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Yamareco

記録ID: 271571
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甲斐駒ケ岳 降雪後の黒戸尾根 〜七丈小屋で敗退、そう簡単には登らせてくれない〜

2013年02月21日(木) 〜 2013年02月22日(金)
 - 拍手
GPS
29:40
距離
14.1km
登り
1,847m
下り
1,856m

コースタイム

2月21日
尾白川渓谷駐車場9:10 - 11:07笹ノ平11:17 - 13:18刃渡り13:30 - 刀利天狗14:02 - 五合目小屋跡15:24  幕営 

2月22日
五合目小屋跡6:00 - 7:59七丈小屋 - 9:25五合目小屋跡(テント撤収)10:50 - 11:48刀利天狗12:00 -
13:19笹ノ平13:30 - 尾白川渓谷駐車場14:50 
天候 2月21日 晴れ
    駐車場    0℃
    笹ノ平   −3℃ 
    刀利天狗  −10℃
     五合目   −13℃ 
    テント内  ∸13℃

2月22日 晴れ
     五合目   −13℃
    七丈小屋  −13℃
    五合目(撤収時)−6℃
    刀利天狗  −9℃
    笹ノ平   −1℃

 ※ヤマテン予報(北岳)
  2月21日
   冬型は次第にやや緩み晴れる。午後は−30℃以下の寒気が入り霧が広がり
   やすい天気になる。  
  2月22日
   高気圧に緩やかに覆われて晴れるが夜に寒気を伴う上空の気圧の谷が接近
   してくる影響で稜線は雲が広がりやすい。  
過去天気図(気象庁) 2013年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
2月21日
町田 → 高尾山IC → 双葉SA → 須玉IC → 尾白川渓谷駐車場
2月22日
尾白川渓谷駐車場 → むかわの湯 → 勝沼IC → 初狩PA → 高尾山IC → 町田   
コース状況/
危険箇所等
★駐車場〜刃渡り
 先行した方(おじさん)のトレースを追ったので少し楽をさせてもらった。
 もしおじさんが先行していなければもっと苦労したかもしれない。
 笹ノ平までは赤テープが少ないような気がします。
 まったくトレースがないときは特に下降時はルートファインディングに困る
 かも。
 笹ノ平〜八丁登りの途中から夏道を外れてトレースがついていた。帰路は
 夏道にトレースをつけてきた。
 刃渡りまでつぼ足でも大丈夫。

★刃渡り〜五合目小屋跡
 刀利天狗直下のハシゴ、クサリは埋もれていない。急登のため早めに
 アイゼン装着したほうがいいでしょう。
 トレースはかすかに残っている程度。まったくないところもあった。
 足の沈み込みは最大で膝くらいまで。
 赤テープが頻出するのでルートを見失うことはないだろう。
 五合目小屋跡までアイゼン使わず何とかつぼ足でとおした。

★五合目小屋跡〜七丈小屋
 五合目鞍部からすぐの「一番長いハシゴ」はなかば雪に埋もれていました。
 安全な登下降のため時間をかけて掘り返しました。
 「垂直のハシゴ」は雪に埋もれていません。
 そのほかのハシゴはすべて埋もれています。
 ロープ、クサリは出ていますので使えます。
 七丈小屋手前のトラバースはロープを頼りに。雪が柔らかいので
 滑落に注意が必要。
 
★七丈小屋〜上部
 第二小屋前から積雪量多くトレースなし、ここからラッセル。
 テン場から上部樹林帯は推測ですがふつうに腰〜のラッセルは必至でしょう。
 八合目から上部、岩場は小屋番のおじさんが言うようにロープが必要なら
 かなり厳しい状況でしょう。
 
★温泉
 むかわの湯 入浴料700円(市外者)
 駐車場から約20分
 ※最寄りの「べるがの湯」は現在、休館中のため入浴出来ません。
予約できる山小屋
七丈小屋
2月21日
尾白川渓谷駐車場
駐車3台
私とおじさんと
小屋番のおじさん

2013年02月21日 09:08撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/21 9:08
2月21日
尾白川渓谷駐車場
駐車3台
私とおじさんと
小屋番のおじさん

