海へ｜地質で繋ぐ安倍東陵｜梵天山-徳願寺山-朝鮮岩-持舟城址

2020年11月19日(木) [日帰り]

• GPS: 11:36
• 距離: 34.4km
• 登り: 1,018m
• 下り: 988m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:45
• 休憩: 1:56
• 合計: 11:41

距離 34.4km 登り 1,024m 下り 1,008m

6:05 百段
7:53 7:54 歓昌院坂(峠)
8:24 8:32 梵天山
8:47 8:49 徳願寺山
9:45 111P
9:51 手児の呼坂
10:39 10:52 小野薬師寺
11:17 11:36 朝鮮岩
12:58 13:04 持舟城址
13:14 13:15 用宗駅
13:28 用宗駅
13:43 13:45 石部神社
13:57 13:58 用宗緑地
14:08 15:10 用宗みなと温泉
16:11 東林寺
16:37 心光寺
16:52 妙音寺
17:02 17:03 安倍川橋
17:46 百段

天候

曇り時々雨

アクセス

全編徒歩

コース状況／危険箇所等

舗装路はGoogle MAPで調べてねッ♪

【牧ケ谷〜歓昌院坂】
ハイキングコースとしては、ややワイルドな道w
乾燥した土塊のようなザレ＆急登で滑りやすい部分があるので注意。

【歓昌院坂〜梵天山】
全般的に急登orz

【丸子〜朝鮮岩】
全般的に急登orz
・小野薬師寺へとスイッチバックして登って行く道を見落としがち。
　（水場っぽい施設と、前方の道に目が行く。）
・見晴らしの良い朝鮮岩と、最高標高の山頂は別物。
・モノラック沿いの下り道は滑り易い。途中でモノラックを追わず右手へ。
・農道への出口には防獣柵が設けられている。要かけ金の開閉。

【持舟城址】
ハイキングコースと二の丸コースで周遊可（短いけど）。

【長田街道】
交通量多し、歩道狭し。

【手越原の丘陵】
山登りっぽく登れるのは心光院と妙音寺のみ（両方とも墓地だけど）。

その他周辺情報

【羽鳥周辺】
・ 買い出しは24H営業のマックスバリュエクスプレス静岡羽鳥店

【用宗周辺（色々頑張ってます）】
・おしゃれジェラートのラ パレット
・温泉なら用宗みなと温泉
・しらす丼なら漁協直営どんぶりハウス（1/15〜3/20以外の月、木、金が生しらすの狙い目？）
・自称日本一(?)のシウマイ棗
等々

【長田街道】
・揚げ団子のティーズ・グリーン
・手越に入れば、君盃酒造

写真

地質で繋ぐ安倍山系、安倍東陵の巻
始まり始まり〜（紙芝居の表紙風にw）
出典：国土地理院20万分の1日本シームレス地質図
https://gbank.gsj.jp/seamless/seamless2015/2d/

【安倍西陵】
南アルプスと同じく、海洋プレートの沈み込みによって大陸プレートに付加、隆起された「付加体」で形成されています。（詳細は「感想」にて）

【安倍東陵】
フォッサマグナの西縁、糸魚川-静岡構造線に位置する、海底火山由来の地質で形成されています。凡例88の地質は、桜峠から藁科川合流点辺にかけて安倍川を横切り、西陵を形成するようになります。（詳細は「感想」にて）

【今回経路（西陵となった東陵地質を追う）】
十枚山辺から浅間神社へと続くデイサイト・流紋岩類の地質（凡例番号88番）の”その先”を追いかけ、東陵の赤線を地質的に海へと導きたいと思います。（詳細は「感想」にて）

