石徹白川 俵谷遡行 三面(さつら)谷下降
- GPS
- 19:00
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,326m
- 下り
- 1,382m
コースタイム
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:45
- 山行
- 8:59
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 9:06
天候 | 2日とも晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 前泊地…一乗谷水の駅 温泉…平成の湯 600円。昔来た時より広くなってた。 |
写真
装備
個人装備 |
行動食(2食)
1日目晩飯のオカズ
2日目の朝飯
非常食(3食)
メット
ヘッドランプ
合羽
沢靴
ザック
地形図
コンパス
笛
計画書
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
マット
ナイフ
ハーネス
確保器
下降器
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
ロープスリング
アッセンダー(無ければ6mm未満の径のスリングでも可)
ハンマーバイル
ハーケン数枚
リングボルト
ジャンピング
寝袋類
コッヘル類
食器類
たきつけ
アイゼン
|
---|---|
共同装備 |
chuki分start
前泊用テント(4〜5人用)
1〜2人用テント
飯盒
米4合
8mm30mロープ1本
12mフローティングロープ
アブミ1
ガスコンロ
chuki分end
htyn分start
ハンディGPS
htyn分end
mommom分start
8mm30m
mommom分end
tatsuyay分start
2〜3人用テント
gas stove
|
備考 | 持って行けば良かったモノ→サングラス、前爪付アイゼン。 |
感想
●遊び場の選択理由
銚子川水系谷中一泊予定だったが気象庁予報ガイダンスで福井以北は降らない、それより南は降る予報やったので、白山方面で谷中泊できそうなところで幾つか候補を挙げ、結局、ネットに日帰りの記録があった俵谷を遡行し、泊まってから三面谷に降りることにした。
●家⇔取り付き の 行程
・行き
前夜 22:10 西宮市自宅発 → 22:40 mommomを拾う → 中国豊中から高速 → 23:30 htynと合流。htyn号1台に乗り合わせる→長岡京IC〜高速〜福井IC〜下道→夜中2:00頃 一乗谷あさくら水の駅で前夜泊 6:00過ぎ発→大野のコンビニ→7:30 小谷堂着当日
・帰り
16:45 小谷堂発→九頭竜温泉平成の湯18:05発→福井IC〜高速〜長岡京IC〜htyn邸21:00発→21:50mommomさん降ろす→餃子の王将→22:45帰宅
●お山メモ
・前夜
賤ヶ岳SAでhtynと運転を代わり、福井ICを降りてから寝場所を探しながら走ると、道の駅の看板が目に入ったので、国道から少し入った「水の駅」にテントを張った。但し、風がキツかったせいかhtynとmommomは車中泊。寒くもなく よく寝れた。
・1日目
久しぶりに走るR158はバイパスが出来たせいか、前とは光景が違ったが、大野市街に着くと見覚えのある景色になった。
小谷堂の通行止地点前に車をとめて準備中に2〜3台の車が通行止め地点より奥に入っていった。釣師なのか山菜とりなのか…。
歩きだしてスグに白い大きなランクルが止めてあった。釣師かな?!その後、「白鳥町有林」の石碑を見る。住所は福井県和泉村だが、所有は白鳥町らしい。珍しい。
林道から降り易いところで沢床に入る。水温は さほど冷たない。気温も丁度いい感じ。陽のぬくもりを瀬に受けてバシャバシャ歩く。すぐに堰堤が出てきて、また林道に這い上がる。
結局、堰堤は5個ぐらいあったかな。
