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Yamareco

記録ID: 289450
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山滑走
尾瀬・奥利根

極上パウダー至仏山(ワル沢滑降)

2013年04月28日(日) [日帰り]
 - 拍手
hirok その他2人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:41
距離
10.0km
登り
812m
下り
820m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

8:45鳩待峠-10:25オヤマ沢田代手前(昼食)11:20-12:25至仏山12:55-13:35オヤマ沢渡渉ポイント(コーヒーブレイク)14:05-14:25鳩待峠
天候 くもり(地吹雪)後晴れ
終日強風、山頂付近は耐風姿勢を取ることも
過去天気図(気象庁) 2013年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
沼田IC〜戸倉駐車場(6:50着)
戸倉〜鳩待峠(バス;900円)
コース状況/
危険箇所等
・今年は雪が非常に少ないとの事前情報でしたが、
 ここ数日の雪のせいか、山頂付近もあまり岩が露出していませんでした。
・ワル沢の滑走バーンもブッシュや露岩が心配でしたが、十分な積雪量です。
・ワル沢、オヤマ沢の渡渉点も例年以上にスノーブリッジは立派で、問題なく通過できました。
交通トラブルで一度にバス・タクシーが到着したため、鳩待峠はすごい人
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交通トラブルで一度にバス・タクシーが到着したため、鳩待峠はすごい人
新雪の中、登り始めます
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新雪の中、登り始めます
地吹雪かつ視界が悪いのでカメラを出すのも億劫、被写体はえびの尻尾ぐらい
地吹雪かつ視界が悪いのでカメラを出すのも億劫、被写体はえびの尻尾ぐらい
雪が少ないとの情報でしたが、昨年よりはずっとありました
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雪が少ないとの情報でしたが、昨年よりはずっとありました
山頂で天候回復を待つ人々
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山頂で天候回復を待つ人々
登頂後、ようやく視界が開けてきます
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登頂後、ようやく視界が開けてきます
燧ヶ岳もうっすらと
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燧ヶ岳もうっすらと
パウダー舞う新雪です
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パウダー舞う新雪です
日光白根山方面
これほどシュプールが少ない状況は初めてです
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これほどシュプールが少ない状況は初めてです
極上の斜面に、皆、雄たけびをあげながら滑ります
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極上の斜面に、皆、雄たけびをあげながら滑ります
ワル沢の樹林帯に突入
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ワル沢の樹林帯に突入
雪が少ないとの情報だったのでワル沢は徒渉も覚悟したほどでしたが、今年はあまり割れていません
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雪が少ないとの情報だったのでワル沢は徒渉も覚悟したほどでしたが、今年はあまり割れていません
余裕のワル沢渡渉ポイント
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余裕のワル沢渡渉ポイント
続いてオヤマ沢も楽勝で通過
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続いてオヤマ沢も楽勝で通過
オヤマ沢からは鳩待峠まで登り返しますが、ここも新雪
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オヤマ沢からは鳩待峠まで登り返しますが、ここも新雪
青空の見えてきた至仏山
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青空の見えてきた至仏山
天候回復で登り返しもなんのその
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天候回復で登り返しもなんのその
もうちょっと早くこの青空が欲しかったですが
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もうちょっと早くこの青空が欲しかったですが
またこの斜面を滑りに来年来ます
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またこの斜面を滑りに来年来ます

感想

至仏山の山スキーも6年連続8回目となりました。
GWの約10日間しか滑れないプレミア感と、主要な山々を見渡せる眺望の良さが、
これほどまでに毎年足を運ばせるのでしょうか。

今回は寒気の影響で前日はそこそこの積雪があった様子です。
天気予報は朝の内は寒気の影響が残るが回復傾向とのこと、
一抹の不安はありましたが予定通り決行することにします。

所沢IC近くで集合して出発。
戸倉に着いた頃には雪がちらちらと降ってきました。
ここでバスに乗り換えますが、前日の降雪と満員で重たいせいでしょうか、カーブで登れないこともしばしば。
バックして勢いをつけて登っていましたが、とうとう鳩待峠近くでギブアップ、チェーンを付けることに。
その後、やはり鳩待峠付近でスタックしている乗用車が2台。
今度は除雪車出動で、何とか通れるようになります。
このため、通常より1時間近く余計に時間がかかりスタートすることになります。
結果的には、この遅れが幸運をもたらすことになるとはこの時点では露知らず。

鳩待峠に到着すると雪はやんでいましたが、今度は猛烈な風が吹き付け地吹雪状態。
頬の右側に容赦なく吹き付け、目出し帽を持ってこなかったことを後悔します。

その後も天候はなかなか回復せず、オヤマ沢田代付近で相談し、
森林限界手前のこのポイントで天候回復待ちの昼食とします。
この辺りから下山する人が多くなってきます。
ホワイトアウトで山頂までは困難との情報が次々と告げられます。

昼食後、小至仏山をトラバースしたところで再協議。
視界が悪く、このままでは真っ白な一枚バーンのワル沢滑降は困難か、という状況でした。
ただ徐々に霧が薄くなってきたようなので、とりあえず山頂まで行って判断することに。

山頂に着いた頃にようやく視界が開ける時間帯が長くなってきます。
鳩待峠も見えるようになってきたので、ワル沢滑降を決断。
昨日は悪天、今日も早めに登った人は断念、ということで、ほぼファーストドロップに近い状態でワル沢に突っ込みます。
そこには4月下旬とは思えないパウダーが待っていました。
今年は寒暖の差が激しく、滑降面は相当厳しいことを覚悟していただけに、感動の瞬間です。

