岡山県美作市 宮ノ上〜袴ヶ仙周回+久賀ダム 巨岩群&動植物



- GPS
- 03:50
- 距離
- 6.0km
- 登り
- 589m
- 下り
- 591m
コースタイム
- 山行
- 3:26
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 3:49
歩行距離6km、歩行時間3時間30分、歩行数15,300歩、消費カロリー1,930Kcal
天候 | 曇り一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
前回(2019年09月15日)駐車した東谷上生活改善センター前のスペースなど國司神社周辺は、自動車が多数停まっており、清掃や草刈りなどの作業中でした。なお、側の袴山荘の許可を得て駐車場を利用する方もおられるようですが、今回は9時頃でもカーテンがすべて閉められ、消灯したままのようでしたので、訪問は遠慮しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
往路は登山道ではありませんが、急ではあるものの、歩きやすいです。復路は登山道ですが、不明瞭な箇所や、赤い矢印の道標が別方向を向いていることがありました。下調べしていないと迷うかもしれません。 今回は雨量が少なく問題ありませんでしたが、沢沿いの登山道は2年前の豪雨の影響で溝状に崩れている箇所があり、雨天や大雨後は水が流れ崩れやすいかもしれません。 往路はアスファルト道から植林帯に入り、登山道との分岐から右側の作業道を歩きました。最初はたまに倒木があり、苔むした粘土道に小石がゴロゴロしています。 標高550mを過ぎるときれいな尾根道で歩きやすくなりましたが、標高680m辺りからなかなかの急傾斜です。たまに小石がゴロゴロしていますが、尾根がはっきりとわかる地形でヤブコギはありません。 標高890m辺りから木はまばらで低いシダの間に踏み跡があります。アセビの茂みもありましたが、右を巻くとすぐまた踏み跡が復活しました。 復路は登山道で、たまにビニール紐やピンクテープ、赤い矢印の道標がありますが、それでも不明瞭な箇所があります。 頂上を過ぎるとシダはすぐになくなりました。標高880m辺りで赤い矢印の道標につられて西に行き過ぎてしまいましたが、これは塩木登山口からの登山道だったようです。烏帽子岩<写真24〜28>へと南下しはじめる周辺にはビニール紐が複数ありました。 標高840mからは、植林帯の30cm程の細道に入りますが、分岐にはピンクテープがあるだけなので迷いやすいかもしれません。細道は明瞭でピンクテープやビニール紐などがあります。 カエル岩<写真31>からは南東に下るのですが、赤い矢印の道標はなぜか北を向いていました。周辺は植林帯なので、山頂に直登できるかもしれません。少し北の巨石群<写真32>を見学して適当に引き返したら、カエル岩よりも東寄りに下ってしまいましたが、すぐに登山道の尾根に戻れました。 カエル岩<写真31>より南東に下る尾根の途中には、木製の文字が読めない小さな道標があり、よく見ると細道が南西のオオカミ岩<写真33,34>へと続いています。相変わらず、途中から道が不明瞭で岩を目指して適当に下りました。オオカミ岩から南西に谷を下る道もわかりませんでしたが、歩きやすい斜面でした。 標高720m辺りからは、足元に小石がゴロゴロした箇所が多くなり、標高700mで登山道に合流しました。そこからは一部、豪雨の影響で崩れてできた溝に注意し、ミツマタなどの枝をたまに手でよけながら歩き、作業道との分岐まで戻ると、そこからは楽でした。 |
その他周辺情報 | スタート&ゴール地点から東の国道373号線に入り北上すると、西粟倉村内に道の駅「あわくらんど」に隣接する「あわくら旬の里」があります。ランチバイキングが楽しめ、お土産も購入できますが、改装のため11月30日まで休業です。そのためか、道の駅は駐車場に入る渋滞ができ、路上駐車も目立ちました。 |
写真
