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Yamareco

記録ID: 271843
全員に公開
雪山ハイキング
奥秩父

大菩薩嶺(老婆の休日。69歳はじめての冬山)

2013年02月23日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:59
距離
13.0km
登り
1,129m
下り
1,113m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

丸川峠分岐駐車場7:50-9:35上日川峠9:50-10:20福ちゃん荘-11:20大菩薩峠(休憩所で昼食)11:55-13:00大菩薩嶺-(唐松尾根)-13:45福ちゃん荘14:15-14:30上日川峠-15:35丸山峠分岐駐車場
天候 晴れ
丸川峠分岐駐車場 -5℃
福ちゃん荘 0℃
大菩薩峠 -5℃
大菩薩嶺 -8℃
過去天気図(気象庁) 2013年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
■道路の状況
 丸川峠分岐駐車場までは除雪がしてありましたが、入口だけ凍っていました。スタッドレスでないと、進入できません。ノーマルタイヤの車だと、丸川峠分岐駐車場の300M手前の道脇にあるスペースに駐車した方が無難かもしれません。国道から入って、最初の大カーブの手前です。

■丸川峠分岐駐車場(要注意)
 午前7時半に到着しましたが、車でいっぱいでした。冬場ですが人気ですね。何台かは、引き返して、300M手前の道脇に停めていました。私たちはなんとか一台分のスペースをみつけて駐車しました。
コース状況/
危険箇所等
■丸川峠分岐駐車場〜上日川峠
 雪氷の箇所が75%と土の箇所が25%です。アイゼンを履くかどうか迷いますが、安全を期すため、私たちはアイゼンを履きました。つぼ足歩行の登山者もいました。トレースははっきりしています。迷いません。

■上日川峠〜大菩薩峠
 雪と氷です。つぼ足でも行けなくもありませんが、アイゼンがあった方が無難です。トレースははっきりしています。

■大菩薩峠〜大菩薩嶺(要注意)
 アイゼン必須です。稜線は強風です。フェイスマスクは絶対にもっていった方がいいです。

■雷岩〜(唐松尾根)〜福ちゃん荘
 最初の下りは、氷の状態でアイゼンなしでは降れません。ところどころ、岩がむき出しの箇所もあります。トレースははっきりしています。

100名山を目標にしている69歳の母が山梨に来るというので、はじめての冬山につれていきました。「アイゼンが重い!」(←軽アイゼンなんですけど)といいながらも快調。ここは、上日川峠の上あたりです。
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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100名山を目標にしている69歳の母が山梨に来るというので、はじめての冬山につれていきました。「アイゼンが重い!」(←軽アイゼンなんですけど)といいながらも快調。ここは、上日川峠の上あたりです。
福ちゃん荘まできました。目指す大菩薩嶺の稜線が見えます。
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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福ちゃん荘まできました。目指す大菩薩嶺の稜線が見えます。
でもいきなり無口になり、電池切れ。「下りはいいけど! 登りはつらい!」とか、愚痴がはじまってきました。
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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でもいきなり無口になり、電池切れ。「下りはいいけど! 登りはつらい!」とか、愚痴がはじまってきました。
なんとか、歩き出します。
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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なんとか、歩き出します。
しばらくすると、またいったん停止。「腹が減った! 動けない」と言い出しました。ここで、昼食にする? と提案しても、「大菩薩峠まで行く!」と頑固に主張。サツマイモがあったのでとりあえずそれを食します。
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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しばらくすると、またいったん停止。「腹が減った! 動けない」と言い出しました。ここで、昼食にする? と提案しても、「大菩薩峠まで行く!」と頑固に主張。サツマイモがあったのでとりあえずそれを食します。
歩行。一旦停止。歩行。一旦停止。を何度か繰り返し、やっと介山荘がみえてきました。右側は雪屁ができています。風が強いんですね。
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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歩行。一旦停止。歩行。一旦停止。を何度か繰り返し、やっと介山荘がみえてきました。右側は雪屁ができています。風が強いんですね。
大菩薩峠休憩所に避難。マルタイ棒ラーメンをつくってあげると、「生き返る〜〜〜」と生気を取り戻す。奥は今回初登場の0.8Lのヤマセンボトル。おかげですぐに沸騰して調理完成。老婆を生還させることができました。
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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大菩薩峠休憩所に避難。マルタイ棒ラーメンをつくってあげると、「生き返る〜〜〜」と生気を取り戻す。奥は今回初登場の0.8Lのヤマセンボトル。おかげですぐに沸騰して調理完成。老婆を生還させることができました。
お決まりのところで、記念撮影。本人はここが山頂だと思っている様子。
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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お決まりのところで、記念撮影。本人はここが山頂だと思っている様子。
富士山。雲がかかって、少し薄い感じですが、それでもさすがの存在感。
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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富士山。雲がかかって、少し薄い感じですが、それでもさすがの存在感。
甲府盆地と南アルプス。上の右から甲斐駒、仙丈、鳳凰三山、北岳、間ノ岳、農鳥、塩見、悪沢、赤石、聖。真中の小さな山は「塩の山」。その上の横長の山は、先日、縦走した「大蔵教寺山」。
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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甲府盆地と南アルプス。上の右から甲斐駒、仙丈、鳳凰三山、北岳、間ノ岳、農鳥、塩見、悪沢、赤石、聖。真中の小さな山は「塩の山」。その上の横長の山は、先日、縦走した「大蔵教寺山」。
富士山に感動する老婆。南アルプスも説明するのですが、自分が登ったことがある「北岳」しか興味ないみたいです。
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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富士山に感動する老婆。南アルプスも説明するのですが、自分が登ったことがある「北岳」しか興味ないみたいです。
大菩薩湖と富士山。雲がかかってきてしまいました。
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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大菩薩湖と富士山。雲がかかってきてしまいました。
強風の中、稜線歩きを楽しみ(苦しみ?)ます。なんとか足は動いているようです。
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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強風の中、稜線歩きを楽しみ(苦しみ?)ます。なんとか足は動いているようです。
神部岩から富士を臨む。フェイスマスク(孫のスキー用)のありがたさを痛感しています。
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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神部岩から富士を臨む。フェイスマスク(孫のスキー用)のありがたさを痛感しています。
雷岩から森林地帯に入ってきました。大菩薩嶺を目指します。ここにくると無風になりました。
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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雷岩から森林地帯に入ってきました。大菩薩嶺を目指します。ここにくると無風になりました。
大菩薩嶺に到着です。あとは大好きな下りだけ。余裕でしょうか、ピースしています。下りといっても、アイゼン履いているから、気をつけくださいよ!
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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大菩薩嶺に到着です。あとは大好きな下りだけ。余裕でしょうか、ピースしています。下りといっても、アイゼン履いているから、気をつけくださいよ!
やっぱり、アイゼンがひっかかってコケています。下りが得意でも、走るように下りてはいけません!
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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やっぱり、アイゼンがひっかかってコケています。下りが得意でも、走るように下りてはいけません!
でも、速い! あの登りの電池切れはなんだったんでしょうか。アイゼン履いていても、忍者のように下っていきます。写真タイトル「南アルプスと下りの老婆」。
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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でも、速い! あの登りの電池切れはなんだったんでしょうか。アイゼン履いていても、忍者のように下っていきます。写真タイトル「南アルプスと下りの老婆」。
腹がへっては、また老婆の電池切れになってしまいます。福ちゃん荘で、うどん補給です。おいしかったです。これで1食600円。それにしても、麺類が好きな親子。
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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腹がへっては、また老婆の電池切れになってしまいます。福ちゃん荘で、うどん補給です。おいしかったです。これで1食600円。それにしても、麺類が好きな親子。
上日川峠からの下りの様子。ここも速い。こっちが完全において行かれます。
2013年02月24日 14:25撮影 by  TG-1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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上日川峠からの下りの様子。ここも速い。こっちが完全において行かれます。

