとも10近いレコを読んだと思う。大体の人が、�ゞ陲両�屋直下の岩場のこと（ただし、注意が必要と言う人と問題ないという人に意見が二分されていた）と、��復路のアップダウンがきついの2点に触れていた。当然私の注意は�，暴乎罅↓△魴攣襪靴討い震�ではない、そこそこきついのだろうなとは思っていたが、甲武信岳の徳ちゃん新道よりは楽だろうとも思っていた。
・登山時は早朝でまだ頭が活性化していないが体力は十分ある、心地の良い風も吹いていたりと好条件も重なり、枝折峠から小倉山までの間にアップダウンが複数あったことは覚えていたが、正確な回数までは覚えていなかった。今地形図で確認したら、枝折峠から小倉山まで、道行山分岐点も含めて最低7つのピークがある（小倉山は含まず）が、せいぜい3回程度のアップダウンと間違って記憶していた。
・登りも大変だったが、そんなに疲労感は強くなかった。気温も低く、景色も良かったせいだと思う。下山も、駒の小屋直下の岩場を想定以上にスムーズに下ることができたことも手伝って、小倉山までは非常に良いペースだった。徳ちゃん新道はおろか、先月の燕岳合戦尾根の下りの方がきついなと愚かにも感じていた。
・多分小倉山を過ぎてからだったと思う。少し膝が痛み出した。これはすぐにサポーターを両ひざに巻き、ロキソニンを飲んだことが功を奏したのか、膝痛は治まったが、スピードは控えめに行かざるを得なかった。また、小倉山~道行山間は路面が赤土粘土層で覆われている箇所が多く、スリップしないよう気を使う必要がありますます速度があがらない。思っていた以上に時間がかかる復路に少しげんなりしていた。
・でも道行山までは平常心だったと思う。道行山を過ぎれば、もうゴールの駐車場までわずかだと勘違いしていたからだ。ところがどっこい、何度でもピークが目の前に現れる。写真【※】のピークを目の当たりにした時は、茫然自失状態に近かった。手前のピークを登ったとしても、その奥に長く道が続いているし、まだいくつかピークがありそうだと予想が付いたからだ。あのピークは登ることはないだろう。だって往きに通った記憶ないものなんて現実逃避をしていたら、先行者が眼前にあるピークを登って行くのが見えた。ああ、やっぱり登らないといけないのか。その時精神が崩壊するのではないかと思った。途中乾いた笑いが止まらなくなったり、自暴自棄気味な感情も湧き上がってきた記憶もある。
・実は明神峠から小倉山間のコース上にあるピークは、そんなに大したピークではない。どれも登り切るのに絶対に10分もかからないはずだ。だけども、記憶にないピークが幾重にも行く手を阻んでくると言うのは精神的には本当につらい。冷静に考えると、体はそんなに疲労していなかったと思う。間違いなく徳ちゃん新道の方がきつかったと思うし、合戦尾根の段差の大きい長い下り坂の方が嫌らしいと思うのだが、道行山から先の下山路は、本当に精神的にきついものがあった。ああ、これが先人の言っていた帰りのアップダウンのきつさだったのかと、身をもって体験したのである。
■今回は方向感覚もなく、かつ新潟の山にも疎いこともあり、山座同定は全くの不振だった。かつて至仏山から越後駒ケ岳が見えたことから、至仏山や燧ケ岳を見つけられたらなと思っていたけど、全く正反対の方角を探していたみたいで、そら見つからないよなと今思う。新潟と群馬の県境でもある大分水嶺の方角も全く見当違い、どうも福島方面を群馬方面と勘違いしていたみたいです。山頂から、大分水嶺が太平洋からの悪天候を食い止めているなんて思っていたが、全く見当違いの方向を見ての感想だから恥ずかしい限り。（結果的にはこの見当違いは正しかったことが、関越トンネルをくぐった後に実感することになるのだが・・・）方向感覚にすぐれたA隊長がいたら、正しい方角に導いてくれていたんだろうなあ。まだまだ精進が足りませんね。
