5歳児と行…かない、瑞牆山テント泊(山梨県)
- GPS
- 37:17
- 距離
- 5.1km
- 登り
- 819m
- 下り
- 811m
コースタイム
- 山行
- 1:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:00
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 9:00
1日目(5月11日)
12:30 瑞牆山荘前集合
13:00 瑞牆山頂前出発
14:00 富士見平小屋到着
17:00 夕食
18:00 就寝
2日目(5月12日)
04:00 起床
05:00 富士見平小屋出発
08:30 瑞牆山登頂
09:00 下山
11:00 富士見平小屋到着
13:00 富士見平小屋出発
14:00 瑞牆山荘前到着
天候 | 5月11日 雨 5月12日 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
頂上手前の東側日陰ロープ場付近にて残雪 |
写真
感想
今回は、5歳児と行くシリーズ番外編として息子を連れて行かない登山。
漫画「孤高の人」に影響を受け、今年の8月に槍ヶ岳単独登山を計画している。
そのために購入したテント、シュラフ、大型ザックやアルパインシューズ。
と言っても初めて槍ヶ岳で装備を使用するのもまた不安。
モンベルツアーのチラシ「はじめてのテント泊」が目に止まった。
一度練習した方がいい、そう思いツアー参加を決心。
山は好天気が好ましいのが当たり前。しかし天気予報では雨の可能性。
ちょっと残念かと思ったが、標高3000mを超える槍ヶ岳でのテント泊は
どうなるか自分でも予測不能。
逆に悪天候でのテント泊の方が経験としては良いと思うようになり結果として、
1日目のテント泊は雨、2日目の瑞牆山登山は快晴という理想の天候となった。
上信越道に新しく佐久南インターまで通ずる高速道路ができていた。
初めて向かう場所への高揚感と暫く続いていた激務からの解放とで気分は最高潮。
その景色には本当に清々しい感動があった。
奥地へいくほど長閑な田園地帯。
まるでヨーロッパの牧草地帯を走っているかのような錯覚。
日本にこんな場所があったのか、そう思った瞬間である。
瑞牆山荘には予定していた時間通りに着くことができた。
ツアーにはどんな方々が来られるのか。
そうそう、山荘に到着する手前で野鹿に遭遇。
栃木では野猿に遭遇はあるが、野鹿は初めて。
ツアー一行がテント場の富士見平小屋へ出発するときに再び雨が降り出した。
ザックにカバーをかけて、レインウェアを着て歩き出す。
レインウェアの下にはフリースを着ており、15Kg以上はあるザックを担いで雨の中を歩いているとものすごい体内の熱気で汗が垂れ流れる。
ガイドの方が教えてくれた。
雨の日のレインウェアは体内の熱が外に放出されにくいため、
中の服は一枚減らしておくほうが良いと。
ただ、本降りのなか着替えで服やザックを濡らしたくなく、
結局富士見平小屋まで顔中に汗を流しながら歩き通すことになった。
止まない雨はテント設営でも苦労させられた。
レインウェアは雨が浸透しており中のフリースまで濡れて寒く、
それでもなお雨に晒されながらテント設営を行った。
ようやく設営ができ、テントに入るもザックカバー、レインウェアが
ずぶ濡れのためテント内が水浸し。
タオルで拭いて落ち着くも、服がぬれており汗も引いてとにかく寒い。
ベースキャンプにて全員で夕食を頂く。
マジックライスに手作りトン汁。
ニンニクスライスにバターなど隠し味が効いてとても美味しかった。
辛い気持ちに温かい力がみなぎってきた。
夕食後にようやく雨もやや落ち着いてきた。
テント場は思った以上にシンと静まり返っており、また闇の中が余計に
不気味な静けさを引き出す。
聴こえるのはテントを打つ雨の音のみ。
時折聴こえる話し声、笑い声に安心することも。
でもこの不気味な静けさとテント内だけを照らすランタンの光が
なんとも言えない安らぎを与えてくれる。
心地良い、そう思う一時の空間。
ガイドの方が言っていた。
