(北)面白山（西尾根コース〜かもしかコース） プチ遭難
宮城県
山形県
derakkuma
体力度について
- GPS
- 14:14
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,683m
- 下り
- 1,631m
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| 天候 | 雪、曇、のち晴れ。 -8〜-4℃。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
「面白山高原駅22:12発」の仙山線仙台行最終。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
雪が溶けて硬く歩きやすかったです。 |
写真
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メ〜ガネ、メガネ、メガネがオシャカ♪
なんて歌ってる場合じゃないし（ヽ゜ω゜）ノ
昨年12月7日に撮影した面白山高原駅と、駅の東の沢。滝になって落ちています。この記憶があったため、南に降るのを躊躇してしまいました。
進路を西へ取り、急登を登り切ると尾根に復帰。再びスノーシューのトレースが。かもしかコースだ！ と、思いきや、面白山高原駅と天童高原を結ぶルートのほうでした。
感想
(北)面白山に行って、プチ遭難して来ました。
気温が上がった土曜日の翌日曜日、強風で登山向きではないとは聞いていたものの、午後からは天気が良くなりそうなのと、或る程度雪が溶けて動きやすくなることをアテにしての敢行です。最初は大東岳か後白髪山で迷い、電車に乗ってから決めるつもりでしたが、朝の宮城県内の天気が悪かったので後白髪山はスルーして、奥羽山脈越えたら良くなるかも、と面白山高原駅へ。
天気は小雪混じりで2月ならこんなもの。しかし、ワカンを履いて権現様峠への登山道を目指すと雪で埋まっていて早々に敗退決定しました。南面白山から行ったほうがまだマシじゃないかと思いますが、この時期に北から大東岳を日帰りで狙うのはかなり無理だと納得しました。そこで、北面白山に急遽方向転換。かもしかコースを偵察してから、天童高原〜西尾根から目指します。1月に一度西尾根からピストンしているルートなので大丈夫だろうと。
前日に何人か入っていたようで、スノーシューのトレースがしっかりあります。しかも、いったん雪が溶けて水分が多くなったところで凍結し、トレース部分だけがちょっとしたアイスバーン状態。ところどころ、水分の少ないパウダースノーが覆っておりだけで、ワカンが全然沈まずサクサク歩けます。ワカンを脱いでツボ足か、軽アイゼンのほうが良かったかもしれないくらいで、11時には面白山に着いてしまいました。
しかし、天気が悪く、強風で視界はゼロ。「早く着きすぎたか・・・」と思いながら、早々に三沢山へと引き返します。すると、西側の空が次第に青くなってきました。三沢山で30分ほど粘ると、黒い雲が東へと続々と去って行きます。「こうなったら、登り返すしかない」と再度面白山へ。13時頃に登頂すると、素晴らしい展望が広がっていました。
面白山の東にある2つのピークに遊びに行ったりして時間を潰すと、14時になったので帰路に。視界があまりにも良く、トレースもあるので欲張ってかもしかコースで帰ることにします。雪煙が舞う中を、快適に下っていると落とし穴が待っていました。以下、リアルタイム風に。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
ズルズルズルーッ！
落ちた。
気がつくと、10メートルほど、滑り落ちていた。ちょっと調子に乗って左に寄りすぎたか、アイスバーンでワカンが滑ったらしい。
両腕両脚は動く。
脚から落ちて、足の裏で木にぶつかって止まったが、怪我はないようで一安心する。
視界がボンヤリしている。眼鏡がちょっと曇ったか。
上を見上げると、表面がシャーベット状の急傾斜だった。とても登り返す気にはなれない。
「こうなったら、落ちるところまで落ちるか」
