岡山県津山市 声ヶ乢〜山形仙〜山形八幡神社 雲海&紅葉&動植物
- GPS
- 04:41
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 633m
- 下り
- 634m
コースタイム
- 山行
- 3:47
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 4:39
歩行距離11km、歩行時間4時間、歩行数18,900歩、消費カロリー2,350Kcal
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。 声ヶ乢(こえがたわ)の登山口から山形仙頂上三角点<写真14>まではよく整備されわかりやすい道です。そこから782m峰<写真17〜19>を経て標高750m辺りの三浦&滝尾ルート分岐までは、落ち葉などで道が少し不明瞭な所がありますが、稜線から逸れないように歩けば大丈夫です。 782m峰<写真17〜19>の西、標高750m辺りの三浦&滝尾ルート分岐から標高650mの作業道出合いまでは、一部、ササで道が不明瞭な所がありますが、ビニールテープなどを探せばすぐにササの間の細道が現れます。滝尾ルートは標高730mの道標で右折しますが、今回は直進し植林帯の中を適当に南下しました。標高660mで植林帯から逸れて南西の低いササヤブに入ると、フタトゲチマダニ?<写真28>がいたようなので、標高650mで作業道に出合うまでは植林帯から逸れないほうがいいでしょう。 標高650mの作業道出合いからスタート&ゴール地点の駐車場までは、とても歩きやすく、鎮守池<写真39>北を通る地形図の実線の道からはほぼアスファルト道です。 782m峰<写真17〜19>の西、標高750m辺りの三浦&滝尾ルート分岐から標高650mの作業道出合いまでは、一部、ササで道が不明瞭な所があります。 標高750m辺りで滝尾ルートの道標に従い、ササの間の細道を下り始めるとすぐに道が不明瞭になりました。うっすらとした踏み跡を辿ると西に向かい、三浦ルートに合流しそうになったので、いったん引き返しました。しばらく周辺をうろうろ歩き、木に巻かれた色あせたビニールテープを発見、南下し始めるとすぐにササの間の細道が現れ、ヤブコギせずにすみました。 標高730m辺りの道標で通常は右折し滝尾方面に向かうのですが、そのまま直進して植林帯を歩きました。道はありませんが、どこでも歩けます。 標高660mで植林帯から逸れて南西の低いササヤブに入り、適当に歩いていると、標高650mで作業道に出合いました。おそらく、このササヤブで連れのズボンにフタトゲチマダニ?<写真28>がついたのでしょう。植林帯をそのまま南下したほうがよかったようです。 |
その他周辺情報 | 津山市街地まで出れば、津山インターチェンジ前のイオンモール津山など、飲食や買い物スポットが多数あります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
虫よけスプレー
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感想
岡山県の北部はこれが紅葉のラストチャンスと考え、候補地をいろいろと考えた末、おそらく、登山者がいないであろう山形仙に決めました。山形仙は広戸仙(ひろどせん)の登山口である声ヶ乢(こえがたわ)を挟んで、南西向かいにある山です。
出発点としたのはウッドパーク声ヶ乢の駐車場です。東屋の横からいきなり、眼下に雲海<写真01>が見られました。
その駐車場から道に入らず、モミジなど紅葉が見られるゾーンに入りました。桜に比べると本数はかなり少ないのですが、幸い誰もおらず、紅葉と雲海をゆっくりと見ることができました。ここが紅葉穴場スポットその1でした(*^^*)
ここから「峠の茶屋」の裏を通り、山形仙の登山口に来ました。この登山口前にある駐車場は広戸仙の登山者ですでに満車でした。さすがにここから山形仙に登る人は我々以外に誰もいないようでした。
登り始めて程なく、標高584mの吹上の丘に着きました。パノラマ展望ではありませんが、ベニドウダン?の紅葉越しに北東にある広戸仙方面がよく見えました。
ここから山形仙頂上まではなだらかな登りが続きます。道もよく整備されており、歩きやすいです。頂上を中心に東西に中山城跡(黒姫城跡)があり曲輪(くるわ)が連続しているので、傾斜が緩い割には小さなアップダウンがありじわじわ足にきますが、登山口の声ヶ乢が標高520m、山形仙の頂上が標高791mと高度差は270mほどしかなく、広戸仙に比べると楽です。山頂に着くまでに、紅葉もいくつか見られました。