感想

■老婆の休日 69歳はじめての冬山
 「冬山は死んでしまう」という極端な信念のもと、夏を中心に登山している母親が(父親を兵庫の実家に置いたまま)山梨に来ることに。そこで、冬の山でも楽しんでもらおうと日帰り登山を企画しました。本人の希望で「ぜっかく登るんだったら100名山」ということなので、トイレや山小屋、コースの安全性などを考えて、行き慣れた大菩薩にしました。

 上日川峠までは調子がよかったのですが、福ちゃん荘を越えたあたりから、電池切れ。「登りはダメ」「腹減った」「アイゼンが重い」など、不満を訴えるように。歩行、一旦停止、歩行、一旦停止を繰り返しました。老婆の悪いところは、調子が悪いのに頑固なところ。「腹減ったんだったらここで昼食にする?」と聞いても、「大菩薩峠までいく」と主張。挙句の果てには、「あと10分で介山荘っていったじゃないか!」と登山ガイドの私にあたってくる状態に。

 そんな老婆でしたが、大菩薩峠の休憩所でラーメンを食べると生気を取り戻し、生き返りました。昔から分かってはいたのですが、「腹が減ってはダメ」な人なんですね。道の途中ですが、老婆の主張を捻じ曲げても、昼食にすべきでしたね。帰りは、早めに福ちゃん荘でうどんを補給したのは、正解でした。

 「下りのばあちゃん」と自称しているように、本当に下りは速く、こちらが置いて行かれました。「アイゼン履いているから、そんなに急いだら危ないよ」といっても、「止めようにも、勝手に足が動いてしまう」んだそうです。大菩薩嶺の山頂付近の下りでコケてからは(上の写真参照)、一回もつまづかずに忍者のように下っていっていました。アイゼン履いていても「下りのばあちゃん」は健在でした。

 駐車場に着いた時には、「もう冬山はやらない」と老婆宣言。でも翌日の帰るときに、「3月にまた来るから」と自分の登山靴を山梨の息子の家に置いていったのは・・・なぜ?(NHK連どら「純と愛」風)。3月も十分冬山なんですけど。。。

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コメント

ゲスト
笑っちゃいました(^^)
母上とあまりかわらんジジイです。
一年半ちょい前にひょんなことから山に引き込まれ、無暗矢鱈に季節を問わず歩き回ってます。

30数年ぶりの再デビューは神奈川の金時山・大山だったのですが、その頃大山の下りで出会ったというか…結構段差のある丸太の勾配ある階段が続くところで…後ろから音もなく近づいてきたとっても小柄な明らかにオバアさん。
「はい、お先に」という声とともに丸太の上を軽々とヒョイヒョイ、あっというまに消えていきました。そんなことやったらこっちは間違いなく膝に激痛です。

なんだ、このバアさん?!忍者じゃねぇか!とマジ思いましたよ。いまだにあんなヒョイヒョイ下りは出来ませんハイ^^;

お母さん、いつまでも元気に山歩きを楽しめるといいですね♪
2013/2/28 14:21
yamanyanさんにも可能性が・・・
yamanyanさん。コメントありがとうございます。
忍者みたいな「下りのばあちゃん」はいろんなところにいるんですね。
おもしろいのが、母親が下りが得意になったのは、つい最近のことなんです。昨年の11月の鳳凰三山の下りで↓「少し前傾で、山伏ように下りる」という極意を身につけました。ちなみに父親も、このあたりから「下りのじいちゃん」になってきています。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-253268.html
yamanyanさんにも、まだまだ忍者になる可能性があるかもしれませんね。
2013/3/1 8:33
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