いつもの
吊り橋
2013年02月21日 09:16撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/21 9:16
いつもの
吊り橋
じゃ行くか
2013年02月21日 09:31撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/21 9:31
じゃ行くか
トレースは
先行している
おじさんのもの
2013年02月21日 09:47撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/21 9:47
トレースは
先行している
おじさんのもの
ありゃ
ミニデブリだ
黒戸尾根で
初めて見た
2013年02月21日 10:07撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/21 10:07
ありゃ
ミニデブリだ
黒戸尾根で
初めて見た
この斜面
黒戸尾根でも
雪崩るんだ
2013年02月21日 10:07撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/21 10:07
この斜面
黒戸尾根でも
雪崩るんだ
ちらっと
甲斐駒本峰が
顔をだす
さすがに
真っ白だな
2013年02月21日 11:00撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
2/21 11:00
ちらっと
甲斐駒本峰が
顔をだす
さすがに
真っ白だな
笹ノ平
2013年02月21日 11:07撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/21 11:07
笹ノ平
ルート明瞭
トレースばっちり
そりゃ
おじさんが
先行してるからね
2013年02月21日 11:20撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/21 11:20
ルート明瞭
トレースばっちり
そりゃ
おじさんが
先行してるからね
突然
トレースが消えた
八丁登りの手前で
先行している
おじさん
夏道外れて登って
いるようだ
2013年02月21日 11:52撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/21 11:52
突然
トレースが消えた
八丁登りの手前で
先行している
おじさん
夏道外れて登って
いるようだ
私は夏道を行く
トレースは
消えかかっているが
ルートは何とかわかる
2013年02月21日 12:00撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/21 12:00
私は夏道を行く
トレースは
消えかかっているが
ルートは何とかわかる
いつの間にか
おじさんの
トレースと合流
2013年02月21日 12:08撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/21 12:08
いつの間にか
おじさんの
トレースと合流
おじさんの
トレース
膝下30cmくらいかな
有り難く
追わせていただいた
2013年02月21日 12:22撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/21 12:22
おじさんの
トレース
膝下30cmくらいかな
有り難く
追わせていただいた
刃渡り
おじさんの
トレースは
ここまで
2013年02月21日 13:21撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
2/21 13:21
刃渡り
おじさんの
トレースは
ここまで
鳳凰のお目見え
2013年02月21日 13:32撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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2/21 13:32
鳳凰のお目見え
八ツの稜線はガスのなか
2013年02月21日 13:33撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/21 13:33
八ツの稜線はガスのなか
ガスは南八ツだけかな?
蓼科山はかかってないね
2013年02月21日 13:33撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/21 13:33
ガスは南八ツだけかな?
蓼科山はかかってないね
つぼ足でも大丈夫
2013年02月21日 13:34撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
2/21 13:34
つぼ足でも大丈夫
刃渡りから先は
自分でトレースを
つける
2013年02月21日 13:43撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/21 13:43
刃渡りから先は
自分でトレースを
つける
刀利天狗直下
最初のハシゴ
ここは埋もれてない

2013年02月21日 13:52撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/21 13:52
刀利天狗直下
最初のハシゴ
ここは埋もれてない

クサリも出ている
なんとかつぼ足でも
登れた
2013年02月21日 13:59撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/21 13:59
クサリも出ている
なんとかつぼ足でも
登れた
雪に埋もれた
刀利天狗
2013年02月21日 14:04撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/21 14:04
雪に埋もれた
刀利天狗
刀利天狗〜五合目小屋跡
トレースはほとんど
消えていた

2013年02月21日 14:38撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/21 14:38
刀利天狗〜五合目小屋跡
トレースはほとんど
消えていた

膝下〜膝までの
ラッセル
赤テープ頻出で
ルートを見失う
ことはない
2013年02月21日 14:45撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/21 14:45
膝下〜膝までの
ラッセル
赤テープ頻出で
ルートを見失う
ことはない
五合目小屋跡に到着
標高は2160mくらいかな
これならいい感じで
幕営できそう
谷側の吹き溜まりと
山側の斜面の間を利用しよう

2013年02月21日 15:23撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/21 15:23
五合目小屋跡に到着
標高は2160mくらいかな
これならいい感じで
幕営できそう
谷側の吹き溜まりと
山側の斜面の間を利用しよう