11/19 6:08

ミオちゃん
スタート地点の安倍東陵最南端の社の私称w
本名は浅間七社中最も「〇〇さん」呼ばわりがしにくい「大歳御祖神社（オオトシミオヤジンジャ）」。

11/19 6:08

今日の相棒
トレランシューズと防水ハイキングシューズの中間？
濡れた境内最弱の、コイツでスタートw

11/19 6:34

ヘリヤ商會
お茶問屋の立ち並ぶ街道を行く。
かつては清水港からのアメリカ向けの茶葉の輸出で賑わった町。

11/19 6:40

舟山
位置的にあれも凡例番号88、8、175の安倍東陵系の地質かも？
（左奥に帰路探索予定の手越の丘陵）

11/19 6:40

振り返って朝焼け

11/19 7:01

千代山陵登り口
先端辺りが凡例番号88の地質だが...
去年登ってる（＆酷い茶藪）んで、スルー。

11/19 7:13

木枯しの森
舟山と同じく、位置的にあれも凡例番号88、8、175の安倍東陵系の地質かも？
牧ケ谷橋の歩道は進路左手のみ。

11/19 7:42

牧ケ谷の信号から道なりに、林道牧ケ谷線を登って行き、この標識で左手の草勝ちな山道へと入って行きます。（歓昌院坂〜丸子城跡ハイキングコース。別名木枯し街道とか）

11/19 7:54

歓昌院坂
前後左右に行き先の書いてある峠だが、写真がブレてて行き先が読み返せんかったw（前方が丸子城跡、右が駿河嶺だったか？）
唯一行き先表示の無い左へ。

11/19 8:09

如何にも貫入岩っぽい！？

11/19 8:13

長田分岐線9号鉄塔
巡視路指導標の記載から鉄塔名が分かるが、鉄塔マニアはそれが無くとも、鉄塔の高所に貼られた鉄塔名を双眼鏡で読み取るという。。。
肉眼ではどの辺に貼られているのかすら分からないw

11/19 8:20

急登orz
車の音等、雑音こそ仕方無いものの、市街地にあって裏山感の無い本格的なハイキングが楽しめる♪

11/19 8:26

梵天山
お団子山名標、何故か自家製の登山ポスト(?)2基有w
（片方には「バカ」と落書きされてた。）

11/19 8:27

二等三角点丸子宿
鉄塔と違い、これはwebで調べられる。
https://sokuseikagis1.gsi.go.jp/index.aspx#5/36.104897/140.085578/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1f0

11/19 8:47

徳願寺山ハイキングコース
振り返って撮った絵（かな？）
ボケ〜っと歩いてると、勝手にこの左回り（梵天山からは右回り）経路になっている。

11/19 8:47

徳願寺山
扇松峰なる山名標。

11/19 8:47

徳願寺山
大窪寺跡なる標識。
ここにあった千手観音を降ろして、大窪山 徳願寺が開かれたと徳願寺の由緒書にあった。
徳願寺山ハイキングコースなのに、山頂にその名一切なしッ！w

11/19 9:07

ここは右！（本日の正解）
経路確認しようとするが、ヤマレコMAPが何遍もエラーで落ちるorz
スマホ再起動して何とか落ち着き右へ。
この先から裏山感が出始めるw

11/19 9:15

裏山感が出始めたらすぐ舗装の農道に合流。

11/19 9:16

ここから出て来た（振り返って）。
山中には案内あるのに、親切なんだか不親切なんだか分からない手書きの登山口。（この先の舗装路にも特に案内はなし。どこも似たようなもんだけど、管轄の違いとかあるんだろうね。）

11/19 9:20

静岡平野の眺め
あの丘の右の膨らみが凡例番号88、左と真ん中の膨らみが175。
って事で「みんなの足跡」見つからなかったけど、帰路探索してみますぜッ♪

11/19 9:22

静岡平野の眺め｜地質の宝庫！
手前から ー 左手に見えるのが、ここと同系統の地質の賎機山稜。その奥が竜爪山東斜面から連なる山稜で、その先市街地に島のように並ぶ谷津山、八幡山、宇東山と同じ1500〜700万年前の堆積岩。右奥には日本平。左奥には富士山が薄っすら。

11/19 9:23

徳願寺
この段階では「昼前には用宗海岸に着いてるっしょ♪」と、何故か根拠の無い自信を持っていた為、寄り道orz

11/19 9:23

徳願寺
山奥とは思えない立派な参道。
白い花が馥郁と香っていたが、花の名前はとんと分からない。
(後記:山茶花？)

11/19 9:25

徳願寺｜北川殿墓所
今川義元の祖母、北川殿の開基との事。

11/19 9:26

徳願寺｜アフラック
餌をくれるものと思ってか？集まって来て、かまびすしく鳴きたてるw

11/19 9:30

GPSが読めないorz
老眼で拡大しないと見えないが、拡大するとヤマレコMAPが落ちるorz
徳願寺前の左の道とアスファルト路を二三遍行き来しましたorz
本日の正解はアスファルト！

