大峰山・山上ヶ岳
- GPS
- 05:07
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 922m
- 下り
- 903m
コースタイム
- 山行
- 4:26
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 5:03
天候 | 晴(午後にはガスが出始めた) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大峯大橋から川瀬川沿いの林道は1ヶ所道を塞いで崩落しているが、歩きは問題ない。登山道に入ってしばらくはガレ場の連続、中盤は高度感のある幅の狭い高巻き道、レンゲ坂谷源頭部のレンゲ辻直下は急登。要所に案内板やピンクテープがある。迷い込みやすそうな沢にはロープが張ってあるので迷うことは無い。中盤には階段が多いが苔が付いて外傾しているものや土台が流れて浮いているものがあり、スリップしやすかった。下りの場合は要注意です。レンゲ辻から山上ヶ岳に向かうと、急な鉄製のハシゴが連続する。最後の木製階段を登りきると山頂の一角に出る。山上ヶ岳から洞辻茶屋までは奥駈道を歩く。途中岩場があるがよく整備されている。階段も多い。洞辻茶屋から大峯大橋までは山腹のトラバース道で歩きやすいが、その分距離は長い。 |
写真
感想
稲村ヶ岳でシラヒゲソウが、レンゲ坂谷ではアケボノソウとカリガネソウが咲いているとヤマレコにアップされているのを見て機会を窺っていた。9/14、9/15は天候が良さそうなので出かけてみた。当初、母公堂に駐車して稲村ヶ岳を目指し、レンゲ坂谷を下山する予定だったが、母公堂駐車場が満車だったので、大峯大橋の駐車場に駐車した。母公堂まで車道を1.5km程歩くのが嫌だったので、レンゲ坂谷を遡ることにして歩き始めた。この谷は何度か下りに使ったことはあるが、登るのは初めてだ。林道入口ではツリフネソウが咲き乱れていて、少し歩くと林道わきにアケボノソウが沢山咲いていた。初見だから嬉しい。ゆっくり花を楽しみ、崩落個所を過ぎると林道終点で、ここから本格的な登山道となる。しばらくは沢沿いに緩やかな道だが、足元は石ころだらけで少々歩きづらい。脇を流れ下る沢水は明るく透き通っている。岸壁の横に小滝が現れるあたりから徐々に傾斜が増し、ゴーロの中を歩くようになる。小さな沢を何度か越えて進むと大きなトチがある。そこを越えるとレンゲ坂谷を右岸に渡渉するが水量は多くないので簡単に渉れる。少し登った地点で標識に従って左に90度曲がって進む。10数年前はここは直進してきたはずだが、沢が荒れて通行できなくなったのだろうか。左折するとすぐに階段がある。最下段の根元の土が抉られて傾いている上に湿っているので良く滑ったので、階段脇の土の部分を登った。下りに使う場合はスリップ注意箇所だ。この後は岸壁に付けられた巻道が続く。道幅が狭いし、右側は絶壁なので滑落注意箇所だ。再びゴーロ帯を歩くと源頭部のレンゲ辻に向かって急登がジグザグに刻まれている。振り返ると見える吉野方面の展望と周囲のブナなどに励まされてレンゲ辻に着いた。意識してゆっくり歩いたので疲れは無かった。ここから稲村ヶ岳へ行くと母公堂に下山することになり、車道を歩かねばならないのと、しばらく登っていないので、予定を変更して山上ヶ岳に向かった。岩場の階段と笹原の中の気持ちの良い道を登っていくと、山上ヶ岳の山頂の一角に着いた。一帯はお花畑と言ってるが花は全くなく、笹原が広がっているだけだが、南の展望が広がっていて気持ちの良い場所だ。山上ヶ岳へ上る途中から稲村ヶ岳が見えるようになる。山頂からは大普賢岳から弥山、釈迦ヶ岳へ続く奥駈道の稜線を望める。山頂の外れに史蹟湧出岩があり、その前に大峰山上一等三角点1719.34mがあった。昼食休憩の後、大峯山寺を拝観して下り始めた。この日は多くの行者さんがお参りしていた。挨拶は「こんにちは」ではなく「ようおまいり」で信仰が根付いている印象だった。数軒の宿坊を見ながら下ると、岸田日出男氏の顕彰碑がある。この人は「吉野熊野国立公園の父」と言われている。詳しい業績が奈良県大淀町のHPに出ている。この後、西ノ覗岩を過ぎ、所々に簡単な岩場のある穏やかな登山道を進むと洞辻茶屋ですぐ下に分岐がある。ここは左に下るが、直進すると吉野へ続く奥駈道だ。分岐から大峯大橋までは山の斜面に付けられた緩やかなトラバース道が続く。道が簡易舗装され、その後大理石の石畳になったら大峯大橋はすぐそこである。途中にある役行者お助け水の祠に祀ってあった役行者像が何者かに盗まれて行方不明との事であった。大峯大橋に近い一ノ世茶屋も同様の被害があったそうだ。この他にも各地で無住の寺で仏像が盗まれているそうだが、信仰心を踏みにじる許されない行為であり、早期に発見されることを祈るばかりだ。この日は暑さも一段落して涼しかったので、急登のアルバイトでも大汗をかくことはなく、山頂でじっとしていると寒いほどだった。やっと秋が来たのかと実感した一日でした。
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