整地と設営に1時間ほど
今日の我が家が完成!
良い感じでしょ
もちろん
エアライズ2
谷側の吹き溜まりが
良い感じで防風に
なっている
2013年02月21日 16:30撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8
2/21 16:30
整地と設営に1時間ほど
今日の我が家が完成!
良い感じでしょ
もちろん
エアライズ2
谷側の吹き溜まりが
良い感じで防風に
なっている
手前のピークは
2250mくらい
奥に八合目と
甲斐駒本峰
2013年02月21日 16:30撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/21 16:30
手前のピークは
2250mくらい
奥に八合目と
甲斐駒本峰
晩ご飯
鍋キューブの
キムチ味を使って
野菜鍋
2013年02月21日 18:23撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/21 18:23
晩ご飯
鍋キューブの
キムチ味を使って
野菜鍋
そのあとは
ごはんを入れて
雑炊にした
2013年02月21日 18:41撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/21 18:41
そのあとは
ごはんを入れて
雑炊にした
ちょっと
わかりにくいけど
水が凍り始めてきた
だいたい∸10℃くらいで
凍り始める
2013年02月21日 18:58撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/21 18:58
ちょっと
わかりにくいけど
水が凍り始めてきた
だいたい∸10℃くらいで
凍り始める
最後は甘酒で
寒い夜は
温かいものに限る
2013年02月21日 19:03撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
2/21 19:03
最後は甘酒で
寒い夜は
温かいものに限る
2月22日
朝ご飯
ごはん、みそ汁
肉じゃが、ミートボール
2013年02月22日 04:08撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/22 4:08
2月22日
朝ご飯
ごはん、みそ汁
肉じゃが、ミートボール
昨夜は風に
邪魔されることもなく
静かに過ごせた
さて
七丈小屋へ向かうか


2013年02月22日 06:05撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/22 6:05
昨夜は風に
邪魔されることもなく
静かに過ごせた
さて
七丈小屋へ向かうか


2013年02月22日 06:56撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/22 6:56
うっすらトレースあり
2013年02月22日 07:05撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/22 7:05
うっすらトレースあり
ここは大丈夫
2013年02月22日 07:13撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/22 7:13
ここは大丈夫
垂直のハシゴ
2013年02月22日 07:19撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/22 7:19
垂直のハシゴ
この岩場
凍結してません
クサリを頼りに
慎重に通過
2013年02月22日 07:26撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
2/22 7:26
この岩場
凍結してません
クサリを頼りに
慎重に通過
七丈小屋の手前
長いトラバース
ロープのおかげで
何とか渡りきれた
2013年02月22日 07:44撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/22 7:44
七丈小屋の手前
長いトラバース
ロープのおかげで
何とか渡りきれた
ようやく
七丈小屋に到着
2013年02月22日 07:56撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/22 7:56
ようやく
七丈小屋に到着
八合目を
見上げる
今日はいい天気だな
2013年02月22日 07:56撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/22 7:56
八合目を
見上げる
今日はいい天気だな
小屋周辺の積雪
2mはある
2013年02月22日 08:08撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/22 8:08
小屋周辺の積雪
2mはある
小屋からは
鳳凰がよく見える
2013年02月22日 08:12撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/22 8:12
小屋からは
鳳凰がよく見える
第二小屋を前にして
予想を越える
この積雪量!
あ〜こりゃダメだ
茫然と立ちつくす
ここからラッセルとは
考えてもいなかった
戦意喪失
2013年02月22日 08:14撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
2/22 8:14
第二小屋を前にして
予想を越える
この積雪量!
あ〜こりゃダメだ
茫然と立ちつくす
ここからラッセルとは
考えてもいなかった
戦意喪失
そこへ
小屋番のおじさんが
やってきて
忠告を受ける
敗退だ
現実を受け入れるしかない
2013年02月22日 08:15撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
2/22 8:15
そこへ
小屋番のおじさんが
やってきて
忠告を受ける
敗退だ
現実を受け入れるしかない
名残り惜しく
八合目を見上げる
テン場から上部は
ラッセルきついだろうな
2013年02月22日 08:15撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
2/22 8:15
名残り惜しく
八合目を見上げる
テン場から上部は
ラッセルきついだろうな
2013年02月22日 08:18撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/22 8:18
小屋の前は
おじさんが
頻繁に除雪している
2013年02月22日 08:18撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
2/22 8:18
小屋の前は
おじさんが
頻繁に除雪している
今日は
おとなしく帰るよ
この積雪量では
しかたない
諦めもつくさ
2013年02月22日 08:20撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
2/22 8:20
今日は
おとなしく帰るよ
この積雪量では
しかたない
諦めもつくさ
雪が柔らかくて
2〜3mずり落ちて
しまった
ロープがあって
よかった
2013年02月22日 08:26撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/22 8:26
雪が柔らかくて
2〜3mずり落ちて
しまった
ロープがあって
よかった
この急斜面
ロープがあって
助かった
2013年02月22日 08:28撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/22 8:28
この急斜面
ロープがあって
助かった
この急下降
ハシゴは完全に
埋もれているけど
クサリが出ているので
なんとか下降できた
2013年02月22日 08:38撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/22 8:38
この急下降
ハシゴは完全に
埋もれているけど
クサリが出ているので
なんとか下降できた
これから
一番長いハシゴを下りる
後ろ向きで慎重に下降
2013年02月22日 09:14撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/22 9:14
これから
一番長いハシゴを下りる
後ろ向きで慎重に下降
我が家に帰還
無風、日差したっぷりで
とても暖かい
2013年02月22日 09:24撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
2/22 9:24
我が家に帰還
無風、日差したっぷりで
とても暖かい
あれは北岳かな?
2013年02月22日 09:31撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/22 9:31
あれは北岳かな?
ゆっくりテント撤収
いい幕営地だったよ
ありがとう
2013年02月22日 10:53撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/22 10:53
ゆっくりテント撤収
いい幕営地だったよ
ありがとう
そう簡単には
登らせてくれないよね
でもそれでいいと思うよ
だってここは黒戸尾根だから
じゃ、また
2013年02月22日 10:54撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/22 10:54
そう簡単には
登らせてくれないよね
でもそれでいいと思うよ
だってここは黒戸尾根だから
じゃ、また
さて
いきなりの登り返し
昨日つけたトレースが
消えかかっていた
ここさえ登ってしまえば
あとは下るだけ
2013年02月22日 11:03撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/22 11:03
さて
いきなりの登り返し
昨日つけたトレースが
消えかかっていた
ここさえ登ってしまえば
あとは下るだけ
刀利天狗からの下り
けっこうな急斜面を
下降する
2013年02月22日 12:01撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/22 12:01
刀利天狗からの下り
けっこうな急斜面を
下降する
そして刃渡り
2013年02月22日 12:16撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/22 12:16
そして刃渡り
鳳凰
昨日、今日と
よく見えた
2013年02月22日 12:16撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
2/22 12:16
鳳凰
昨日、今日と
よく見えた
八ツ全域
今日はガスってないね
冬型が緩んだからね
2013年02月22日 12:16撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
2/22 12:16
八ツ全域
今日はガスってないね
冬型が緩んだからね
南八ツをアップで
2013年02月22日 12:16撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
2/22 12:16
南八ツをアップで
こっちは
金峰山
2013年02月22日 12:17撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/22 12:17
こっちは
金峰山
甲府盆地を一望に

