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Yamareco

記録ID: 3049638
全員に公開
ハイキング
京都・北摂

京都北山・廃村八丁 過行く春

2021年04月03日(土) [日帰り]
 - 拍手
クマ その他4人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
07:20
距離
11.3km
登り
695m
下り
675m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:54
休憩
0:25
合計
7:19
7:30
68
8:38
8:45
74
9:59
10:03
28
10:31
10:35
176
13:31
13:41
68
14:49
佐々里峠
天候 曇り時々ガスのち時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大阪駅前 − 吹田ICオン − 京都東ICオフ − 湖西道路(真野) − 途中越え − 梅ノ木 − 佐々里峠
コース状況/
危険箇所等
毎年だいたい同じルートですが、全般的にしっかりしたルーファイ能力が必要です。登山熟練者であってもルート経験者と同行されることを勧めます。

なお、今回のルートでは, 一般的な春山トレッキング装備に加えて、長靴を推奨します。水深30〜40cmほどの渡渉が10回ぐらいあり、登山靴では絶対に水没します。かといって沢靴では冷たくて、履き替えも面倒です。倒木の高巻きも、沢央をジャバジャバ進めば、突破ラクチンになります。

●佐々里峠 ⇔ ダンノ分岐
 往路も復路もこの区間を通ります。ダンノ分岐近くは急坂になっていて、イワウチワの群落があります。ちらほら咲き残っていましたが、ピークは過ぎていて、例年より2週間ぐらい前に済んでしまっています。
-
●ダンノ分岐 ⇒ ニセ品谷峠
 例年どおりダンノ分岐から反時計回りに周回しました。まず品谷山に伸びる稜線を西進(西南西)しました。ガスが張って幻想的な感じでした。稜線では、あちこちでイワウチワがチラチラ咲いていました。ときどき登山路を塞いでいる倒木がありますが、よく観察したら巻き道や抜け道が出来ています。スモモ谷から廃村八丁に入られる方は、品谷峠とニセ品谷峠とを勘違いされないようにしてください。品谷峠のさきにあるニセ品谷峠から下降するのが一般的なスモモ谷ルートです。(つまり、ニセのほうが正しいのです)
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●ニセ品谷峠 ⇒ 廃村八丁
 ニセ品谷峠を直進して登り、等高線を読みながらP827の手前の小ピークで左折して南進します。踏み跡が微かな場所が多いので、途中、枝尾根に入らないように注意して進みます。P776を通過して少し下っていったらトラゴシ峠に着きます。トラゴシ峠から東方向へ、気持ち的にはルートを戻るように下っていき、小尾根を越えます。この斜面は急で、踏み跡すらおぼろげなので、転がらないように注意して下る必要があります。最初の八丁川渡渉は長靴に履き替えるまでもなく、そのままの靴で入村しました。
-
●廃村八丁 ⇒ ダンノ分岐
 かつて人の営みがあったことが、あちこちで感じられます。小学校の分校跡や、哀しい詩が書かれた壁もあります。いまの廃村八丁のランドマークは三角小屋のある場所で、以前の八丁小屋の場所からすこし東側になっています。刑部谷ではかつての台風の爪痕がいまだに残っていますが、よく見たら巻き道がありますので、無理に突破しないように。四郎五郎谷への分岐を過ぎて、わずかにバイカオウレンが咲き残っているのを確認しました。刑部滝周辺では咲いている花は全くなしです。目立ちやすい赤テープの場所から、無名峠を越えて枯野を歩き、ダンノ峠に登り、さらに登ってダンノ分岐に戻りました。
その他周辺情報 鞍馬温泉は休業中です。まさか鞍馬駅までの叡山電車がまだ復旧していないとは思いも寄りませんでした。MKバイキング上賀茂は、営業しているようでしたが、コロナ禍であり今回は止めました。
佐々里峠をスタート/ゴールにしました。
2021年04月03日 07:00撮影 by  ILCE-7M3, SONY
4/3 7:00
佐々里峠をスタート/ゴールにしました。
ダンノ分岐に登る急坂には、イワウチワの群落がありますが、少ししか咲き残っていませんでした。
2021年04月03日 07:56撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 7:56
ダンノ分岐に登る急坂には、イワウチワの群落がありますが、少ししか咲き残っていませんでした。
ダンノ分岐は少しガスってました。
2021年04月03日 08:02撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 8:02
ダンノ分岐は少しガスってました。
品谷山への稜線の雰囲気。
2021年04月03日 08:27撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 8:27
品谷山への稜線の雰囲気。
品谷山ピーク。この表示板は、吊られたり置かれたりいつも変化してます。
2021年04月03日 08:35撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 8:35
品谷山ピーク。この表示板は、吊られたり置かれたりいつも変化してます。
PHプレート健在。
2021年04月03日 08:43撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 8:43
PHプレート健在。
稜線にはイワウチワの小群落が点在し、あちこちで咲いていました。
2021年04月03日 08:51撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 8:51
稜線にはイワウチワの小群落が点在し、あちこちで咲いていました。
部分的ですが、倒木がすさまじい場所もあります。
2021年04月03日 08:53撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 8:53
部分的ですが、倒木がすさまじい場所もあります。
品谷峠にあるネジレブナ。大木です。
2021年04月03日 08:56撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 8:56
品谷峠にあるネジレブナ。大木です。
ピークをひとつ越えたらニセ品谷峠。
2021年04月03日 09:07撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 9:07
ピークをひとつ越えたらニセ品谷峠。
イワウチワ。春の妖精の代表格。
2021年04月03日 09:27撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 9:27