11/19 9:40

次のターゲット｜朝鮮岩
安倍川から梵天山を望んだ際にも「うおッ！西側斜面激登りっぽいな！」と思ったけど、朝鮮岩よ！お前もか！「沢筋みたいな斜面を激登りっぽいな！」orz
正直どっちも「市街地の低山」と思ってなめてた。。。

11/19 9:42

最近あちこちでよく見る花
花の名前はとんと分からない。
(後記:皇帝ダリア？)

11/19 10:05

目論見通り？
ナフコ丸子店の裏手へと出て来た。

11/19 10:08

佐渡山古墳群跡
賤機山古墳に次ぐ大型の古墳もあったというが、何処に何があったかも気付かなかった。同じくヤマレコでは「111P」、「手児の呼坂」なる場所を通った事になっているが、それが何処かは分からないw

11/19 10:11

西宮神社
佐渡山古墳群跡の石碑の写真左手から、法面の細いコンクリ道を旧国道1号線に向かって降りていく。
写真が”寄り過ぎ”に見えるのは、狭い道に鳥居が立っている為。

11/19 10:12

降りて来た場所

11/19 10:30

朝鮮岩登山口
井尻橋で丸子川を渡り、若杉保育園を左手に直進して行くと、コンクリの山道に行き当たる。

11/19 10:31

井尻の神社
と、Google MAPにある場所。

11/19 10:32

車両通行止め
私の靴が苦手なタイプの、雷おこし状に砂利を含んだ、濡れた、おまけに急なコンクリ道が、小野薬師寺付近まで断続的に続く。（幾つか巻道有。）

11/19 10:42

廃屋？
こんな山奥にこえ〜って！
スイッチバックして登って行った先にある小野薬師寺に関連するものか？

11/19 10:45

あなた！道間違ってます！
こんなお墓が出て来たら、あなた道間違ってます！
直進的に続くこの道と、右手の水場様の石組みに目を惹かれ、その石組み辺からスイッチバックして小野薬師寺に登って行く道がお留守になっていた。

11/19 10:49

小野薬師寺
山奥の割になかなか広大！
建物裏手に道は続きます。

11/19 10:56

安倍用宗線25号鉄塔
ちゃんと巡視路指導標を撮るクセがついてる(ディスクの肥やしなんだけどw)。

11/19 11:10

293m峰（小野平）
未だもう一山あるのか。。。シンド。。。

11/19 11:15

293m峰から鞍部への下り｜デイサイト・流紋岩類か！？
右手のが貫入岩っぽいし、地質図的にも貫入岩との境目で微妙〜
気持ち的には凡例88番を追う旅なんだけど、実際に直接踏める箇所少ないんで、そうであって欲しい！（願望w）

11/19 11:22

朝鮮岩
貫入岩ならではの突き出し感！？
こりゃ〜人が来る理由も分かりますわ。「朝鮮」な理由は分からないけど。

11/19 11:22

朝鮮岩
高所恐怖症な人は足が竦みそうな、突き出し感と静岡平野の絶景。
束の間の晴れ間に感謝！も、結構暑い。

11/19 11:23

次のターゲット｜持舟城址
先っぽの丸いところに城址があるが、あそこはここと同じ凡例175番。その後ろから高度が上がり始める手前までが凡例88番だが「みんなの足跡」なし。高度が上がり始めているところ以西は高草山系の安山岩・玄武岩類となる。

11/19 11:37

へぇ〜満観峰まで行けるんだ。
と、見た標識の裏にはスイッチバックして上って行く上り坂が！
ヤマレコMAP上の朝鮮岩がズレた場所にあるのも気になってたんで、登ってみる。

11/19 11:39

山頂？
GPSと一致した場所には案内票があるっきり。
ここは朝鮮岩という”山”なのか？330越峰に朝鮮岩という名物”岩”があるだけなのか？
これ以上進む気も沸かなかったので、折り返す。

