四阿山・根子岳周回〜秋を探して万座草津を散策


- GPS
- 05:53
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 972m
- 下り
- 955m
コースタイム
- 山行
- 4:59
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 5:48
天候 | くもりのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・四阿山登山口〜根子岳分岐、笹でかなり濡れ、泥濘で滑りやすい。 ・根子岳分岐〜大隙間、泥濘の急坂。木の根が張り出し歩きにくい。 |
その他周辺情報 | ・菅平牧場で、ソフトクリーム300円。 ・菅平湿原散策。ミゾソバ、トリカブト、イヌゴマ、ツリフネソウなど、晩夏で花は少ない。 ・万座ハイウェイ(有料1070円)を経て渋峠までドライブ。さわやかな初秋の万座草津をゆったりと流す。国道292号夜間交通規制あり。17時〜8時夜間通行止め。 |
写真
感想
秋雨前線がフォッサマグナのように列島を分断する。東西周波数とは違う不安定な天候は、上空との気温差で影響する地域が変化する。夏からの季節の折り返しで秋の彼岸だ。
前線が東西へ100kmずれただけでも、また上空5000mの気温が約−10℃の時、地表との温度差が5℃違うだけでも、晴れと雨の地域が全く異なる。どこかの総裁選のように、やる気の温度差が影響しないのとは次元が違うのだ。
八ヶ岳周回か四阿山根子岳周回か迷ったが、上甲信越山稜は午後からガスることには変わらないので、県内の四阿山へ。9時から12時までは晴天予想なので、午前で下りて午後は観光する予定。
3時に一度起床して、現状の天候データと予想を確認、SCWは実際の観測データも確認できるので、自分の天気予想に活かすことが出来る。雨雲が停滞しているので二度寝する。
4時前に実測データと予想雲量、山麓天気の確認、また気象庁の気圧予想図と照らし合わせて考える。自分なりの予想で、四阿山付近は9時から13時は晴れるので、小雨降る前橋を出発。
上信道を爆走し、嬬恋パノラマライン南ルートに入る。カラマツの丘に寄るが、ガスガスで朝焼け日の出すら見ることができない。その代わり、一面のキャベツ畑と農耕機が映えていた。ゆったりと下りこんでキャベツ畑を鑑賞。
清々しい空気と標高1000mに降り注ぐ陽光が、浅間山麓の土壌においしいキャベツを作り出す。首都圏のみならず、関西、東北の方々もぜひ指名での購入をお願いしたい。
薄日差す鳥居峠を越えて菅平高原へ。清々しい空気を切り裂きランニングする学生たち。その横を黒煙吐きながらノロノロと走るパジェロ。環境性能が良い車に入れ替えたいが、最新のきれいな車は私に相応しくない。愚か者らしく身分相応の車で良いのだ。たどり着いた菅平牧場の駐車場では、景色に溶け込んでいた。
すでに6時30分を過ぎて、駐車場には10台程度停まっていた。気温13℃、Tシャツだとやや肌寒いが、初秋の空気を深呼吸して出発。放牧されのんびりと草を食むウシに見送られ登山口へ。
道には沢のように昨夜の雨水が流れていた。渡渉してダケカンバ帯へ。ハナイカリがひっそりと連なり、ビンズイが鳴きながら枝を飛び渡っていた。シラカンバの白い幹に朝日が反射し、そのすき間からは青空が覗く。
昨夜の雨で倒れたササが登山道を塞ぐ。かき分けて歩いていくと、オヤマリンドウの花が現れる。恥ずかしそうに花は閉じたままだった。
ササの雨露で足元が濡れる。まだ残っていたマツムシソウやツリガネニンジンも雨露に濡れていた。泥濘で滑りやすい道にはモグラの盛土があった。地中なら滑ることはないだろう。
開けた小四阿からは、予想通りの青空が見え始めた。少し下りこんで登り返すと中四阿。ガンコウランの黒い実、シラタマノキの白い実があり、中途半端で曖昧な岩稜帯らしく白黒が混同していた。
東へ向かう先には、青空とガスから露わになった四阿山が見えた。予想通りの青空に満足して、根子岳分岐からシラビソ帯を歩んでいく。コルから的岩分岐を経て木階段のビクトリーロード。青空に四阿山山頂が浮かび上がっていた。
ヤマハハコが寄り添う信州祠で参拝し、上州祠がある山頂へ。先行者が5名。登頂時の晴れ間を狙ったのでこれも予定通り。周辺一帯は青空で晴れてはいるが、見渡す山稜はすべてガスの中。唯一、根子岳と湯ノ丸山が見えていた。御嶽山にいるirohaさんに手を振る。
浦倉山方面へ行こうかと思ったがガスでやめる。遅い朝食を山頂でとることにした。ネギたっぷりの焼き鳥とトロロそば、サンマの押し寿司。
分水峰の独立峰なので、目の前で北からの風と南からの風がぶつかり、稜線上で上昇気流が起こり雲を堆積させている。積みあがる雲、白色から灰色へと変化していく。これが今日の夕立となるのだ
