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Yamareco

記録ID: 294992
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

GWの五竜岳・遠見尾根

2013年05月04日(土) 〜 2013年05月05日(日)
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TONO その他1人
GPS
28:43
距離
14.2km
登り
1,371m
下り
1,477m

コースタイム

1日目 五竜遠見駐車場〜(テレキャビン)〜アルプス平〜(リフト)〜ゲレンデトップ〜地蔵ノ頭〜小遠見山〜中遠見山〜大遠見山(幕営)
2日目 大遠見山〜西遠見山〜白岳(トラバース)〜五竜山荘〜五竜岳〜五竜山荘〜西遠見山〜大遠見山(撤収)〜中遠見山〜小遠見山〜地蔵ノ頭(巻道)〜ゲレンデトップ〜アルプス平〜(ゴンドラ)〜駐車場
天候 5/4 晴れ|曇・雪
5/5 快晴
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
■白馬五竜スキー場に無料駐車場あり。
■テレキャビンでアルプス平駅まで上がり、ゲレンデを少し下ってリフトに乗り継ぎゲレンデトップへ。(リフトは下り乗車不可)
コース状況/
危険箇所等
■テレキャビンとおみ駅に臨時の登山相談所が設けられていて、登山計画書の提出を求められます。
■時間帯によっても異なりますが、下の方はザクザクの雪、稜線から上は締った雪。
■白岳は雪が安定していたので小屋に向かってトラバースしました。
■G0のトラバースは雪が安定していたので、不安なく通過できました。
■山頂直下の急斜面は雪のステップが出来ており問題なく登下降可能。
 ただ雪の状態によっては滑落の危険を感じると思いました。
ゴンドラ・リフトで標高を稼ぎ、地蔵の頭から歩き始め。右に武田菱をクッキリと確認できる。
2013年05月04日 10:27撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/4 10:27
ゴンドラ・リフトで標高を稼ぎ、地蔵の頭から歩き始め。右に武田菱をクッキリと確認できる。
見返り坂の急登
2013年05月04日 10:38撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/4 10:38
見返り坂の急登
一ノ背髪〜二ノ背髪の尾根を行く。
2013年05月04日 11:35撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
5/4 11:35
一ノ背髪〜二ノ背髪の尾根を行く。
もうすぐ中遠見山
2013年05月04日 12:32撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/4 12:32
もうすぐ中遠見山
小雪がチラつく中、大遠見付近ででテントを張った。
2013年05月04日 13:52撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/4 13:52
小雪がチラつく中、大遠見付近ででテントを張った。
翌朝は快晴。左端の唐松岳から伸びる八方尾根。
2013年05月05日 05:06撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 5:06
翌朝は快晴。左端の唐松岳から伸びる八方尾根。
鹿島槍がほんのりと染まった。ここから見ると耳が重なりちょっとだけ双耳峰。
2013年05月05日 05:07撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 5:07
鹿島槍がほんのりと染まった。ここから見ると耳が重なりちょっとだけ双耳峰。
この日目指す五竜岳。武田菱の迫力に圧倒される。
2013年05月05日 05:26撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 5:26
この日目指す五竜岳。武田菱の迫力に圧倒される。
正面に五竜岳を望み西遠見付近を行く。
2013年05月05日 07:17撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 7:17
正面に五竜岳を望み西遠見付近を行く。
白岳は文字通り真っ白だ。
2013年05月05日 07:33撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 7:33
白岳は文字通り真っ白だ。
青空を切り取る白岳のスカイライン。
2013年05月05日 08:01撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 8:01
青空を切り取る白岳のスカイライン。
五竜山荘に到着。準備を整えイザ。
2013年05月05日 08:29撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 8:29
五竜山荘に到着。準備を整えイザ。
五竜岳へ。
2013年05月05日 09:11撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 9:11
五竜岳へ。
さすがにGW。登山者は多く、シッカリとしたトレースができている。
2013年05月05日 09:25撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 9:25
さすがにGW。登山者は多く、シッカリとしたトレースができている。
唐松〜白馬方面。
2013年05月05日 09:25撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 9:25
唐松〜白馬方面。
トラバース〜急斜面の手前で下りの登山者を待つ。
2013年05月05日 09:26撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 9:26
トラバース〜急斜面の手前で下りの登山者を待つ。
滑落は許されないトラバースだが、雪は締まっていて足元に不安は感じない。
2013年05月05日 09:35撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 9:35
滑落は許されないトラバースだが、雪は締まっていて足元に不安は感じない。
かなりの急斜面に階段状にステップができている。この左側が武田菱だと思う。
2013年05月05日 09:36撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 9:36
かなりの急斜面に階段状にステップができている。この左側が武田菱だと思う。
一旦下り。
2013年05月05日 09:40撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 9:40
一旦下り。
さらに山頂直下の急登。
2013年05月05日 09:45撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 9:45
さらに山頂直下の急登。
鹿島槍が見えた。ここからは完全な猫耳。
2013年05月05日 09:50撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 9:50
鹿島槍が見えた。ここからは完全な猫耳。
急斜面を登り切ると山頂の南端の飛び出し、北へ少し辿ると五竜岳山頂に着いた。
2013年05月05日 10:01撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 10:01
急斜面を登り切ると山頂の南端の飛び出し、北へ少し辿ると五竜岳山頂に着いた。
鹿島槍に続く険しい縦走路。
2013年05月05日 10:23撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 10:23
鹿島槍に続く険しい縦走路。
山頂直下の下りは登り以上に慎重に。
2013年05月05日 10:27撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 10:27
山頂直下の下りは登り以上に慎重に。
武田菱付近に入ります。
2013年05月05日 10:39撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 10:39
武田菱付近に入ります。
武田菱付近の下り。
2013年05月05日 10:39撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 10:39
武田菱付近の下り。
一旦トラバースして雪の急階段。
2013年05月05日 10:50撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 10:50
一旦トラバースして雪の急階段。
五竜山荘が見えてきた。
2013年05月05日 10:56撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 10:56
五竜山荘が見えてきた。
白岳のトラバース。
2013年05月05日 11:14撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 11:14
白岳のトラバース。
テントに戻ってランチタイム。
2013年05月05日 12:37撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 12:37
テントに戻ってランチタイム。
撤収。
2013年05月05日 13:06撮影 by  FinePix F770EXR, FUJIFILM
5/5 13:06
撤収。
遠見尾根を下る。
2013年05月05日 13:36撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 13:36
遠見尾根を下る。
左手に白馬三山。
2013年05月05日 14:19撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 14:19
左手に白馬三山。
見返り坂で尻セード。
2013年05月05日 14:45撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 14:45
見返り坂で尻セード。
ゲレンデまで降りてきた。
2013年05月05日 14:56撮影 by  PENTAX K-30 , PENTAX
5/5 14:56
ゲレンデまで降りてきた。