12月に歩いた長左衛門道に出れば、かもしかコースに戻れるだろう。
そこで、尻セードで慎重にさらに数十メートル滑り落ちた。
名前の分からない沢に出ると、丸い足跡がある。
「これは、彼奴の？」
2月だというのにまだ行動しているらしい。最近のツキノワグマは冬眠しないのか。
「こんな非常事態に、泣きっ面に蜂は勘弁だよな」
だが、視界がボンヤリしたままなのが気になって眼鏡に触れると、その理由が分かった。
レンズがない。二つとも。
右目のほうはレンズを支えていたプラスチックのワイヤーが切れており、左からはレンズが外れていた。
「キター（ヽ゜ω゜）ノ」
感情的になっても仕方ないので、ともかく沢下りを始める。
レンズ探しは微塵も考えなかった。乱視と近視だが、目を細めればなんとか周囲は分かってくる。
雪庇がアーチを作り、その下を沢が流れていた。ともかく踏み抜きだけは勘弁と、少し傾斜のある部分を歩く。
地形図を確認したいところだが、手元にある1/25000地図は、定義、升沢、船形山、作並の4つ。肝腎の、関山峠や山寺はない。当初の予定が後白髪山と大東岳だったからだ。今日に限って、昭文社のエアリアも知り合いに貸出中ときた。
こうなったら記憶を辿るしかない。長左衛門平が894だったから、長左衛門道は850-950くらいをトラバースしているハズである。GPSロガーでだいたいの高度も分かる。
「なんとかなるかな・・・」
淡い期待を抱きながら、少しずつ安全に沢を下る。12月の記憶も動員しながら谷の左右を確認して、長左衛門道を探す。いくつかそれっぽいところがあるにはあるのだが、2mくらいの幅が見つからない。
気がつくと、GPSロガーの高度は800mを切っていた。どうやら通り過ぎてしまったようだ。
長左衛門道は基本的には2-3mの道幅があるのだが、局所的には道幅30-50cmとかになっている。たまたま長左衛門道が細くなっている場所だったら、この積雪では分かるハズがない。
仕方が無いので、とりあえず下れるところまで下ってみようと思う。コンパスで確認すると南西に進んでいるので、幸いにも方角的には合っているようだ。
だが、『風雪のビヴァーク』の松濤明や先日の蔵王での山スキー客の遭難など、沢に入り込むのは古くて新しい典型的な遭難のパターンである。疲れていると、人は下へ下へと行ってしまうのだろう。そして、それ以上進めなくなり、遭難を自覚する。
滝だった。
10m近くあり、下降は無理だ。
ロープもない。仮にロープがあったとしても、避けるべきだろう。怪我をして動けなくなるのが最悪なのだ。
「自分はまだ最悪じゃあない」
時間は既に16時20分近かった。林間から漏れる西陽が眩しい。
決断の時だ。
「最悪、山頂まで登り返して、西尾根コースから帰ろう」
こういうときは、尾根を目指すのがセオリーである。尾根を上へ上へと目指し、まだ太陽が沈まないうちに視界を確保するのも重要だ。
長左衛門道などという不確実なショートカットに頼ったのが失敗なのだ。失敗を手軽に回復しようとして、さらに後手を踏む。悪循環のデフレ・スパイラルを断ち切らねばならない。
谷の西側の急傾斜を登り始める。雪がときどき沈み込んで崩れ、良い強度が得られない。こんなとき、弯曲タイプのピッケルが2つがあればと思うが、無い物ねだりにも用はない。
手首から先の両手をピッケル替わりに雪に打ち込み、四つん這いで上がっていく。
30分程でようやく立って歩ける尾根に出た。尾根は北に向かっている。この尾根をさらに30分ほど進むと、標高約800mでさらに大きな尾根との三叉路になった。
17時20分頃、この新しい大尾根を上へと登り始めた瞬間、すぐに気づいた。
雪の地面に凹凸がある。
トレースだ。
今日、西尾根からずっと見覚えのあるスノーシューの跡だった。面白山山頂から下ってきたのだろう。
「かもしかコースだ・・・」
思わず声が漏れ、このスノーシューの当人に感謝する。私はまだ、面白山の大権現様から見放されていないらしい。
疲労した四肢に力が戻るのが分かる。林の中なので、風はあるもののそれほど寒さは感じない。-5℃くらいだろう。時間も体力もまだ余力がある。地図はないが、面白山山頂まで戻るよりは、トレースを辿ってかもしかコースを下るのがベターだろう。かもしかコースを通ったことはないが、一本尾根で有名だから、迷いにくいハズだ。
