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Yamareco

記録ID: 289442
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積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

強風下、雪の仙丈ケ岳へ(北沢峠テント泊)

2013年04月27日(土) 〜 2013年04月28日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
20.3km
登り
1,526m
下り
1,509m

コースタイム

1日目
仙流荘 8:05発(バス) 歌宿8:40着
歌宿 8:45出発
北沢峠 10:19着
北沢駒仙小屋テント場 10:30着

2日目
テント場 5:30出発
小仙丈ヶ岳 7:40着 7:45出発
仙丈ヶ岳頂上 8:50着 9:00出発
小仙丈ヶ岳 9:50着 10:00出発
北沢駒仙小屋テント場 11:05着 12:40出発
歌宿 14:34着
天候 1日目 曇り時々晴れ
2日目 快晴
※両日とも山域は終日強風
過去天気図(気象庁) 2013年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
駐車場は仙流荘バス停横にあります。無料ですが、一応入り口に協力募金箱的なものがありました。

4月25日以降は仙流荘から歌宿までバスが運行されます。

帰りですが、土日は運行されないとされる歌宿を午後3時15分に出発する便は混み具合によっては運行されるとのこと。
この日は運良く運行されましたが、知らない人が多いのかガラガラでした。
コース状況/
危険箇所等
アイゼン・ピッケル必須です。

小仙丈ヶ岳までは森林地帯、森林限界上とも急登が続きます。

数日前に降雪があった為か雪は多く、景色は冬山と変わりません。しかもここ数日の寒さと強風で雪面は固く、かと思えば軟雪があったりと変化にとんだ雪質でした。

この日は森林限界を超えた途端に猛烈な横風に終始吹き晒され、時には耐風姿勢を取っても体が持っていかれそうになるほど。少しずつ収まってはいましたが、大変に難儀しました。

小仙丈ヶ岳から先はナイフリッジや雪斜面の急登もありなかなか大変。雪山に慣れている人なら問題ないでしょうが、初級者には手強いです。
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
仙流荘のバス停留所です。
2013年04月27日 07:43撮影 by  NEX-6, SONY
4/27 7:43
仙流荘のバス停留所です。
駐車場はこんな感じ。
私が行った日は朝の7:00ぐらいで6割方埋まっていました。
翌日帰った時(16時頃)はほぼ満車状態。
2013年04月27日 07:43撮影 by  NEX-6, SONY
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4/27 7:43
駐車場はこんな感じ。
私が行った日は朝の7:00ぐらいで6割方埋まっていました。
翌日帰った時(16時頃)はほぼ満車状態。
歌宿バス停。
トイレのみあります。
2013年04月27日 08:41撮影 by  NEX-6, SONY
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4/27 8:41
歌宿バス停。
トイレのみあります。
歌宿から北沢峠の林道。
峠が近づくに連れて雪道になっていきましたが、帰り時は結構溶けていました。
2013年04月27日 09:55撮影 by  NEX-6, SONY
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4/27 9:55
歌宿から北沢峠の林道。
峠が近づくに連れて雪道になっていきましたが、帰り時は結構溶けていました。
2時間近くかけてやっと到着。
2013年04月27日 10:19撮影 by  NEX-6, SONY
4/27 10:19
2時間近くかけてやっと到着。
テント場。
トイレは男女兼用ですが綺麗。
また、この日は風が強く、雪ブロックを設営。
スコップ持って行って良かった。
※スコップは小屋でも貸してくれるようです。
2013年04月27日 15:03撮影 by  NEX-6, SONY
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4/27 15:03
テント場。
トイレは男女兼用ですが綺麗。
また、この日は風が強く、雪ブロックを設営。
スコップ持って行って良かった。
※スコップは小屋でも貸してくれるようです。
新しくなった北沢駒仙小屋。
まだ宿泊は受け付けてないようですが、ビールやジュース、スナック、あと簡単な食事位はありました。受付の女性がとても笑顔で親切です。
2013年04月27日 15:04撮影 by  NEX-6, SONY
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4/27 15:04
新しくなった北沢駒仙小屋。
まだ宿泊は受け付けてないようですが、ビールやジュース、スナック、あと簡単な食事位はありました。受付の女性がとても笑顔で親切です。
早朝、仙丈ヶ岳に沈む月。
ちょっとピンぼけですが。
2013年04月28日 04:25撮影 by  NEX-6, SONY
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4/28 4:25
早朝、仙丈ヶ岳に沈む月。
ちょっとピンぼけですが。
さて登山開始です。
2013年04月28日 05:25撮影 by  NEX-6, SONY
4/28 5:25
さて登山開始です。
森林限界を超えて小仙丈ヶ岳を望みます。
写真で見た以上に角度があります。
イメージとしてはスキー場の斜度25度位
2013年04月28日 07:09撮影 by  NEX-6, SONY
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4/28 7:09
森林限界を超えて小仙丈ヶ岳を望みます。
写真で見た以上に角度があります。
イメージとしてはスキー場の斜度25度位
小仙丈ヶ岳頂上。
向こうに見えるは仙丈ヶ岳。
2013年04月28日 07:40撮影 by  NEX-6, SONY
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4/28 7:40
小仙丈ヶ岳頂上。
向こうに見えるは仙丈ヶ岳。
小仙丈ヶ岳を過ぎていよいよ仙丈ヶ岳へ。
見える尾根沿いを歩いて行きます。
2013年04月28日 07:41撮影 by  NEX-6, SONY
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4/28 7:41
小仙丈ヶ岳を過ぎていよいよ仙丈ヶ岳へ。
見える尾根沿いを歩いて行きます。
日本のワンツー揃い踏み。
この日は終始ピーカンで景色は最高でした。
2013年04月28日 07:46撮影 by  NEX-6, SONY
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4/28 7:46
日本のワンツー揃い踏み。
この日は終始ピーカンで景色は最高でした。
この辺りは特に風が猛烈でした。
2013年04月28日 07:47撮影 by  NEX-6, SONY
4/28 7:47
この辺りは特に風が猛烈でした。
噂のナイフリッジ。
行きの方が下り気味なので怖かった。
2013年04月28日 08:06撮影 by  NEX-6, SONY
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4/28 8:06
噂のナイフリッジ。
行きの方が下り気味なので怖かった。
富士山と北岳を両方カメラに収められるのは幸せですね。
2013年04月28日 08:27撮影 by  NEX-6, SONY
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4/28 8:27
富士山と北岳を両方カメラに収められるのは幸せですね。
仙丈ヶ岳頂上。
向こうに見えるは中央アルプス。
2013年04月28日 08:50撮影 by  NEX-6, SONY
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4/28 8:50
仙丈ヶ岳頂上。
向こうに見えるは中央アルプス。
遠くに北アルプス。
2013年04月28日 08:53撮影 by  NEX-6, SONY
4/28 8:53
遠くに北アルプス。
甲斐駒ヶ岳と奥が八ヶ岳連峰。
2013年04月28日 09:55撮影 by  NEX-6, SONY
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4/28 9:55
甲斐駒ヶ岳と奥が八ヶ岳連峰。
小仙丈ヶ岳直下。帰りは少し雪も緩くなったので走るように下ります。
2013年04月28日 10:04撮影 by  NEX-6, SONY
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4/28 10:04
小仙丈ヶ岳直下。帰りは少し雪も緩くなったので走るように下ります。
大滝頭(5合目)まで戻りました。
2013年04月28日 10:16撮影 by  NEX-6, SONY
4/28 10:16
大滝頭(5合目)まで戻りました。
無事テント場着。
2013年04月28日 12:41撮影 by  NEX-6, SONY
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4/28 12:41
無事テント場着。
歌宿への帰り道、カモシカさんに出会いました。
2013年04月28日 14:00撮影 by  NEX-6, SONY
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4/28 14:00
歌宿への帰り道、カモシカさんに出会いました。
歌宿バス停到着。
3時15分の臨時バスに乗ったのは結局5人。
運転手さんのガイドも楽しく快適でした。
2013年04月28日 14:34撮影 by  NEX-6, SONY
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4/28 14:34
歌宿バス停到着。
3時15分の臨時バスに乗ったのは結局5人。
運転手さんのガイドも楽しく快適でした。
撮影機器:

