ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 292931
全員に公開
山滑走
尾瀬・奥利根

至仏山 ムジナ沢の奇跡とワル沢の歓喜

2013年05月03日(金) 〜 2013年05月04日(土)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
11:28
距離
20.7km
登り
1,643m
下り
1,640m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

3日―――
鳩待峠7:30
小至仏山9:34
至仏山10:15
滑走開始11:20
山の鼻12:08
その後上田代散策
4日―――
至仏山荘6:57
至仏山9:25
滑走開始10:03
オヤマ沢渡渉点10:40
鳩待峠11:00
天候 3日:曇り時々雪のち晴れ
4日:晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
鳩待峠駐車場は初日2500円で高いと評判ですが、戸倉からの往復バス代を考えれば安いです。特に尾瀬林業グループの山小屋に泊まる方は2日目無料になるので無理してでも鳩待峠に停めた方が合理的です。
コース状況/
危険箇所等
3日は小至仏山直下からクトー装着。
至仏山頂からムジナ沢側はホワイトアウト
4日ムジナ沢の上部から夏道へのトラバースでクトー装着
ワル沢、オヤマ沢渡渉点はスノーブリッジあり。
鳩待峠に車を停めて、イザ出発。
鳩待峠に車を停めて、イザ出発。
シールを貼って至仏山の尾根に取りつく。
シールを貼って至仏山の尾根に取りつく。
最初は林間の緩い登り
最初は林間の緩い登り
次第に天候が怪しくなってゆく。
次第に天候が怪しくなってゆく。
小至仏山直下でクトーを装着
視界不良でトラバース無し、スキーを履いたまま小至仏山頂を経由。
小至仏山直下でクトーを装着
視界不良でトラバース無し、スキーを履いたまま小至仏山頂を経由。
視界不良のなか至仏山到着
視界不良のなか至仏山到着
周囲はホワイトアウトして、山の鼻方面は何も見えず。登山者も引き返してくる状況。
周囲はホワイトアウトして、山の鼻方面は何も見えず。登山者も引き返してくる状況。
遂にしびれを切らしてGPSで確認しながらムジナ沢に入る。
遂にしびれを切らしてGPSで確認しながらムジナ沢に入る。
下降すると視界が開けてきた。
予想外の誰もいない斜面。
1
下降すると視界が開けてきた。
予想外の誰もいない斜面。
雪質はパウダーとは言えないまでも、この時期としては最高のバージンスノー。
1
雪質はパウダーとは言えないまでも、この時期としては最高のバージンスノー。
ホワイトアウトが功を奏し、一切シュプールのない大斜面が待ち受けていた!!
1
ホワイトアウトが功を奏し、一切シュプールのない大斜面が待ち受けていた!!
思わずにやけてしまう。
3
思わずにやけてしまう。
気持ち良すぎ。
ゴールデンウィークなのにノーシュプール!!
凄いでしょ。
4
ゴールデンウィークなのにノーシュプール!!
凄いでしょ。
キャー 気持ちいいい!!!!
1
キャー 気持ちいいい!!!!
ゴールデンウィークにバージンですよ、バージン!
2
ゴールデンウィークにバージンですよ、バージン!
一緒に滑った人と2人ぶんのシュプールしか付いてません。上の方にはボーダー君たちが見えた。
1
一緒に滑った人と2人ぶんのシュプールしか付いてません。上の方にはボーダー君たちが見えた。
下に降り立つ頃には視界も回復し、燧岳が望めるようになった。
1
下に降り立つ頃には視界も回復し、燧岳が望めるようになった。
山の鼻へのんびり歩く。
1
山の鼻へのんびり歩く。
折角なので尾瀬ヶ原を散策
1
折角なので尾瀬ヶ原を散策
上田代へ木道を渡る
1
上田代へ木道を渡る
そろそろ雪解け
まだ水芭蕉は見えない
1
まだ水芭蕉は見えない
もう春だけど
上田代はどこまでも白い平原
1
上田代はどこまでも白い平原
どこを歩いてもOKなのはこの時期ならでは。
1
どこを歩いてもOKなのはこの時期ならでは。
もうすぐ本格的なシーズンを迎えます。
1
もうすぐ本格的なシーズンを迎えます。
普段立ち入れないところを歩く。
普段立ち入れないところを歩く。
燧岳と白樺
振り返れば至仏山
1
振り返れば至仏山
ムジナ沢は既に晴れている。
2
ムジナ沢は既に晴れている。
下から見てもいい斜面だ。
2
下から見てもいい斜面だ。
上田代だけでも本当に広い。
2
上田代だけでも本当に広い。
牛首のあたりまでノーシールでやってきた。
1
牛首のあたりまでノーシールでやってきた。
白樺林へ
滑降も勿論最高だが、こうしてノーシール、ヒールフリーでのんびり平原を歩くのも気持ちが良い。
2
滑降も勿論最高だが、こうしてノーシール、ヒールフリーでのんびり平原を歩くのも気持ちが良い。
普段は入れない林の中へ
1
普段は入れない林の中へ
翌朝ムジナ沢をハイクアップ。
1
翌朝ムジナ沢をハイクアップ。
もはやシュプールだらけでどれが自分の付けたものかわからない。
1
もはやシュプールだらけでどれが自分の付けたものかわからない。
山頂直下でクトーを装着。
昨日に較べて最高の眺望
1
山頂直下でクトーを装着。
昨日に較べて最高の眺望
素晴らしい山並み
1
素晴らしい山並み
また登ってきてよかった。
1
また登ってきてよかった。
来年も絶対来るぞ!
1
来年も絶対来るぞ!
今日は尾瀬ヶ原もよく見える。
1
今日は尾瀬ヶ原もよく見える。
いよいよシールを剥がし、ワル沢へダイブ!!
2
いよいよシールを剥がし、ワル沢へダイブ!!
キャー、気持ち良すぎるううう
4
キャー、気持ち良すぎるううう
雪質は適度にやわらかく滑りやすい。
1
雪質は適度にやわらかく滑りやすい。
同じ場所にいたスキーヤーと感動を共有
1
同じ場所にいたスキーヤーと感動を共有
またもやにやけっぱなし
2
またもやにやけっぱなし
下部の林間コースもたいへん滑りやすい。
渡渉点も問題なくクリア。
2
下部の林間コースもたいへん滑りやすい。
渡渉点も問題なくクリア。
鳩待峠に向かう途中、太陽の周りに虹が出ていた。
2
鳩待峠に向かう途中、太陽の周りに虹が出ていた。
鳩待峠から滑ってきた至仏山を振り返る。
1
鳩待峠から滑ってきた至仏山を振り返る。
あの斜面を滑ってきたわけだ
2
あの斜面を滑ってきたわけだ
これは気持ちよくないわけがない。
3
これは気持ちよくないわけがない。
どこから見ても至仏山は美しい。
1
どこから見ても至仏山は美しい。
標高は低いが危険個所も少なくまとまって滑れる良い山だ。
1
標高は低いが危険個所も少なくまとまって滑れる良い山だ。
アプローチも短くこれだけの斜面が滑れる至仏山は最高だ。
2
アプローチも短くこれだけの斜面が滑れる至仏山は最高だ。
ありがとねー
この時期しか滑れない貴重な斜面。来年も来るよ。
2
この時期しか滑れない貴重な斜面。来年も来るよ。