11/19 11:50

茶畑方面満観峰、モノラック下り方面下山道

11/19 11:59

農道接続点フェンス
振り返って撮影。
山側からは見えず、閉鎖された！？としか思えないw
この辺から「時々雨」が始まり、常態化する。

11/19 12:09

愛しきみかん畑
子供の頃、静岡といえばお茶とみかん！で、近所の山の斜面も一面オレンジに染まったもんだが、めっきり見なくなったorz
この石垣はここらのデイサイト・流紋岩類の石で組まれてるんだろうなぁ〜♪

11/19 12:12

師匠が撮るなら俺も撮る
結構低い位置に設置されていたので。

11/19 12:25

山道終わり
漁村を思わせる味わい深い家屋。
東海道線、新幹線、国道150号線、東名高速が通る以前は、さぞ穏やかな村落だったんだろうな。

11/19 12:33

東名をくぐり、その先国道150号を潜る。

11/19 12:37

地下道
国道150号を潜る。

11/19 12:47

用宗城山町で見つけた岩の露頭と、最近あちこちでよく見る巨大三つ葉のクローバーな花。
花の名前はとんと分からない。
(後記:オキザリス・ボーウィー(ハナカタバミ))

11/19 12:49

登山口
は用宗浅間神社の左手。
浅間神社より出て浅間神社に至る。

11/19 12:49

持舟城址コース案内
二の丸コースなんてのもあるんだな。よし行こう！

11/19 12:51

鉄道ファン撮影ポイント（は駐車場より先にある方だが）
この山の中をトンネルが通ってるからね！晴れてれば富士山見えるし！新幹線って結構本数あるんで、根気無い私でも撮れました♪

11/19 12:52

駐車場
5台以上駐車できそうな砂利の駐車場に本日0台。

11/19 12:54

登り口
先に見えているのが二の丸コース口。

11/19 12:58

持舟城址

11/19 12:58

大展望｜富士山方面
雨降ってます。

11/19 13:06

大展望｜用宗港方面
海側は晴れてるようです。

11/19 13:07

二の丸コース｜見晴らし台
一条の光が降臨。
新幹線のトンネルが始まるおおよそあの辺りが、安倍東陵系の地質と、高草山系の地質の境目。

11/19 13:17

用宗駅と大雲寺駐車場
極力山沿いを歩きたいと来てみたが、大雲寺駐車場で終点？
こちら側には用宗駅への出入り口も無く、踏み切りのある場所まで大人しく引き返すorz

11/19 13:30

JR用宗駅
反対側。

11/19 13:43

石部神社入り口
用宗街道を大崩方面に向かって右手側。
ちなみに読みは”せきべ”。

11/19 13:43

石部神社
参道を東海道線が横切っている。

11/19 13:44

踏切から東海道線石部トンネル
あのこんもりした山は高草山系の安山岩・玄武岩類からなる地質。

11/19 13:44

石部神社
我、安倍東陵の赤線をここに奉納せんw

11/19 13:47

府中道｜東海自然歩道バイパスコース
で海に出る。
ここ満観峰、花沢山のハイキングコースになってるのね。

11/19 13:51

用宗海岸
遂に安倍東陵の赤線を海へと導く。
まさかアウトドライEXの防水性を、海でテストすることになろうとはw

11/19 13:51

用宗海岸
現実から目を背け、ここまで時計を見ずに歩いて来たんだけど、ここではじめて時計を見る！（自分の中では12時前のつもりw）
ガ〜ンッ！漁協直営どんぶりハウスで生しらす丼食べる事を想定して木曜休にしたのに。。。もう閉まっちゃうorz

11/19 14:08

用宗みなと温泉
仕方無いんで、ここでしらすっぽいもん食べて、温泉に浸かって行こう♪

11/19 14:17

用宗みなと温泉
オキアミの臭いとサビキの絡まったあの用宗港だぞ！なんてサレオツな雰囲気に！
この後、潮の香りの露天風呂に浸かっていると、雨脚が強まって来た。これ以上望むべくも無いカッパの着替え場所になった♪

11/19 14:20

用宗みなと温泉｜しらすネギトロ丼セット 980円也
漁が無いからと土日祝、生しらす丼の提供が無い漁協直営店に対し、こちらは生しらす丼が土日祝限定メニューという矛盾？
でも本音を言うと私、釜揚げしらすご飯が、玉子かけご飯を上回り、一番好きな朝ごはん♪業務用のネギトロと温玉なんて邪魔な位♪