寝てるときにもよおしたら我慢しないでトイレに行った方が良いと。
シュラフにシュラフカバーをつけていても寒かった。
寒さと寒さからのもよおしで何度か目が覚めるがそれでもこの雨の中で、
体力的にもトイレに行こうとせずに朝を迎えた。
朝4時起床はまだ空も暗いが時間と共に徐々に明るくなっていく。
晴天の幕開けだった。
テントに荷物は置いていき、軽ザックを背負いいよいよ瑞牆山登山。
素晴らしい天候に恵まれた。
瑞牆山はなかなかの急斜岩場であり、65Lザックを背負って瑞牆山は
かなりきついと思った。
早朝登山なのでツアー者以外はほぼ人に出会うことはない。
途中、木々の隙間から見える富士山には感動した。
そうか山梨県だもんな。
意外と肉眼だと近くに感じるサイズの富士山に驚くほど。
途中、ボルダリングの場所へ寄ったり。
山頂付近では残雪にて初のアイゼン登山。
今回は本当にいろいろ知識も増え、経験も増えた。
そしていよいよ瑞牆山登頂。
一気に眼下に広がる山々の景色。
まだ雪を被った山も多いため余計壮大に感じてしまう。
ずっと眺めていて飽きない。
ツアーの不便さは自分の都合で行動できないところ。
単独ならこの晴天下、あと一時間以上ゆっくりしていたかも。
まだ朝の9時にもかかわらず山頂に人々が到着し始める。
我らツアー一行は下山を開始。
人気のある山なのであろうか、山ガールが多い。
単独山ガールにパーティ山ガール、そしてどこで購入したのかと
思うほどオシャレなウェアにザック。
今、登山は本当に人気があるのだなと思う。
お年寄りも多い。
結構難易度の高い鎖場や岩場があるのだが、あのお年で要所要所
関門をくぐり抜けることができるのであろうか、心配になってしまう。
老若男女とにかく人気のある山と思う。
自分もいつか息子を連れてきてあげたいと思うも、
日帰りでは遠くなかなか難しいかもしれないな。
テント場に戻って昼食を食べ、テント収納。
昨日の集合場所であった瑞牆山荘へ向けて出発。
重たいザックを背負い歩き出す。
昨日の雨に打たれながらの辛い記憶がよみがえる。
今回、マムートの新しい靴を履いてきたのだがこれが本当に良かった。
下山時は右膝裏の筋を痛めやすいのでポールを使うことが多いのだが、
この靴のおかげで一切ポールを使用することなく済んだ。
靴底が固く厚いため膝へのショックが少ない。
また瑞牆山の激しい岩場でも足をしっかり守ってくれる頑丈さ。
妻が店でこの靴がかっこいいと言ってから気になって購入に至った。
マムートは細身の靴で甲の部分が高いため、日本人の足には合いにくい
のかもしれないがスーパーフィートという高価な中敷きを入れることで
甲の部分もしっかりフィット。
他のメーカーの靴も試めしたが、マジックGTを履いた時の安心感は異常。
スノボーのブーツを履いているような感覚。
ものすごい愛着が湧いてしまった。
たった二日間であったが、喧噪なる社会から離れることができ
なんともなんとも心を癒すことができた時間であった。
帰り道はお蕎麦屋さんに寄る余裕も。
とても静かな田舎。こんな場所にいつか住みたいと思う。
雨の中の辛い環境でテント泊の経験ができたこと。
晴天下で登頂して壮大な景色に出会えたこと。
本当によいツアーであった。
ツアーガイドの方には非常に感謝です。
ありがとうございました。
そうそう、GPSルートがパックリ花崗岩の所で消えているのは理由があり、
ガイドの方が山ではできるだけ携帯電話の電池消費を抑えるため
電源を切るのがいいですよ、と。
iphoneなら機内モードがいいでしょう、と。
そういえばDIY GPSは圏外でもGPS受信のため使用できるのを思い出し、
機内モードでも使えると判断してしまった自分。
機内モードなら電池も節電できてこれはイイと思った自分が甘ちゃんでした。
そう、まさにルートが消えているところで機内モードにしたのだ。
テント場まで戻って初めてルートが無効になっていることに気付く。
ツアー行動で携帯いじる時間が無く下山するまで気づかず。
まぁしかたないか。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する