黒百合ヒュッテテント泊より天狗岳（西天狗岳・東天狗岳）往復

2013年01月04日(金) 〜 2013年01月05日(土)

• GPS: 25:05
• 距離: 9.2km
• 登り: 799m
• 下り: 778m

コースタイム

一日目
11:45　渋の湯登山口出発
13:40　黒百合ヒュッテ到着（途中休憩15分）

二日目
7:20　黒百合ヒュッテ出発
8:10　東天狗岳山頂着（5分休憩）
8:35　西天狗岳山頂着（15分休憩）
9:40　黒百合ヒュッテ戻り
11:36　黒百合ヒュッテ出発
12:50　渋の湯到着

天候

2日とも晴天

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

茅野駅よりバス（http://www.alpico.co.jp/access/suwa/pdf/okutateshina20121105.pdf）往復1900円　駅前のバスセンターで乗車券購入可能

コース状況／危険箇所等

渋の湯から黒百合ヒュッテまでは途中まで結構急傾斜の雪道ですがアイゼン無くとも登れました（付けている人もいます）
但し帰りはテント泊で荷が重い事もありアイゼン装着しました。
トレースはしっかりしているので問題ありません。

黒百合ヒュッテから山頂は12爪アイゼンとピッケルは必須。稜線は風も強いので防寒対策はしっかりとしたほうがよろしいかと思います。

東天狗岳までは危険箇所は特にありません。
西天狗岳に向かうルートが若干不明瞭ですが、東天狗から直接向かっても晴れていれば問題なく行けそうです。私は東天狗岳から少しヒュッテ側に戻ったところにどなたかが西天狗岳方面にトラバースしながら付けた踏み跡があったので、それを利用して同山頂まで往復しました。

黒百合ヒュッテから天狗岳に向かうルートは夏道であれば2本あるのですが、この日は中山峠経由のみしか踏み跡がなくこれを往復。ヒュッテに帰る途中にもう一本の道をラッセルしながら登ってくる団体が見えたので雪が降らなければいまは踏み跡があるかも知れません。

写真

1/4 11:41

バスを降りて渋の湯を出発です。
因みにバスの発着はこの写真の場所です。

1/4 13:39

ひたすら林を登るをと突然開けて黒百合ヒュッテに到着。
途中は最初は急で後になだらかな登りと言った感じでしょうか。

1/4 15:32

テント場。
ヒュッテの目の前で使用料は一人1000円。
少々高いですが、小屋のトイレが水洗だったり、24時間電気も点いたり、お金かけているので仕方ありません。
因みに水は雪を溶かして使います。

1/5 6:58

ピンぼけですが5日朝7時の小屋前の気温計。
マイナス21度！
でもこの気温計はあてにならないという話も。

1/5 6:59

朝焼けに光る小屋前の山並み

1/5 7:20

今日も良い天気で気分爽快です。

1/5 7:33

中山峠を過ぎてしばらく行くと樹林帯を抜けます。
すると目の前に目指す東・西両天狗岳が鎮座していました。

1/5 7:50

東天狗岳に向かうルート。
風がかなりありましたがそれほど厳しくはありません。

1/5 8:10

東天狗岳山頂

1/5 8:11

山頂から見た赤岳方面。

1/5 8:11

同じく西天狗岳方面。
後ろは南アルプス

1/5 8:24

西天狗岳に向かうルート。

1/5 8:36

西天狗岳山頂。
この日は居る間は独り占めでした。

1/5 8:44

西天狗から見た東天狗岳。
大勢の方が山頂にいるのが分かります。

1/5 9:15

山頂から見た蓼科山方面。
小さく黒百合ヒュッテも見えます。

1/5 12:51

そして無事に渋の湯に戻る事が出来ました。

撮影機器：

サイバーショット DSC-HX5V SONY

感想

bellwin

とにかく寒かった！
天気が良いのはここしかない！と思い、4日・5日とテントを担いで天狗岳へ。
それなりの装備を持って行った筈でしたが、それでも夜中の寒さは半端なく、シュラフを出てトイレに行くのはまさに苦行。
寝入ってもすぐに起きてしまうことの繰り返しで朝が来るのが待ち遠しい夜でした。
アテにならないという話もありますが、小屋前の温度計は私が確認した最低気温はマイナス22度。とにかく全てが凍りつき、テント泊には辛い一夜でした。

しかしそんな寒さと引換に天気は予報どおり最高で、ひたすらピーカン。
稜線の風もそれほどでなく、冬山でいえば（寒さを除けば）穏やかな気候。
天狗岳頂上からは南・北・中央アルプスを初め360度の山を見渡せる大パノラマを見ることが出来ました。

同山は冬山登山の入門と言われていますが、確かに技術的に厳しいところやヤバそうなルートはなくアプローチも楽です。この日は人も多く夏山に匹敵するぐらいの方が登って来られました。しかしやはり今の時期の同山は厳冬期冬山には間違いないので12本爪アイゼンやピッケルは必須です。
あと寒さ対策は入念にしたほうが良いと思います。