燕岳(春山登山教室)
- GPS
- 53:45
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,569m
- 下り
- 1,650m
コースタイム
有明荘8:00-8:30中房温泉登山口8:40-9:40第一ベンチ9:50-10:30第二ベンチ10:40-11:20第三ベンチ11:30-12:10富士見ベンチ12:20-13:00合戦小屋(休憩)13:50-15:50燕山荘
28日
燕山荘9:30-10:18燕岳山頂10:40-11:10燕山荘
29日
燕山荘8:00-8:50合戦小屋9:00-9:37富士見ベンチ9:37-10:08第三ベンチ10:15-11:13第一ベンチ11:30-12:18中房温泉登山口12:18-12:30有明荘
天候 | 27日 雪時々強風 28日 快晴 29日 晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
スタットレスダイヤで難なく通過 中房登山口第3駐車場(無料)へ駐車(到着の5時30分現在では数台のみ) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から積雪があり。 ところどころの凍結うや登山教室ということもあり、第一ベンチまでの斜面のトラバースのところでアイゼン装着。 それ以降はほぼ積雪がありました。 合戦小屋までは、アイゼン、ストックで。 合戦小屋以降は、アイゼン装着、ピッケル持参で登りました。 今年はまだ雪も多く、稜線などにも雪庇が発達していました。 27日の積雪や稜線では吹雪ということもあり気温こそ春山ですが冬山に近い状況でした。 28日以降は天気も良く雪の状態も良い感じでした。 |
写真
感想
燕山荘主催の春山登山教室に参加してきました。
天気予報、ゴールデンウィークの前半は良い感じ。
しかし、中房温泉へ向かう道中の前日夜はずっと雨。
朝にはと思いながらも、梓川で仮眠後も雨。
そして中房温泉へ着くころには雪になる始末。
スタットレスをはいていたので問題なく到着しましたが、そこでしばし仮眠している間に本格的な雪になっていました。
しかし、この季節。雨よりは雪のほうがよいということだったので、そこは良いように考え支度します。
有明荘に集合し雪の降る中出発。
どうしても厚着になってしまい体温調節も難しい登りとなりました。
講習ということもあり、本当ににゆっくりゆっくりと登ります。
雪山は、夏以上にゆっくり汗をかかないように登るのがポイントとのこと。
前夜からの雪で登山口から雪道。
講習ということで雪山初心者も多いということもあり、第一ベンチよりずっと手前の雪のトラバースのあたりでアイゼンを装着。
合戦小屋まではアイゼンとストック、合戦小屋からはアイゼンとピッケルというスタイルで登りました。
最近の運動不足と、早々に装着したアイゼンの影響もあってかすぐにふくらはぎがパンパン、そしてバテバテです。
雪はましになってきているようですが、時々樹林帯にも関わらず強風が抜けます。
稜線に出るのが恐ろしい感じです。
なんとかという感じで合戦小屋に到着。
ベンチなども雪に埋もれており、寒さもあり、合戦小屋の中で昼食を食べ少しほっとします。
本来なら、この付近で滑落停止訓練をする予定でしたが、折からの悪天候、この先での稜線の風雪を考えると先へ進んだほうがよいとの判断からこの日はまっすぐ燕山荘に向かいます。
ということで、先を急ぐわけではないですが、先へ進みます。
合戦小屋からは夏道と違い直登する感じなので一歩一歩ゆっくり歩を進めるという感じで登っていきます。
歩き始めこそ休憩後で歩けましたが、少し歩くとすぐに足はパンパンになり、息があがり明らかにばてています。
天気も稜線に出るにつれ風は強くなり、気温こそ冬ほどではないものの冬山同然です。
景色も見えないので本当に黙々と登ります。
貧血気味になっている自分の体に不安を覚えつつ、深呼吸してマイペースで一歩ずつ歩を進めます。
30人以上の大所帯なのでどうしてもアイゼンの不具合やらなんやらで止まって待つということもあり、それでようやく息を整えて何とかなっている感じもあります。
そして何とか最後の急登を歩き、燕山荘の直下に到着。
後は冬道のため燕山荘を巻くようにして入り口に向かいますがそこでの強風が曲者で、最後にその風に耐えながら何とか燕山荘に到着です。
今回はこの燕山荘で2泊、のんびり過ごせそうです。
山小屋の中は、あたたかいですが、やはり宿泊部屋部分は暖気がいきわたらず寒さを感じました。
夕方には少し晴れ間ものぞき、燕岳が姿をあらわしました。
明日こそ良い天気になるように祈りつつ、小屋での時間をのんびりと過ごしました。
2日目、日の出を見ようと4時30分に起き、外へ。
良い天気です。
ご来光を見ようとする人であふれています。
雲は少しあるもののなんとか太陽があがってきました。
それに伴い、燕岳も朝日に染まりだし、写真撮影に没頭しました。
時間がたてばたつほど視界が広がり、青空が広がり遠くの白馬岳などもきれいに見えました。
この日は、朝から雪上歩行の訓練の後、燕岳山頂に向かいます。
雪上歩行の訓練ではトラバースの仕方から急な雪面の登り方などを実践し、いよいよ山頂へ出発です。
この日は昨日とはうって変わり本当に気持ちの良い山歩きになりました。
証拠写真を撮り、景色を堪能し燕山荘へ戻ります。
昼食休憩の後、いよいよ滑落停止訓練。
燕山荘より少し下のところでという言葉に騙され、かなり下ったところで練習です。
帰りの道のりがかなり気がかりに思いながらも、訓練開始。
急な崖(!?)をロープをつけて滑り落ちる練習から、その崖を登り返し。
登りのほうがはるかに大変でした。
そのあと、滑落停止の訓練。
何度か繰り返し、いざという時に対応できるように体に覚えこませ…。
ただ本当に滑ったらなかなか止められないのでまずこけないことが第一ということで、訓練終了。
再び、燕山荘までの道のりを登り返します。
荷物が無いのと、疲れの蓄積が昨日とは違うからか、前日よりははるかに楽に登れました。
小屋に戻った後も夕方になっても遠くまで見える景色に満足しつつ、のんびりと過ごしました。
夜には、特別講師の話を聞いたりしながら有意義な時間を過ごせました。
そして、夜にはきれいな星空や遠くの街の夜景、そしてきれいな月を眺めることができ最後の夜を大満足で過ごしました。
3日目
この日も良い天気。
朝から日の出に感動し、遠くの富士山も眺めることができ、赤く染まる燕岳、槍ヶ岳、裏銀座の山々に見とれながらシャッターをきりつづけました。
そしてついに下山時間。
名残惜しいですが小屋を後にします。
朝の天気とはうって変わって全体的に雲が多くなり、白い景色になっていました。
それでも天気的には歩きやすい天気で特に問題なく下ります。
何回か休憩も入れながらゆっくりゆっくりと確実に下り、合戦小屋からはピッケルをストックに持ち替え、徐々に薄着になり歩きました。
この2日間の間に雪はだいぶ減ってはいましたが、結局のぼりにアイゼンを装着したところより少し下部までアイゼンをつけて歩きました。
たぶんなしでもある程度のところで大丈夫だったと思いますが、とにかく初心者の多い講習なので。
そして無事に中房温泉に到着です。
有明荘前で解散し、その後、温泉に入り、昼食を食べ、帰路につきました。
初日の雪、吹雪もありましたが、青空の雪山も堪能でき、雪山講習もいろいろでき充実した3日間を過ごすことができました。
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