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Yamareco

記録ID: 3034150
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雪山ハイキング
白山

芦倉山〜天狗山、伸びやかな稜線を周回

2021年03月27日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
09:47
距離
17.9km
登り
1,334m
下り
1,323m

コースタイム

日帰り
山行
11:06
休憩
1:00
合計
12:06
5:55
37
朝日添川橋駐車地
6:32
6:32
179
尾根の取付点
9:31
9:53
95
11:28
11:32
38
P1596
12:10
12:40
30
13:10
13:14
141
P1596
15:35
13:14
146
保川林道は
15:40
朝日添川橋駐車地
天候 晴れ後曇り
過去天気図(気象庁) 2021年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
・朝日添川橋〜芦倉山
保川林道はほぼ雪に覆われている。取付点から1回目の林道横断までは杉林、そこから2回目の横断までのヤブは薄いが、それ以降の急斜面のヤブはかなり濃い。傾斜が緩くなると雪が現れて来て快適に歩ける。コルからの急斜面はキックステップでも登れるが下山時を考慮すると軽アイゼン等が有った方良い。それ以降の尾根はヤブが出ており尾根芯は登れない個所も有るが、左側の雪の斜面を登る。此処も軽アイゼン等が有った方が良い。
・芦倉山〜P1596〜天狗山
広々とした伸びやかな尾根で気持ちが良い。ワカンを持参したが使用せず、ずっとツボ足でも十分だが、軽アイゼンで歩き通した。
・P1596〜朝日添川橋
緩やかに下る尾根で危険な所は無く、ツボ足で歩ける。支尾根が派生していて迷いやすい個所も有るのでので地図とGPSで確認しながら下る。最後は植林地に出るので、縁を辿って林道に着地した。
朝日添川橋の横に駐車。帰って来た時には三河ナンバ-の車が1台駐車していました
朝日添川橋の横に駐車。帰って来た時には三河ナンバ-の車が1台駐車していました
保川林道は殆ど雪に覆われている
保川林道は殆ど雪に覆われている
尾根へは突当たりから取付き、右の杉林を登ります
尾根へは突当たりから取付き、右の杉林を登ります
初めは薄いヤブが
初めは薄いヤブが
杉林に入ると雪が繋がるの、楽勝かな?と期待しますが
杉林に入ると雪が繋がるの、楽勝かな?と期待しますが
林道横断2回目から急斜面のヤブはかなり濃く、薄い部分を探して笹と灌木をかき分けながら登ります
林道横断2回目から急斜面のヤブはかなり濃く、薄い部分を探して笹と灌木をかき分けながら登ります
傾斜が緩くなって、Co1130m付近が雪が出て来る
傾斜が緩くなって、Co1130m付近が雪が出て来る
Co1180m付近の広い尾根、太いブナも
Co1180m付近の広い尾根、太いブナも
Co1330mピ-クより芦倉山
Co1330mピ-クより芦倉山
コルから初めは急登です
コルから初めは急登です
コルから急斜面を登り切ると、尾根は一時広がって来ます
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コルから急斜面を登り切ると、尾根は一時広がって来ます
P1462より山頂方面。尾根の一部で雪庇が切れてヤブが現れていますが
P1462より山頂方面。尾根の一部で雪庇が切れてヤブが現れていますが
ヤブは左側へ迂回し、雪の残った急斜面を登ります
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ヤブは左側へ迂回し、雪の残った急斜面を登ります
Co1480m〜1550m間は尾根芯のヤブを避けて、概ね左側の急斜面を登ります
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Co1480m〜1550m間は尾根芯のヤブを避けて、概ね左側の急斜面を登ります
Co1570m付近より辿って来た尾根を見下ろす
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Co1570m付近より辿って来た尾根を見下ろす
芦倉山山頂直下の急登
芦倉山山頂直下の急登
芦倉山に到着
芦倉山山頂より、小白山から石徹白を取り巻く山々と、別山
芦倉山山頂より、小白山から石徹白を取り巻く山々と、別山
正面杉林のP1596を何も考えずに目指した為、間違って下降した尾根

