涸沢



- GPS
- 32:00
- 距離
- 32.1km
- 登り
- 921m
- 下り
- 912m
コースタイム
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 7:45
天候 | 8/6:晴れ、8/7:雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
7月の豪雨の影響で横尾岩小屋跡付近は通行止めになっており、増水時用の巻道で迂回しました。危険箇所はありませんでした。 |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ライター
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
ヘルメット
|
---|---|
共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ポール
テント
|
感想
今回は久々のテント泊で涸沢・穂高へ。コロナ対応でテント場も予約が必要なところが大半の昨今だが、涸沢は広いので予約不要なのだ。
夏休みながらコロナで出控えている人が多いのか道路は空いている。中央道はトラックが大半で乗用車は非常に少ない。0:55沢渡に到着。いつもの市営第二駐車場に入り、そのまま車中泊。気温18℃、曇り。車はとても少ない。
8月6日(金) 晴れ
4:00起床。晴れ。松本のコンビニで買った朝食を食べて身支度。荷物はヘルメットとカメラを含めて約23kg。純子さんは11kg。
駐車場入口には既にタクシーが2台客待ちしていた。普段なら相乗りにしてもらうところだが、コロナ対策を考慮して見ず知らずの他人との同乗は回避する。上高地まで定額運賃で4,600円だ。
黒いプリウスαのタクシーに乗車したが、2年前大キレットに行った時に乗った車も黒いプリウスαだった。後で調べたらナンバーが同じだったので、同一の車体だった。
4:45に沢渡を出発。5:10上高地バスターミナルに到着。人もバスも殆どおらず、夏の上高地では見たことのない光景だ。ベンチで出発準備をしているとバスが何台か到着して少し人が増えたが、それでもとても少ない。
天気は晴れつつあるがガスで稜線は霞んでいる。西穂から奥穂にかけての稜線はうっすらと見えている。計画書を登山ポストに投函してとりあえず河童橋へ。
河童橋にも人が殆どいない。出発時の記念撮影で他に誰も写っていないのは初めてだ。河童橋からはガスで煙った吊り尾根が見える。これはこれで良い感じだ。
5:55河童橋を出発。小梨平で渡辺画伯のテントを探したが、今年は居ないようだった。テントの数も非常に少ない。
朝日が差し込む木漏れ日の中を明神に向かう。23kgの重荷ながら平坦路では違和感は無い。40分で明神に到着。コースタイム60分なので中々調子が良い。明神に着く頃にはすっかり快晴になっていた。
明神までは観光客もおり、ある程度人がいるのでマスクをしている人もいるが、明神の先ではマスクをしている人は皆無だった。
9:00横尾に到着。河童橋からコースタイム3時間10分のところ2時間25分なのでかなり良いペースだ。ここまで膝も異常無し。でも久しぶりのフル装備23kgはコロナ自粛で鈍った身体に堪える。
今日は涸沢までなのでそれほど急ぐ必要もなく、横尾で30分のんびり休憩する。
横尾大橋を渡って少し行くと通行止めになっており、増水時の高巻き迂回路に誘導する看板があった。7月の大雨で登山道に土砂が流入した為らしい。重機が修復工事をしている。
迂回路は普段使われていないので荒れていてとても歩きにくい。岩小屋跡の少し手前で通常の登山道に戻った。
横尾から1時間5分で本谷橋に到着。冷たい沢水で顔を洗うととても気持ちが良い。
本谷橋から本格的な登りが始まるが、これが凄くキツイ。いままで経験した事の無いキツさだ。全身持久力が低下しているのか?加齢のせいなのかトレーニング不足なのか?両方か?