11/19 15:11

腹満ち、身体ほぐれ、着替えも完了！
雨の中を歩き出す。

11/19 15:26

巴川製紙場越しに朝鮮岩
この辺で、もう雨脚が弱まり始める。

11/19 15:37

丸子川を渡る化粧橋から、梵天山、徳願寺山
この先のセブンイレブンでカッパの上着をしまう。

11/19 16:07

君盃酒造
なんか飲みたくなって来たが、現状の疲れで飲んじゃうと、帰れなくなる恐れ有w
この先の信号を左に曲がり、手越の丘陵探索開始♪

11/19 16:10

東林寺
お灸が名物？墓地を歩き回るも山道らしき道は発見できず。（暗くなって来てるし、墓地だしで、不謹慎に藪に突っ込む事はせず。）

11/19 16:28

また降り出した雨の中、良さげな階段見っけ！
丘の反対側、心光院へと抜けられる道だった。

11/19 16:33

心光院展望台
安倍川橋、日本平方面

11/19 16:34

心光院展望台
おッ！向こうの丘の上にもお寺のようなものが見えるぞッ！後で行ってみよう！

11/19 16:38

丘を下って少将井神社
ここの左手にある細い道を抜ければー

11/19 16:39

手越公園with手越公民館
これでまずは探索開始点迄の一周を果たす。

11/19 16:49

妙音寺登り口
安倍川河川敷の車道沿いに発見！
ぼちぼちヘッデン必要な暗さ。

11/19 16:52

妙音寺からの展望
Google Mapで狩野山砦跡と書かれている場所？
晴れた昼間だったら素晴らしい事でしょうw
行きとは違う墓所方面の道から下ってみる。（別方向に駐車場と書かれた矢印もあったので、もう一つ登り口があったかもしれません。）

11/19 16:54

山の上から見えた、まるでレストランのような大きな家
は、議員さんの家？事務所？
と、変な探索はよし子ちゃんw

11/19 17:02

安倍川橋
歩道は進路右手のみ。

11/19 17:15

本通り
そろそろ仕事終わりのカミさんに、遭難と思われないようここらでメッセ。「夕飯作って」とリターン有も、そんなに早くは帰れないw

11/19 17:39

浅間神社商店街
右側背後「ホルモンナイン」に後ろ髪を引かれつつ、強い意志で前進！

11/19 17:48

ミオちゃん
あなたの赤線を海へと導いて来たよ！
ここでGPSをストップ。

11/19 18:06

朝買い出しをした近所のファミマにゴミを返却しつつ、トドメの一杯♪
ファミマの厚切りハムカツ結構美味いんだよw
【おしまい】

撮影機器：

GR II RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

感想

holomania

【最初にお断り】
地質や地形に興味はありますが、全くもって専門家ではございませんw
ほとんどが、国土地理院20万分の1日本シームレス地質図
https://gbank.gsj.jp/seamless/seamless2015/2d/
から考察できる事だけで綴っております。
温め続けて来た計画&距離故、無駄に長くなっていますが、ハイキング的には市街地を含む稜線横断なんて、それ程楽しいもんじゃありませんw

【安倍山系の地質ー西陵（写真2）】
安倍西陵のほとんどは「付加帯」という、海溝ではぎ取られ、ごちゃまぜにされながら圧縮され、隆起した地質から出来ています。南東からの海洋プレートの沈み込みによって大陸プレートに付加、隆起している為、基本的に北西にある地質帯程、古い年代に形成されたものとなります。
安倍山系で最も北西に位置するのが、笹山、七ツ峰を含む8,600〜3,200万年前の付加帯(194)で、所々にはぎ取られた海山由来の玄武岩ブロックをメランジュとして含みます(195)。天狗石山の山名の由来となった天狗石も、この玄武岩の露頭と考えられます。
次が笹山以南の井川峠、三ツ峰、無双連山を含む5,200〜3,200万年前の付加帯(34)です。海洋性のブロックがメランジュとして見受けられず、主に大陸プレートから流れ込んだ現地性の泥岩・砂岩によるもののようです。
その次は安倍峠、七面山、山伏等を含む4,000〜2,200万年前の付加帯(30)で、海洋由来の玄武岩(33)や石灰岩(32)のブロック、地質の西縁に上部マントル由来の蛇紋岩類(77)を巻き込んでおり、温暖な海水温と、活発なプレート運動を想起させます。
二王山、天狗岳、高山の山頂付近にこれらのメランジュが認められます。現在、安倍峠から東岸では郷島、西岸では松野辺迄、安倍川が直接的に下刻しているのはこの地質帯であり、安倍川の川原石の多くを占めています。