正面杉林のP1596を何も考えずに目指した為、間違って下降した尾根

芦倉山〜天狗山間のコルへ下る広い尾根を振り返る。細いブナの中に大木も点在しています
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芦倉山〜天狗山間のコルへ下る広い尾根を振り返る。細いブナの中に大木も点在しています
P1596直下の尾根。太いブナの点在する良い雰囲気です
P1596直下の尾根。太いブナの点在する良い雰囲気です
天狗山隣のCo1660付近より芦倉山(中央)から辿って来た尾根を振り返る
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天狗山隣のCo1660付近より芦倉山(中央)から辿って来た尾根を振り返る
天狗山に到着
天狗山山頂付近より大日岳(左奥)・鎌ケ峰(右)
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天狗山山頂付近より大日岳(左奥)・鎌ケ峰(右)
Co1640mビークより下山点のP1596
Co1640mビークより下山点のP1596
Co1110m付近で地図にない林道と出会う。雪が緩んで踏み抜きが多くなったのでワカンを履くが、直ぐに雪が無くなり脱ぐことになってしまいます
Co1110m付近で地図にない林道と出会う。雪が緩んで踏み抜きが多くなったのでワカンを履くが、直ぐに雪が無くなり脱ぐことになってしまいます
Co1010m付近より初河山(左側)と芦倉山振り返る
Co1010m付近より初河山(左側)と芦倉山振り返る
Co970m付近より植林地の縁を辿って
Co970m付近より植林地の縁を辿って
保川林道に着地して
保川林道に着地して
林道に着地するのに下降した小沢を振り返る
林道に着地するのに下降した小沢を振り返る

装備

個人装備
雨具 昼ご飯 非常食 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 ツェルト カメラ 軽アイゼン ワカン
共同装備
無し

感想

28日の例会は「奥美濃の山シリース」第3回目で、予定していた滝波山が最近の暖かさ、雨等で融雪が進んでいると判断し、滝波山よりも雪が多い芦倉山に変更したのですが、当日は雨天との天気予報で例会は中止しました。
只、前日の27日は好天予報ですので、この機会を逃すと来年まで登る機会がないと考えて急遽個人山行に変更しました。

前回、例会で15年前の4月9日に登っていますので実に16年ぶりです。前回は石徹白からの往復でしたが今回は単独ですので時間的に余裕が有ると思い、芦倉山往復ではなく、オプションとして芦倉山〜丸山〜初河山の周回を検討しましたが、少し前のネット情報で芦倉山〜丸山間の雪の状態が良くないとの事で、その後は更に状態は悪くなっていると判断し、天狗山方面への稜線をP1596迄辿り、そこから保川と朝日添川の合流点に下っている南西尾根を下降する周回ルートとしました。

前夜は道の駅「白山文化の里 長滝」で車中泊し、早朝石徹白の白山中居神社に向かいます。神社前の駐車場には野伏ケ岳へ向かう登山者が準備中です。そこから保川林道に入り朝日添川の橋を渡った所に駐車。
周囲には雪は見られません。暖かくなりそうな絶好の登山日和で軽アイゼンとワカンを持って出発。

林道をしばらく歩くと雪が現れてきますが、朝の内は締まっていて歩き易い状態です。尾根末端から取付きますが杉林の中は少しですが残雪が有りヤブを押さえており、この状態がずっと続けばと思っていましたが、世の中そうは甘くありません。

1回目に林道を横断したとたんに雪は無くなり笹と灌木のヤブが始まり、これも杉林になったら残雪が出て来てほっとしますが、2回目に林道を横断して急斜面になると笹と灌木の濃いヤブが始まります。
右に左に薄い所をかき分けながら登り、傾斜が緩むと残雪が現れて来てヤブ漕ぎから解放されますが積雪量は16年前とは雲泥の差ですが贅沢は言えません。
この頃になるとブナの大木も現れて来てこれから登る芦倉山が覆い被さるように圧倒的な大きさで正面に現れてきます。

急登が始まるコルで軽アイゼンを履き、適度にしまった雪面を登り尾根に出まると小白山から別山へ連なる山々が姿を現し、振り返ると台地上に広がる石徹白集落が眼下に見えてきます。
上を見れば尾根には残雪が無い個所が有り、又ヤブ漕ぎかとうんざりしますが、近づくと左側(北側)の急斜面に残雪が有りそこを登り、予定より早く芦倉山に到着します。山頂からは360度の大パノラマです。北アルプス、乗鞍岳、御嶽は春霞の中霞んでいますが、小白山からの石徹白をめぐる山々、別山は目の前です。
芦倉山から丸山間の雪の状態はネット情報の通り雪庇が崩れて稜線のヤブが出ている所は有りますが、ヤブ漕ぎを覚悟すれば何とかなりそうです。

