小白山南峰から俵谷
- GPS
- 08:54
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,352m
- 下り
- 1,342m
コースタイム
- 山行
- 7:04
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 8:55
天候 | 晴後曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 満天の湯 PayPay支払等可 |
写真
感想
・小白山南峰から俵谷にドロップ後、俵谷左岸尾根に登り返すまで の動画
・経緯
・2015年5月23〜24日で俵谷溯行三面谷下降をした。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-645896.html
その時に三面谷が思いのほか雪が多くて、尻セードでガンガン降りていったので、「こら雪もっとついとったら、ボードで降りたら気持ちええやろな」と思っていた。でも、福井県側からアプローチするとすると、冬季通行止めの朝日前坂キャンプ場あたりから歩かないといけなくて遠いから、車2台使える時に行きたいなと思っていた。
今回、一週間ほど前から太平壁ねらいで予定していた。まさか実現するとは思ってなかったが、YouTubeのコメント欄で髭男爵さんを誘ったら即答いきます、と。が、mountain-forecastの別山の予想気温が段々下がってきて、前日の強風もあり、ガリガリになってる可能性たかそうってことで、このプランBの三面谷下降に変更させてもらった。ころころ変えてもうて すんまへーーん。
●出発まで
夜中1時前に石徹白の待ち合わせ場所着で、缶チューハイ1缶ひっかけてから寝たが、3シーズンの寝袋では寒くて何度も目が醒めた。前に能郷白山いった時と比べると随分と気温が低い。
寒くてあまり寝れないまま、5時前に50mくらい離れて軽四がとまったので髭さんかなと挨拶してみると、その人っぽかった。髭さんの車を下山予定のデポ地にとめ、俺の車1台で白山中居神社に向かう。川を右岸側に渡って、下流側に百m弱 行ったところで往復して駐車地や取り付き場所を探して、で、GPSログの場所に駐車した。この駐車地から もう少し下流側も車で行けるっぽかった。
●山日記
・駐車地→標高915m地点
メットを被ると髭さんの声が聞き取り難かった。駐車地すぐ横で本日の第1渡渉done. 巾は1m未満だが、今日 何回くらい渡渉できるかとワクワク。杉林の急登をシートラで。いいウォーミングアップになった、と捉えるか、ウォーミングアップなしで いきなり強負荷の運動をシた、と捉えるか、判断の分かれるところ。
ゼーゼーハーハーで暫く登ると台地にあがってシールを着けるが髭さんは「ん?調子わるいん?」と体力差を見せつけるw 杉の枯葉が雪上にたくさん落ちててフカフカで柔らかかった。
・標高915m地点→小白山北峰
この少し下から、やや北側から取り付いてた約8人のパーティー(仮称 地獄軍団)と抜きつ抜かれつのデッドヒートが始まる。見た目、俺らよりはelder。915mからは、俺らより1つ南の尾根から取り付いてた。シールが滑り出し、クトーを着けたり、シートラに切り替えたりした。
尾根筋は土が露出してるところもあり、髭さんは積極的に斜面をトラバってたが、俺はシールでトラバるの大の苦手で、ツボで歩いたりしてた。また、杉山以降はアップダウンが やたらと多く、プルークボーゲンのチョッカリでジワジワ降りたり、ツボ足で降りたり、結構つかれた。
あと標高差30mで北峰、というあたりで地獄軍団は雪の切れた尾根を藪漕ぎしてた。髭さんは、サクっとトラバリ始めた。俺も髭さんが暫く進んだ後にトラバリ開始したが、グライドクラックもあり、結構 緊張するトラバースになった。
・小白山北峰→小白山南峰
ピークに出た途端に強風でヤッケを羽織る。地獄軍団は軍団旗を持って集合写真撮影中。どこかの山岳会っぽい。北峰→南峰の尾根歩きは俺的には核心やった。髭さんは手慣れた感じでシャクシャク進んでいってしまう。ビミョーなアップダウンもあり、特にダウンのシール下降は産まれたての仔鹿のように慎重にヨロヨロと進んだ。要介護度5やった。また得意の?!グライドクラック越え。落ちても灌木と笹の藪に突っ込むだけだが、モーヤメテーって感じ。南峰周辺はウロウロしやすい尾根やった。
さて、お目当ての三面谷を覗き込む。ピーク直下は笹薮が出ていて雪が繋がっていない。尾根を南東方向に辿って視点を変えてもイイドロップポイントは見つからない。三面谷を少し降りたとこの左岸斜面は全層雪崩が所々でていて、デブリが多そうで滑降よりも、板を担いでる割合が多くなりそう。髭さんと相談し、ほぼ面ツルザラメっぽい俵谷滑降に切り替えようということにした。三面谷滑降には もう3週間は早く来ないとアカンかったっぽい。
・小白山南峰→俵谷滑降
ピークからドロップ。ドロップ前の打ち合わせ通りにはいかなかったが、お互い目視できる範囲で時々とまりながら滑った。ストップスノー?そんなん日本に存在するん?てなぐらいの気持ちいいザラメ雪。縦溝は薄っすらなので飛ばせた。デブリが沢底にあるとこもあったが大して問題なし。雪割れがあり、それは気をつけて避けながら滑った。何も考えずに絶叫しているようでも それなりに考えてるんですw
