早春の頭陀ヶ平・藤原岳を満喫
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,261m
- 下り
- 1,256m
コースタイム
R201号鉄塔(8:10/8:15)〜坂本谷斜面(福寿草を探して)〜坂本谷分岐の鞍部(9:05/9:15)〜頭陀ヶ平(10:05/10:15)
〜南斜面(福寿草を探して)(10:35/11:20)〜頭陀ヶ平(11:35)〜藤原山荘:昼食(12:20/12:55)
〜袴腰(13:30/13:35)〜展望丘(14:00)〜九合目(14:40/14:45)〜大貝戸登山口(15:50)
天候 | 終日晴れ(気温は高め) 天気の割に、春霞だろうか 見通しは余り良くない一日でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今日の残雪は:木和田尾コースは坂本谷分岐上部から県境稜線にかけて 頭陀ヶ平〜天狗岩周辺 藤原岳展望丘〜大貝戸八合目 ちなみにいづれもアイゼンは付けませんでした。 福寿草:わずかに見られる程度で、まだ少し時期が早いようです。 |
写真
感想
先回に続いて木和田尾から頭陀ヶ平へ。そして残雪期の藤原岳へ頂上稜線縦走を計画していたが、数日の気温上昇で
福寿草も期待できそうだ。花を探しての寄り道も計画に入れて6時に行動を開始しよう。
簡易パーキングから見る藤原岳はすっかり雪が消え、春の装いになっていた。
子向井山コースも二度目なので、コースと地形をしっかり記憶しながら行こう。
巡視路の案内に従って谷筋から山腹に絡んでNo205号鉄塔に出て、広い斜面を行くと頭上にNo204号鉄塔が現れる。
今日は気温も高め(すでに5℃)ですでに汗ばんできた。
No205号とNo204号は同一尾根ではなく、小さな谷を横切った一本右の尾根筋だった。ここに立つと北側に伊吹山が
スッキリと望まれる。
雪がすっかり消えた明るい尾根を辿って子向井山に出る頃、厚着が邪魔になって来た。樹林で風も無いので、
肌着から全て着替えさっぱりしてから先に向かう。
比較的明快な尾根筋を辿り、右側にR203号?鉄塔を見ながら行くとやがて右から尾根が合流して、R201号鉄塔の立つ本来の木和田尾コースが合流する。
(実際に歩いてみて地形図には現れない尾根の組み合わせを記憶しておく事が、必要だと改めて思う。)
R201号鉄塔から眺める藤原岳は雪解けが急に進み、まだらになった斜面を広げている。(10℃まで気温上昇 )
今日ほどの気温なら福寿草は期待できるだろうか?
木和田尾の主尾根を辿って途中から坂本谷へ下ってみる。
石灰岩が密集する陽当たりの良い急斜面を伺うと、有った!!
わずかだが大きく花弁を広げた福寿草だ。だが蕾が多く見頃はあと少し先らしい。
楽しんだ後の急斜面の登り返しはきつい。
せっかくなので、懐かしい坂本谷を詰めて鞍部へ向かおう。
しばらく荒れた谷底を詰めるが、倒木や腐った雪に苦しめられ左岸へ逃げる。
短い距離だが何十年ぶりかでかすかに残る踏み跡で懐かしい谷を歩く。
鞍部に上がると残雪が現れた。
見通しも利くので今日は尾根の直登コースで稜線へ向かおう。
L203号鉄塔への指標も見られる尾根に入ると、稜線の北斜面は豊富な残雪に覆われている。白船峠辺りは残雪も多そうだなと想像しながら、
ほぼ送電線に沿って稜線の頭陀ヶ平に上がると風が強い。目前の御池岳はまだ多くの雪に覆われているが、霊仙山、
伊吹山はほぼ雪が消えたようだ。
この後は稜線を辿るだけなので長めの小休止を取っていると、一人登山者が現われた。福寿草を写しに来たと言うので
案内してもらうことになった。(この出会いが新しい藤原岳を経験させてもらえた)
場所は伏せておきたいとの事なので場所の詳細は省きます。
南に延びる尾根から頭陀ヶ平南の斜面に下りたようだ。
しばらく石灰岩の集まる急斜面を下ると続々と蕾が現れた。すでに踏みつぶした蕾があるかも知れない。
時期的には未だ早いようなので、しばらくしたら一面が黄色に塗りつぶされると思わせる。
開花した物、蕾の堅い物、開き始めた物と歩き回って眺めていると時間もあっと言う間に過ぎる。
行動食で小腹を満たして雑談をしていると、藤原岳まで行く予定らしいので同行しましょうと話がまとまる。
急な斜面を尾根まで登り返し、尾根の合流点から東へ延びる県境稜線で藤原岳へ。
10℃を越す好天に恵まれ、ゆるやかな稜線でのんびりしたいような気持ちになる。
同行者も天狗岩は何度も踏んでいるらしいのでそのまま山荘へ向かう。
春の明るさに溢れたカルスト地形の頂上稜線から山荘前に出ると、一転して人が溢れている。食事する場所を探して