「なんとかなるだろう・・・」
沢下りのときよりは強い期待を持ちながら、ヘッドランプを点灯し、かもしかコースを下る。
「戻れる」という意識がスピードを出させようとするが、「トレースを見失わないぞ」という意識がこれを鈍らせる。すっかり闇が支配しているが、最近購入した2000円ほどのヘッドランプは、旧型の上位機種よりも遥かに明るく雪面を照らしてくれる。
だが、好事魔多し。
標高650m過ぎで、突然トレースを見失ってしまう。
慌てて周囲を見回して探すのだが、どうしても見つからず、時間だけが過ぎていく。
トレース探しだけで30分以上が経過しただろうか。トレース探しを諦めて、とりあえず尾根を下って高度を下げることにした。100m下がれば、0.6℃気温も上がる。
19時過ぎ、標高450-500mのあたりまで来た。現在地は良く分からない。GPSロガーの単3アルカリ電池も今日3本目で、消耗しているのでいったん切ることにする。ただ、ときおり通過する電車の音もかなり大きくなってきて、駅は近い。
ここで、比較的流量のしっかりした1本の沢にぶつかった。北から南に流れている。徒渉を繰り返し、沢の対岸へと行ったり来たりするが、手がかりが見つからない。
ふと、このあたりなら「作並」の25図が使えるかもしれない、と思う。
案の定、駅の東側には沢が一本ある。ただし、これを南に下ると紅葉川へと合流する崖か滝になっている。南に下るのは危険だ。
かもしかコースも左上にわずかに掲載されているのだが、クリティカルな部分が「おもしろやまこうげん」の文字に消されている。ただ、仮に現在地が500mくらいだとしたら、いったいどのあたりか。
地図に載っている沢は東に寄りすぎていないだろうか。そう考えると、面白山高原駅から天童高原に向かう登山道の手前に橋があり、沢が通っていることを思い出す。「作並」の地図で分からないが、沢の東側を沢沿いに南に向かえばかもしかコースの入口にブチ当るハズである。
南に行くか、行かざるか。
彷徨した挙げ句、気がつくと20時半になっていた。仙山線「仙台行」上り列車の最終は22:12。これを逃したらビヴァークだ。
「ともかく西に直登しよう」
最後の決断だった。
自分はまた、沢に迷い込んでいるのだ。一度目は長左衛門道、二度目は面白山高原駅というエサに食い付いて、楽をしようとして面白山大権現に騙されているのだ。
だったら基本に戻ればいい。もう一度尾根に上がればいい。尾根を目指すなら、東よりも西がいい。どっちの沢だとしても、西に行って迷うことはないだろう。
電池が残りわずかになったGPSロガーの電源を入れ、何かを断ち切るように沢を西へと渡り、急傾斜を上がる。
首からぶら下げたコンパスで西を確かめると、20:45の「仙台行」が行く音が聞こえてきた。
「まだ最終じゃない」
最終が残っていなかったら、とっくにビヴァークを決めていたかもしれない。最終が残っているからこそ、元気も湧いてくる。自分はつくづく現金な人間だ。
「クラーイム、オン！」
最近の流行なのか、軽く叫んでみると、案外気が紛れた。ともかく眼前の灰色の雪壁を登り切ることだけに集中する。
30分ほど格闘して、70mくらい登っただろうか。漆黒の林の中に出ると、そこはまた尾根だった。
そして、大きなスノーシューの跡を見つけた。
「かもしかコースだ」
たぶん疲れていたのだろう。時間は21時近くだったし、すぐに下り始めると面白山高原駅の明かりも見えてきて、帰れることを確信し気が緩んだ。
だが、25分ほど下ると突然見覚えのある標識と林道に出た。そこはかもしかコースの入口ではなく、面白山高原駅と天童高原を結ぶ登山道の入口だった。
自分はかもしかコースを離れ、西に来すぎていたらしい。問題の沢は、面白山高原駅の東ではなく、西の沢だったのだ。
最後のスノーシューのトレースは、かもしかコースのそれよりも目立って大きくハッキリしているから、おそらく別物だろう。
苦笑いが止まらない。
「・・・次こそ、地図を用意して、かもしかコースの直登だな」
道中は真剣そのものだったのに、結果オーライで楽しかったと思ってしまう自分は馬鹿なのか。