感想

GW、天候を睨みながらどこに行こうかとさんざ迷った末に南アルプスの仙丈ヶ岳に。
同山はなんと15年ぶりでしかも積雪時は初めてですが、自分の技量でも何とかなりそうだったのでチャレンジしてみました。

結果、行ってみて良かった、と本当に思います。以下、簡単な感想です。

歌宿からの林道歩きは結構苦痛です。鋸岳を見ながら黙々と歩くしかありません。

テント場は大きく、1日500円。水場もトイレも近く、風さえ無ければ快適です。

もう少し早く着けば2日で仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳両山に登る事も可能でしょう(実際、そういう人もいました)。私はテントを設営し終わったのが12時近くだったのと、山頂付近があまり天気が良さそうに見えなかった(強風、ガス)ので、1日目の登山は諦め、ひたすらぼーっとしていました。

夜は思った以上に寒かった!真冬用のシュラフとダウンとで完全防備でしたが、夜中は寒くてしょっちゅう目が醒める状態。この時期としては強い寒波の影響で、完全な冬状態。水も凍りました。

2日目の天気はピーカン。待った甲斐があります。

が、森林限界から上はもの凄い強風。森林を超えたのが7時過ぎでしたが、この時点で風速は立っているのがやっとな感じ。寒さもハンパなく自分の技量ではこの中を登るのは無理なのでは…と不安になるぐらいでした。

小仙丈ヶ岳までの急壁はこの強風の中、やっとの思いで上がります。雪は固く締まっており歩きにくさはありませんでした。

小仙丈ヶ岳から先はいよいよ稜線歩き。比較的狭い雪の稜線を風に煽られないようにしながら歩きました。

噂のナイフリッジは短いですがこの風だと結構怖い。高所恐怖症気味な私には特に行きが下りなので嫌な感じでした。

そこから先も固い急壁を登り、狭い尾根を歩き、とやっとの思いで頂上へ。
しかしそこから見える景色は最高の一言です。

雲ひとつない青空の下、富士山、北岳、甲斐駒ヶ岳は当たり前の事、遠くは八ヶ岳、中央アルプス、そして北アルプスまで一望。風が猛烈にありましたのであまり長居はしませんでしたが、その風の中でもずっと居たくなる程でした。

帰りは若干風が弱くなったかな、という感じでしたが相変わらず吹きさらされました。

因みに稜線上の雪は全般に固く、風も猛烈ですので、場所によってはトレースはすぐに消えてしまいます。しかし稜線を歩けば問題ない(及び大勢の人が歩いていたので)のでルートに迷う事はありませんでした。

とにかくあの風の中、頂上まで行けたのは自信になりましたし単純に嬉しかったです。
ピッケルとアイゼンの使い方の良い勉強にもなった山行でした。


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コメント

こんにちは
貴殿の記録を参考にさせていただきます。


GW後半に目指す予定にしてます。


ありがとうございました
2013/4/30 22:06
頑張って下さい!
こんばんは。

私の山行が参考になれば幸いです。

雪を被った仙丈ヶ岳はとても優美な山ですので、是非堪能してください。
2013/4/30 23:32
プロフィール画像
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