頻繁に立ち止まって息を整える事を繰り返す。本谷橋から涸沢までの2時間が無限に長く感じる。13:25ヘロヘロになって涸沢ヒュッテに到着。人生で最も疲れたような気がする。でも本谷橋からのコースタイム2時間のところ2時間5分とまずまずなのが不思議だ。
上高地からの総合タイムは5時間35分でコースタイム6時間10分を30分以上短縮しているのが不思議で、スピードはそこそこなのに凄く疲れる状態だ。
涸沢の気温は25℃と意外に暑い。テント場のテントは25張くらいでとても少ない。これほど空いている涸沢は初めてだ。
普段ならまずテントを設営するところだが、その元気が無く、しばらく休憩したのちにパノラマ売店で生ビールを飲む。カップが残り1個でヘリの荷揚げが来るまで無いとのことで、最後の1杯を買って純子さんと半分こする。
売店のベンチで横尾で山の名前を聞かれたご夫婦に再会し、色々話をした。松戸の方で昨日JRの「あずさ」で来て徳沢園に泊まり、今日は涸沢小屋に泊まって明日下山するとのこと。折角なので穂高に登るよう勧めたが、初心者なので今回は涸沢で満足とのこと。
1時間ほど休憩して少し元気が出たのでテントを設営する。トイレと水場のある涸沢ヒュッテに近い場所に設営する。地面は岩でデコボコだがエアマットがあればそれほど気にならないので良しととする。テントの受付は15:30からなので設営後に受付をしてタグプレートをテントに掲示した。
設営後パノラマ売店に行って夕食までの一時、涸沢の絶景を楽しむ。松戸のご夫婦も来ていて小屋の夕食時間までお話する。
17:30から夕食開始。テントの前の岩をテーブルと椅子にする。まずは担いできた「おつかれ山(さん)ビール」で乾杯。つまみはコンビニで買った真空パックのシシャモ。これは中々美味い。じゃがりこのポテトサラダと目玉焼き、ストックポーク(ランチョンミート)をおかずに尾西の白飯のご飯を半分ずつ食べておなかいっぱいだ。
事前の予報では明日の午前中までは晴れだったが、最新情報を確認する。涸沢はdocomoの電波も弱いが、テラスの一角のみそこそこに通じるので明日の天気予報を見ると朝からガスで午後には雨が降るようだ。当たっていたら穂高は諦めて下山することにして20時頃就寝。
8月7日(土) 雨
4時起床。まあまあ眠れた。ガスで周囲の山は見えず、風も強い。朝食はカレー。レトルトカレーに尾西の白飯を半分で丁度良い。食器にラップを掛けたので拭く手間が無くて良い。
ガスで何も見えず予報より天気の悪化が早いようなので、奥穂登頂は諦めて1日早く下山することにする。撤収をしている最中に小雨が降り出してしまった。暑いさなかにカッパを着て歩くのは厭だが仕方が無い。
撤収と身支度をして6:50に出発するが、こんな天気でも奥穂を目指して登る人がかなり居る。明日の天気も芳しくは無いが、下から登ってくる人もそこそこいる。
下りで脚が痛くなり、果たして上高地まで歩けるのか不安になる。やっとの思いで横尾まで下ったが、そこからの11kmはまさに地獄の行軍だった。なお、昨日工事中で迂回した道路は補修が終わって開通していた。
脚を引きずるようにして徳沢、明神にたどり着き、嘉門次小屋で岩魚塩焼き定食のランチ。この頃には雨は上がった。いつもながら岩魚が美味しい。
明神〜上高地は右岸の観光用遊歩道を歩いた。少し遠回りだが、岳沢湿原や沢の流れなど見所が多い。土曜日なので観光客もちらほらいる。
13:50へろへろガクガクで河童橋に到着。涸沢からコースタイム5時間35分のところ5時間25分だったのでへろへろの割には速かった。
今回は猿を見なかったと思っていたら、河童橋で10頭くらいの群れに遭遇した。背中に子供を乗せた母猿や、河童橋のワイヤーの上を綱渡りする猿もいた。
タクシーを拾って沢渡に戻り、温泉は松本市内の瑞祥にした。途中の波田地区のスイカ直売所でスイカと桃を買った。「アルプス農場」というところで、直売所の隣が果樹園で桃、洋梨、林檎の木があった。翌日家で食べたスイカはとても美味しかったので、メールで依頼して送って貰った。これから贔屓にしよう。
瑞祥で汗を流し、同じ敷地内の「くら寿司」で夕食を食べて帰路についた。
土曜日の上り線ながら渋滞は無かった。穂高には登れなかったが初日の天気に恵まれたので、良しとしよう。
それにしても体力の衰えに愕然とした。9月の爺ヶ岳・鹿島槍と10月の涸沢・穂高もテント泊で計画していたが、自信が無くなった。小屋泊まりに変更しよう。
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