花たちと時間を共有する方法・・・? 〜伊吹山〜
- GPS
- 09:00
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,296m
- 下り
- 1,280m
コースタイム
山頂10:45 - 12:00一合目 - 13:15上野登山口
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25,000地形図
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
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共同装備 |
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
ビデオカメラ
車
|
感想
金糞岳、横山岳と湖北の山行が続いたら、当然ながら伊吹の花にも挨拶するべきだろうと今回の予定は決まっていました。
伊吹山の花たちと腰を据えて向き合いたい、通りすがりにチラッと視界を過ぎるだけの出逢いよりも少し心を寄せてみたいと思っていました。
もちろん花の名前もろくに知らない自分ですが、どうすれば花たちに心を近づけられるものかをいろいろイメージしてみました。
花たちと一緒にある程度の時間を過ごせればなにか感じさせてもらえるんじゃないか?
頭に浮かぶのは地べたに座って空を眺めている自分の映像・・・
日がな一日そうして時間を使うことに憧れながら、そこまでの贅沢をする心はまだ持てていません。
せめて名前を呼べる花を少し増やすことが精一杯かと現実に戻って準備をします。
伊吹の花が載っている小さな本をザックに忍ばせて家を出ましたが、さて開くことがあるんだろうか??
一日をフルに使えない生活サイクルは相変わらずなので、時間の有効利用のためには朝を早くするしかありません。
・・・とは言っても伊吹山に登るのはどの季節でも夜明けと同時になっていました。
この時期なら暑さ対策ももちろんですし、何か見つけるたびに立ち止まっている自分が他人に迷惑をかけない時間でもあります。
・・・とは言いながら届の記入と提出を済ませてスタートしたのはもう5時でした。
思えば2月の賑やかな登山以来の伊吹です。
上野の登山口から足を踏み入れた森の登り道、少し雨のパラつく中を歩きながら、心は早くも満たされています。
薄暗い森の中、最初の勾配を踏みながら私の小さい心に山がしみこんでくるのを感じます。
ワクワクとかドキドキといった動の感情ではなくて、自分を包んでくれる山に帰ってきた、しみじみと嬉しい気持ちで朝の薄暗さを味わっていました。
一組のご夫婦が私と前後して歩いておられました。
抜きつ抜かれつのなかで言葉を交わしながら静かな道を歩きます。
この後大勢の登山者で賑やかになる道ですが、この時間に歩くのは思えば贅沢なことです♪
一合目までの序盤ですでに花たちが様々に咲き競っています。
シロツメグサやアカツメグサ、オドリコソウ、アヤメなどそれぞれの花たちが大小の群落を作っています。
三合目周辺にはもう目の届く限りの草原が花を交えて鮮やかです。
花壇のように密度の濃い花畑ではありません。
始めて来た人が、「花が少ない」と言われることもあるそうです。
次々に花たちが開花の時期を迎えて草原を彩るのですが、今が盛りの花、これからの花、終わった花・・・すべてを大地に宿しての花畑です。
秋の終わりまで次々登場の順番を待つ花たちを秘めた草原、花壇のきれいさを求めるより命の集合体の中に自分の命も紛れ込ませることを楽しみたいものです。
伊吹を登る時には山頂を目指しません。
三合目から見上げると迫力のある斜面が迫り、それはそれで嬉しくなるものですが、足元の花や起き出した虫たちを目で追っているうちに時間も標高も進んでしまいます。
いつもの山と同じように花や虫のセリフを想像して会話しながら歩いています。
ブツブツ声に出してはいませんが、顔が緩んでいたりでちょっと警戒されるかも知れませんね(汗)
五合目、六合目・・・と過ぎて気がつけば八合目のテーブルの前に立っていました。
三合目辺りで気に入った場所があればのんびり時間を潰すのもありかなと思っていましたが、案の定自分の貧乏性な性格では歩き続けてしまうようです(笑)
山頂に着いても何をするか決めていません。
昼飯はえびす屋さんでとだけ決めて、ゆっくり遊歩道を一回りすることにしました。
この山は山頂台地がかなり広くて、植物の分布も台地の部分によって違っています。
写真を撮る回数が際限なく増えるのもお構いなしに時間を使いながら周回し、ドライブウェイの駐車場に下りてきました。
比良の蓬莱山や鈴鹿の御在所岳と同じで登山者でない観光客が混じるから伊吹が嫌いだと言う人も多いのですが、この周回路を歩くスニーカーやサンダルの家族連れやカップルもこの山の景色だと思います。
人口の施設の弊害を云々しだすときりがありませんが、山頂の店もドライブウェイも含めて伊吹山だと思っています。
(以前に車で登って、この日に初めて足で登ってきたグループがいましたよ!)
