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Yamareco

記録ID: 29393
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積雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

笠ヶ岳・錫ヶ岳・奥白根山・温泉ヶ岳

2002年05月02日(木) 〜 2002年05月04日(土)
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tanno1967 その他1人
GPS
56:00
距離
27.7km
登り
2,813m
下り
2,018m

コースタイム

5/2
片品村・香沢林道入口9:55―13:00六軒山東南東鞍部―17:15笠ヶ岳17:30―17:55笠ヶ岳・錫ヶ岳鞍部(幕営)

5/3
テント場5:40―7:30錫ヶ岳7:50―11:30白根隠山―12:10奥白根山・五色沼避難小屋12:45―13:37奥白根山15:30-16:10五色沼避難小屋(泊)

5/4
避難小屋6:00―五色沼―6:45五色山6:55―7:40金精山7:45―9:30金精峠10:05―12:00温泉ヶ岳12:45―13:30金精峠13:40―14:15弥陀ヶ池入口
天候 5月2日―3日:晴れ
5月4日:晴れのち曇り
アクセス
コース状況/
危険箇所等
錫ヶ岳への道は、前白根山から稜線伝いにつけられたものしかなく、錫ヶ岳の西に位置する笠ヶ岳には登る道がない。このときは、笠ヶ岳西方の香沢から林道をたどって笠ヶ岳の北西尾根に登り、そこからは道なき尾根を登って笠ヶ岳経由で錫ヶ岳に登った。

香沢沿いの林道は一般車は通行止めだった(と思う)。工事はしていたが、歩行者が通行するには支障はなかった。笠ヶ岳の北西尾根には道がないので、当然樹林帯を適当に突破していった。雪は膝か、一部腰近くまで潜ることもあり、下枝をかき分けながらの登りは面倒ではあったが、天気が良かったこともあり、それほど困難ではなかった。

笠ヶ岳頂上には小さなプレートが木に結び付けてあった。たまには登る人もいるらしい。笠ヶ岳から先は、やや疎林になったためか、歩きやすかった。

錫ヶ岳への登りはごく一部急な個所があり、そこだけアイゼンを使った。

錫ヶ岳までは奥白根方面から往復する人もいるようで、道はわかりやすかった。奥白根に登った日は快晴で風もなく、山頂からは浅間、富士、那須岳、筑波山、秩父連山などが見え、山頂では2時間近くものんびりした。

私にとっての最大の問題個所は、むしろ金精山から峠への下り道で、この途中の、夏場は鎖の掛かる箇所が、傾斜45-50度、標高差50mくらいのやわらかい雪の斜面になっていたところだった。雪山になれた人には問題ないのだろうが、重荷での下りに自信がなかったため、思案の末まず重いザックを転がり落とし、空身になってアイゼンを付け、ピッケルをさしつつ慎重に下り、ザックを回収した。

金精峠からの道は、温泉ヶ岳の手前まではわかりやすいが、登山道を離れて山頂に向かう踏み跡が残雪に隠れたせいかわからず、結局頂上の南東側の急斜面を登って山頂に出て、下りは山頂から南西に向けて赤テープを頼りに下り、登山道に出た。

最終日、5月4日に、パートナーは私と別れて弥陀ヶ池から仁下又沢経由登山口へ向かっており、帰りは下山した菅沼キャンプ場まで迎えに来てもらった。

帰りには白根温泉で入浴した。飾り気のない宿だが、熱い湯が豊富に流れる源泉かけ流しの風呂だった。
埼玉県日高市からの日光連山(2002年1月2日朝撮影)。中央のドームが男体山、右に女峰山。左に離れて奥白根山、その左に錫ヶ岳と皇海山が見える。
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埼玉県日高市からの日光連山(2002年1月2日朝撮影)。中央のドームが男体山、右に女峰山。左に離れて奥白根山、その左に錫ヶ岳と皇海山が見える。
5月1―2日の天気図。山行初日の2日には移動性高気圧が張り出し、安定した晴天が期待できた。
2009年11月02日 17:40撮影 by  EPSON scanner, SEIKO EPSON CORP.
11/2 17:40
5月1―2日の天気図。山行初日の2日には移動性高気圧が張り出し、安定した晴天が期待できた。
5月3-4日の天気図。3日はなお関東は高気圧の圏内にあったが、4日にはだんだん前線が近付いていた。
2009年11月02日 17:43撮影 by  EPSON scanner, SEIKO EPSON CORP.
11/2 17:43
5月3-4日の天気図。3日はなお関東は高気圧の圏内にあったが、4日にはだんだん前線が近付いていた。
北西尾根2000m付近からの笠ヶ岳。
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北西尾根2000m付近からの笠ヶ岳。
笠ヶ岳(2246m)頂上からの錫ヶ岳
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笠ヶ岳(2246m)頂上からの錫ヶ岳
笠・錫鞍部の幕営地から見る燧岳。手前の山は四郎岳(2156m)。
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笠・錫鞍部の幕営地から見る燧岳。手前の山は四郎岳(2156m)。
錫ヶ岳付近から見る至仏山。左奥は巻機山。
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錫ヶ岳付近から見る至仏山。左奥は巻機山。
錫ヶ岳からの平岳(中央)。左に越後三山の中の岳。右に離れて荒沢岳。
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錫ヶ岳からの平岳(中央)。左に越後三山の中の岳。右に離れて荒沢岳。
白根隠山あたりから振り返る錫ヶ岳。
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白根隠山あたりから振り返る錫ヶ岳。
奥白根山の山頂ドーム。中央奥は会津駒ヶ岳。
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奥白根山の山頂ドーム。中央奥は会津駒ヶ岳。
奥白根山からの中禅寺湖と日光表連山。右から順に男体山、大真名子山、女峰山、太郎山。左奥は塩原の高原山。
奥白根山からの中禅寺湖と日光表連山。右から順に男体山、大真名子山、女峰山、太郎山。左奥は塩原の高原山。
温泉ヶ岳への登りから振り返る金精山の三角錐。奥は白根山。この日のこの時間にはかなり雲が広がり、奥白根の山頂はガスがかかっている。
温泉ヶ岳への登りから振り返る金精山の三角錐。奥は白根山。この日のこの時間にはかなり雲が広がり、奥白根の山頂はガスがかかっている。

感想

錫ヶ岳(2388m)は、奥白根山と皇海山を結ぶ稜線上にある奥日光の秘峰(火山)で、関東近辺のあまり人に登られない山としては有数の標高を誇っており(尾瀬の燧岳より高い)、以前から登ってみたい山でした。

2002年の1月2日の朝、正月休みで経済活動が止まったせいか、埼玉県にある実家から、日光連山がことのほかはっきり見えましたが、中でも奥白根山のドーム状の山頂と、手前の錫ヶ岳の稜線が一番立派でした。そこで、その年の5月の連休に登ってみました。笠ヶ岳からのルートは長い林道歩きと道なき尾根のルートなのであまりお勧めというわけにはいきませんが、奥白根からの錫ヶ岳往復は、比較的手軽に残雪の山を味わえるいいルートだと思います。金精山から峠への下りは厄介なので、なれない人は弥陀ヶ池から菅沼に下るのが無難かと思います。

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