ドロップ後に最初に止まったところで、あそこから登り返そか、といってたが相談して1141m地点と1393m地点の間の台地にトラバり、そこで登り返し地点を検討しょう、ということに。で、結局1135m地点あたりで左岸の小沢地形から取り付くことにした。この辺りは沢割れはなかったが、底が抜けない保証はないので長居したない感じ。俵谷滑降レビュー…グライドクラックが複数おましたから…そろそろ今年の賞味期限は終わりかも
・俵谷左岸尾根に登り返し
小沢から取り付き、少しあがって小沢の左岸側の尾根を上がる。尾根で俺はクトーを着けてても滑り出したのでシートラツボ足で登った。髭さんも途中でシートラに。斜度が緩くなったところでシールに切り替えて登りに使った尾根に合流した。髭さんより先行してたのは この尾根に出る時だけで、あとはずっとお待たせしてばかりやった。
・俵谷左岸尾根滑降→杉山ピークの2つ北のポコ
尾根というか、尾根と尾根の間の小沢を滑った。その後は のんびりシール歩行。杉山ピークの2つ手前のポコに。ほんまはトラバース気味に滑りたかったけど植生がそれを許さなかった
・杉山ピークの2つ北のポコからドロップ→標高915m地点
斜面をトラバースメインで滑る。途中、クラックで露出してる土を越えた時に、雪斜面でエッジが効かず止まれず15mほど滑落した。その後は何事もなく、と言いたいところだったが、登り尾根のひとつ北の尾根を滑ったせいなのか、沢割れなどあり、ツボ足になっても、腿まで埋まったり、なかなかアドベンチャーワールドな沢下りになった。でもロープを使わなくても済んだ。この下りのGPSログの箇所を滑るのはオススメしない。とまると板を手で抱えて少し歩き、また板を着けて滑る、を繰り返す。
・標高915m地点→駐車地
まったりした台地状の植林に雪が残り、その上が杉の枯葉だらけ。見た目の印象と比べると快適に滑れた。とまると板を手で抱えて少し歩き、また板を着けて滑る、を繰り返す。最後は少しツボ足で歩いて駐車地にズドンと降りてこれた。
●関西⇔石徹白 旅程
3/26
21:30 中環豊中のガソリンスタンド発
※名神吹田→東海北陸道白鳥 が高速。名神八日市付近で工事渋滞4kmの通過 約15分
3/27
00:20 白鳥のコンビニ
00:45 石徹白 待ち合わせ場所着
山ボードお楽しみタイ厶
15:10 下山
15:48-16:55 満天の湯→解散。
以下のように、眠気などのため、道の駅、PA、コンビニなどで食べたり寝たりしながら帰った
17:14-17:42 ゲンキー白鳥
19:39-21:16 道の駅さかうち
21:49-22:02 セブンイレブン西浅井塩津
22:34-22:49 マクド安曇川平和堂店ドライブするー
京都東インターから高速
23:35-1:48 桂川PAで車中仮眠
吹田インターから下道
2:09-2:31ENEOS豊中
3/28
am2:55 西チベ宅着
★満天の湯から自宅の運転時間合計約5h、内高速20m 途中休憩5h12m
●交通費
・高速代
吹田→白鳥 3980円(ETC深夜割)
京都東→吹田 960円(ETC深夜割)
・ガソリン代 往復6000円ちょい
・合計 約1.1万円
※帰り、名神京都東ICまで下道で帰ったが結構つかれた。
●総括
三面谷滑降できなかったのは残念だったが、石徹白の残雪状況を目で見て確認できたし、小白山登頂手前あたりから、色々いっぱいいっぱいにもなったりしたが、くたくたになるまで遊べて良かった。髭さんは当たり前だが、俺より体力は上でシール登行術も優れていた。
今回はTwitterやYouTubeでなぜか1番絡んでいると思われる鎌ちゃんからガチオファーが来たので受けてみた。何を隠そう初対面である。これも冒険の一つだ!
気づいたら満月が近かったのでやはり人の誘いに乗るのは月のせい説も立証された。私がかわいい女の子だったら満月の夜にナンパされてホテルまでついていくタイプだと思う。
当初の話では一泊で別山の太平壁を滑りましょうとの話で避難小屋泊想定でパッキングしていた。
仕事帰り現地直行して睡眠時間を確保しようと木曜の夜には全部の準備を終えて金曜の朝出勤したのだが…その後の検討の末に小白山になった。
出発時間にも余裕ができたし一度うちに帰ってリパッキングしてスタバでバナナンアーモンドフラペチーノを手土産に片想いの女性に旅立ちの挨拶ができたので結果オーライ、変化への対応力を発揮でき自己肯定感がかなり回復。
鎌ちゃんが次から次へとプランを提案するものだからその日の昼休みのうちに石徹白(いしてつ…)の歴史まで学ぶことができたのであった。
郡上市側からの山のイメージが全くなかったので今回の山行で石徹白起点の地形を大まかにインプットできたのは大きな収穫だった。頭の中にある白山の山域が少しづつ広がっていくのが面白い。
最近のYSHR先生の新ルートの記録もそうなんだけど白山山域だけでもまだまだ想像もつかない場所が山ほどあるし(山だけに)それを補完していく作業が地味ながら私を豊かにするのだ。
今回そんなきっかけをくれた鎌ちゃんにありがとう!
更新twitterでも発信中⁉
Twitter : 髭男爵® (@langlang808) https://twitter.com/langlang808
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