記録ID: 2672654
全員に公開
沢登り
蔵王・面白山・船形山
北蔵王 小屋ノ沢支流 鳥戸沢 八方平小屋泊で沢納め
2020年10月24日(土) 〜
2020年10月25日(日)
- GPS
- 11:13
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,230m
- 下り
- 1,228m
コースタイム
1日目
- 山行
- 8:44
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 9:07
沢中休憩は合計45分程。
天候 | 24日 晴れ後雨ガス 強風 25日 晴れ時々雨 強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
入渓してからはしばらくゴーロ歩きが続く。水はとても冷たく、足首まで浸かっただけでも悲鳴を上げる程なので、なるべく濡れないように進む。 上空では強風の音が鳴り響いており、沢にも冷たい風が入り込んでくる。 90分ほどゴーロを進むとようやく渓相が変わってきて滝が現れる。 秋のヌメリと落ち葉に気をつけながら慎重に越えて行くと、ほどなくして8mの2条滝が出てくる。 夏なら迷わず水線突破だろうが、この寒さでシャワーで登る気になんて到底なれない。ここは即決で左岸巻き。 やがてゴルジュに突入。微妙にシブイ小滝を何個か越えて行くと8mの滝が出現。 これは見るからに直登は無理。両壁はゴルジュの切り立った壁だが、左の壁の弱点を直登して落ち口までトラバースしてる記録を拝見してはいた。しかし下から見ただけでも濡れた滑りそうな岩のトラバースは悪そうであり、荷揚げの面倒もあるので少し戻った左岸のリッジから巻くことにした。 最初の10mが急なので、Hiroshiiiiさんが空荷でロープを引いて立ち木でフィックス。後続は荷物を背負ってゴボウで登る。 巻きながら8m滝のトラバースルートを見たが、落ち葉が溜まった岩は濡れており、斜めになった見るからにヌメヌメの滑りそうな岩から滝の落ち口までのトラバースは生きた心地がしないだろう。ここは巻いて正解だった。岩が乾いてればなんとか行けるだろうか。 これを越えた先もミニゴルジュは続いており、4m程の小難しい滝をショルダーなどで越えて行く。 次第に落ち着いた渓相になり、一旦伏流になったあとに水が復活するのを二回程繰り返す。この辺りで八方平の小屋で使う水を汲んでさらに荷物が重くなる。 笹薮が被り気味になってきた1220mの二俣は、茶畑山と北雁戸山のコルにツメる右へ入る。左は北雁戸と南雁戸のコルに出る。八方平の小屋へ行くなら左の方が距離的に近いが、左俣は藪漕ぎが長くなるらしい。 右へ入るとボサが強い沢型を進み、途中ボロボロの土壁みたいな斜面を通って15分程の藪漕ぎで登山道へ出た。 このあたりからガスが濃くなり、強風に加え横殴りの雨も降ってきた。藪漕ぎで全身びしょ濡れの我々に追い討ちをかけるような悪天である。とにかく寒い。 北雁戸山なんて寄ってる余裕もなく、南雁戸山へ向かってのアップダウンに入る。 ようやく南雁戸山にたどり着くが、ほぼ素通り状態で八方平小屋を目指す。 板小屋跡手前くらいからは、雪混じりのみぞれが顔に吹き付けてきた。メンバーは両足をツリながらも必死に歩いている。 最後は走るように八方平小屋にたどり着き、中に飛び込んで待望のストーブに火を入れたその瞬間がたまらなく幸せだった。 下山はブドウ沢登山口まで落ち葉と前日の雨でドロドロの道を滑りながら下山。 ブドウ沢登山口から車を停めてる鳥戸沢の入渓地点までは林道を歩いて25分程であった。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
長袖インナー
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
携帯
時計
タオル
ツェルト
カメラ
ロープ
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
渓流シューズ
ハーネス
30メートルロープ
シュラフ
マット
タープ
|
---|
感想
とっくに今シーズンは沢納めしていた感じの二人の尻を叩き、北蔵王は鳥戸沢へ。
我々の沢納めはやっぱり宴会ありきじゃなきゃ終われないのである。
今シーズンの最後の最後まで天気と行きたい場所の折り合いがつかず、沢中宴会は諦め、代替え案の鳥戸沢を遡行して八方平小屋で宴会する事にした。
終わってみれば小屋泊にして大正解。土曜日の午後から日曜日の朝まで猛烈な雨風と寒さで、沢中で幕営してたら焚き火をしてもゆっくり暖まれなかったかもしれない。
今回、takashiiiiiさんは初めての沢泊装備に灯油のおまけ付き、Hiroshiiiiさんは約2ヶ月ぶりの沢で足の調子もイマイチの中、二人共なんとか小屋まで歩き通してくれた。
予想では小屋まで10時間は越えるかなと思っていたが、9時間半程で小屋に着いたので上出来である。二人とも両足をつっては薬を飲むの繰り返しではあったが、無事に小屋にたどり着き、大好きな宴会を心置きなく楽しめたのは仲間がいてこそであり、今シーズン一緒に沢を歩いてきた者同士で酒を酌み交わして沢納め出来るのは、とても幸せな事としみじみ思った。
今回同行出来なかった仲間とも、また来シーズン一緒に沢に入れる事を願って、今年の沢納めと致します。
今シーズン一緒に沢に入ってくれた方々のおかげで最高の沢シーズンを送ることが出来ました。本当にありがとうございました。
そして、休む間もなく雪山シーズン突入なので、皆様またよろしくお願い致します。
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コメント
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はじめまして!いつも皆さんの拝読させて頂いております、yukicaと申します(^^
強風の中の沢納め、お疲れ様でした。
今回の沢もすごく面白そうな沢ですね。
でもお天気が悪そうでしたので、写真を見ながらハラハラ。
私も土日に沢納めで水に濡れないように頑張ってきた(癒し系の沢でですが)ので、皆さんのレコをみてついコメントをしてしまいました( *´艸`)
来年も楽しく沢ができるように、冬のシーズンを乗り切りましょうね♪
また参考にさせてくださ〜い(^_^)/
yukicaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
いつも岩手の沢を中心に攻める沢をやってらっしゃいますね😁いつも刺激を受けています。
今回は寒かったですね〜。私達もなるべく濡れないように遡行してましたが、結局は藪漕ぎと雨風でびしょ濡れでした😅
今回yukicaさん達が行かれてた滑谷沢。ここもいつも候補にはあるんですが、今シーズンは行けず終いでした。
紅葉もきれいでナメコもあって、思った通り秋の宴会沢にはもってこいですね。
今回私達が行った鳥戸沢にはナメコはありませんでした(泣)
来シーズンも岩手の沢にもちょこちょこお邪魔する予定です。いつか沢でお会い出来るといいですね。
また記録楽しみにしています👍
鳥戸沢を遡行するパーティーは稀です。お疲れ様でした!
torayama様、初めまして。コメントありがとうございます。
いつもブログ拝見させてもらって、とても参考にさせて頂いてます。
今回の鳥戸沢も、torayama様と、mikiosam様の記録を拝見させていただいてから、いつかは遡行しようと温めておりました。
詳しい記録はお二方の記録しか無いので、おっしゃる通りあまり遡行するパーティーは少ないのでしょう。
でも今回遡行してみて遡行価値は高いと感じました。最初のゴーロは長いですが滝も面白くていい沢だと思いました。
夏なら濡れるのを気にしないでもっと楽しめたと思います。
この他にも今シーズンは根子ノ三沢など、貴重な記録を参考にさせていただきました。ありがとうございます。
これからも色々参考にさせていただくと思いまので、よろしくお願い致します。
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