明日の筋肉痛の心配をしながらも、面白山高原駅へ向かう足取りは、いつも以上に軽かった。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
ということで、面白山で迷ったときの参考になればと思い、かなり恥ずかしいですがアップすることにしました。
GPSのログもおそらく電源不足のため部分的に乱れていますが、そのままにします。
以下、まとめです。
�｜録泙麓�辺も持参すべし。
�⇒縦衒儿垢禄猗�範囲内で。
��雪が溶けてるところはピッケル＆アイゼン必要。
�ぬ造辰燭虍�根へ。
�テ辰棒禹海�GPSナビがあったほうがいいですね。
�Δ任�れば眼鏡のスペアも。
�Д肇譟璽垢悗琉預犬皀曠疋曠匹法�
��欲張らない。
など、まだまだたくさんありますが、懲りない自分に果たして学習能力があるのか、それが問題ですね・・・。
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Katsuhara さん
deraoyamaさん、おはようございます。
何より、ほぼ無事（眼鏡はお釈迦のようですが）生還おめでとうございます。
この雪の中熊さん活動しているのも驚きですが、deraoyamaさんも熊さん並みの行動能力ですね
ところで、面白山の東の1230コンターピーク、行かれたんですね。面白山に登るといつも気になってます。厳冬期の面白山は小生には荷が重いですが、残雪期にでも行ってみたいですね。
ともあれ、お疲れさまでした。
odaxさん、こんばんわ。
丹沢で迷子になることには慣れていたので、あまり焦ってはいなかったのですが、流石にメガネが逝ってしまったのにはオドロキました。地図もないですし、記憶との勝負だったというか。今思えば、長左衛門道は沢に出てすぐくらいだったのではないかと思います。
沢下りをしていて感じたのが、「（マタギが利用したという）長左衛門道は、面白山の斜面をほぼ平行にトラバースしている」のではなく、「長左衛門道は、（特に積雪期の）面白山をなんとかトラバースすることが可能なルートをつないだものだ」という認識です。これは直観的なものですが、私の中では確信に近くなりました。
面白山の東のコンターピークは10〜15分くらいで行けました。仙台市がうっすら見えて見晴らし良いところですが、ここからさらに東のピークにも行くのは厳しい印象です。雪山ならではという意味では、関山峠への県境尾根歩きがベストかと。条件が良ければ3-4時間で行けるんじゃないかと思います。
三沢山近くでも、木の皮を削った跡などがあり、熊さんは立派に活動しているようでした。また、odaxさんの「熊さん並の行動能力」に触発され、さらに改名してしまいました。これからはderakkumaとして生きていこうと思いますので、今後ともよろしくお願いします（ヽ゜ω゜）ノ
自分なら間違いなく遭難で救助される状況ですが経験と体力で乗り切るなんてすごいですね
無事に帰って来られてなによりです
面白山はまだ行ったことがなので計画してたのですがもう少し雪解けを待つべきか悩みますね
生還祝いありがとうございます。
自分が迷子になるときにはいくつかパターンがあります。
一番多いのはピークから降りるときに、思い込みから方角を間違えるというものです。今回はかもしかコースの途中で北のほうに行ってしまいました。コンパスで方角を常に確認していれば間違えないんですが、取り出しにくいポケットに入れていると、ついやってしまいます。だからコンパスは常に首からぶら下げていつでも使えるようにしたほうが良いと再実感しました。
体力ですが、普段は泳いだり走ったりですね。二日に1回は身体を動かすようにしています。
面白山は天童高原から西尾根コースのピストンなら決して危険ではないです。スノーシューもかなり入っています。かもしかコースや長左衛門平方面はタフで、奥新川峠や権現様峠への沢沿いのルートはやめたほうが良いです。泉ヶ岳よりはフィールドが広いぶん大変なのは確かですが、ルートを選んで歩けば素晴らしい眺望が安全に楽しめますので、天気の良い日に狙ってみてください。
