奥穂高岳南陵 敗退
- GPS
- 02:02
- 距離
- 4.1km
- 登り
- 7m
- 下り
- 662m
コースタイム
- 山行
- 4:31
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 5:03
- 山行
- 2:01
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:01
天候 | 1日目 曇時々晴れ 2日目 曇一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
この日は始発の6:50が3本目のこと。その日によって臨時便が前倒しで出る様子。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地〜岳沢小屋 大きくは変わりないが地震の影響により、少し道が変わった箇所もある。 |
写真
感想
8月に無事、源次郎を終えて、気を良くした私は次のバリエーションとして選んだのは奥穂高岳南陵。夏のこのルートはあまり人気が無いのか、情報が少ない。一緒に行く仲間は、源次郎でもお世話になった、頼れるYちゃん。『そんなに難しくなさそうだよ!行かない?』と誘われて、二つ返事でいくことに。日程が迫ってきて、真剣にルートなど調べていると、調べれば調べるほど、私にはまだ早い気が…直前になって天気もあまり良くない模様。行くかどうか、ギリギリまで悩んだ。ましてやここは、好条件が揃わないと私には無理じゃないか?と思いつつも行きたい気持ちが強く、まぁ、行くだけ行くことにしようかと。現地で判断として、出かけた。
順調に問題なく岳沢に着き、サッサとテントを張り(11:30着で10張程度)取付きの確認に。
今年は雪渓は殆ど残っていない。ゴーロ状の沢を詰めていると、突然大きなガッシャーンという音と共に岩が落ちてきた。幸いに、自分たちが歩いている場所には転がって来なかったが、真下を歩いていたらと思うと、震えた。
程なくして、取付き周辺に。ここは予習で大きなシュルンドがあるので直ぐに分かった。
雪渓の下に潜りこみたーいと不安定の足場の中を歩き、抱えきれない程の大きな岩に手をかけた途端に、岩がゴロっと動き、私の下半身の左半分に乗っかってきた!ヤバイと思った瞬間には、激痛が走り、瞬間に血が出たなと分かる熱くなる感覚が襲ってきた。あまりの衝撃と怖さと岩がシュルンドに落ちていった大きな音で恐怖が襲ってきて、少しパニックになり、呆然として動けなくなった。Yちゃんが冷静に、動けるなら、また上の岩も落石してくる可能性があるから、直ぐにそこから離れてと声をかけてくれて、我に返る。
派手な衝撃を受けた割には身体は少ししか痛くない。取り付きも分かった事なので、直ぐにその場を離れてテントに戻ることに。
どうやら、すり傷と軽い打撲で済んだようだ。歩けるし、良かった。帰りも常にパチパチという落石の音を聞きながら下った。
テント場に戻り、明日の作戦会議。
私の消沈ぶりにYちゃんが気を使い、今回はやめておこうと言ってくれた。また、来年チャレンジしようと。天気予報も、明日は午後から荒れ模様で、頂上はひょうも降るかもということなので、一気に行く気は失せた。
そしたらやる事は1つしかない。
酒を飲むぞヽ(゜∀。)ノウェ
この日は恐怖を消すために、バカ話しで大笑い。笑うと打撲箇所が痛むのに、酒を飲んで大笑いして寝た。今回バリエーションの洗礼を受けた事になるが、Yちゃんにも言われたが、この程度の怪我で済んで、バリエーションの恐怖を経験出来たから、逆に良かったと。今後の良い教訓にしろと。
本当にそうだ。今回1番まずかったのは、浮石だらけと知っていたあの場で岩を掴んで引いてしまった。岩を触りたければ、押さないと行けなかった。小屋番のお兄さんにも聞いたが、今年はやはり地震の影響でまだ、岩も安定していないようだ。
自分に足りない事、また考えながらやっていこう。今回は残念だったが、代え難い経験となった。
ayaさん こんにちは
怖い思いしましたね。
軽い怪我♿️🏥でなによりでした。
思わぬ落石や転倒そして滑落・・・・山ではいろんなことが起きます。
その時はパニクッても、後になって考えるとみんな原因はありますね。
今回、ayaさんは冷静に振り返っているじゃないですか。OKですとも。
僕なんか山でも人生でも何度失敗して危ない目にあってきたことやら。
でも歳相応に楽しくやってますよ。
ayaさん、生意気な言い方ですが、怖がることは恥ずかしくないと思います。
大事なことだと思います。特に山では。
そして、この経験をいつかは活かしてまた挑戦してくださいな。
sugi-chanこんばんわ!
そうですよね。結果には原因が必ずあるんですよね。分かっていても、身体が自然に危険を回避するように動けてない、それが問題だなと思いました。
何気ない動作1つ1つがその場の状況にあった適切な動きをしてないと、今回の様になるなと。反省です。
でも、山でも人生でもこれ以上失敗したくないよ😂
ayaさん
こんばんは
まずは無事下山でなりよりでした。
私には到底考えることが出来ないルートですからわかりませんが、ひとまず怪我は軽かったので良いとして心が次回チャレンジする時にトラウマにならないようにケアしてくださいね。
何かの番組で挑戦する時は99%の安心と1%の冒険が必要と仰ってました。
お互いそんな気持ちでいたいものですね😃
kazuさんこんばんわ!
ユル登山とたまに挑戦登山をしている私にとって、99%の安心の意味は良くわかります!50%の冒険なら命がいくつあっても足りませんもんね(;^ω^)
友達にもいつも、臆病な気持ちを持って山と接する事は良いことだと言われてます。
仰る通り、変なトラウマにならない様にトレーニングや実践も重ねて安全登山を楽しみます(^o^)
aya21さん 、大きな怪我無くて良かった。
地震の影響大ですね。まだ紅葉シーズン楽しむことが出来るし、南陵はまた来年行けば良いし。とにかく無事(では無いか)で何より。暫くトラウマになるかもしれませんが、良い教訓となりますように。
大町博物館は今は近いのに、四半世紀前行ったきり、キスリング懐かしい。今度行ってみよ。
westfieldhiさんこんばんわ!
本当に今回は、落石の怖さを身を持って体験していい経験になりました。
ヒヤリハット以上のヒヤリは山を始めてから初の経験です。
自分のレベルが上がれば、それと同時に事故を起こしたときのレベルも上がってしまうと言う事、今が1つステップを上がる狭間にいる事を意識して、慎重にレベルアップしてきます!
博物館、そんなに前からあったんですね!ひょっとして、westさんキスリングを現役で使ったことあるの?!
そうだとしたら格好いい!
今となっては使い難いですが、レトロでカワイイので、欲しくなりました(*^_^*)
キスリングは大学で使ってた。大学1年の夏合宿で50kg近く詰め込んで中房、燕から劔、室堂迄2週間かけ縦走した。大町博物館にもあっただろうホエーブス(白ガスバーナ)からガスに雨降ると更に気まで重くなる家テン、米2升他大量の食糧、小型ラジカセに、わけわからん共同装備、デカイヘッデンに電池、重い革靴、厚くて暑い綿のシャツにウールのニッカポッカと着替えも大量でデカイナベをザック背面につけて歩いてました。メンバーが蛙岩付近でひっくり返り、カニさん状態で起き上がれなかったのを思いだします。今は何でも軽くて高機能で、全然違うよ。
キャー!そうなんだ。全く登山に興味が無かった10代20代の頃、私もやってれば、こんなレトロなザックを背負ってたかもしれない世代なんだ!
それにしても、腰ベルトもないキスリングを50キロ弱を背負って…肩が一瞬でやられます(汗)今のwestさんの体力はそうやって作られたんですね・v・
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