2013年02月22日 12:17撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/22 12:17
甲府盆地を一望に

刃渡り
2013年02月22日 12:18撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
2/22 12:18
刃渡り
ぼんやりと
富士山
2013年02月22日 12:20撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/22 12:20
ぼんやりと
富士山
ここも
幕営よさそう
2013年02月22日 12:29撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/22 12:29
ここも
幕営よさそう
埋もれずにいて・・・
またお会いしましょう

2013年02月22日 13:47撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
2/22 13:47
埋もれずにいて・・・
またお会いしましょう

帰還
車は2台のみ
2013年02月22日 14:47撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
2/22 14:47
帰還
車は2台のみ
少しは解けたのか
2013年02月22日 14:51撮影 by  TG-810 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2/22 14:51
少しは解けたのか

感想

12度目の黒戸尾根はほろ苦いものとなった。
18日の低気圧通過で赤岳と北岳には20〜30cmの降雪予報が出ていた。
そのことは重々承知での山行だった。

2日間で出会った登山者はひとりだけ。
日向山へ行く前に刃渡りまで行くといって先行した。
元気なおじさんだった。
おかげで刃渡りまではトレースを追わせていただき、少し楽をさせてもらった。
そこから先はほぼトレースは消えていた。
今度は自分がトレースをつけなくてはいけない。
時には膝までの沈み込みに思うようにペースがあがらず時間を費やしてしまった。
それでも赤テープが頻繁に出てきたのでルートを見失う心配はなかった。

