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Yamareco

記録ID: 263633
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

はじめての雪山・北横岳へ

2009年02月28日(土) 〜 2009年03月01日(日)
 - 拍手
hiratsuka その他7人
GPS
32:00
距離
5.9km
登り
426m
下り
428m
過去天気図(気象庁) 2009年02月の天気図
アクセス
ピタラスロープウェイで坪庭まで上がります。
ピタラスロープウェイで坪庭まで上がります。
山頂駅前にて
南アルプスを望む
南アルプスを望む
無邪気に遊ぶ男の子2人
無邪気に遊ぶ男の子2人
坪庭へ、さぁ出発!!
坪庭へ、さぁ出発!!
充電中でアリマス
1
充電中でアリマス
橋を渡ります
スマイルさんとHinataちゃん
スマイルさんとHinataちゃん
sioさんとTakuちゃん
sioさんとTakuちゃん
HiratsukaとRikuto
眼下に坪庭が広がる
眼下に坪庭が広がる
縞枯山荘の青屋根が小さく見える
縞枯山荘の青屋根が小さく見える
雪面顔!?
岳童トリオ
北横ヒュッテが見えてきたぞ
北横ヒュッテが見えてきたぞ
笑顔で到着!
いやぁ疲れたな
北岳山頂へ
北横岳山頂(南峰2472m)にて
北横岳山頂(南峰2472m)にて
気持ちいいぞ〜
部屋の名前はこまくさ
部屋の名前はこまくさ
ヒュッテ前で遊ぶ岳童たち
ヒュッテ前で遊ぶ岳童たち
今宵の晩餐
いっただきまぁーす
いっただきまぁーす
翌朝も山頂へ向かいます
翌朝も山頂へ向かいます
寒いぞ〜
尻セード!
人型!?
朝食です
子供限定のデザートです
子供限定のデザートです
北横ヒュッテ、また来るね
北横ヒュッテ、また来るね
坪庭へ戻ります
やや吹雪いております
やや吹雪いております
縞枯山荘到着
一服。。。
岳童達と山荘スタッフ
岳童達と山荘スタッフ
岳童達を見守るidaさん
岳童達を見守るidaさん
即席ソリでございます
即席ソリでございます
縞枯山への直登
縞枯山山頂(2403m)
縞枯山山頂(2403m)
童心にかえる大人達
童心にかえる大人達
雪の世界
縞枯山荘、ありがとう!
縞枯山荘、ありがとう!
山頂駅にむけ出発
山頂駅にむけ出発
また来るよ〜

感想

■DAY1 2月28日(土)

●プロローグ
夜は明けているが空はまだ雲に覆われたままだ。
相模湖駅に着いたのは6時過ぎ、予定より30分早く着いてしまったのでidaさんに
ひとつ前の電車に乗る事をメールで伝える。

今回同行するsioさん、スマイルさん、あざみさん、そして今回参加出来なくなった
流水麺さんにも移動中の旨を伝える。皆予定通りに移動しているようだ。

茅野駅に近づくに従い曇り空の合間に青空が見えてきて駅に降りた時には快晴となる。
親子山快晴神話の本領発揮!しかも暖かい。
荒天も覚悟していただけにひとつ重荷が降ろせて少しホッとする。
集合時間の10時には全員合流してバスに乗車。
バスはほぼ満員だが、メンバーは幸い全員座ることが出来た。
一時間かけて一路ピタラスロープウェー乗り場へ。それにしても暖かい。
町中を抜け道路は途中から山道にかわりぐんぐん高度をあげる。
ほどなくバス停到着。
前席に座っていたTakuちゃんに声をかける。少しバスに酔ってしまったらしい。
バスを降りて北横方面を見上げると青空が広がっている。

●坪庭へ
山頂までの切符を購入しロープウェーに乗り込む。
乗客のほとんどはスキーやボードを抱えた若者でぎゅうぎゅう詰めの状態。残念ながら窓からの素晴らしい景色も見る事が出来ない。
そのせいもあってか岳童達はやや不安な表情だ。
10分もかからずに山頂駅(2240m)に到着。
スキーヤー達はここから4キロのロングコースを滑り降りるらしい。

「わぁー」
誰でもこの景色を目にしたら声をあげてしまうだろう。
山頂駅を降りた目の前には真っ白な雪に覆われた坪庭が広がっている。
昨年の夏に岳童で訪れた時に見た黒々とした溶岩石は一面の銀世界に変わっていた。
左手にはこれから昇る北横岳、右手には縞枯山が雪をかぶって佇んでいる。空の青との
コントラストが素晴らしい。
風もなく日差しがとても暖かい。雪山トレッキングには最高の天気だ。

