北アルプス、黒部・片貝川赤倉谷右俣〜サンナビキ谷右俣（下降）〜サンナビキ谷左俣〜作之丞谷（下降）

2003年10月10日(金) 〜 2003年10月13日(月)

• GPS: 80:00
• 距離: 13.6km
• 登り: 2,198m
• 下り: 2,196m

コースタイム

タイムは遡行図中に在り(後半無し)

ファイル

17サンナビキ谷.jpg

（更新時刻：2017/09/15 10:34）

18サンナビキ滝.jpg

（更新時刻：2017/09/15 10:34）

2003サンナビキ谷左俣.docx

（更新時刻：2018/09/14 13:53）

写真

サンナビキ谷左俣大滝取り付き

感想

まっちゃン

　サンナビキ谷を遡るならば、本流と目される流水域の広い右俣よりもむしろソノ名の付されたサンナビキ山(滝倉山)へと駆け上がっている左俣の方が男として通すべき本筋のように地図を見て思っていた。この手の矜持は大切にしたい。何やら有りげな急傾斜帯も見受けられることであるし。当の青島さんに至っては1974年に登歩渓流（とぼける）会が左俣遡行を果たした記録を読んで以来温め続けた計画だったという。しかし、”あのような”空間が人知れず秘められていた事実は、青島氏の想像すらを凌駕していたのだから、俺に於いては何をか曰わんや、だ。未知は失われたなどとは安易に口にしてはいけない。
　左俣大滝の、初登攀記録と思われる。【岳人681号(2004.3)に青島氏による投稿記事アリ】

　五万図のたった一六分の一の面積に過ぎないこの範囲で、四日間にこれだけ濃密な体験が出来得るという事実もまた驚くべきことだ。ネズミーランドでも、こうはいくまい。
　サンナビキ谷左俣、これは黒部を代表する一本だらう。