結局、時間的に七丈小屋までは厳しい状況となり、五合目小屋跡で幕営することに
した。
でもこれが大正解。
実は以前からここでの幕営に関心があったのだがなかなかその機会を得ることが
なかった。
今回、くしくも予定外の幕営になったわけだがひとつ心配があった。
それは風。五合目は風が強いというイメージを持っていた。でも杞憂に終わった。
うまい具合に谷側に吹き溜まりが出来ていて、山の斜面との間にスペースがあった。
そこを整地して設営。周辺では時々風の強い音がしたがそれほどの影響を受けずにすんだ。
この五合目小屋跡は条件さえよければお薦めの幕営地です。

翌日はなかば雪に埋もれた「一番長いハシゴ」を掘り返すことから始まった。
ここで時間を消費して、さらに上部の急峻な登りとラッセルに手こずり七丈小屋
まで2時間もかかってしまった。
そして第二小屋前で厳しい現実を目の当たりにした。
昨年2月上旬にきついラッセルのあげく敗退した。
そのときよりも確実に積雪は多い。
無理はしない。無理して突っ込めばどうなるかよくわかっている。
だから敗退だ。
私が茫然と立ちつくしていたら小屋番のおじさんがやってきて
 「上に行くんならロープがないと行っちゃダメだよ」
といって足早に去っていった。
上というのは八合目から上部のこと、ロープは八合目〜九合目の岩場のことを
言っているんだろう。
もっとも既にこの積雪量の多さに戦意を喪失していたので言われるまでもなく
諦めモードだった。

いつだって簡単には登れない。
厳冬期ならなおさらのこと。
そう簡単には登らせてくれない。
でもそれでいいと思う。
昨年の厳冬期に登頂できたのはたまたま条件がよかっただけのこと。
いつもそうではないということだ。
そう自分にいい聞かせながら黒戸尾根をあとにした。

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コメント

ゲスト
はじめまして
レコよく拝見させていただいています。

>いつだって簡単には登れない。
厳冬期ならなおさらのこと。
そう簡単には登らせてくれない。
でもそれでいいと思う。
昨年の厳冬期に登頂できたのはたまたま条件がよかっただけのこと。
いつもそうではないということだ。
そう自分にいい聞かせながら黒戸尾根をあとにした。

これは自分も同感です。
難しい山になればなるほどそうですよね。

これからもよい山行を楽しみに拝見させていただけるのを楽しみにしております。
2013/2/24 23:27
シリウスさんこんにちは(^O^)
昨年はシリウスさんのレコを参考に無事登頂出来ました…ありがとうございましたm(_ _)m…シリウスさん程のガッツある“漢”が登れないなら…とうぶん自分は黒戸尾根やめておきます(≧∇≦)
2013/2/25 0:23
もっと力が欲しい
meta bomanさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。
またレコを見ていただいているようで重ねて
ありがとうございます。

昨年はトレースに助けられて登頂しました。
もちろん喜びは大きかったのですが・・・。
一方で自力で登りたいという気持ちもありまして。
次は自分でトレースをつけて登頂したいと思っていました。
でも考えが甘かったですね。
そんなに簡単なことではありません。
厳冬期の黒戸尾根を自力で登る。
挑戦しがいのある目標です。

これからもいろいろ挑戦していきます。
2013/2/25 1:26
おひさしぶりです
teteteさん、こんばんは。

昨年はteteteさんの登頂に刺激を受けて私も登頂
できたようなものです。ありがとうございました。
それにしても予想を越える積雪でしたよ。
まさか第二小屋であんなに積雪があるとは思ってもいませんでした。
ガッツどころか早々に戦意が萎えました。

今冬はお正月の指の凍傷(軽度)で出遅れました。
もう厳冬期は終わりですが残雪期で巻き返しを図る
つもりです。
2013/2/25 1:41
無事に帰れば山にはいつだって行ける
ご無事での帰還、なによりでした。
この冬は日本中で記録的大雪だそうですが、甲斐駒の積雪量もただものではなかったようですね。しかも平日の木金だと数日来誰も歩いていない可能性も高く。

トレースがあればしめたものと思う私レベルと違い、「次は自分でトレースをつけて登頂したいと思って」いたとは、やはりsirius様らしいお考え(^^)

それにしてもいつもながら的確な判断での下山。
私なら、山小屋オヤジに言われれば逆に「それほどのことないだろ?」なんて思いかねません。
いや、いちいち私と比べても仕方ないですが・・・。
とにかく山はまだまだ残雪期も長そうで「楽しみはこれからだ!」でもいいじゃないでしょうか。
「捲土重来」期待しております。
2013/2/25 9:50
はじめまして
私も2週間前に黒戸尾根行きました。
その時とまったく状況が違うことにビックリです。

私のときはトレースありの積雪もさほどなかったので、山頂までなんとか登らせてもらいました。

私も自分でトレースをつけて自力で登頂したいという気持ちが強くて、いつかは何泊かかってもいいんで挑戦したいと思ってます!

