蝶ヶ岳から常念岳


- GPS
- 10:17
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,910m
- 下り
- 1,890m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年10月の天気図 |
アクセス | |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
蝶ヶ岳・常念岳縦走10時間・・・厳しい岩稜クライム!!
2008年10月18日(土)
かねてから、槍ヶ岳から穂高連峰の展望を楽しめる、蝶ヶ岳から常念岳縦走を計画して2年、やっと山行が決まった。
ヒロちゃんが同行することになり、心強い。
当初、昭文社の参考タイムは14時間20分と1泊2日でないと難しいが、山行録のサイトで同時期の同コースをいくつかチェックすると、10時間で日帰り山行している。
一応、日帰りを前提で、小屋泊も予定して登ることにした。
コースは尾根まで時間の短い蝶ヶ岳を目指し、槍・穂高の展望を楽しむことにした。
7時30分に三股駐車場に到着。正面に常念岳が顔を出している。
紅葉が終わったあとなので思ったよりクルマが少ない。
登山口まで林道を少し歩いて、吊橋を渡り
、蝶ヶ岳へと向かう。
樹林帯を縫って高度を上げていくと北側が開けた道になり、右手に常念岳と前常念岳の山容が突然現れた。
ここまで2時間だ。さらに高度を上げて30分後木製のベンチに最終ベンチとある。
森林限界に達し、大滝山への分岐点だ、もうすぐだ。
10時27分蝶ヶ岳最高点に立った。背景には予測以上の槍ヶ岳・穂高岳の絶景が現れ、思わず「すごい!」と
セルフタイマーで撮る。
目標の3時間で蝶ヶ岳のピークへ到着した。順調だ。
30分ほど、蝶ヶ岳ヒュッテ横のベンチで目の前の槍・穂を眺めながら缶ビールで朝食を摂る。空は雲一つなく、風もなく最高のひと時を過ごす。
さらに素晴らしい展望のなかを尾根沿いに常念岳を目指す、目標は3時間の2時だ。
30分過ぎに尖った蝶槍2664mが見えてきた。
蝶槍ピークから見た槍ヶ岳だ。
蝶ヶ岳から1時間後、ここから一気に樹林帯への下り上りで、展望が無くなり、足の筋肉が痛み出した。
20分後の登り途中の展望スポットで東南を振り返ると蝶槍が彼方に
、そして富士山や南アルプスの頭が
南の遠景に見届けられる。
その10分後には、目の前にドーンと威圧するように前座に終わりかけたナナカマドを従えて常念岳が大きく現れた。
そして再び槍ヶ岳を望める森林限界から、最後の急登の岩稜に挑戦する。
すでに6時間経過して、足の筋肉もパンパンになりかけて、先鋒の岩稜を40分かけて、三点確保しながら、トレックではなくクライムを繰り返して高度を上げる、太ももの筋肉が悲鳴を上げ、足が上がらなくなった。
途中、腿のストレッチを繰り返して、だましだましで少しずつ高度を稼ぐ。ヒロちゃんとの差がどんどん広がる。
肩を上りきると、「まあだだよ!」 といわんばかりの最後の試練が待っていた。
「もう駄目かもしれない!」と思いつつ、ストレッチを繰り返して、カメのようにゆっくりと、片足一歩づつ挙げては、一休みを繰り返しながら、遠くに見えるヒロちゃんの姿を目標に進む、ヒロちゃんが手を振ってくる。そぶりはピークに達したらい。振り返ってあそこから3時間半で来たコースの足跡をたどると、予想を超えた厳しさを乗り越えた達成感が沸いてきた。
午後2時24分、目的地の常念岳をピークハントした。
頂上は狭い岩場で、常念小屋から空身で登ってくる連中が増えるなか、喉を潤おしながら周囲の展望を楽しむ。
北には、この尾根から伸びている大天井岳2922mや燕岳2704mが・・・
。北西には少しガスッてきた槍ヶ岳が・・。
常念小屋まで下りで30分いって泊まるか?、三股まで3時間で日帰りか?、迷ったが、足の筋肉も下りは使っていないので、予定通り日帰りを選び、前常念経由で三股へ下ることにした。
くだりの岩稜も予測をはるかに越えた厳しさで迎えられ、慎重居士に岩を滑り降りながら、高度を下げる。
秋の陽はつるべ落とし、樹林帯になり、歩く速度も無意識に早まる。ヘッドランプは用意しているが、出来れば足元の明るさが確保できるうちに、降りたいと思ったが、林道へ下った時はヘッドランプを点けていた。そして午後5時30分、駐車場に着いた時は、真っ暗だった。
10時間を費やして、三股-蝶ヶ岳-常念岳-三股のトライアングルを踏破した。
足が棒になり、戻りの途中にある【ほりでーゆー】でゆっくり温泉に浸かり足の筋肉をほぐし、暖かい蕎麦を食し、一路、中央高速でさいたまへ戻る。10時半着。
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