イワウチワ。春の妖精の代表格。
ぐるっと左へ南下してP776
2021年04月03日 09:47撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 9:47
ぐるっと左へ南下してP776
タムシバが旬で、山肌に点々と。
2021年04月03日 09:48撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 9:48
タムシバが旬で、山肌に点々と。
トラゴシ峠からは東方向へ、
2021年04月03日 09:57撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 9:57
トラゴシ峠からは東方向へ、
気持ち的にはルートを戻るようにトラバースします。小尾根を越えて向こう側の急斜面を下ります。
2021年04月03日 09:59撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 9:59
気持ち的にはルートを戻るようにトラバースします。小尾根を越えて向こう側の急斜面を下ります。
カケスの羽が散乱していました。
2021年04月03日 10:23撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 10:23
カケスの羽が散乱していました。
八丁川を渡渉して入村します。水量は長靴に履き替えるまでもありませんでした。
2021年04月03日 10:28撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 10:28
八丁川を渡渉して入村します。水量は長靴に履き替えるまでもありませんでした。
五右衛門風呂用のステンレスのドラム缶が転がってます。
2021年04月03日 10:31撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 10:31
五右衛門風呂用のステンレスのドラム缶が転がってます。
『八丁の・・・泪がながれている・・・』哀しい詩が書きこまれています。
2021年04月03日 10:34撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 10:34
『八丁の・・・泪がながれている・・・』哀しい詩が書きこまれています。
石垣が、かつての村を偲ばせます。
2021年04月03日 10:36撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 10:36
石垣が、かつての村を偲ばせます。
イワウチワに飾られたお地蔵様。
2021年04月03日 10:47撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 10:47
イワウチワに飾られたお地蔵様。
なんと、あの むくつけき金剛山剛友会が1985年に来ていました。
2021年04月03日 11:25撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 11:25
なんと、あの むくつけき金剛山剛友会が1985年に来ていました。
倒木が谷をさえぎっていても、沢央を長靴でジャバジャバ進めば、高巻きで苦労する必要はありません。
2021年04月03日 11:35撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 11:35
倒木が谷をさえぎっていても、沢央を長靴でジャバジャバ進めば、高巻きで苦労する必要はありません。
深山幽谷の刑部谷を遡行。
2021年04月03日 11:42撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 11:42
深山幽谷の刑部谷を遡行。
イワウチワとバイカオウレンのコラボレーション
2021年04月03日 12:09撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 12:09
イワウチワとバイカオウレンのコラボレーション
かろうじて咲き残ったバイカオウレンの開花を確認できました。
2021年04月03日 12:10撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 12:10
かろうじて咲き残ったバイカオウレンの開花を確認できました。
俗称XX(ダブルエックス)の滝には左側(右岸)に巻き道があって、FIXロープが張ってあります。これを掴んで登ればさほど危険でもありません。
2021年04月03日 12:21撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 12:21
俗称XX(ダブルエックス)の滝には左側(右岸)に巻き道があって、FIXロープが張ってあります。これを掴んで登ればさほど危険でもありません。
刑部滝。まわりの壁に咲くバイカオウレンやショウジョウバカマはすでに咲き終わっていて見当たりません。
2021年04月03日 12:27撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 12:27
刑部滝。まわりの壁に咲くバイカオウレンやショウジョウバカマはすでに咲き終わっていて見当たりません。
刑部滝のななめ対面にある洞穴を調査?
2021年04月03日 12:41撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 12:41
刑部滝のななめ対面にある洞穴を調査?
下向きに咲く丁字桜。ソメイヨシノのような下品な桜と訳が違います。
2021年04月03日 13:13撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 13:13
下向きに咲く丁字桜。ソメイヨシノのような下品な桜と訳が違います。
ダンノ峠。ここから菅原(バス停)へ降りていけます。このルートも廃村八丁へ入るルートのひとつです。
2021年04月03日 13:30撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 13:30
ダンノ峠。ここから菅原(バス停)へ降りていけます。このルートも廃村八丁へ入るルートのひとつです。
名残惜しいイワウチワ
2021年04月03日 14:25撮影 by  ILCE-7M3, SONY
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4/3 14:25
名残惜しいイワウチワ
戻ってきた佐々里峠にはクルマが増えていました。
2021年04月03日 14:44撮影 by  ILCE-7M3, SONY
4/3 14:44
戻ってきた佐々里峠にはクルマが増えていました。