ゆっくり休憩の後天狗山への稜線を下り出しますが、正面にP1596が見えていますので何の疑いも無くその方向の尾根をしばらく下り、ふと横を見るともう一本尾根がコルの方向に下っています。地図を見ると保川に下る尾根を下っており、又やってしまいました。登り返すのもシャクなので斜面をトラバ-スして正しいル-トに戻ります。

P1596までは広い稜線を一旦コル迄下り登り返しますが、太いブナが点在する気持ちの良いブナ林の中に消えかけてはいますがスノーモ-ビルの跡が有ります。ダイナランドから来たのでしょうか。

お昼前にP1596に到着。予定していた時間よりかなり早く、好天の下此処から下山するのはいかにも惜しいので天狗山で昼食を摂ろうと、疲れた老体に鞭を打って天狗山に向かいます。
天狗山手前のCo1660mピークで大日岳から来られた方と少し話します。石徹白から芦倉山を経由して来たと話すと少し驚かれたようです。天狗山山頂には大日岳から来られた先行者が5名居られ、写真を撮って頂き風を避けて別山、白山を眺めながら昼食。

半世紀前、この時期に大型キスリングを背負って、深い所では越までのラッセルに息を切らしながら大日岳から別山まで縦走したのを思い出して一人感慨に浸ります。

昼食後P1596まで戻るとちょうど予定通りの時間になっています。下山ル-トは緩やかな尾根ですが後半は少し入り組んだ地形の所も有り、午前中の様なチョンボを繰り返さない為に、頻繁に地図を覗き、時々GPSで確認しながら下ります。
最後は植林地の縁を通り駐車地の上流側300m程の林道に着地。朝日添橋の駐車地に戻ります。三河ナンバ-の車が1台止まっていました。

明日は雨の予報で、直前の好天を利しての周回は充実した1日でしたがこれから3時間の運転は結構きついです。

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コメント

Co1660mピークでお話しした者です
shikakuraさん はじめまして

芦倉山の周回、気持ち良さそうですね。
芦倉山、登ってみたい山(もちろnピストンで)ですが、自信が持てず未だに行けてません。
行けないんじゃないかな
このレコを参考にして、雪の状態がベストの時期に稜線を芦倉方向に歩くのもありかとひらめいています。
どこかの山でお会いしたときはよろしく(゚▽゚)/
2021/3/31 13:22
Re: Co1660mピークでお話しした者です
hirohiro48 さん、今日は
コメント有難うございます。おっしゃる通り芦倉山を初め、hirohiro48さんが3月初めに登られた野伏ケ岳等、石徹白をめぐる山々は大好きな山域ですが、27日に歩いた稜線の半世紀前の記憶は、連日の雪で寒かったのと、ラッセルが厳しかった事だけで殆ど記憶が無く、丸山から撮った夕焼けの別山の写真が有るだけです。いずれにしても残雪期の好天下に歩く天狗〜芦倉の稜線は気持ちが良い事請け合います。どこかの山で再びお目に掛れればうれしいです。
2021/3/31 13:59
7日、芦倉山、行ってきました。
shikakura様
始めまして、滋賀県のbiwacoと申します。
貴レポを参照させていただき、コースの概況が意識でき助かりました。もう賞味期限切れだろう…と思った通り、激ヤブに捕まって、芦倉山頂まで6時間以上かかってしまいました。co1550mくらいからは快適雪上散歩かと思っていたらとんでもない、北壁へトラバして急登を攀じ登りました。
帰路は天狗山は諦めて尾根を下ったのですが、疲弊頭のせいでコース取りを誤り、保川林道に降り立ったのが17時半を回って日没寸前でした。もちろんそれから林道をヨロヨロと1時間半歩いて、車に着いた時は真っ暗でした(@_@;)
それでも、黄砂も無い晴天で、山頂からの眺望は抜群でした。残雪期の石徹白の山は大半登ってるのですが、芦倉山が残っていました。おかげさまでクリアできて、疲れとあわせてホッコリしております。
2021/4/8 16:41
Re: 7日、芦倉山、行ってきました。
biwaco さん 今日は
コメント有難うございます。やはり半月経つと完全に賞味期限は終わり、消費期限になっていたのですね。お疲れ様でした。
私も石徹白をめぐる山々が好きで、次回は時期を見て、芦倉山〜丸山〜初河山、又は杉山〜小白山〜野伏を周回したいと思っていますが、年よりの冷や水になるかも知れません。
2021/4/9 14:27
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