美しい姿ですが、外来生物法で特定外来生物に指定されており、「日本の侵略的外来種ワースト100」の選定種です。人前に姿を見せることはほぼありませんが、木の中で鳴くのが聞こえ、たまたま見返りシーンを撮影できました。動画では2羽しか映っていませんが、たくさんいました。
ソウシチョウは、化粧品の原料に糞を使うために飼育されていたウグイスに代わり、飼いやすい小鳥として業者が熊本県などで飼っていたものが、1970年代ごろに野に放され、広まっていったとされています。岡山県北部では多数繁殖しています。
3門の赤いローラーゲートが特徴的な重力式コンクリートダムです。手前に広がっているのは、もう稲刈りが終わった「ジャイアンツ田んぼ」です。自分は作東地域の「トラちゃん田んぼ」が好きですが(*_*;
ジンチョウゲ、クチナシとともに、香りの強い花をつけることから、三大香木と言われて親しまれています。山行を開始してからしばらくは特有の香りが漂っていました。昔はトイレの芳香剤の香りといえばこれでした(^^)/
ツマグロヒョウモン♂
ツマグロヒョウモンがキバナコスモスに群がっていました。翅の表側の黒斑が丸くシンプルで、ヒョウモンチョウの仲間の中ではわかりやすいほうです。動画も撮りました。
左右の背中線が鼓膜の後ろで内側に曲がり、指先は丸くふくらんでいます。こちらに気が付くと、見つからないように周りの枯れ葉や土に溶け込んで、じっとしたまま気配を消そうとしていました。丸見え〜(´・ω・`)ここを過ぎると、たまに倒木や苔が生えた粘土道に小石がゴロゴロしているなど、濡れていると歩きにくそうな箇所がありました。
奥の2つは、カサの表面がクロタマゴテングタケに似ていました。テングタケの仲間はほとんどが毒キノコです。テングタケの毒成分でハエが死ぬことから、「ハエトリタケ」と呼ばれることもあります。
袴ヶ仙は標高850m前後で巨石群がいくつか見られます。この岩はよじ登らなくてもてっぺんに立てます。6年前は2つの岩を親子に見立てて親子岩と名付けました。見上げて動画も撮りました。
「池ノ尻」
標高930.4mの頂上三角点です。晴れていれば那岐山(なぎさん)や岡山県最高峰の後山、鳥取県の沖ノ山(おきのせん)などの展望が楽しめますが、ガスに覆われ幻想的なシーンでした。
烏帽子岩には世界最古の文字シュメール文字が刻まれているのではないかと9年前に話題になりました。これがそのペトログラフ(岩刻文字)といわれています。まだ明確な結論が出ていませんが、今後の研究成果に期待しています。烏帽子岩のてっぺんまでを動画に撮りました。
このカエル岩が道標代わりになっています。この岩を南東方向に下りるのが下山ルートですが、気になる岩が逆方向にあったので少し登ってみました。赤い矢印の道標はなぜか北を向いていました。周辺は植林帯なので、山頂に直登できるかもしれません。
カエル岩の北側は岩塊流のようにたくさんの巨岩があります。これは一番目立っていた岩です。適当に引き返したら、カエル岩よりも東寄りに下ってしまいましたが、すぐに登山道の尾根に戻れました。
ミツマタが大量に生育するミツマタロードです。たまに枝を手でよけながら歩きました。日本の紙幣は、五千円札、一万円札の材料にミツマタを含んでいるため、洗濯しても破れません。ジンチョウゲ科の植物で春に綺麗な花を咲かせます。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
虫よけスプレー
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感想
この日も最近の日曜日あるあるの天気不安定な日でした。
昨今、これだけ気象予報技術が発達しているにも関わらず、気象庁、ウェザーニュース、「てんきとくらす(山用気象予報)」など、直近の予報でも微妙に異なります。自分も昔は地上天気図と高層天気図をラジオを聴きながら描いて、天気予報を自分でやっていた時期がありましたが、昔も今も完璧に近い予報は難しいと感じています。
そこで、もし雨が途中から降った時に、景色以外に天候に関係なく楽しめるものがあること、雨除けにもなる樹林が多くあることなどの条件を考慮して、出発直前に今回のコースを設定しました。
