日高南部〜楽古岳☆沢〜雪山〜雲海・・そしてお土産
- GPS
- 05:57
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 1,220m
- 下り
- 1,236m
コースタイム
↓
上二股(尾根取り付き)8:07
↓
↓標高1150m付近より積雪
↓
1317mピーク 9:40
↓
楽古岳山頂 10:04〜10:11
↓
上二股 11:27
↓
楽古山荘 12:48
=========================
歩いた距離 10.3km 行動時間 5時間57分
○地名については北海道新聞社刊「日高山脈の山々」楽古岳より参照
天候 | 晴れ 文句なし! 沢部分は暑かったが山頂付近は休むと寒い。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
浦川市街から36kmある 林道区間(ダート)だけでも10km。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
☆ガイドブック(北海道新聞社刊 夏山ガイド日高編)を参考にした。 ☆ガイドブックには渡渉は小川程度と書かれていたが雪解け水で増水してて渡渉に苦労した。 靴を脱いでの渡渉ひざ程度。全部で9回(行き4回帰り5回 増水したため靴を脱いでの渡渉が増えた) ☆1150mより上で雪渓多し 登りは軽アイゼンとピッケルを使用。ピッケルは役に立ったが軽アイゼンは役立たず。 下りは雪が緩んだためかアイゼンは使わなかった。 |
写真
感想
楽古岳は3〜4年前から知っていてインパクトに残る山の名前・・ らっこ岳です。 海獣のラッコと関係があるのか??
日高では珍しく整備された登山道が魅力の山です。 速やかに往復してアポイ岳にも登りダブルヘッダーもいいなと思った。
夏山なら十分可能です。しかし、鹿の角と沢と雪渓で大幅に時間をロスしてダブルヘッターは諦めた。
さてですが、登山道に着く前に鹿の頭蓋骨を見つけてしまった!
登山をはじめた時から鹿の角には憧れをもっていたが、実物はけっこうエグい。しかし、そんなネガティブなイメージを捨てれば、けっこう格好いい。
捨てて帰ろうかと悩んだが現場で角だけを切って持ち帰ろうとした。 しかし、いい道具がなくピッケルのブレードでは全く歯が立たず、全体重を乗せても鹿の角は折れなかった。
見捨てて放棄するのは惜しいので、頭蓋骨や全てをクルマに積み、近くのホームセンターでノコギリを買って切断する作戦とした。
毛皮の部分と脊髄は手持ちのナイフで切断したが、半日クルマに鹿の角を積んでいたら臭くなってしまった。 レンタカー屋さんスミマセン。
鹿の角を拾った段階でアポイ岳はあきらめた 切断に道具なしで角は切れないのは明らかだった。
楽古山荘の側に入山届ノートが置いてあり、1週間前にも登った人がいて往復で9時間かかっている。
その人の情報では雪渓で苦労したそうな 渡渉については書かれていなかった。
簡単に連絡先などを記入し出発。造林道はすぐに途絶え、50m先には沢が流れ渡渉になった。
というか結果的に楽古岳登山は渡渉が全てと思えるほど、渡渉が大変で気持ちも折れそうだった。
靴を脱いでの渡渉・・ 雪解け水はあまりに冷たい。
2回目の渡渉はジャンプでクリアしたが、それ以外は靴を脱いでジャブジャブわたった。 何回あるんだろうか。 3度目くらいで、呆れて靴下を履くのは止め靴も軽く縛るだけにした。
尾根の取り付きまで4回靴を脱いだ 1度はジャンプしたもののツルっと滑り水没とか、ロクなことがない。
尾根の取り付きを地図で確認してここからは、本当の登山になった。
楽古岳は登山道が付いており、渡渉で苦労することに比べれば何てことない。リスがこちらを向いて木を登って行く。微笑ましい景色。