ちょうどこの頃から天候回復を待っていた他グループも次々と滑り降りてきます。
知らない人同士ですが、思いがけない雪の状態の良さに皆さんと喜びを分かち合います。
8回目の滑降となった今回は天候は今一つで眺望こそ望めなかったものの、滑走条件としては文句なしのベストでした。
これも交通トラブル等で出発が遅くなったための幸運。
これだから山はやめられません。

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コメント

パウダー!
hirokさん、おはようございます。

さっそく尾瀬の極上パウダーのレコ、ありがとうございます。
好条件がそろわないとなかなか極上パウダーには出編ませんよね。たいへんうらやましく思います。
レコをみて私も山スキーをやりたいとの思いを強くしました。(ゲレンデでのオフピステスキーは条件がそろえばするのですが山スキーは道具を持っていないし、いつかそのうちと思っていました)
至仏へは、登山(ワカン)で妻と一緒に来週登る予定です。でもこの時期、スキー、スノボ以外で登る人は少ないのでしょうか。こんなにパウダーだと、苦戦しそうです
2013/4/29 9:13
羨ましい〜!!
hirokさん、初めまして〜

最高の雪質だったみたいで良かったですね
35年前に山スキーで燧、至仏に行きましたが、至仏は山ノ鼻方面へ滑りました。

今シーズンから山スキーを再開し、今ちょうど皆様のレコを拝見しつつGW後半にどこに行くか思案中ですが、至仏にぐ〜っと惹かれてしまいました

レコ、参考にさせて頂きます
GW後半でも2つの沢は大丈夫ですかね
2013/4/29 9:27
パウ!
hirokさん、こんにちは。

毎年恒例の至仏山。今年は激パウダーで最高でしたね。hirokさんの至仏山スキーは、毎年恵まれているような気がします。

檜枝岐の御池は、金曜日に国道が開通したものの、雪で通行止め。それを考えると、すごいナローパスですね。
燧ヶ岳でなくて、至仏を狙ったほうがよかったかなぁと、ちょっと思いました。

shigetoshiさん、こんにちは。
私も昨年、hirokさんと同じ日に至仏山登っていますが、山スキーは持っていないので、ゲレンデブーツとショートスキーを担いで上がっています。重かったですが。
歩いている人、結構いましたよ。
2013/4/29 16:08
ドラマですね!
hirokさん こんにちは!

ドラマチックな1日でしたね
ハッピーエンドで何よりです

知らない人との一体感。
わかるような気がします。

自然の生むドラマと人とのふれあい
山はやめられませんね
2013/4/29 17:42
ラッキーでした
shigetoshiさん、こんにちは

基本的には条件の良いザラメを期待して毎年来ているのですが、
今年は当日朝まで雪が降り続き、しかも前に滑った人がいなかったため、稀有な状況に巡り合えました。
一晩経ってしまうと、シュプールの跡が凍って、引っかかるようになってしまいます。

私も初めはスキーをザックにくくりつけ、つぼ足で山スキーを楽しんでいました。
至仏山ぐらいトレースがあると、これでも何とかなります。

最近はバックカントリーブームですが、
それでもスキー1/3、ボード1/3、登山(スノーシュー、ワカン、つぼ足)1/3といった所で、
色々な方が10日間限定の雪景色を楽しんでいます
2013/4/29 18:28
ワル沢最高です
FRESCHEZZAさん、昨年秋の和名倉山以来のご無沙汰です。

過去にワル沢6回、ムジナ沢(山ノ鼻へ)2回滑っていますが、
やはりワル沢は最高です
斜度30度ぐらいの一枚バーンがずっと続いてます。
大きなターンを存分に楽しめます。

2回の沢の渡渉ポイントですが、実は毎年違う場所で渡っています。
今年はほぼベストのコース取りができたかなと思っています。
スノーブリッジが残っているかは、今後の気温・天候次第でしょうが、
事前情報と違って、昨年よりは渡る箇所が豊富にありました。
今年は雪が少なく山ノ鼻への滑降をお勧めしていないようなので(尾瀬保護財団のHPご参照ください)、
ワル沢へ滑る人が多いと予想されます。
2013/4/29 18:40
天候ワースト、雪質ベスト
sat4さん、こんにちは

天気の読みは正直失敗したかなあ、という一日でした。
もう少し早く回復すると思ったのですが、意外と長引きました。
途中ではピストンで引き返すことも真剣に考えたほど視界が悪く、
写真の出来は寂しい限りでした。
でもこの悪天だったからこそ生まれた雪質だったかと思いますので、
これはこれで良しとしなければ。

なぜあの斜面で雪崩が発生しないのか不思議ですが、
これまで形跡すら見たことがありません。
2013/4/29 18:46
至仏山劇場
doppo634さん、こんにちは

まさにドラマのような一日でした。
交通トラブル→悪天撤退覚悟→パウダー最高
ということで、終わりよければ全て良し となりました。

眺望が効かず、地吹雪に苦しめられ、我慢の時間帯が長かったため、
滑れた人は興奮を隠せない状況でした。
お蔭さまで山ヤの一体感を味わえた一日でした
2013/4/29 18:54
プロフィール画像
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