お疲れ様でした。
2013/2/25 10:00
敗退もやむなし
pasocomさん、こんにちは。

確かに降雪直後の黒戸尾根、ましてや平日なんて誰も
入らないですよね。土日ならトレース期待できるし。
私のようなもの好きだけかと思いきや、
おじさんが先行してくれたので少し楽をさせてもらいました。
それにしても積雪量は凄かったです。
一度は自分でトレースをつけて登りたいという思いも
第二小屋前の積雪を見て萎んでしまいました。

小屋番のおじさんの忠告は安全面からすれば当然のことだと思います。
誰も入ってないわけだし。
土日に入った人のレコを見ると実際にはロープは必要なかったらしいですが・・・。
まあ、それはそれでいいかと。
次の機会(来年かな?)には思いを実現させたいです。

そうですね。
まだまだ楽しめますよね。
「楽しみはこれからだ!」で行きますよ。
2013/2/27 10:47
次こそは・・・
maedatomoさん、こんにちは。

確か昨年、北鎌尾根のレコで1度コメントを頂いていると思います。

先日、maedatomoさんのレコを拝見しました。
9日、10日はお天気が良かったですよね。
私は赤岳〜天狗岳を楽しく縦走してました。

maedatomoさんも、そして昨年の私もトレースに助けられての登頂でした。
それはそれでとても充実感はありました。
でもこんなもんではないだろうという気持ちがずっと
引っかかっていました。
それを払拭するために自分でトレースをつけて登頂
したいのです。

今回のような状況でも、もう1日あれば何とか登頂できるのではないかと思っています。
ともに来年再挑戦ですね。
今度こそ自力で登頂しましょう。
2013/2/27 12:35
ゲスト
雪が少ない時期に行こう!
こんばんは。うわ、すごい雪ですね。
八ヶ岳の稜線にはぜんっぜん雪ないのに。。。

冬の黒戸尾根、私も今年挑戦したかったのですが、行こうと思った日が大雪の日で中止になりました
またそのうちに。がんばっていればそのうち来れるだろうなぁ。と目標の一つとしてとっておいています。

他人のトレースで登らせてもらうのと自分で道を作るのとではだいぶ違いますもんね。

単独で、というのがほんとうにすごいと思います。
2013/2/27 23:49
行くなら1月がいい
s3214さん、こんばんは。

八ツへ行っていたようですね。
tamaoさんのレコ見てたら突然現れたので。

黒戸尾根も山頂に近い上部の方はそんなに雪ないですよ。
駐車場の標高が770mで七丈小屋が2370mくらい。
だいたい行者小屋とおんなじくらいでしょう。
行者小屋周辺も積雪多いけど第二小屋の積雪は凄かった。
あれじゃ仕方ないよね。

行くんならなるべくトレースのあるときがいいですよ。
まだ雪の少ない1月ぐらいがいいですね。
でもsさんはパーティーで行くんだろうからトレースの
有無は関係ないかな。みんなでラッセルすればいいからね。

単独でないと自分を出せないので。
そこにはこだわりたいと思います。
2013/2/28 1:39
ようやく、拝見しました。
本当にお疲れさまでした。

tamaoさんのときと比較して、
凄い雪です。これは。
私だったら、悔しくて、悶々として、
下山したでしょう。不貞腐れて。

でも、siriusさん、なんてさわやか。
また、挑戦してください。
僕もやります。(もう、春になっちゃうなー)
>単独でないと自分を出せないので。
そこにはこだわりたいと思います。

それこそ、siriusさんですね。
私も、見習いたい。
2013/2/28 17:40
素直に諦めました
makasioさん、こんにちは。

びっくりしましたよ。
まさか第二小屋前であれほどとは。
あれでは不貞腐れようがない。(笑)
どうしようもない。
諦めもつきますね。

行くんなら週末がいいです。
トレースが期待できるから。
平日はやめた方がいいよ。絶対に。
ラッセルを楽しみたいなら別だけど・・・。
2013/3/2 12:43
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積雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [2日]
甲斐駒ヶ岳〜黒戸尾根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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