一回りして戻ると10時を過ぎていて、えびす屋さんが開いていました♪
さっそく入って山菜うどんですきっ腹を満たします。
食後のコーヒーなんてリッチな(?)気分も味わいながら持ってきた虎の巻を開いて花の名前を調べていると、ご主人が表から私を呼びます。
なんだろうと出てみると、店の周りに咲いている花を指差しながら説明してくれたんです!
詳しいところまではその場で理解し尽くすこともできませんし、なによりご主人と話ができたことが嬉し過ぎて、何を教えてもらったのか後から思い出してもぼんやりしてしまったほどでした。
(自分にしては)のんびり時間を過ごしてから店を出て、すっかり賑わい出した山頂をあとにします。
下りながら、往路で撮った花たちを少しじっくり見ようと目を凝らします。
時間帯が変わるだけで花たちの表情も違って見え、同じ花をまた撮ったりして余計な時間を使います。
(ただこれは無駄な時間とは思っていませんがね・・・)
麓に下りてガスのかかった山頂を振り返りながら、山や山の住人たちと仲良くできた一日を嬉しい気持ちで胸に収めることができました。
なんとかホタルの時期に夜を過ごしたいと思っています・・・
そろそろ、伊吹行きたくなりました^^
7月にカミさんのご両親(80歳くらい)を連れて車で花を見に行こうと計画中です
下見に行こうかな
こんばんは
花に心をよせて・・・・素敵ですね。
伊吹山は、数よりも種類が多いと理解しておく方が良さそうです。
静かなコースで、上平寺、弥高コースのお花は、どうでしょう?
こんなに沢山のお花が咲いていたら、
私は頂上に日没までに着けるかな?と思ってしまいます。
そしたら、ドライブウェイの駐車場でヒッチハイクして下りて行こうかな?
えびすやさんでソフトクリームを食べたいので、
なんとしても山頂までは登りたいのですが、
自力でだめならドライブウェーで行こうと思っています。
ドライブウェイの駐車場にも花は随分見られますし、そこまで上がる途中の道沿いではイヌワシを見ようとたくさんの人が超望遠カメラを据えて狙っているのを見られます。(それほど珍しいものだそうです)
北尾根も歩きたいと思いつつ、まだ今年は行けてません。
senrakuyaさんも是非行ってみてください
そのコース、レコで見るとヒル、ダニの発生が多いらしく、夏の間はやめといた方が良さそうに思っています
笹叉から上って北尾根あたり、歩いてみようと思っています。
いつもの伊吹とは違う顔を見られそうで楽しみです。
伊吹に遠征ですか?
花好きなら行かなきゃ・・・って、勝手に決めてますけど
ヒッチハイクで強引にご自宅までってのもありですか
実はこの前日に初めて映画「岳」を見ていたもので、かなり頭の中を占領されたまま歩いてました
miyaさんのあのポーズの意味がやっと分かりましたしね
おはようございます。
>ヒル、ダニの発生が多い
いるのは仕方ないですが、多いのはご遠慮します
気になるところ
>笹叉から上って北尾根
お花が多いとお聞きします。
こちらは、大歓迎ですね
コメントありがとうございました!
13枚目と21枚目は名前が知りませんが、私は現認してませんでした...これから夏が近づきお花の量も増えていきますね♪
最近、山頂遊歩道をまわっていませんが、ピンクの絨毯になるのがまちどおしいです 。
いずれmonsieurさんと伊吹でお会いするのを楽しみにしています
北尾根ルート、さっそく歩いてきますよ
2年ぶりのこのルートですが、当時より体力がついていれば歩けるでしょう
さっそくいらっしゃいませ
伊吹の花の移り変わり、本当に見ごたえがありますね。
知識がなくても花の形や色で充分に楽しめますし、葉っぱや芽や枝など目を引くものはいくらでもあります
年中何度でも来たくなる山です
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