■臆病な私は、下りが苦手です。登りでちょっと急な坂を上っている最中から、下山時のことを心配しています。甲武信ヶ岳の徳ちゃん新道は、ご存知の通りかなりの急勾配です。序盤に壁の様に見えた急勾配がありました。息が切れてゆっくりとしか登って行けませんでしたが、同時に私は下山時のことを心配して、それが更に私のスタミナを奪っていくという負のスパイラルを起こしていたことを思い出します。
・【甲武信ヶ岳の私のレコからの引用開始】徳ちゃん新道の急坂が、私の体力をかなり削ったのは事実だが、体力だけではなく、精神的スタミナも相当ダメージを受けていたと思う。この急坂、帰り道無事降りることができるのだろうかと考えてしまうと、足が一層重くなる。精神的ダメージが体力を更に奪っていくというネガティブな私が陥る黄金の負のスパイラル。今回もすっかり嵌ってしまった私を、K副隊長は宥め賺しながら最後までお付き合いくださいました。本当にタフな人だと思います。山も30回近くご一緒させていただいていますので、私の弱点を知り尽くしています。下山後、K副隊長「実はあの急坂、（私が）復路で怪我無くと下れるのかなと少し心配していました」そんなことを表に出さずに私を激励し続けてくれたK副隊長には足を向けて眠れませんね。【引用終わり】
・甲武信ヶ岳をK副隊長と登ったのは丁度2年ほど前になります。今回も駒の小屋直下の岩場を登りながら、K副隊長に「この岩場、下山時私は無事下りることが出来るのでしょうか？」と弱気になりながら訊いたです。「大丈夫ですよ」とはK副隊長。いつもの私なら「そりゃ無理ですとは言わないよなあ」とか思いそうなんですが、不思議と素直にK副隊長の言葉を受け入れられた。そして、実際下山時に岩場に差し掛かるまで、岩場に心を支配されることもあまりなかったと思う。心配事は、その場になって心配してしっかり対処すればいい。先から心配してもどうせ心配事はなくならないのだから。少しニヒリズムも入っていますが、まあこんな心境でした。心配し続けるのに疲れたのだと思います。
・無事岩場も下り終えてから、K副隊長にその時の心境を話したところ、K副隊長「経験を積んできたということではないですか？」とのお言葉を頂きました。甲武信ヶ岳の時は心配をお掛けしましたが、今回はあまり心配させないで済んだと素直に喜んでおきます。下山時のことは下山時に心配し、その時に全力で対応する。私にとって悪くない心境の変化です。この心の持ちようが今後の山行でも続くことを希望します。
■膝痛について。下山時に久しぶりに膝痛が発症しそうな予兆がありました。この予兆は放置すると確実に痛みに成長する。まだ、小倉山を越えたくらいの箇所で深刻な膝痛が発症すると、手に負えなくなるなと考えたので、サポーターを装着して膝小僧を圧迫して固定、ロキソニンも服用した。これらが功を奏したのかその後深刻な膝痛は発症しなかったが、下山後サポーターを外した後、ジンジンと沁みる様な痛みがしばらく続いた。高価なサポーターでなくても、膝を確実に固定できれば、膝痛にはそれなりに高い効果が期待できるということなのかしら？今後もお守りとして絶対に携帯することを心がけようと思う。
・登りの段階からトレッキングポールを使用しても良かったのですが、岩場があることが事前にわかっており、ポールを使いながら岩場を通過する自信がなかったことからポールの使用には慎重にならざるを得なかった。岩場通過時は、両手を空けておきたい。岩場の手前でポールを収容すればいいだけなんですが、収容には時間が掛かるのでK副隊長をお待たせするのも悪いしなあと。ポールを使用するか否かの判断は難しいですね。
■写真のキャプション欄で書いた通り、ご夫婦で百名山を制覇した方に山頂でお目にかかりました。私もつい最近50を超え、人生の後半戦真っ只中という年代になっています。今はまだ仕事があるからいいのですが、十何年か後にリタイアした時に趣味が必要と言う思いは日に日に強くなっています。昨今のコロナ蔓延下でしばらく家にこもらざるを得ず、在宅勤務を続けていた時期になんかストレスが溜まって精神的にきつくなった時期があります。登山中にした会話：K隊長「人間、誰でもいい、面識がなくてもすれ違うだけでもいい、兎に角一日20人程度の人と遭遇しないとおかしくなるらしい」といった言葉が凄く印象に残っています。人間はそれだけ社会的な動物ということでしょう。