ブヨブヨしたチューブのようなゼリーのような蛙の卵を見つけたり、つくしんぼを採ったりする。フキノトウは時期が遅かったようだが、それでも少し採った。幼いシダも沢山あった。結局、採らなかったが、多分、わらびもあったと思う。
標高790m付近で最後の堰堤を右岸側から巻くと、また林道が出てきた。
ここから少しずつ小滝が出てくるが、既に気分はすっかり癒し渓モード。
標高900mから急にゴルジュっぽくなり、クラが出てきて、大きな滝でハーケン打って登ったりもする。
ナメも出てきてキレイだが、大きな残雪も出てきて「あと標高差700mあるけど大丈夫かな」と思う。
2mほどの滝をショルダーで登ったが、最後の俺は足を載せる肩が無く、ロープマン2個で久々にロープ登高をした。ココはアブミをつけたほうが早かったかも。
14:00過ぎに35m滝の下に着いた。ココは少し戻った右岸側の小枝谷に入り小尾根を乗っこして10分で巻いて落ち口に立つ。
標高1020m〜1030mは雪渓歩き。その後は、雪渓が切れたり、出たり、くぐったり。
15:00過ぎに15m滝の下に着いた。最初、滝の左岸側スグのルンゼを登っていったが、行き詰まって懸垂で降り、100m弱 戻った右岸側のズルズルのルンゼを登った。俺は直登し、登れなくなって、途中で少し降りてから、木のあるところを登ったりした。少し高度を上げた後は藪を漕いで水流を見ながら上流側へトラバースし、ロープを使わずに沢床に戻ったのが標高1130m。だいぶ巻いた。この15m滝を始めとする区間の巻きに結局1時間半かかった。最初から右岸側にとりついていれば1時間はかからなかったと思う。
ここから雪渓になり、テン場を探しながら登るが雪は切れず、17時なった標高1185m地点で、雪渓上をテン場にすることにした。mommomが右岸側を少し登ってくれたが平坦地はなく、結局、雪の上にテントを張ることにした。
htynは かなり疲れてそうやった。
mommomさんはピッケルで整地してテントを張ってくれた。
枯れ木が少なく、折れた生木ばかりやったので最初、火がつきにくかった。
牛乳パックの切れ端にライターで火をつけるが風がきつくてスグに消えた。
tatsuyayさんのメタは さすがで、なんとか火が安定してきた。枯れた笹の葉も役立った。
ミニ缶のビールを持ってきたが、寒くて、なんか「あ゛〜っ、うめー」って感じにはならなかった。暑い昼間に呑んだらよかったかも。焼酎をストレートで呑んで身体はぬくもったが、あとで考えると お湯割りにしたほうが良かったような。
ご飯もいい具合に炊けるが、4人で食べるとあっという間になくなり、焚き火はぬくいが火の当たってない側は寒い…で21時過ぎに寝た。
足先が冷たくて よく目が覚めるし、なかなか寝付けなかった。毛糸の靴下もってくりゃ良かった。銀マットの下にエマージェンシーシートをひいたおかげなのかどうなのか、背中は冷たくなかった。tatsuyayさんは まさか雪の上にテントを張るとは思ってなく、銀マット類が無くて、ブルーシートにアルミコーティングしたような薄いやつしかなかったので背中が冷たかったらしい。
・2日目
朝は冷えるかなと思ったら予想外に晴れてポカポカしていた。
棒ラーメンの朝食を済ます。もう少し食べたほうが2日目の後半楽やったかも。
tatsuyayさんの切ってくれたキウイは美味かった。
テン場から最初の雪渓の切れ目、ややこしそうなので大きく巻こうかと言っていたが、近づいてみると右際から簡単に登れた。
雪渓は簡単に高度を上げれるが、雪が締まってないので時々コケそうになるのが しんどい。
30分後に出てきた最初の8m滝は「ハーケン練習にいいかな」ってことで、mommomさんにリードしてもらうが、ハーケンは一枚打っただけで、後は水しぶきが寒いと、サッサと上まで登ってしまった。
しばらく直登できる小滝が続いた後、また雪渓になる。
8:00に雪渓が切れて、2段12m滝が お出まし。ココは俺リード。
水流左際から登る。フレンズを凹角に一個かまして1mほど登ると、足を置くところがなく、笹の茎をつかんで腕力で登る。笹薮だし、腕疲れるしで、途中でめげそうになったが、その時、残置シュリンゲが見え、「人に行けるなら俺にも」と力が復活してきて、なんとか登れた。
