晩秋の深南部 鶏冠山〜兵越峠周回【静岡百99/100】
- GPS
- 31:05
- 距離
- 46.0km
- 登り
- 3,064m
- 下り
- 3,056m
コースタイム
- 山行
- 6:58
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 7:53
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 9:52
天候 | 二日間とも気持ちいい秋晴れ。 暖かい予報でしたが山の中は日が当たっているところは行動中は汗ばむ感じですがそれ以外は意外と寒かったです。霜柱は一日中解けてなかったしテント内の水がうっすら凍るぐらいでした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
3台ぐらいは止められる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体を通して元々踏み跡薄いと思いますが、落ち葉で隠れてしまってさらにわかりにくいと思います。 <入山口〜鶏冠山北峰> 池口橋手前のスペースに車を停めてスタート。 ちなみに駐車スペースの目の前にモノラックがありそこからも犬切尾根に直接取り付けますが今回はしゃくなげ沢からなので池口川沿いを進みます。 右岸、左岸どちらからでも進めますが歩いてみたところ池口橋を渡ってからの方が渡渉が少なくて済むと思います。 堰堤を乗り越えたら沢を歩き、沢の対岸の木にしゃくなげ沢登山口の標識があるのでそこからの取り付きます。ここ? ここ?ってとこですので見落とさないように。 犬切尾根に合流するまではかなりの急登です。 途中地形図にはない沢を渡りますがここがしゃくなげ沢。 水もとれるし一息付けます。 犬切尾根は緩やかなところと急登の繰り返し。 踏み跡は薄いですが尾根通しなので忠実に尾根を辿れば良いと思います。 薄ーい笹が出てきたら最後に一登りすれば鶏冠山北峰 <鶏冠山北峰〜南峰〜三又山> 鶏冠山の北峰と南峰の間がこのルートの核心部。 北峰から一旦コルに下り南峰に取り付きます。 ぱっと見ここ通れるのか?と思うような崩落地ですが近づいてみると注意すれば登れます。足元がちょっと凍っているところがあったので緊張しました。 北→南の場合は崩落地を通過したら右側から登るとロープが垂れています。 南→北の場合は核心部が下りになるので怖いかも。 その先はよじ登る感じ。 草付きは急ですがそれ程問題ないと思います。 鶏冠山の南峰から三又山まではアップダウンを繰り返し進む感じですがそこまで広い尾根ではないので注意深く歩けばルートを外すことはないだろうと思います。 全体的にマーキングの類は少ないです。 笹原を越えて一登りで三又山。 山頂でテント張りましたが平らなところが少なく四隅のうち一か所がちょっと浮いた状態になってしまいました。 手前の笹原か一頑張りしてドームや中ノ尾根山まで行った方が適地はありますね <三又山〜中の尾根山> 三又山から少し下って登り返すとドーム。 ドームから崩落地の縁を歩き笹の茂った斜面を登れば中ノ尾根山。 崩落地の通過はギリギリのところを歩けますが怖ければ東側の笹の上をトラバース気味に歩けばよいと思います。が、崩落地を巻いてトラバースっぽく歩く笹の斜面は滑ります。 笹は昔と比べ薄く膝丈程度なのでさほど気にしなくても良いと思います。 <三又山〜白倉山〜朝日山〜兵越峠> 三又山から兵越峠まではアップダウンを繰り返しながら尾根を進みます。 テープ等のマーキングは少ないです白倉山までは尾根がそれほど広くないので比較的ルートは分かりやすいかと思いますが1900mぐらいからは笹藪の中を歩きます。 笹は膝上程度〜長いところでも腰程度。 さほど苦にはならないですが足元の倒木には注意。 白倉山からしばらくは藪と倒木更に進むと笹は無くなり倒木地帯が続きます。 この辺地味に体力使います。 広い尾根や二重山稜っぽい地形は乗る尾根を間違えないように。 平森山からすぐ先で南に下る明瞭な道がありますが、それは白倉林道の方に下る道なので尾根をたどる場合は注意しないと引き込まれます。この辺りから落ち葉が増えて踏み跡がかなり薄くなります。 朝日山までも広い尾根。 足元はふかふかで歩きやすいですが広い尾根から絞られてゆく尾根の乗り換えに気を付けながら歩くように。 朝日山からはテープでのマーキング、境界指標が目立つようになりますが踏み跡はやはり落ち葉に隠されて薄くなっています。 広い尾根はちゃんと進行方向を確認してマーキングを追う事。 地味にアップダウンが続きますが少ピークは上手いことトラバース道が付いていて巻きながら進めます。 最後の水梨山への急登を終えれば兵越峠まではあっという間です。 <兵越峠〜入山口> 舗装路です。 林道、152号、大島から池口岳登山口方面へ 大島バス停からの登り地味にきつかったです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
象足
|
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感想
11月は深南部の季節!