・今思うと、あれが定年後の状況を疑似体験させてくれたということだと考えています。何もやることが無く家に引きこもること、ずぼらな私にはものすごく魅力的に見えていた状況が実は中々過酷な環境かもしれないと気が付かせてくれたので、コロナ禍も悪いことばかりではなかったと思っていますが、兎に角何か日常的に無理なく時間を費やせるものが必要なんだろうということに気が付いたということです。仕事も仕事に追われることで無理なく時間を費やせていると言える訳です。これがなくなったら？結構深刻だと容易に想像が出来ます。どうせ時間を費やすのなら楽しく没頭できる方がいい。趣味を持つことの重要性を痛感した次第です。
・今のところ登山は今後も続けられる可能性がある趣味となっています。飽きっぽい私が5年も続けられているのはある意味奇跡に近い。このまま続けていきたいと考えています。近いうちにテント泊にも挑戦したいと考えています。登山の裾野をより拡大することで趣味としての寿命の延命化を図りたいと考えているということです。残念ながら女房が全く登山には興味を示さない。多分登山に女房を引き込むことは絶望的だろう。
・定年後を考え、女房と共通の趣味を持てることは非常に大事なことだと思います。登山は無理でもなにかもう一つ趣味を見つけたい、それは女房と一緒に楽しむことができるものであれば尚良い、今回山頂でお目にかかったご夫婦を見てその思いを一層強くした次第です。
■最後にもう一つ、私自身のレコスタイルが変わりつつあることに気が付いたことを書いておこうかと思う。以前の私は、読み返した時にどんなコースだったか思い出せることを第一の目的に、そしてあわよくばそれが見に来てくれた人にも役立つように、コース上のものは出来るだけ多く取り込もうとしていました。例えば分岐点では当然ですが、仮になんでもない道標であっても貴重なコース上の情報として撮影していました。
・今回、道行山〜小倉山間の粘土質で滑りやすい路面状況の写真が一つもないことに気が付いた。以前の私ならとても重要な情報として真っ先に撮影していたはずの類のものだ。越後駒ケ岳は一本道で、あまり避ける場所が無く、今回の様に後続の人が連なっているから撮影で迷惑を掛けてもという力が働いていたのも事実だが、それでも綺麗な風景の写真は撮影しているので、それが決定的な理由ではない。私自身が登山慣れしてきたのか、綺麗な風景以外は写真に撮影しなくても良いと無意識に思う様になってきたからなのか。良い、悪いの問題ではなく、私の心境変化の可能性として今回記録に残しておく。
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私が登った時は、八海山は雲の中でしたが、槍ヶ岳・穂高岳は見えました。今度、紅葉の時期に八海山にでも行きますか？
隊長、コメントありがとございました。肉体的な疲れより、精神的にやられた山行でした。あと、膝痛も発症したかな。K副隊長も膝の裏の筋を痛めたみたいで、復路は滅茶苦茶時間が掛かりました。でも印象に強く残る山行でしたし、間違いなく百名山に相応しい山でした。八海山は私には無理だと改めて思いました。できたら別の山でお願いします。さて四連休の件、天気が悪いからプラン通りに行かないかもしれませんね。
こんにちは。写真を載せて頂いた百名山夫婦です。
（今日ヤマレコを見ました！）
こちらこそ、山頂では皆さんから沢山の祝福を頂き、とても感激しました。本当に、ありがとうございました。
そして、このように掲載して頂き、あの時の感動が又甦ってきました。とても良い記念になりました。ありがとうございます。
【お願い】できれば、掲載写真（オリジナル版、ボカシなし）を分けてもらえないでしょうか。可能なら、方法等をお教えください。
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