子ども達は目の前に広がる雪原を前にして興奮を押さえられない様子。
今回参加するのはTakuちゃん(小1)、Hinataちゃん(小2)、Rikuto(小3)の3人。
学年こそ違うが背格好がほとんど同じでまるで同級生のようだ。
Rikutoには一番お兄ちゃんなんだから2人の子をちゃんと見るように言ってあったが
気が付くとTakuちゃんと一緒に雪原を転げ回って頭から雪まみれの状態。
まだスタートもしていなのにエンジン全開(笑)。
Hinataちゃんはさすがに女の子、その様子を見て
「男の子ってどうしてああなんだろう」
と冷静な一言。
小2にしてすでに単純行動の男の正体を見破っておりました。(笑)

忘れないうちに流水麺さんへメールを送信。「坪庭出発!」

●アイゼン
各々持参したアイゼンを装着しこれから始まる雪山歩きに備える。
あざみさんのアイゼンは渋い輝きを放っていて見るからにかなり履きこなしたと
思われるもの。
初心者ばかりの幹部スタッフにとっては頼りになる存在だ。
「さあ行こう!」
アップダウンの少ない坪庭は練習するには持ってこいの場所である。
アイゼンの基本的な歩き方は、両足を肩幅に開き(爪を内足に引っ掛けないように)
足裏は雪面対してフラットに踏み込み爪全体を突き刺す感覚を意識して歩く。


後ろを歩くあざみさんとRikutoは昨夏来たときのことを話をしている。
坪庭にいた鳥のこと、小さな橋が架かっていたことなど私も忘れてしまったようなことを
よく覚えているものだ。

周回コースをゆっくり歩いていくとしばらくして分岐が現れる。
右手はそのまま周回コースの続き、左へ行けば今回の目的である北横岳方面だ。
迷わず一行は左へ折れて先を進む。ここから先、一旦下降し北横岳への登りが
始まるはず。
そう、ここからが今回の山行の本番なのだ!
その前に昼食をとるため風の当たらない場所を見つけ雪を踏み固めて食事する場所を
つくる。
いよいよ始まる雪山登りに向けて子ども以上に大人は興奮しているだろう。

●北横ヒュッテへ
昼食を終え出発。
雪に覆われた小さな橋を渡るといよいよ北横岳への登りが始まる。傾斜はあるが
トレースもしっかりついているので雪に足がとられるような事もなく安心して歩くこと
が出来る。
今回、私がリーダーで先頭を努めるがトレースを追っていくだけなのでまったく苦労なし
だった。最悪ラッセルも覚悟していたためやや拍子抜けの感もあるがそれは贅沢という
もの。

登り始めてしばらくするとTakuちゃんの調子があがらないようで遅れ気味になる。
どうも出すものを出してこなかった?ようでお腹が痛いらしい。そういえばお昼を
食べた時もあまり元気がなかったようだった。
しばらく様子を見て何とか歩けるようになってきたので再出発。

右手の谷側に落ちないように気をつけて歩くように指示しながら眼下の坪庭を眺め
ながら高度を上げて行く。
木々に張りついたエビのしっぽやツララなど普段見られない自然の作り出す光景に
子ども達はもちろん大人達も興味深々で所々で立ち止まる。縞枯山荘の青屋根が
遠く雪原の中に見下ろせる。

しばらくすると山腹の登山道から樹林帯の中へと景色が変わっていく。
雪を深くかぶった木々、見上げるとその隙間から青空が見える。
白い絨毯を敷き詰めたような雪面に小動物の足跡が林の奥へと続いている。
さっきとは違う世界に迷い込んだようだ。
道は左右に折れながら先へ続いている。

ほどなく三ツ岳へ行く方角との分岐が現れる。
この辺りから想定していた距離感と実際の景色とのズレが起こり始める。
そう、昨夏にきた時よりも明らかに道が短縮されているように感じるのだ。
後ろを行くあざみさん、idaさんも同様の事を感じていたらしく三ツ岳がよく見えるところで
休憩していた時にお互いにその話をする。
雪が積もったことで道がフラットになり歩く距離も短くなったのだろうと話をしたが
まだしばらくはこの歩きが続くだろうと皆思っていたはず。

休憩を終えてさぁ出発と言った時に子ども達の「ヒュッテが見えた!」の声。
よく見ると登山道の先に建物らしき一部が見える。
まさかと思って歩を進めていくと見覚えのある大きな看板が。
「北横ヒュッテ」
あっけないほど早く着いてしまったのである。
昨夏に来たときのまま北横ヒュッテは変わらずそこにあって親子山メンバーを
迎えてくれた。前回来た時に子ども達が遊んだブランコや天狗のトーテムポールは
半分雪に埋まっていた。