その後は稜線の標高1570mまで雪渓が続いた。途中で、1609mピークの方向についてメンバー内の意見が分かれたが、見えてるところで一番高いところを目指すと、正解にたどり着いた。10分ほど笹薮を漕ぎ、標高1590mで稜線に出る。その後も10分ほど尾根の藪を漕いで、1609mピークに立つ。きちんと三角点が設置してあった。
ピークから真南に笹を漕ぎ、標高1580mで雪渓最上部に出る。アイゼンをつけ、笹を持ちながら雪渓際を降りていく。標高1500mで再び雪が切れ、しばらくいくと崖になり、捨て縄をセットして10mほど懸垂。また雪渓が始まり、同様に降りる。htynは片足のアイゼンのゴムが切れたとかで、その後は片足のみのアイゼンになる。
再び雪渓が切れ、しばらく降りると25m滝。ここはしばらくはクライムダウンできるが、その後が不明で、降りてしまうと立木が無いので、立木のあるところから30mロープを直結して懸垂。安定したところに降り、ロープを回収してから、再度2m登って次の雪渓に取りついたが、懸垂下降で最初から その雪渓とりつき箇所に降りたほうが良かったのかもしれない。ロープの長さはギリギリやったから仕方ないかな。
次の雪渓は広いし、斜度もイイ感じなので尻セードで降りる。スピードアップ。
晴れた雪渓、眩しすぎる。グラサンを持ってくりゃ良かった。
標高差200m近くの雪渓を降りたが途中、少しだけ切れてたとこもあったと思う。
一番怖かったのはmommomが いきなり消えたこと。雪渓を踏み抜き、いなくなる。立つと胸ぐらいまでの穴やった様子。上に這い上がるのは大変そうなので、下のトンネル出口から出てきてもらった。皆、一瞬、呆然としていた。mommomは落下時に手をついたせいか左肩を痛め、ブルーが入っていたが、歩くのは問題ないとのことで不幸中の幸いやった。しばらく谷を下降していると間もなく気持ちも復活したようで、悪いことを引きずらない心の強さに感服した。
あとは さほど悪場はなく、滝もクライムダウンで降りれた。
この頃から、シャリバテなのか、体力不足なのか、岩から岩に降りたりするときに、足が踏ん張れなくなり、ひざがクニャっとなる感じで、ずっこけたり、すべったりして、左手の薬指を突き指した。
シャリバテがひどいので、待たせて悪いが、チキンラーメンを作って食べさせてもらった。
林道はまだかまだかと沢下りを続ける。途中、左岸の平らっぽいところが見えた時に上がってみるが、林道はなく、藪だらけになり また沢床に降りるというようなことを繰り返しながら降りていく。標高730mを過ぎても林道は現れず、「林道は崩壊してなくなってしもたんかな」と思いながら、堰堤を巻き下る。次の大きな堰堤の手前で ようやく林道っぽいところが見えてきて、標高10mほど上がると ようやく林道と出会え、メンバーで無事を祝って握手を交わす。最終下山日時を過ぎずに良かったねと。(まだ下山連絡できる場所やないけど)
林道についた途端、htynが安心したのかペラペラ喋りだす。温泉で訊くと「テンパってた」とのことやった。
林道歩きをしてると、なんだか夏の沢登りの下山のような感じで 今まで雪渓を歩いてたのがウソのように暑かった。
県道との出合いからはmommomが車を取りに走ってくれたので随分楽できた。
尻セードをしたせいなのか、ズボンのお尻の継ぎ接ぎが破れてパンツが見えていたらしい。
平成の湯で温泉に浸かり、ソフトクリームを食べ、htynに運転してもらって、うとうとしてると いつの間にか長岡京まで帰っていた。
癒し渓かもと思っていたが、林道歩きの距離が長いだけでなく意外に色々大変で、今回はシーズン初めにしてはキツくて、全身ボロ雑巾のようになったけど、行って良かったと思う。天気にも恵まれ、怪我もせず下山できたのは、運によるところもあったと思う。
残雪の雪渓を辿るのは、下から登るほうが より安全で、上から降りるのは、しかも初見で降りるのは かなりリスキーで難しいと感じた。
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