瑞牆山 金峰山【瑞牆山荘〜廻目平】
山梨県
長野県
jurakusui
その他1人 - GPS
- 32:00
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,747m
- 下り
- 1,695m
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9:25瑞牆山荘→10:10富士見平小屋10:40→11:05天鳥川11:10→13:02瑞牆山14:20→15:25天鳥川15:30→15:59富士見平小屋
5月4日
6:05富士見平小屋→7:01大日小屋7:05→7:55八丁平分岐（小川山登山道入口）→9:04砂払いの頭9:15→10:24金峰山12:08→12:29金峰山小屋12:45→14:22中ノ沢出合14:30→15:30廻目平・金峰山荘
| 天候 | 5月3日：晴れ 5月4日：晴れのち曇り、一時あられ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
＊東京方面行きのバスが甲府に途中停車する分です 甲府→韮崎（JR線普通13分 230円） 韮崎 7:45発→増冨温泉 8:44着（山交タウンコーチバス 1200円） 増富温泉 8:45発→瑞牆山荘 9:02着（山梨峡北バス 800円） 帰り：宿の車で送迎（廻目平の金峰山荘まで） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【瑞牆山荘〜富士見平小屋⇔瑞牆山】 ＊トイレ：瑞牆山荘（100円）、富士見平小屋（100円：宿泊・テント泊者は無料）。 ＊登山届：富士見平小屋で提出できます。 ＊ルートは分かりやすいと思います。 ＊＊瑞牆山の直下の黒森コースから山頂までは要アイゼン。ここで12本を付けました。ちなみに富士見平小屋では8本爪以上を推奨。6本以下では特に下りで踵を滑らせ転倒するリスクがあります。実際に6本以下で難儀されている方はおられました。 ＊＊まだしばらくは残雪があるでしょう。当面は昼に融けた分が夜に凍ると思われます。本当にツルンツルンですので、状況は小屋に確認した方がベターです。 【富士見平小屋】 ＊素泊まり3800円（トイレ使用料込）。 ♪♪素敵な小屋ですよ。スタッフの方はどなたも親切で詳しく貴重な情報を頂くことが出来ました。自炊組も小屋の食事時間と重ならなければ、小屋内を使わせて頂くことができます。 【富士見平小屋〜金峰山】 ＊トイレ：大日小屋にあったような… ＊ルートは分かりやすいと思います。 ＊＊大日小屋より先で凍結が見られるようになりアイゼンを装着しました。特に砂払いの頭までは急登区間があります。富士見平小屋ではこちらも8本以上を推奨。実際にそうだと思いました。 ＊＊砂払いの頭以降はアイゼンなしで大丈夫だと思います（ただし、金峰山小屋への分岐直前のトラバースおよび分岐以降の急登は雪が多く、アイゼンがあった方が楽です）。私は練習と思い山頂までアイゼンを装着しましたが、岩場はバランスを取るのに注意を要しました。 ＊＊五丈岩：登るより下りる方が大変です…途中より足元は凍っています。 【金峰山〜金峰山小屋〜廻目平】 ＊トイレ：金峰山小屋（100円 小屋の人に一声かけて）、金峰山荘（ほかに、自販機、食糧販売、お風呂など） ＊水場：最終水場にあり（中ノ沢出合から金峰山小屋まで、だいたい4分の1くらいのところ。私の高度計は1995mを指していました）。 ＊ルートは分かりやすい方だと思います。 ＊＊山頂より最終水場までは要アイゼン。山頂で付けましょう。最終水場では洗えるので外すポイントとして都合がいいです。ただし、最終水場以降も所々に雪はあります。気温によっては凍っており滑る人もいました。 |
写真
まるで巨岩奇岩の見本市のようなルートを登り、里宮神社に到着。立派な一枚岩を屋根に祠があります。案内書に金峰山の名の由来があり、深田久弥「百名山」と同様に大峰・山上ヶ岳とのつながりが記されていました。
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案内書に金峰山の名の由来があり、深田久弥「百名山」と同様に大峰・山上ヶ岳とのつながりが記されていました。
黒森コース分岐。ここでアイゼンを装着しました。ただ、この下のルートも凍結箇所はあります。「転ばぬ先のアイゼン」。心配なら早めの装着を。
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砂払いの頭。絵の具の青をだんだん水で薄めるように、空の色が変わっていきます。写真にして気付きました（指の影が入って強調されたのかも…）。