時間は14時を少し回ったところ。
小屋の入り口から中に声をかけると島立さんが笑顔で出迎えてくれる。
するとあざみさんが背負ってきていた荷物を「どうぞ」と言って手渡した。
ああそうか、お世話になるということでの心遣いらしい。
さすがあざみさんだ。
それにしても中身が気になるぞ???(笑)

●北横岳山頂(南峰)へ
天気は相変わらずよくメンバーの体力も十分だったので休憩跡、小屋の前にザックを
置いて空身で北横岳山頂を目指す。
ここでまた流水麺さんへメール「ヒュッテ到着!」。
頂上直下は急登が続き所々岩の隙間が見えていて足がはまったらとても危険だ。
声を掛け合いながらゆっくりと山頂を目指す。
傾斜がキツイため必然的にアイゼンの利かせ方も今までよりも難しくなる。
ほどなく全員が北横岳・南峰(2473m)に登頂。
岳童達よく頑張りました。
Takuちゃんは途中調子が出なかったにもかかわらず最後まで登りきった事はとても
自信になっただろう。
残念ながら山頂手前で出てきたガスで視界はなかったがそれでも皆大満足。
風が強いため全員写真を撮った後、ヒュッテへ引き返す。

ヒュッテまでの帰り道は子ども達の遊び場と化していく。
傾斜を利用してすべり台のごとくお尻で滑ったり、足跡のない雪面に後ろ向きで倒れたり
転がったりやりたい放題。もちろん夏山でこんなことは絶対に出来ない。
終いには塩さんが正面から倒れて顔中雪だらけになったりして皆で笑いっぱなし。
こんな楽しい下山は始めてだ。

●ヒュッテにて
ヒュッテに戻りザックを手に2階に割り当てられた部屋へ。
部屋は私達だけ。
8人分の布団が敷ける部屋で他の登山客がいないので気兼ねなく過ごせそうだ。
夕食までまだ時間があるので土間の蒔ストーブにあたりながら大人達はビールで
乾杯してまったりとした時間を過ごす。
子ども達は外で雪遊びに夢中。「男の子なんて」と言っていたHinataちゃんも雪の
楽しさに目覚めたのか寒い中でも皆と楽しそうに遊んでいた。

夕飯は前回と同じようにすき焼きかと思っていたが今回は野菜中心の寄せ鍋。
白菜、春菊、鱈、ホタテ、肉、豆腐などボリュームたっぷり、鍋を空けたらその後に
うどんがやってくるらしい。その他にも山芋、野沢菜、ホウレンソウの炒め物などが
美味しそうに大皿に盛ってある。
大人も子どもも頑張ってキレイに完食しました。(パチパチ)
あざみさんに聞いてもこれほど豪勢な食事が出来る山小屋は他にはないだろうとの事。
スープの味付けがあっさりしている為、量はあっても頑張れば食べれてしまうものだ。
翌日胃もたれなどしなかった事を考えると単に量が多いのでなくちゃんとバランスも
考えてくれているのだろう。

■DAY2 3月1日(日)

●再び北横岳山頂へ
朝5時過ぎ、Rikutoがトイレに行く気配を感じて私も起きてあとに続く。用を足して子どもと外に出て夜明け前の空を見上げるが星は見えない。残念ながら日の出は見れないだろう。
土間に戻ると島立さんが蒔ストーブに火を入れている。あざみさんも加わりしばしストーブ前で暖を取りながら日の出は見えないだろうけど行く意思のある人だけでもという話をする。部屋に戻りその旨を告げると全員行くという事になる。(さすが親子山メンバー!)
他の部屋は寝静まってしいるので静かに準備を始める。(と言ってもうるさかったはずだが)

いつもの山行と違い今回一番手間がかかったのは、
「靴を履く→スパッツをつける→アイゼン装着」
の手順。
でも手を抜いたりすると靴に雪が入ってきたりアイゼンが途中ではずれたりする危険が
あるので気を抜けない。
ゆっくりでも確実に行うことの大切さを実感する。
(でもトイレに行く時は面倒なんだよなぁ〜笑)

時間は5時50分。
厨房の島立さんに声を掛けて8名で山頂へ行く旨を告げると
「朝食は6時半からだけれど6時50分からで構わないですよ」
と快くこたえてくれた。往復で1時間かかるということなのだろう。
全員準備が完了した時点で山頂に向け出発。