山荘を覗くと、幸い空いていそうなので中で食事をしよう。
食事も済んだので展望丘を踏んで下ろうと表に出るが、展望丘よりも袴腰へ行こうと言うことになり、自分も一度は
歩いてみたいと思っていたので即決。
コースを外れて東へ向かうと伸びやかな台地が広がる。
御池のような、イブネのような雰囲気に溢れた台地だ。聞くとこの付近も福寿草の群生地らしい。
広大な台地からは、孫太尾根・遠足尾根・県境縦走路などが真横から眺められ、見た事のない新しい藤原岳の景色が
広がっている。お気に入りの場所になりそうだ。
セメント会社の所有となる袴腰の三角点を往復して(本来は入ってはいけない場所のようだが。)テーブルランドの様な
藤原岳頂上台地の薄い踏み跡を踏んで、南端を辿って展望丘の突端に出る。(14℃)
目の前には孫太尾根の急斜面を上がってくるグループも見られる。
突端から展望丘に出た後、人気の去った大貝戸コースを下る。
九合目に出たので小休止を兼ね岩場を探してみると、わずかに雪割りの福寿草が見られた。ここも見頃はまだ先のようだ。
八合目まで雪の残る道をキックを利かせて下った後、完全に雪が消えた道で登山口へ下山終了。
頭陀ヶ平で出会ったいなべ市在住のNさんのおかげで、藤原岳周辺の新しい魅力が発見でき、最後は駐車場まで
送っていただき大変お世話になりました。
いろいろお話もでき、楽しい一日でした。
onetotaniさん こんにちは
福寿草の情報ありがとうございました。
来週行きますので、楽しみにしております。
袴腰(越)、名前だけは聞いたことがありますが詳しいことは全く知りませんでした。
藤原にはもう何回も登っていますが、奥が深い山ですね。あそこの頂上も御池同様テーブルランドのようで天気のいい日は絶景を楽しめるのですが、天気が悪いと迷いそうで・・・
天気が良ければ「袴腰(越)」まで行ってみようかな。
sugi-chanさん 今晩は。
展望丘から眺めて目前に広がる平原は以前から気になっていました。
どこでも歩ける解放感に溢れ、今までとは違う表情を見せてくれました。
好天に恵まれましたが、天気が悪いと地図、コンパスは必携でしょうね。
来週は福寿草も見頃のようですので楽しんで来て下さい。
下りの八合目までは雪も残り、踏み抜きも有ると思うので、膝には気を付けて下って下さい。
『藤原岳』と総称するも、実は
いろんなピークを持った、大きい
山なんですね。
同行者の方にも恵まれ、新しい魅力の
再発見も出来たようで、何よりです。
3/20に、行く予定にしておりましたが
開花がまだ少ないとの情報、
ありがとうございます。
明日、予備日(3/27)の天気予報が出ますので
開花状況と併せて、判断したく思います。
komakiさん 今晩は。
今回は良い方に逢えたおかげで福寿草の秘密の場所に行けました。併せて念願?の袴腰も探索でき幸運でした。
福寿草の群生地はなかなか登山道脇では難しいようですが、見頃を捉えて楽しんで来て下さい。
レコを楽しみにしています。
藤原岳のフクジュソウも、きれいに咲き始めましたね
木和田尾コースは、未だ歩いたことないので、しっかり予習して、
次はそちらから山頂を目指してみたいと思っています
以前に藤原岳でお声をかけた方が、お花が好きな方で、
登山道脇を少しそれたところにある
秘密のミスミソウとセツブンソウが咲く場所を
教えてもらったことがあります。それがとても嬉しくて。
今回、Nさんに出会われ、新たな藤原岳の
魅力発見されたようで、とても良い山行になりましたね
雪解け時期の木和田尾は初めて歩きましたが、人も少なく静かな山を楽しめました。
残雪と花に出逢えるこの時期は、藤原岳まで巡れば贅沢なコースだと思いますので、是非お出かけ下さい。
それにしても、今回はガイドブックでは得られない藤原岳を経験できて幸運でした。山は奥が深いです。
onetotaniさん、こんばんは。
そうかぁ…頭陀ヶ平南斜面や坂本谷に福寿草…
知らなければ絶対見られない場所ですもんね
山での素敵な出会いと山の魅力の再発見…
見てて思わず笑みが出てしまいました
木和田尾に山頂台地…
御池やイブネ、霊仙と並んでお気に入りとなっちゃいました
今の時期は花も楽しみですが、登山道を逸れないと簡単には出会えませんね。
皆さんに聞いても各自秘密の場所をお持ちのようで。
私も来年からの楽しみが増えました。
袴腰から周回する藤原岳の台地も良い雰囲気で、
新しい風景に出逢えるコースでした。
リピーターになりそうです。
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