世界最古の文字、シュメール文字ではないかと見られる刻印が袴ヶ仙山頂近くの烏帽子岩<写真24〜28>で見つかったという9年前のメディア記事に、まるで子供のように心踊らされ、2014年10月12日に訪問した時はGPSもなく、作業道から適当に登った記憶があります。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-528596.html
今回は6年前のルートを確認し、他の史跡なども見つかればいいと冒険心に火が付きました。ちなみに、この山域は昨年の9月15日に2回目の訪問をしています。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2021065.html
出発時から空模様は怪しく、北上するにつれて小雨がパラつきはじめました。途中で久賀ダムに立ち寄ると稲刈りは終了しており、田んぼアートは見られませんでしたが、ダム周辺を歩いていると、ソウシチョウなど期待していなかった生き物も見られ、30分以上ものんびり散策を楽しんでいるうちにうっすら明るくなってきました。今日はツイていると予定通り袴ヶ仙に向かいました。
上りはアスファルト道から植林帯に入り、登山道との分岐から右側の作業道を歩きました。最初はたまに倒木があり、苔むした粘土道に小石がゴロゴロしています。
標高550mを過ぎるときれいな尾根道で歩きやすくなりましたが、直登なので、標高680m辺りから急傾斜でふくらはぎがつりそうになりました(*_*;たまに小石がゴロゴロしていますが、尾根がはっきりとわかる地形でヤブコギはせずに済みますので、登山道を歩くのとそれほど機動力は変わりません。
標高890m辺りから木はまばらで低いシダが茂り、いつの間にか降り出していた小雨の中を踏み跡を辿って歩きました。アセビの茂みもありましたが、右を巻くとまた細い踏み跡が現れ、ヤブコギはせずにすみました。おそらく、6年前に枯れた根曲がり竹(チシマザサ)とシダのヤブが出てきたというのがこの辺りだろうと思います。根曲がり竹って、駆逐できるんでしょうか(*_*;
そのうちに本降りになってきたので、頂上直前でザックカバーをつけて傘を差しました。
頂上はガスって展望が効かなかったので、すぐに登山道を下りました。
標高850m前後では巨岩や奇岩がいくつか見られます。前述の烏帽子岩<写真24〜28>以外にも何か秘密が隠されていないかと探しました。決定的な史跡が出てきたわけではありませんが、とてもロマンを掻き立てられ、時間の経過も忘れるほどでした。写真や動画でその神秘的な巨岩や奇岩の一部を紹介しています。
カエル岩<写真31>からは南東に下るのですが、赤い矢印の道標はなぜか北を向いていました。前回(2019年9月15日)と同様に、少し北の巨石群を見学して登山道に戻りました。このまま北上し頂上まで行けそうな気もしました。
ここから尾根を下り、オオカミ岩<写真33,34>を経て沢沿い道に出ました。豪雨の影響で崩れてできた溝は前回よりも幅が広がったような気がしました。ミツマタなどの枝をたまに手でよけながら歩き、作業道との分岐まで戻ると、そこからは楽でした。年々植物が茂ってきているように思います。
袴ヶ仙周辺は毎日見られるほど鹿が多い所で、今回も目撃しましたが、50m程のソーシャルディスタンスは常に保っており、珍しく自分たちの生活圏に入ってきた我々を容易に寄せ付けませんでした。麓には多種多様な花が咲いていたり、野鳥もいたりで、最後の最後まで自然を堪能できました。
山行後、松茸料理食べ放題を期待し、西粟倉村の「あわくら旬の里」を訪問したところ、10月1日から11月30日まで改装工事のため休業の張り紙が出ていました(+_+)あくまで休業ということなので、改装された店の料理内容にも期待を込めて、再訪したいと思います。
今回は6年前のルートを確認でき、巨岩や秋の風物詩も楽しめました。天候には恵まれず、食欲の秋は当てが外れましたが、次の週末も天気が悪そうなので、予定通り歩けただけで十分です。また悪天候でも楽しめる山行を考えたいと思います。
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