すでに夜が明けかかっているのでヘッドライトをつけなくても視界は確保出来る状態。
昨日登った道をたどって行くので不安はない。
山頂直下に出ると強い風が吹いる。のんびりしていると体温を奪われてしまうので
南峰を抜けてそのまま北峰へ向かう。
視界は悪いが北峰までは高低差がほとんどなく登山道も直線なので問題なく
北横岳・北峰(2480m)に登頂。
南峰に目をやると雪をかぶった木々のむこうに南峰がぼんやりと見えとても幻想的な雰囲気だ。


●朝食
山頂から戻って来たのは6時50分ちょうど。
すでに他の登山客は朝食中だが山頂まで行った私達はやや遅れて食べ始める。
メニューは「ごはん、味噌汁、焼き鮭、卵焼き、のり」これに大皿のおかずがいくつかついた。
そして子どもには特別デザートとしてイチゴが出た。しかもデカイ!
なるほどあざみさんが手渡していた荷物の中身はこれだったのか。
粋な計らいのお返しに感謝です!!!

●縞枯山荘へ
8時半、お世話になったヒュッテをあとにして坪庭まで降り始める。
曇ってはいるがこの日も風がないためさほど寒さは感じない。
坪庭が見渡せる山腹に出るが視界が悪くこれから向かう縞枯山荘の青屋根も見ることが
出来ない。昨日はお父さんと一緒だったTakuちゃんも今日はRikutoと一緒に私のすぐ後ろ
を元気について来ている。
坪庭まで降りて昨日の分岐を縞枯方面へ左に折れる。
ところどころトレースが消えていたりするところがあったが赤布を巻いた竹棒を目印に進む。
吹雪いていたりするとこんなところでもホワイトアウトしてしまうのだろう。
Hinataちゃんはお母さんと手をつなぎながらやってくる。

坪庭の階段を下りたところの分岐を左に縞枯山荘へ向かう。
雪下に埋まっている木道は一直線に伸びているが、テレマークスキーやスノーシューの
跡がところどころについている。トレースをはずすとヒザまでズボッとはまってしまうので
子ども達に注意を促しながら進む。
まもなくガスのかかった中に縞枯山荘が浮かび上がる。
山荘の周辺は人っ子ひとりおらずとても静かだ。
アイゼンを脱いで靴についた雪を落として山荘に入る。

小さなランプに照らされた薄暗い土間には薪ストーブ、右手にはスキー用具が棚には
いくつものブーツがキチンとそろえて置かれている。

暖かい薪ストーブを囲んで座りコーヒーや甘酒を注文する。
小屋の女性はニコニコしながら「ソリを持ってきたら遊べたのにねぇ」と岳童達を相手に
話をしてくれている。これからお客さんを連れてテレマークスキーに行くらしい。

とりあえず岳童達を小屋の前の雪原で遊ばせる事にする。
足跡ひとつついていない真っ白な絨毯は岳童3人の貸し切り状態。銀マットを
ソリに見立てて滑り降りたり好き放題に遊び回る。
私も一緒に夢中になっていたらidaさんがやってきて子ども達を見ているから
他メンバーと縞枯山に行ってきたらとの事なのでsioさん、スマイルさん、あざみさんと
ともに縞枯山に向かう事にする。


●縞枯山の山頂へ
縞枯山荘から雨池峠へはトレースこそあるもののしっかり踏まれていないためアイゼン
だと足首まで埋りとても歩きづらい。
ほどなく雨池峠へ到着する。峠の分岐をまっすぐ進むと雨池へ。前回は雨池を経てから
この峠にたどりついた。縞枯山へはこの分岐を右へ進むことになる。

縞枯山の中腹から上はガスがかかって見えないが樹林帯の奥に続くトレースの視界は
良好である。
4人で雪を踏みしめながらゆっくりと樹林帯の奥へ進んで行くとほどなく道は急登に変わる。
夏に来た時は、この急登に加えて大小の岩がゴロゴロしていて歩きづらかったが
今、目の前には真っ白い雪面しか見えない。
それにしてもあざみさんは私達と同じペースで登ってしまうのだから凄い。
樹林帯を抜け急登を登り切ると寒風が吹きすさぶ山頂に出る。登り始めてから30分ほど
で到着。
山頂に生えているすべての木々には特大の「エビのしっぽ」がついていて吹き付ける
風に耐えながら揺れている。夏に見た縞枯の木々はこうした厳しい
この時期を年十年も繰り返してきたのかと思うとそのたくましさに脱帽する思いだ。
「縞枯山頂」とかかれた標が雪の下から顔をのぞかせておりそれをバックに写真を撮る。
この先には大岩が重なりあう展望台があるが視界がないので登ってきた道を折り返して
戻ることにする。


