浅間山(前掛山)【車坂峠往復】


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 1,259m
- 下り
- 1,258m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
JR線:信濃川上7:30発 →小諸8:30着 タクシー:小諸駅〜高峰高原ホテル(6000円 途中コンビニ立ち寄り) |
コース状況/ 危険箇所等 |
*登山届:高峰高原ホテルで提出できます(宿泊者以外は分かりませんが)。 *トイレ:高峰高原ホテルにあります(宿泊者以外は100円)。その他は今回のコース上にはありませんが、火山舘まで行けばあります。 【車坂峠〜トーミの頭(表コース)】 **ルートは分かりやすいと思います。日陰、樹間の道は残雪あり、所により多いです。車坂山からの下り、およびコース中盤以降の登りに勾配のある坂があり、アイゼンを着けた方が安全で楽だと思います。 【トーミの頭〜湯ノ平口〜前掛山山頂(往復)】 **草すべり分岐からすぐ急勾配の下りがあり、転倒のリスクあります。私たちはアイゼンを使いました。その後も雪道の下りがあり、アイゼンで楽々クリアできましたが、雪のない区間では逆に足元が不安定でした。面倒でもこまめにつけ外した方がいいです。 *湯ノ平口からしばらく樹間のルートに雪が残っていますが、上り下りともアイゼンなしで通過できました。 *湯ノ平口からトーミの頭までは逆に急登があります。疲労の影響を考えてCTに余裕を見ておいた方がいいかもしれません。 【トーミの頭〜車坂峠(中コース)】 *途中明るく開けた区間がありますが、最後まで断続的に日陰の樹林帯を通ります。この時期の下りはアイゼン必須だと思います。 |
写真
すぐに表・中コースの分岐があります。登りは表コース。
ある高度より上は荒涼としています。緑を押しつぶすようにも、逆に緑が押し上げるようにも見えました。でも、第一印象はチョコレート菓子でした(笑)。
感想
1泊2日の瑞牆山・金峰山を無事終えて川上村内に宿泊。明朝、信濃川上駅からの始発で小諸へ。目指す浅間山は車坂峠を起着点にしますが、時間が惜しいのでタクシーを使いました。結局、バスより1時間は節約できたでしょうか。それでもレイトに変わりないのですが、9時半出発でギリギリのラインの内側に入れたように思えます。これより遅かったら、下山を浅間山荘に変えざる得なかったかもしれません。
さて、登りに使った表コースはまだまだ雪が残っていました。やはりアイゼンはあった方がいいと思います。坂道続きに顎が突き出たころ、1時間以上は経っていたと思うのですが、急に前方の視界が開け「あっ」と思わず声を上げてしまいました。出し抜けに丸い大きな山体が、目に飛び込んできたからです。それまでの樹林帯から一転、別世界に入り込んだような錯覚すらありました。もちろん、心弾むサプライズなので、嬉しくなって早く登りたくなりました。
とはいっても、トーミの頭まで登り切った後、湯ノ平口まで激下りしなくてはなりません。浅間山はなかなか登らせてくれないのです。激下りの雪斜面に、念のためにアイゼンを着け、なんとかして高度を落として湯ノ平口から登り返します。ここからが本当の登り。トーミの頭では「きれいだなあ」と、ほんわかとさせてくれた山体は真下から見上げると巨大すぎる壁で、跳ね返されそうな圧倒感を放っていました。俄然、登ってやりたくなります。でもここからが長かったです。急勾配の一本道は、まるでペースを上げられません。絶えず息は上がりっぱなしでした。左手に、四阿山や草津白根山を見渡す大きな眺望は、それだけ高度を上げた証なのですが、苦しさをまぎらわせる薬にはなりませんでした。結局、足元を見ていたことが一番長かったように覚えています。とにかくこの山肌の登りが長かったです。
前掛山の山頂は第二外輪山の稜線の最高点で、終着という言葉がぴったりに見える場所でした。ひょっとして、ゴールテープでもあるんじゃないかと思えるくらい。でも実際は折り返し地点で、写真だけ取って踵を返します。何にせよ時間が遅いのが気になりますし、難所であろう草すべり分岐への激登が待っています。結局ここが今回の核心部だった気がします。前掛山を目指すなら火山舘コースが安全ですし楽でしょう。ただ、あの丸くて大きな山体を見たいなら、やはりトーミの頭は外せません(ベストは黒斑山のようですが)。本当に苦しかったのですが、あの穏やかかな佇まいの浅間山をじっくり見ることができたので文句はありません。瑞牆・金峰に続き充実した山行でした。
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