山形仙は看板が設置されている791.9mの頂上<写真13>と地図上に表記されている標高790.9mの頂上三角点<写真14>があります。三角点がある頂上からは展望がほとんど効きません。
さて、山形仙頂上三角点から先(西)から落ち葉などで道が少し不明瞭になります。
稜線から逸れないように歩き、以前、現地道標では中山城本丸跡になっていた782m峰を越え、標高750m辺りまで下りてくると、北西にある三浦方面に進むルートと南西にある滝尾方面に進むルートに分かれます。
5年前は地形図の破線の道沿いに三浦方面に下ろうとしましたが、標高480mの滝から標高320m辺りまで非常に難しいルートファインディングを強いられました。体がギリギリ通るヤブを這いつくばってくぐり抜けたり、アカマツの枝の上を平均台のように歩いて渡ったりとかなりのアドベンチャールートになったので、よく覚えています。実はこれ、三浦ルートではなく大庭ルートで、地権者の許可が必要とのことで整備されなかったようです。あれから5年、さらにワイルドになっていることでしょう。
2015年5月10日 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-636410.html
もうあれは勘弁と今回はいったん滝尾方面に下り、南下して山形八幡神社を目指すことにしました。
道標に従い、ササの間の細道を下り始めるとすぐに道が不明瞭になりました。しばらく周辺の踏み跡をうろうろ歩き、木に巻かれた色あせたビニールテープを発見、南下し始めるとすぐにササの間の細道が現れ、ヤブコギせずにすみました。標高730m辺りの道標で通常は右折し滝尾方面に向かうのですが、そのまま直進して植林帯を歩きました。標高660mで植林帯から逸れて南西の低いササヤブに入り適当に歩いていると、標高650mで作業道に出合いました。おそらく、このササヤブで連れのズボンにフタトゲチマダニ?<写真28>がついたのでしょう。虫よけは持っていたのですが、スプレーし忘れていました。植林帯をそのまま南下したほうがよかったようです。
ここからは歩きやすい作業道を下り、予定通り山形八幡神社に着きました。途中、津山市(旧勝北町)や奈義町の牧歌的な風景も見えました。
この地区では広戸風という局地的な山越えのおろし風が吹きます。那岐山山系を越えて南麓に吹き降ろすことで発生し、日本三大局地風の一つに数えられています。特に2004年の台風23号では奈義町で最大瞬間風速51.8m/sを記録し、山林の大規模な倒木や家屋に大きな被害が出ました。そのため、この地区では小さい山の南側に貼りついて住宅を建てるか、<写真24>のように住宅の北側に戸背(コセ)といわれる防風林を設けて、住宅への被害を防いでいます。気象庁の観測点は奈義町にありますが、津山市がここ旧勝北町に設置している風速計では、奈義町を超える風速が観測されることもあるそうです。以前お会いした地元の方によれば、「奈義、奈義と言われるが、広戸風はうちが本家」なのだそうです。
集落以外にも山形仙や日名倉(ひなくら)山などの周辺の山々、紅葉、花、昆虫なども見られ、山形仙の下りは作業道をのんびり歩きながら想定外のサプライズを楽しめました。
山形仙のふもと海抜355mまで下りてくると、新野郷の総鎮守である山形八幡神社があります。
天平10年(738年)、豊前の国(大分県)宇佐八幡宮の分霊を勧請し、上宮八幡宮と唱え、明治6年に八幡神社と改称しました。毎年11月3日に行われる新野まつり(県指定重要無形民俗文化財)は、作州最大の秋祭りで地域の人々に親しまれています。
社叢はモミが優占する密林で、ヒノキ、スギ、サクラ、モミジなどの高木層、ウラジロガシ、シラカシの亜高木層、ヤブツバキ、ヒサカキ、アオキ、ヤブニッケイの低木層、ヤブコウジ、ヤブラン、ツルリンドウなどの草木があり、「山形八幡神社の森」として勝北町(現津山市)の天然記念物に指定されています。道はなく、木々が密集しているので、見学はできません。また、推定樹齢150年のモミジは色づき始めでしたが、他の木は見頃で楽しめました。
この八幡神社のすぐ北側にある鎮守池は、ススキ、池越しに山形仙が見えるビュースポットでしたヽ(^o^)丿
鎮守池からは山形仙の南から東斜面をトラバースしている西上林道を歩きました。舗装道路ですが、幸い、自動車も通らず、人にもまったく会うことなく、途中、檜皮(ひわだ)の森を通過するなど、これまでとは異なる植生や昆虫などを楽しむことができました。
そして、この舗装道路の終点がウッドパーク声ヶ乢(こえがたわ)でした。ここでもとても鮮やかなモミジの紅葉<写真50〜52>が見られました。紅葉で始まり、紅葉で終わった今回の“Ko Yo 山形仙”は県北の紅葉ツアー終盤にふさわしい山行となりました\(^o^)/
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