30分以上滞在した山頂をあとにする。根子岳分岐を大隙間方面へ下る。急坂は泥濘で土が流れて木の根が張り出し歩きにくい。朽ちたシラビソと苔生した倒木、暗く湿った空気はマツの匂いがした。
視界が開けると大隙間となる。名前の通り四阿山と根子岳間の大タルミ。マツムシソウやリンドウ咲く道を登り返すと岩稜帯。鬼遊びの庭。足元は断崖のピークから四阿山方面を俯瞰する。美しい景色と清々しい初秋の空気に包まれる。
東へ崩壊した道が根子岳へのビクトリーロード。斜面にはオヤマリンドウとマツムシソウが咲いていた。祠と鐘がある根子岳山頂。花の百名山。山頂では数名食事をとっていた。ガスのすき間から万座と草津白根山が見えていた。
広大な菅平牧場を眼下に下っていく。美しいシラカンバ帯に入ると、ふと気配。誰かに見られている。見渡すと黒く大きな瞳と目が合った。カモシカ。さすがマブダチ、目と目で通じ合う。
東屋からの眺望はないが、色付き始めた紅葉を楽しむ。駐車場へ戻る。菅平牧場のパトロールカーはすべてパジェロ。しかも私の車より年式が新しい。仲間に入っているかもしれないと探したが無く、車に戻るとパトロールの文字も貼られていなかった。
荷物を置いて菅平牧場の売店へ。ソフトクリームバニラ味300円を買う。戻って放牧されているウシに感謝しながら食べた。駐車場をあとにして、牧場入口の料金所で200円を支払う。
係の人に、昨年積雪期あずまや高原ホテルから周回し、舗装路で帰ったのだが、牧場内を歩いてホテルまで行っていいか尋ねた。夏季は当然立入禁止。(野口みずきトレランコースは有料)積雪期は結構雪深いから厳しいだろうと言われた。
四阿山山頂までのフルラッセルを幾度も経験しているので、緩い草原なら楽勝。道迷いと中ノ沢に入りこむと厄介なので、避ければ問題ないと個人的には思った。今季挑戦してみたい。
菅平湿原に寄り道。シキンカラマツは終わってしまったが、晩夏の花を見に行った。木道が崩壊し歩きにくかったが、ミゾソバが満開で面白かった。
鳥居峠を経て嬬恋パノラマライン北ルートへ。キャベツの収穫作業でせわしなく車が往来していた。万座ハイウェイに入るとすれ違う車が激減。窓を開け放ち、清々しい空気の中をドライブ。色付き始めた紅葉が随所に見られた。
硫黄臭い万座温泉を通り過ぎ、万座三差路へ。山田峠や横手山方面が美しく現る。噴煙が随所で上がる草津白根山を眺めながら、中央分水峰の碑を通り過ぎる。国道最高地点で記念撮影。自転車でも数回訪れたが、規制があるうちは無理だろう。
芳ヶ平からガスが吹き上げてくる。渋峠に着くころにはガスガスで眺望がなくなった。横手山へ行こうと思ったが、やめて渋峠ホテルの犬を見て引き返す。
三差路で検問。この先2.5km間は駐停車禁止を告げられる。湯釜やレストハウス、弓池を横目に見てゆったりと流す。フリコ沢のところで治山工事。ロープウェイのワイヤーが虚しく揺れていた。
温泉街へ入るが、ゆったりと観光したいので湯畑観光駐車場に停める。2時間600円前払い。高いが、地元に寄付と貢献できればと支払う。10年ぶりの草津温泉街。光泉寺はともかく、ぐんまみらい信金の所から、すでに記憶と景観が異なり驚く。思わず道迷いしそうになった。
湯畑周辺もきれいになり、店構えも異なって、まさしく浦島太郎。gotoの影響だろう、平日でも込み合っていた。ガチな登山の恰好で温泉街を歩く。湯畑の東側でセルフ撮影。汗臭い匂いと場違いな格好、怪しい雰囲気を察したのか、誰も近づいてこない。
growmono さん 今晩は。
群馬の高原周回、歩きは菅平と高原を満喫した一日で気分良かったでしょう、天候はもう秋雨に入ってしまいましたが、どうにかかわしながら山歩き、たいしたものです。
青空が素敵は菅平高原と四阿山根子岳、牛さんとカモシカさん迄growmono さんの来るのを待っていたように現れこれまたすごい遭遇率ですね。
おはようございます、yasioさん。
晴れるところへ出かけました。太平洋と日本海の分水峰ですので、秋雨前線による雲の形成が目の前で見られました。当日は深夜早朝の天気が悪く、また日中の晴れ間の予想がしにくく悩みました。旬な花もなく眺望も望めませんので、青空だけが期待でしたね。カモシカは気配で分かるものですね。まさに動物的直感です。
先週の越後駒ケ岳同様に、早々と下山して午後は観光にしました。万座や志賀は紅葉が始まりました。清々しい空気と景色に良いドライブができました。草津温泉街は久々に行きました。群馬県民ですが、混み合う温泉街など観光地は、ほとんど行きません。草津より万座や四万のほうが好みですね。
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