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Yamareco

記録ID: 283815
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無雪期ピークハント/縦走
十勝連峰

十勝岳 〜蝦夷梅雨の中、根性登山〜

2011年06月05日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:20
距離
10.2km
登り
1,160m
下り
1,142m

コースタイム

望岳台(8:50)→美瑛岳分岐(9:35)→1720m標識(10:35)→十勝岳山頂(11:35)→十勝岳避難小屋(13:10←昼食→13:35)→望岳台(14:10)
天候 曇り時々雨
過去天気図(気象庁) 2011年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
望岳台駐車場に車を止めて出発。
この時期は全ルート開通しています。
コース状況/
危険箇所等
溶岩ドーム手前あたりでは風向きが悪く、62-2火口からの硫化水素のイヤな匂いが混じった。以前に咳き込むほどの状態を経験したことがあるが、それよりは全然マシ。

山頂付近は視界が10mほどしかなくルート探しにかなり苦戦した。トレースも冬ルートのが色々交錯していて信用できます。今回、下山時にグランド火口に降りるルートに入って登り返すハプニングもあった。慣れた山でも視界不良時は慎重に...
2011年06月05日 08:52撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/5 8:52
2011年06月05日 09:36撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/5 9:36
2011年06月05日 09:36撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/5 9:36
2011年06月05日 09:45撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/5 9:45
2011年06月05日 10:13撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/5 10:13
2011年06月05日 10:37撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/5 10:37
2011年06月05日 11:04撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/5 11:04
2011年06月05日 11:37撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/5 11:37
2011年06月05日 13:34撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/5 13:34
2011年06月05日 14:24撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/5 14:24

感想

蝦夷梅雨とめぐり合わせの悪さで週末の度に曇天や雨。いい加減我慢ができなくて、雨降られてもいいから十勝岳登ってこようということで行ってきました。札幌の山のほうが晴天で良さそうでしたけど、やっぱりここを登らないとシーズンが始まった気がしない。山頂には雨雲があるもののまぁまぁの天気です。風向き的に運がよければ晴れるかもと思って出発。

序盤のハイキングコースからジワジワとやられ始める。「もうですか!」と自分にツッコミを入れつつも、やはり今年は春香山登って以来だから脚が重い。幸いなことに心肺は問題なしということで、今日は脚をいたわりつつゆっくり行くことに。標高1600mを越えるとガスの中に突入。なんかいやな感じですな。1720mピークに立つと視界は数十メートル弱、すぐ傍のスリバチ火口も全然見えない。1720m標識は誰かが補強してくれたようで去年より安定感を増して立っている。まぁ、ここまで来たことだし山頂までは行ってみようということで重い脚を上げて進む。溶岩ドーム手前あたりでは風向きが悪くて62-2火口からの硫化水素のイヤな匂いが混じる。幸いなことに風も強いので薄まって咳き込むほどではない。それにしても視界が悪い。もう10m先ぐらいしか見えない。

いつもなら夏道をトレースして十勝岳の肩に上がるルートを通るが、このルートは崖の近くを通っているので視界がない中では怖くて直登ルートを取る。と言っても視界がないので、それらしき方向に向かっている足跡をトレースして行くだけ。直登ルートはひたすら山頂に向かって雪の急斜面を登るのだけど、アイゼンは付けてはいても所々雪が固いところが滑りそうで恐怖心を煽る。落ち着いて休める場所もないので脚もキツい。まぁ、そんなわけでボロボロになりつつ、山頂に付く頃には追い打ちをかけるようにミゾレっぽい霰が降ってくる。更に山頂ではショックな出来事が...去年きれいに完成した山頂標識がなくなっている。北海道・環境省の銘板だけが残った柱だけは転がっていたが、十勝岳連峰をモチーフにした美しい「十勝岳」の銘板は跡形もなく消え去っていた。強い季節風は仕方ないとしても一冬越せなかったかと思うと残念だ。

山頂では2人が昼食を取っていたが、悪天候の中、とてもそんな気分ではなくて行動食を取って早々に山頂を離脱。全く何しに登ったのやら。山頂から溶岩ドームを降りきった辺りでアクシデント発生。軽快に下ったのはいいが道を見失う。周囲の視界は行きよりは多少回復しているがそれでも20mも見えればいいほう。気温は4℃で悪天候の中、正直ヤバいなと冷や汗が出てくる。何十回も登った山で遭難とは目も当てられない。視界から見える地形と記憶を照らし合わせると鋸岳のほうに行ってしまったのかと思いつつ、それにしては斜面の勾配が下りすぎで変だという印象もあり、溶岩ドームを降りきってなかったのかと思いきや、でも一旦平坦な場所にでたのを確認したので辻褄が合わないなどど脳内で考えつつも、とにかく自分の位置がわからなくなってしまったことだけは事実で、冷静に基本に立ち返って登り返すことに。だが、登っても自分の位置がわからない...いよいよヤバイかなと思った矢先に足跡を発見。結局のところグランド火口に降りる斜面に脚を踏み入れたことがわかり安堵する。このあたりは、積雪期のグランド火口を直登するルートが交錯していて、この足跡をトレースしたのが原因だったようだ。

色々不運な出来事はありつつも無事に帰れてなによりと、小雨の降る中のテールゲートに腰掛け、お茶とお菓子を楽しんでいると雨が本降りに...まぁ、この雨に合わずに無事に帰れてのんびりと山を見ながら美味しいお茶を飲めるなんて幸せなことじゃないかと。いい加減冷え切ったので、温泉につかろうといつもの凌雲閣に...いつもはのんびりと寝そべっているゴン太(犬)がいない。別な部屋にでも行ってるんだろうと思いながらも、寒いので温泉に。温泉を満喫した後もゴン太の姿がない。凌雲閣の女将さんに聞いたら3月に亡くなったそうで...女将さんは悲しいのでもう犬は飼いたくないと言っていたが、また新たに飼うような計画はあるようだ。凌雲閣前の駐車場を走り回って営業活動してたゴン太みたいに人見知りしない犬が来てくれたらいいなと思いつつ、凌雲閣を後にした。

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