ってことで涼しくて虫も少なくて紅葉も綺麗な深南部へ行って来ました。
予定では今回で静岡百山フィニッシュのつもりでしたがもう一つがこの二か月ぐらい休みと天気、車の調子なんかが絡んでいけなかったので今回で99座目。
あんまりスタンプラリー的にピークを目指す登山は好きではないですが地元の山ぐらい登っておこうって思ったらこの一年ぐらいで結構進みました。せっかくなんで全部登りたいと思います。
<Day1>
今回は兵越峠に自転車をデポして池口岳登山口の手前の沢沿いから取り付きます。
池口橋から沢沿いを歩いて出発。
橋の手前から進みましたがこちらからだと何回か渡渉が必要になるので橋を渡った対岸からのほうが良いかも。
靴を脱ぐのは面倒なので浅いところ、飛び石で行けるところを渡りながら堰堤へ。
この手前が本来の登山口になるのかな?
ボロボロのアコードと使えるのかわかんないトイレがありました。
堰堤を超え再び河原へしゃくなげ沢登山口の看板が沢の向こう側の木にかかってます。
ここ?
浅いところはないので寒いけど、水冷たいけど仕方なく靴を脱ぎます。
冷てえぇぇぇぇ〜
一瞬で指先まで凍りそうな冷たさです。
渡ったらすぐに痺れた足を拭きちょっと揉んで血行をよくして靴下履きます。
で、取り付きますがいきなりメチャクチャ急です。
整備された普通の登山道にはない感じですね。
冷えた身体は一気に温まりました。
少し上るとシャクナゲ沢。
一息ついて再び登り。
犬切尾根に合流すると穏やかな登りになります。明るい森で気持ちいい。
踏み跡は薄いですが尾根通しなのでルートはわかりやすいと思います。
穏やかな登りと急なのぼりを繰り返して鶏冠山北峰に到着。
出発が予定よりもだいぶ遅くなっちゃったので池口方面の笹平まで寄り道する予定だったけど今回はパスして先に進みます。
核心部はこの先の南峰までの道。遠目に見るとここ登れんの?
って感じに見えますが変なところを登らなければちゃんと登れます。
重荷なのと気温が思ったより低くて足元が一部凍ってるとこあったので気を遣いましたが問題なく登れました。
振り返ってみるとやっぱそれなりに凄いとこですな。
草付きの急登を登り山頂に到着。
ここで静岡百山99/100です。
核心部は抜けたので後はどこでテント張るか?
中ノ小根山まで行こうかと思ったけど翌日三又山まで戻るので三又山でいいかな。三又山までの道も指標やマークは少ないですがそれ程広くない尾根通しなので難しくはないですね。途中富士山や振り返ると池口岳が綺麗に見えたりして楽しく歩けました。
笹原を抜けると三又山。
うん、狭くてテント張るのギリギリだわ。
スペース自体はあるけど平坦なとこが少ないのよね。自分一張りぐらいなら何とかほぼ平らな場所に張れました。(四隅の一角が浮いてたけど…)
下が柔らかかったのでマットは要らず、ただの重りにしかならなかったのも癪なので枕にしました。
食事を摂って就寝。
冬季用の寝袋持ってきましたが正解。
結構寒くて担いできたビール飲む気にはならなかったです。
夜中に外出てみると素敵な星空。
この辺はホント星綺麗に見えるんだよね。
動物の気配も全然感じなく、静かな夜を過ごしました。
<Day2>
寝袋から出るのがちょつと億劫ですが薄暗い荷物の中片付けを始めます。
テントを畳みパッキング。
ザックにカバーをかけてデポしてサブザックで中ノ小根山山までピストンします。
手前のピーク、ドームまではあっという間。ちょうどこの辺で日の出を迎えました。
今日も良い天気♪
ドームから一旦崩落地の縁を歩きますがここは注しながら歩けばさほど問題なく歩けるので中ノ尾根山まではさほど時間もかからず到着。
広い樹林帯の山頂です。
子どもの頃以来なので30年ぶりぐらいかな?