●雪男あらわる?
 突然、sioさんが「ちょっと先に降りていいですか?」と言うや否や猛烈なスピードで
急登を駆け下りあっという間に見えなくなってしまった。残された3人はあっけにとられた後
に大笑い。登ってくる人がいたらきっと驚くことだろう。「雪男だぁ〜」って。
去ってしまったsioさんのあとから下山していると雨池峠を挟んだ向かいの山から大きく手を
振っている人が見える。ああ誰かいるんだなぁと思っているとスマイルさんがひとこと
「あれsioさんじゃないの?」。遠くだがよく見るとその姿はまさしく雪男、、、(笑)
じゃなくてsioさんだ。
どうも駆け降りた勢いでそのまま向かいの山まで登ってしまったようだ。(一同再び大爆笑)
雪山は大のおとなを子どもに変えてしまう不思議な世界だ。

●最後の雪歩き
 山荘から縞枯山頂まで往復一時間ちょっとだったが、idaさんにお任せした岳童達は
どうしているだろう。さすがにこの寒さだからすでに山荘の中で遊んでいることだろう。
山荘がうっすらと見えてくると同時に岳童達の声が聞こえたような気がして思わず走り出す。
雪原の方を見ると遠くにidaさんの黄色いジェットがうっすら見えそのうしろから子ども達
が現れた。私達と別れてからずっと雪原に「秘密基地」をつくって遊んでいたらしい。
子どもは遊びの天才というがまさにその通りだろう。
ずっと見守ってくれていたidaさん有難うございます。

山荘の自炊小屋を借りて昼食をとった後、出発の準備をする。
アイゼン装着も昨日のぎこちなさとは違いみんな手慣れたものになっている。
山荘から山頂駅まで15分。
最後の雪道を岳童達も大人も一歩一歩噛みしめるように歩いて行く。
山頂駅に着く頃にはガスも徐々に晴れてきた。

●エピローグ
山頂駅からロープウェイに乗車。昨日とは違いガラガラなので360°全開の展望。
視界も晴れてきたので眼下のコースをすべるスキーヤーやボーダーの姿が良く見える。
3人の岳童達はあっちにいったりこっちに来たり大興奮。
それを見ながら流水麺さんへ電話を入れる。
ワンコールが鳴りやまないうちに電話に出てくれた。
きっと心配してくれていたのだなぁと思いながらこの2日間のことを簡単に報告する。
車内の子供達の声が流水麺さんにも聞こえたのか
「ああ、みんな元気そうだなぁ」と嬉しそうな声。
岳童達のこの声が今回の北横山行すべてを物語っていたと言っていいだろう。

ありがとう北横岳、また来るからね!

●参加メンバー
Thanks to Takuちゃん(小1)
途中の腹痛にも負けずに最後まで頑張りましたね。慣れないアイゼン歩きもあったけど
小1で真冬の北横登頂は大したもの。さすがsioさんの遺伝子を受け継いでいるだけのこと
はあります。来年度は岳童でガンガン歩こうね。

Thanks to Hinataちゃん(小2)
小2とは思えない冷静な男の子評にドギマギしましたが途中から皆に混じって無邪気に
雪の中を駆け回っているのを見て安心しました。
お母さんと一緒の雪山は一生記憶に残るものになったでしょう。

Thanks to Rikutoくん(小3)
いつの間にか岳童の中でもお兄ちゃん的な立場が多くなりましたね。
もうしばらく一緒に歩いて行きましょう。

Thanks to あざみさん
縞枯山の直登を私達と同じペースで登って来るのを見て今さらながら言葉もありま
せんでした。
これからも孫達?を宜しくお願いします。

Thanks to idaさん
縞枯山荘での子ども達のお守り有難うございました。
これからも親子山の指南役宜しくお願いします。
そうそう、あまり飲み過ぎないように。(笑)

Thanks to スマイルさん
参加メンバーの中で誰よりも雪の北横に登りたかったのは、スマイルさんだったと
思います。
思いが通じて良かったですね。

Thanks to sioさん
結果オーライでしたね。
いろいろな場面で助けてもらい有り難うございます。
雪男、実は私も塩さんのあとを追って駆け降りたかったのです。
私達もTakuちゃん達のように雪原を駆け回りたかったという事なのでしょうね。
雪山は不思議です。また行きましょう。

「Special Thanks to Kitayokodake & Oyakoyama-Kyoushitsu」

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