derakkumaさん はじめまして。
すばらしいです。
展望も素晴らしですが、何よりも滑落後のリカバリーに感心しました。
冷静な判断と決断力ですね。勉強させて頂きました。
つい欲がでて歩きたくなりますよね。ビバーグせず何よりです。
滑落後のリカバリー･･････、自分的には失敗したと思っています。本当は10mや20mなら登り返すべきだったんですよね。でもアイゼンもピッケルもない。となれば、そもそも滑落したのが悪い。仕方なく沢に降りて、結局、行き詰まる。全部、後手を踏んだんですよね。
ただ、面白山の場合、基本的には西へ向かえばいい、という開き直りがありました。滑落した沢から登れそうな尾根を見つけて、そこに上がろうと。で、本当に最後の手段としては面白山を登り直して西尾根をピストンで帰ろうと思ってました。山頂まで3時間、帰りに3時間だとしても、日付が変わる前に面白山高原駅まで行って待合室に入れるだろうと。
ところが今回は幸か不幸か「かもしかコース」でトレースを見つけてしまい、助け船だと思いこれに乗っかってしまいました。が、結果的には泥舟だったのです。案の定、「かもしかコースが南にルートを変えるところ」で見失ったようで、この、「かもしかコースが南にルートを変えるところ」が25図だと「おもしろやまこうげん」の文字で消されているのです。やはり非常時に他力本願はイケマセン。自分でコントロールできる方法を採用すべきでした。
あくまで結果論で、自分の行動が正しかったとは思わないです。体力に多少の自信があったから西に直登していきましたが、一般論としては面白山まで登り返すか、日が暮れた時点でビヴァークするのが「正解」だと思います。正解は人それぞれなので、（良くも悪くも）こういう例もある、というふうに受け取って頂けると幸いです。
欲が出るのは、人間だから仕方ないですね。欲がなくなったら、山歩きは終わりにしようと思っています。
derakkumaさん はじめまして
山で困難な状況に陥った時に平常心を保つ事が如何に重要かが分かりました。大変参考になりました。無事生還お疲れ様でした。
生還祝いありがとうございます。
「平常心」の件ですが、自分が迷ったことを意識し始めたころが最初の危険な時間帯だと思います。つい慌ててしまうものですが、怪我だけはしないように意識していれば、人間ですからそのうち30分くらいで慣れてきます。自然に（或る程度）普通の精神状態に戻れます。あとは、ともかく自分を追い詰めないで、選択肢を考えながら行動することが肝腎かと。
正直なところ、平常心とか冷静な判断とか、厳密な意味では無理だと思います。最初の滑落のとき、自分は「数十メートル落ちた」と思っていましたが、ログを見ると100m以上だったようです。他の判断もアヤシイものが散見されます。
自分の判断を信じることと、自分の判断を信じないこと。この両者のバランスをとるのがキモなんじゃないかと思います。で、それは山の中に限らず、普段の生活習慣から始まっているような気がしました。
HITOIKIです。
１月１２日に天童高原から長命水、長左衛門道、カモシカコース、面白山に登りました。カモシカコースの山頂付近は平坦な尾根になっていて、ルートをとりにくいですが、derakkumaさんのログを拝見すると写真２０では南西の支尾根を下りているように思います。私も登りで尾根をふみ外して転びました。長左衛門道は一部、道はなくなっていてただの斜面になっていましたので、derakkumaさんのおっしゃる通りだと思います。何はともあれ、無事で何よりでした。
HITOIKIさん、生還祝いありがとうございます。
南西の支尾根、仰るとおりだと思います。本文には出てきませんが、そもそも滑落したのは、トレースを見失って探しているときでした。かもしかコースを進んでいれば、こうはならなかったと思います。地図を持っていないのに、知らないルートで帰ろうとした、そこに奢りのようなものがあったことは間違いありません。良い経験をしました。
かもしかコースは近いうちに必ず登ろうと思います。
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