感想

 以前スキーをしたことのある五竜遠見ゲレンデ。その上から連なる遠見尾根は残雪期に歩いてみたいと思っていました。ただ唐松岳から見るこの時期の五竜岳は急な雪壁の長いトラバースが怖そうで二の足を踏んでいました。今回は雪の状態によっては途中で引き返すことも視野に入れトライしました。

 冬山テント泊装備一式+水2.5L+ビール350ml×3本を入れたザックはズシリと重いけど、ワカンorスノーシューがないだけまだましか。テレキャビンで一気にアルプス平に上がり、1本リフトに乗り継ぎます。リフトから望む五竜岳の武田菱はまだまだ遠い。ゲレンデトップから地蔵ノ頭を越えて見返り坂を上ります。けっこうな急坂で汗が噴き出します。一ノ背髪を通って小遠見山に向かいますが、ピークは踏まずトラバース。ここからアップダウンを繰り返しながら、中遠見、大遠見と越えて行きます。シッカリ踏まれたトレースがありアイゼンは必要なかったですが、途中の痩せた尾根、急な登下降はスリップに要注意。この日は西遠見付近で幕営の予定でしたが、大遠見を過ぎた辺りからガスと風、雪もチラつき始めたので、適当な幕営跡地を探してテントを張りました。夕方にかけては強風と雪がテントを叩く音がしていましたが、夜は次第に晴れてきて大町方面の夜景と満天の星空が素晴らしかった。

 翌朝は快晴。鹿島槍北峰が間直に迫る絶景。白馬方面も遠くまで見晴らせます。水・行動食・補助ロープをザックに入れ、いちおう簡易ハーネスを装着。アイゼンを付け、ピッケル片手にテントを出発。五竜を正面に見てなだらかに尾根を行くと広い窪地を通過します。ここは五竜・鹿島槍方面の眺望が良いテント適地。一登りすると西遠見に上がり、白岳の急斜面が迫ります。白岳は豊富な雪を残し文字通り真っ白で、ピークに向かうトレースと山腹をトラバースするトレースが確認できます。雪は締って安定していたためトラバースして小屋へ向かいました。
 稜線に出ると風が強い。山荘が営業中でしたので入口部分で風を避けてちょっと休憩。山荘前にも数張りのテントがありました。稜線から見る五竜岳は遠見尾根から見る様な険しさは感じませんが、雪壁のトラバースに一抹の不安。武田菱として見えた岩峰は一体どこら辺なのかサッパリ分からず・・・ 
 とりあえず山頂に向かって歩き始めます。まずは富山県側の稜線を歩き、傾斜が増すと雪壁(G0?)のトラバース。GWという事で大勢の人に踏まれており、遠目で見るより雪もシッカリしていて拍子抜けするほど普通に歩けます。トラバースが終わると稜線に向かっての急登。ここが一番急に感じた箇所。ただステップが出来ているので問題ありません。稜線近くまで上がり岩峰(G2?)を巻いて再び急登。稜線に上がり一旦コルに下ってから山頂直下の急斜面を上ります。上り切ると東西に細長い山頂の一角。足元からは八峰キレット〜鹿島槍方面の縦走路が続いています。ここを右に向かうと標柱の立つ五竜岳のピーク。ピークからは360°の大絶景。この時間になり風も弱まりそよ風程度。ゆっくりと剱・立山、唐松岳〜白馬方面、鹿島槍などの眺望を楽しみました。
 20分ほど山頂で過ごして下山開始。来た道を忠実に戻ります。急斜面の下りもステップが出来ているお陰で前向きのまま普通に通過できました。雪質によっては姫を補助ロープで確保して下ろそうと考えていましたが、全く不安を感じる事はありませんでした。山荘前で少し休憩してテントまで戻りました。テントサイトでお昼を食べて撤収。帰りは水とビールがない分ザックはやや軽いものの、アップダウンのある尾根は脚に堪えました。最後はゲレンデの端っこを下ってアルプス平駅に着きました。
 初めて歩いた遠見尾根はお隣の素直な八方尾根とは違って、曲がってくねって上って下ってなかなか手強かったですが、比較的天気に恵まれて良い山行になりました。

*詳細な記事、写真等は以下のブログにて公開中。
 http://shonan406.blog134.fc2.com/

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無雪期ピークハント/縦走 白馬・鹿島槍・五竜 [2日]
唐松岳&五竜岳(八方尾根⇒遠見尾根)
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

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