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さすが、奥秩父一の眺望。ぐるりを見渡すと山だらけです。こちらは瑞牆山と八ヶ岳。
甲武信への縦走路方面。手前右は鉄山、尾根続きに朝日岳、中央の小さなトンガリが国師ヶ岳。その右のなだらかな山頂が、この奥秩父最高峰・北奥千丈岳だと思います。
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甲武信ヶ岳方面。三宝山〜甲武信ヶ岳〜木賊山かなと思うのですが自信はありません。金峰山を越え、大弛峠方面に向かう人が写っています。縦走でしょうか。長い旅、お気をつけて。
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金峰山を越え、大弛峠方面に向かう人が写っています。縦走でしょうか。長い旅、お気をつけて。
五丈岩を制覇した方がおられました！すごすぎます。私もやってみましたが、だめでした。そして、下りるのが今回の山行最大の難所となりました…
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私もやってみましたが、だめでした。そして、下りるのが今回の山行最大の難所となりました…
”くもじい”じゃ。おぬしらせっせと歩いてご苦労じゃのお。たまには空から山を見てみるのもええぞう。ところで”くもみ”はどこじゃ？一瞬でくもじいに見えてしまったもので…
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一瞬でくもじいに見えてしまったもので…
感想
今年のGWはどこへと考え、ロングトレイルを求め奥秩父に決めました。当初は甲武信ヶ岳までのつもりでしたが、山小屋に問い合わせたりしたところ、大弛峠から甲武信ヶ岳の区間が大変そう。ある小屋の方には「コースタイムの5割増から倍を見ておいて」と教えていただき、持てる装備と自分たちの実力を考えるに無理と判断。安全に行けそうなこのルートにしました。
夜行バスで山梨に入り、韮崎の松屋で朝食を済ましてバスを待っていると、奥秩父に入り込む人たちがちらほら。ある方は雲取山まで行くとのこと。地図上の脳内登山では行けたのですが、足で歩くとなる到底できそうにありません。長い旅路に向かうその人は「行けるかどうか分かりませんが行ってきます」と、屈託のない笑顔を残して行かれました。パンパンに膨れ上がったリュックが印象に残っています。
さて、瑞牆山荘からは巨岩奇岩のオンパレード。岩がご神体のような里宮神社の案内書には金峰山の由来が記されおり、曰く大峰・山上ヶ岳は別名金峰山、ここ秩父金峰山を含め蔵王権現を遷座した山を「金峰山」と呼ぶとのこと。突然の知った山の登場に驚き、そういえば深田久弥の本にも似たことが書いてあったのを思い出しました。今風に言うと、屋号そのままの暖簾分けみたいなもんかと、山同士のつながりを勝手に身近な表現に置き換えさらに進みます。まもなく富士見平小屋に到着。手続きを済ませ、天気予報のポイントを教えてもらい、瑞牆山を目指します。
アクセスの良さのおかげか、道中人に遭わないことはありません。夜行バスで寝られて軽いと思った体は残念ながら重く、山頂の遠いこと遠いこと。幸い時間に余裕があるおかげで、巨岩をあてに休んではとろとろ登ります。そうして、ようやく着いた山頂は好望地で、御嶽山や北アルプスまで見えて子供みたいに歓声を上げてしまいました。わりと広い山頂の岩に寝転がると、これがとても気持ちよかったです。いつものことですが、こんな良い山に日帰りで来れるところに住んでいる方が羨ましくもなりました。
明けて2日目は金峰山。さすが奥秩父一と言われるだけあり、こちらはさらに展望が良かったです。この日も時間に余裕があるのでさんざん景色を楽しんで過ごしました。そうしていると何人かの方が五丈岩に登っていきます。撤退する人がいる中、ある方が見事に完登されました。それを見て、ついむずむず…勇んでチャレンジしたのですが、4分の3くらいのところで進退窮まり断念。で、下りようと思うとこれが本当に大変でした。足元が凍っていて難儀します。ちゃんと足をつけて下りないと滑るだろうし、下手すると…。とても嫌な汗が流れました。なんとか無事に下りられましたが、思いつきでやるもんではないですね。身の程を知りました。
天気に恵まれたおかげで、2日間ともいい山歩きが出来ました。趣きいっぱいの富士見平小屋に泊れたのもいい思い出で、スタッフの方がとても親切でお勧めしたい山小屋です。次の浅間山がちょっと心配になるくらいの充実っぷりでした。
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