単調な尾根を登って行く しかし、楽はさせてくれない。
1150m付近になると雪が見えてきた。
ゲーターを付けたが時おり踏み抜きさっぱり進まない。それに傾斜もあるので再び立ち止りピッケルと軽アイゼンを装着した。
傾斜に対しては軽アイゼンはほとんど効果がないのは当然で、山靴を雪面に蹴り込んでピッケルを斜面に刺し、グイッと登って行く。 時間はかかるが仕方ない。
登山道はほとんど埋まっており当にならないので適当に尾根伝いに登って行く。
それで苦労しつつも、しばらくして1317mの肩につく。
そこから先は傾斜が緩やかになる
雪は下に落ちたような場所もあり、夏道も見えている個所もある。軽アイゼンを付けていては歩きにくそうだ。 ここから先は夏道がメインになるとみて軽アイゼンを外す。
突然、雲が吹き飛ばされ視界がよくなった。すると南に日高の山々 雲海の雲が滝のように谷沿いになだれ込んでいた。
まだまだ日高には雪は多く日高十勝岳も雪に覆われていた。 見たことがない景色でしばらく眺めていた。気が付くと快晴の空に楽古岳の山頂が見えてきた もう少し。
一気に山頂までの距離を詰め3時間15分ほどで山頂にたどり着く。やれやれ苦労した。山頂からの景色もいいが、楽古岳の山頂標識が気になっていて実物をみたかった。
写真で見るのと違い、ずいぶん崩れかかっていた。どうやら2〜3年前から風雨に晒され傷みがひどいようだ。しばらく休むと寒いので長居はできなかった。
さあ下山 雪渓の取り付き付近で男性2人、地元の人のようで楽古岳には詳しい。
いろいろ聞くとやはり渡渉には苦労したようだが、よっぽどの大雨の直後でない限り夏や秋は靴を脱いで渡渉するような水流はないらしい。
さらに下ると4人組の人とすれ違う。 女性の方は急登に疲れて半ば山頂は諦め口調だった 楽古岳ってこんなに人気なのか。
再び嫌な渡渉区間に戻ってきた。 よくみると水量が増えたようだ。
仕方ないので安全を見て靴を脱ぐ ここで脱ぐということは全てで脱ぐということか。。。
下りでは5か所の渡渉で靴を脱いだ。 全てを渡りきり、造林道をトボトボ歩く。
橋脚もどきのコンクリートの手前で汚れた服や靴の汚れを落としてクルマに乗り込んだ。
楽古山荘で後片付けをすると、管理人らしき人がやってきて鹿の角をみて「いいお土産だな〜」といってくれました。
北海道に来てまさか「鹿の角」をゲットできると思えなかったので嬉しい。しかし現実は鹿の頭蓋骨を半日もクルマに押し込んでいれば臭い!
窓全開で走ったのは言うまでもありません。
今回の山行は苫小牧出張と兼ねて北海道までの旅費は会社持ちでした。
ただ山行についてはレンタカーと宿泊費、登山用品送料など25000円かかっています。あまり安上がりではなかったなあ。
夏山では得られない景色でしたし、山で拾ったお土産を考えれば大満足です。日高の山は最高!!
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
見逃してました、
社費で、北海道って、羨ましい限り。
日高、、、、関東周辺にそんな名前の山あるのかしらと思ってしまいましたよ。
「楽古岳」面白いですね、初めて聞きました。
エゾシカのつの、大きいんでしょうね。
ricalojpさん こんにちは。
北海道の山はいいですよ〜 自然がいっぱいで人工物(道標も)ほとんどない。
それにヒグマに遭遇するのでは肝を冷やして登っているんです
鹿の頭部にはびっくりしました それとエゾシカの角は大きいです立派!!
やっぱり山屋さんなら拾いますよね〜 会社でしゃべったら「そんなもの要らん 」「興味ない」と散々でした。
社費で登ったのは初めてです。 帰ってきたら全体を通しても北海道旅行になってしまいました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する