感想

 今年もまた廃村八丁へ、春の妖精に会いに行ってきました。例年であればちょうどいい開花のタイミングなのですが、今年はバイカオウレンもイワウチワもピークを過ぎて、咲き残っているという感じでした。春が駆け足で過ぎ去っていく感じがしました。

 個人的に”土”の上を歩くのは久しぶりで、たいした登り下りでもないのに筋肉痛となってしまいました。山スキーとは使う筋肉が違うようです。しかし、春が駆け足で過ぎるのは大変困ります。シャバシャバの雪でも構わないので、まだまだ残っていてくれ〜(笑)

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コメント

おつかれさまでした
雨の中おつかれさまでした。
バイカオウレン・・・。
比叡山のものと比べたらみずみずしくてやっぱりきれいです♫
イワウチワ・・・。
少ないですね(-_-;)
丁字桜・・・。
可愛くて綺麗です♫
ソメイヨシノ、下品ときましたか(笑)
どこでもそうだけれど今年は咲くのが早すぎる(-_-;)

鞍馬温泉、MK・・・。
残念でしたね。
ジャンボでお好み焼きを食べたのを思い出します。おなか一杯食べとけばよかったですね。

叡山電車・・・。
この前京都一周トレイルの途中で立ち寄りましたが復旧するまでにはしばらく時間がかかかりそうです。
大変ですね(-_-;)

えっ、筋肉痛?
信じられない(-_-;)
お大事に!
2021/4/4 23:36
Re: おつかれさまでした
ふーちゃん、まいどです。

雨には降られてませんよ。
せいぜいガスで、午後からは時折、太陽がのぞきました。
イワウチワはピークは過ぎていましたが、
あちこちで咲いていました。
花がビロ〜ンって伸びてしまうのも時間の問題です。
バイカオウレンの花は、極めて少なかったのですが
それでもなんとか見れてよかったです。

ソメイヨシノは『木』じゃなくて、
根の生えた『枝』ですよ。
日本中、いや地球上ですべて同じDNAなんて、
気持ち悪くなりませんか?
植物の多様性などを考えた場合、
いろんな意味で由々しき問題ですね。
植えられすぎです!

あー、ジャンボで、あのとき、
遠慮せずに、もう一枚、食べときゃよかったです(笑)
「後悔先に立たず」、思い出しヨダレが出るだけ(爆)
クマ
2021/4/5 10:20
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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