ルートとか定かでないですが当時はもっと藪がすごかったと思います。
同じ道を引き返して三又山へ。
中の尾根山から振り返るドームの景色好きです。
ここで陽が登ってポカポカしてきたので朝食を。
作ってる間に昨日飲まなかったビールを一杯。
のんびり食事してコーヒー飲んでさて寝ますか…じゃなくて下山ですね。
まずは白倉山まで。
三又山から尾根沿いに標高を下げてゆくと笹薮の中へ。
密度は濃いですが膝丈程度で深いところでも又上程度なのでそれほど苦労しません。
足元にある倒木を避けながら藪の中を歩き続けるって以外はそれ程問題なく歩けます。日が当たるところは長袖で手袋してるから暑い。
笹の中の白倉山で一息ついて先に進みます。
少し進むと藪は無くなり倒木地帯になります。
緩やかな下りだけど重荷だと倒木を乗り越えたりくぐったりが意外と疲れます。
平森山に着く寸前で初めて人に会いました。
学生さん?の若いパーティー。
挨拶すると、まめぴょんさんですか?と。
SNS等で知っていてくれた方でした。
あまり足を止めても悪いなと思い大した挨拶もできずでしたが人の気配を感じられてちょっと元気が出ました。
平森山からの下りは間違えないようにと事前に聞いていたのですが間違えて100m程度ですがルート外しましたあまりにもはっきりした道で油断しました。
このあたりから尾根が広くなります。
ただでさえ薄い落ち葉で踏み跡が結構隠れちゃってるので油断するとすぐにルート外れます。おおよその方向はあってるのですぐに復帰しますが尾根の乗り換えとか気をつけなきゃですね。
朝日山に到着。
ここは最高点と三角点が少し離れているので山頂標識が二か所あります。
ここから先はテープなどが急に増えます。落ち葉で隠れた踏み跡は相変わらずですがこれまでの行程よりもだいぶ歩きやすいです。
でも意外と繰り返すアップダウンが地味に応えました。
最後の水梨山の登りはほんのちょっとなのにかなりキツく感じたなぁ。
この山行最後のピーク水梨山で一息付いたら兵越峠まではあっという間。
ここからはデポしておいた自転車で遠山まで一気に下ります。
と、そこまでは良かったけどボクの街乗り用の折り畳み自転車じゃ下りは良いけど思い荷物担いでると登りどころか平地ですら快調にとは行かず和田宿からはずっと手押し。
最後の大島バス停からの登りはただただキツかった...紅葉が綺麗だったのが唯一の救い。
と、いう訳で無事車まで戻りました。
秋の深南部はやっぱいいなぁ〜
コメント
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池口岳の隣なんですね。ひょっとしたら、いや静岡百山なんだから浜松市、、、なんですかねぇ。
鶏冠山は、水窪の山なので今は浜松市ですねぇ。
池口岳〜鶏冠山の間は鹿の平、カモシカ平と並ぶ笹原の笹平。深南部らしい立ち枯れと笹原が広がる素敵な場所もあります。暑い時期みたいに虫もいないですし深南部が気持ちよく歩ける時期になりました。
振り返ってみれば、自分も一泊してヒョウ超ゴールにすれば良かったと反省。シャクナゲ沢、急でしたね。トラロープの2カ所合ったけど、マジで使いましたし、沢を横断してトラバるところ、一回ずるっと滑りそうになりました。最後の川、飛び石伝いに・・・滑ってこけました。最後だからいいもの、貴殿のようにスタート時だと靴を脱ぐしかないかな?と思いますね。静岡99座ですか、私は信州98座でした。
abu8kgさんこんにちは。
自分は目的が鶏冠山の南峰だったのでこの周回ルートを取りました。日が長い時期なら頑張って日帰りで回れるボリュームですが、秋の深南部は静かで好きなのでのんびりテント担いで歩きました。
渡渉は飛び石でいけるかな??ってとこもあったけど歩き始めてすぐで失敗は許されないので我慢して冷たい水の中を歩きました。痺れる冷たさでしたよ〜
そうそう、お誕生日一日違いみたいですw
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