感想

この時期にしか滑れない至仏山にやってきました。
ゴールデンウィークの後半戦ということでシュプールギトギト、超過密を覚悟していましたが、奇跡が起きました。
鳩待峠からの登りは雪も降り視界も無い悪コンディション。
これが実は怪我の功名で奇跡を呼んだのです。
視界不良のため小至仏山はトラバースせず、クトーを装着して尾根通しにクリア。
至仏山頂は大勢登山者がいましたがホワイトアウト状態でムジナ沢方面へは誰も下ろうとしません。
一旦夏道の方へ降りてみましたが、踏みあとなし。
一緒に行った登山者はツエルト持ってないし迷ったらまずいと諦めて引き返してゆきました。
暫く山頂で停滞していましたが、遂に痺れをきらし、近くにいた山の鼻へ下るスキーヤーと一緒に下ることにします。
GPSで位置を確認しながら降りたら夏道の木道が現れたので一安心。
さあムジナ沢へ。
滑降開始点は少し視界が開けてきた。
なんとノーシュプール、バージンスノー。
パウダーとまでは言えないけれど、行く手には汚れ無き大斜面。
無理して入って良かった!!
こりゃ山スキーやめられまへん。
思い思いに斜面にシュプールを刻み、振り返ればボーダー君達が上の方に見えました。
ゴールデンウィーク後半、この雪質でバージン、本当に奇跡のような滑降でした。
あっという間に山の鼻。
なんと山スカートをはいた山ガールを目撃。流石尾瀬。
至仏山荘に荷物を置いて、折角なので上田代を散策。
ノーシール、ヒールフリーで普段入れないところを周回。
これはこれでとても気持ち良い。
天気が良くなって、広い雪野原の先の燧岳が美しい。
振り返れば至仏山も雄大で、滑ってきたムジナ沢の全貌が望めます。
至仏山荘に戻って一緒にムジナ沢の入口まで降りてきたスキーヤーとビールで祝杯をあげました。
唯一残念なのは山荘には山ガールが見当たらなかったことです。
翌朝ムジナ沢をハイクアップ。
既にシュプールだらけで自分の滑ったあとはまったくわからず。
ムジナ沢の最上部から夏道へのトラバースだけクトーを装着。
2時間半ほどで山頂に到着すると大絶景が待っていました。
次はワル沢へダイブ。
これまた雄大で滑りやすい雪質で最高。
高速ターンで雄大な斜面を滑り降りてゆきます。
途中で同時に入ったスキーヤーとエール交換。
最後の林間コースも滑りやすく、渡渉点も問題なく通過。
歓喜に浸りながら鳩待峠に戻ったら、祝福するように太陽の周りに虹が出たのでした。
来年も絶対来たい大満足の山行でした。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1228人

コメント

お疲れ様でした〜!!
enoshimanさん、初めまして〜

4日の日、ワル沢に少々お先に汚げ〜なお絵かきをさせて頂きました

前日はムジナ沢も滑られたんですね
もう完璧に忘れましたけど34年前にムジナ沢を1回滑ったので、今回はワル沢にしました
ノーシュプール、羨ましい〜

なんだか自宅もお近いような
今後ともよろしくお願いします
2013/5/11 10:54
尾瀬よかったですねえ
FRESCHEZZAさんこんにちは!!
同日にワル沢共有してたんですね!
あの斜面は快感に打ち震えました。
燧も行かれたんですね。
レポ興味深く拝見しました。
尾瀬沼側も滑れるとは知りませんでした。
近くみたいなんで是非今後ともよろしくお願いしますです
2013/5/12 1:23
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 尾瀬・奥利根 [日帰り]
蛇紋岩の滑る山 至仏山 反時計回りで。
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら