幌加温泉ルートで行く憧れのニペソツ山
- GPS
- 11:18
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 1,817m
- 下り
- 1,810m
コースタイム
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 11:18
天候 | 晴れのち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※林道2km(登山道取付)地点の駐車場は午前5時時点で満車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山口〜三条沼は勾配緩いが断続的にひどい泥濘が続く ・前天狗岳直下は超急勾配 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
GPS
保険証
携帯
タオル
カメラ
日焼け止め
お昼ごはん
|
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感想
(第8次北海道遠征)
9/18 0日目…所沢夕方発〜青森港移動(フェリーで函館港へ)
9/19 1日目…北海道駒ヶ岳登山〜大沼公園〜洞爺湖周辺観光
9/20 2日目…二ペソツ山登山
9/21 3日目…芦別岳観光〜富良野・美瑛観光
9/22 4日目…雌阿寒岳登山
9/23 5日目…苫小牧〜[フェリー]〜大洗〜所沢着
北海道遠征2日目、東大雪の二ペソツ山に登りました。
二ペソツ山は数年前にインターネットでピラミッド型の山容を見て以来ずっと憧れていて、今回の北海道遠征大本命の山でした。
前日の駒ヶ岳から二ペソツ山まではおよそ350km。途中の道の駅で仮眠を挟み、午前5時に登山口のある幌加温泉まで辿り着くことができたわけですが、幌加温泉から林道を2kmほど行った幌加コース登山道取付の駐車場は何とまぁ満車。四連休の混雑を完全にナメていました…。
やむを得ず、林道の入口付近にある駐車場まで引き返して駐車スペースを確保しましたが、この場所も出発準備をしているうちに見る見る車が増えていき満車になってしまいました。恐るべし四連休。
午前5時半、準備を整えいざ二ペソツ山へ出発。現在二ペソツ山に登ることのできる唯一の登山道(幌加温泉ルート)は片道約10kmのロングルートでそれなりの覚悟を持って臨むつもりでしたが、最寄りの駐車場に停められなかったことで林道歩き2kmが加わり更に距離が延びてしまいました…(;´Д`)
幌加温泉ルートの勾配はシャクナゲ尾根の1662峰の前後までは緩やかです。基本的には早歩きに近いペースで歩けるような緩さなので、シャクナゲ尾根に出るまでは距離を稼ぎやすく感じました。しかし、問題は行く手を阻むように断続的に現れる泥濘地獄。。。特に三条沼の前後の泥濘具合が本当に酷く、ハイカットのシューズを履いていても通過に苦労するほど酷い区間がありました。
泥濘の断続する区間を越え、1662峰付近から展望が一気に開けました。空は快晴の秋空、行く手に大きく二ペソツ山&天狗岳、遠くにはウペペサンケや三股盆地が一望できてとても感激しました。そして、この辺りの標高帯では紅葉も見頃を迎えつつありいつもの年より一足早く今シーズン初の紅葉登山を迎えました(・∀・)
その後、登山道の様子は1662峰を境に一変。泥濘地獄から解放された代わりに岩場が主体となり、大雪山系らしい風景に切り替わりっていきます。
緩かった勾配は急登へと変わり、前天狗の直下ではロープにしがみつかないと後退してしまうほどの急勾配となりました(二ペソツ山の直下もそこそこの勾配がありますが、全体を通して最も勾配がきついのは前天狗の直下です)
前天狗直下の急勾配を登りきると、いよいよ前天狗〜天狗岳〜二ペソツ山を繋ぐ縦走区間に入ります。二ペソツ山登山のクライマックスと言える区間で、意気揚々ハイテンションで駆け出そう!と思ったその瞬間…、あれ、おかしい?視界が…。なんなんだこのガスは、さっきまで快晴だったのにどこから湧いてきたの?( ;∀;) 一番のお楽しみエリアに入ろうというところで、一瞬ににしてガスが出て視界を奪われてしまいましたorz
その後、時々ガスが取れるタイミングがったもののの天候は安定せず、一番楽しみにしていた天狗岳からの通称「ニペドン」も上半分は雲の中で拝めず…。
午前11時、二ペソツ山に登頂したものの山頂は虚無の世界でナキウサギの声だけがどこからともなく響いていました。僕もナキウサギと一緒に泣きたい( ;∀;)
が、ここで諦めるわけにはいきません。対流高度の変化の関係で、午後になるとガスの中から脱出できる可能性もあると考えていたので、山頂で時間が許す限り粘ってみることにしました。日没までに下山することを考えると、粘れるリミットは正午〜午後0時半頃まで。昼ご飯を食べながら視界が回復することをひたすら祈っていました。
そして1時間以上粘り続け、タイムリミットギリギリのタイミングで遂に視界が回復してきました。これには「やったぞー!」思わず声を上げたくなりました。山頂から見える天狗岳や南側の稜線、そして麓に広がる三股盆地の樹海の風景を夢中で写真に収めました。
下山時は雲がさらに少なくなり、帰りの天狗岳からは二ペソツ山に憧れる動機となった例のピラミッド型の山容を見ることができました。名付けて「見返りニペドン!!」。これで思い残すことなく下山できます!!
帰り道は三条沼近辺の泥濘を避けようとして思い切りズッコケたりもしましたが、午後5時前にとりあえず無事下山。1662峰を過ぎてしまえば泥濘以外はペースを上げやすいコンディションの道なので、日没前に余裕で下山することができました。
二ペソツ山 幌加温泉コース、往復20kmを超えるロングルートですが、ジメジメとした樹林帯から山頂部の岩場まで、全体を通して変化に富んでいてなかなか楽しい行程でした。また、北海道のロングルートとしては珍しくヒグマの気配を感じる場面がほとんど無かったように思います。
最後にひとこと。
帰りに憧れの「ニペドン」を見ることができて本当に満足です!
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