【安倍山系の地質ー東陵（写真3）】
西陵と対象的に安倍東陵は、2,200〜1,500万年前の火山岩類と堆積岩類から出来ています。
フォッサマグナの西縁、糸魚川-静岡構造線に位置することから、主に稜線以西で、同年代のマグマの貫入が多々認められます。
桜峠付近から、藁科川合流点方面へと安倍川を横切り、その後は西陵を形成します。
安倍峠から十枚山にかけての稜線は堆積岩類(8)です。十枚山以南では安倍東陵西側斜面を形成しながら、高草山方面へと褶曲しつつ続いています。所々にマグマの貫入(175)が見られ、十枚山頂付近もこの貫入岩で形成されています。
十枚山頂よりも南、浅間神社迄続く稜線は、海底火山由来のデイサイト・流紋岩類(88)から成るものです。
こちらも同様にマグマの貫入(175)を受けており、例えば真富士山頂付近の景観が、貫入岩によるものです。
氷期（最終氷期は7〜1万年前。有東木から松野に見られる河岸段丘面の最も新しいもの(170)や、安倍川河床の最も古い静岡平野(1)の形成年代が1.8万年前。）による影響か、桜峠付近からは安倍川に直接削られると共に、稜線標高も著しく低下し、浅間神社で安倍東陵としての稜線は終わりを迎えます。

【安倍山系の地質ー西陵となった東陵地質（今回経路）について（写真4）】
浅間神社で安倍東陵としての稜線は途絶えますが、この地質(特に88)については、桜峠付近から安倍川の河川敷に埋没しつつ南西に向け連続し、安倍川西岸千代山稜辺りで再び表出、藁科川を越えて南下します。地質図に木枯しの森、舟山は明記されていませんが、位置関係からして同一の地質である事も考えられます。
南下するにつれ高草山や大崩海岸の「枕状溶岩」で知られる、同年代の海底噴火由来の安山岩・玄武岩類(120)が優勢を占めはじめ、最終的に用宗海岸の西端、石部神社付近で88の地質は途絶えます。
安倍東陵の赤線終着地点としてしばしば採用されている大浜海岸や安倍川東側河口は、地質的には火山活動期以降に形成され、マグマによる貫入もない、竜爪山東側斜面から観音山、谷津山、八幡山、有東山へと連なる1,500〜700万年前の堆積岩類の終着地点と考えらます。
長くなりましたが今回は、男のロマン(?)海底火山由来の地質（主にデイサイト・流紋岩類の地質(88)）を追い、安倍東陵の赤線を、地質学的に海へと導きたいと思います。

【ルール】
地質図と、ヤマレコの「地図検索」による「みんなの足跡」を照らし合わせ、
安倍東陵の地質（主に88）に一致する∧みんなの足跡有
の経路を辿ってみました。（手越の丘陵だけは別。）

【感想】
藁科川以南の安倍西陵と言うと、ダイラボウ、高草山と言った「遠足で登る山」のイメージがありましたが、結構タフな山がありますね。
「昼前には海に着いてるだろう」と、正直ナメてかかってました。
賎機山稜のような如何にも”裏山”な感じも少なく、市街地でありながら本格的なハイキングが堪能できる「丸子アルプス」の名は伊達じゃ無いなと。。。

前々から温めつつもやって来ず、最近「ヤマノート」で地質の事を連載しているbergheilさんに触発され、ふと実行する気になった本山行。。。
計画の甘さから生しらす丼こそ逃しましたが、愛する安倍東陵の稜線を、自分なりの方法で海へと導け、満足です。

【後記 ー 朝鮮岩の由来】
江戸時代に駿府を訪れた文人・墨客たちが、駿府を「晁陽（ちょうよう：朝日の意）」と呼び、その西側である「晁西（ちょうせい）」にある山（岩）として「晁西岩」と呼んでいたのが訛って「朝鮮岩」になった（Wikipedia）
静岡最強の夜景スポットとも言われているらしい？