富士嶽山・天狗山・依田城跡【金鳳山】〜平井寺峠より宗龍寺へ〜（上田市）

2021年04月10日(土) [日帰り]

• GPS: 07:22
• 距離: 10.8km
• 登り: 970m
• 下り: 1,030m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:33
• 休憩: 2:50
• 合計: 7:23

7:50 梨の木バス停
7:55 7:55 平井寺トンネルの上（丸子側登り口）
8:28 8:30 平井寺峠
8:33 8:36 平井寺峠（地形図上）
8:38 8:40 平井寺峠
9:05 9:20 富士嶽山
9:37 10:03 富士嶽神社奥社
10:28 10:30 958m峰
10:36 10:46 常光寺奥の院跡
11:46 12:05 天狗山
12:27 12:30 ジャンクションピーク
12:54 13:56 依田城跡
14:06 14:06 依田城跡登山口
14:14 14:33 宗龍寺
14:43 14:50 岩谷堂
15:13 丸子地域自治センター

天候

☀️ 晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

◎上田市丸子地域自治センターの駐車場利用（無料）
◎平井寺峠（登り口）への移動
自治センター前7:26発→梨の木7:41着（千曲バス鹿教湯線 300円。上田駅からだと500円）
※依田城跡へ単独で行く場合は、宗龍寺の駐車場が利用出来ます。

コース状況／危険箇所等

⚠依田城跡には細かいダニがたくさんいます。ズボンからどんどん上がってきますので、行かれる方はダニ対策をして行って下さい。

【 平井寺峠（丸子側）】
　倒木がやや多いのが厄介ですが、一部を除き道は明瞭です。険しい箇所はなく、踏み跡を辿って行けば迷う心配はありません。
【 平井寺峠〜富士嶽山〜富士嶽神社奥社 】
　富士嶽山への登りが急登ですが、全体的に良く踏まれており、道迷いの心配はありません。
【 富士嶽神社奥社〜ジャンクションピーク 】
　基本的に稜線を辿りますが、尾根が分かれる場所では道間違いに注意が必要です。踏み跡やマークを見逃さないようにするほか、私はGPSで都度位置確認しながら歩きました。特に富士嶽神社奥社と天狗山を出た後最初の尾根の分かれ道がわかりにくかったです。一部痩せ尾根や急斜面もあるので滑落にも要注意です。
【 ジャンクションピーク〜依田城跡・宗龍寺 】
　良く整備された登山道で快適です。依田城跡から登山口までの間の急な階段以外には、険しい箇所もありません。

写真

4/10 7:42

今回は、平井寺峠登り口最寄りのバス停からスタート。昨年登った渋田見山が奥に見えます。

4/10 7:52

登り口は平井寺トンネル丸子側坑口の真上。富士嶽山が奥に見えてます。

4/10 7:55

こちらが登り口。それでは峠みちへ。

4/10 7:59

登り口の方を振り返って見ました。最初からそこそこ荒れた道です。

4/10 8:01

序盤は沢沿いに。

4/10 8:03

沢を渡った先から葛折りになります。

4/10 8:08

ヒトリシズカがいっぱい。

4/10 8:10

酷い倒木。でもこんな場所は一部だけ。

4/10 8:11

畑の跡か家の跡かわからないけど古い石垣がありました。

4/10 8:24

登ってきた斜面。

4/10 8:26

葛折りが終わり、雰囲気が明るくなった峠みち。

4/10 8:25

美ヶ原高原美術館が見えました。

4/10 8:28

そして平井寺峠に到着です。地形図上の平井寺峠からは、東へ200mほどズレてました。

4/10 8:29

塩田側の峠道も明瞭。また今度歩いてみたいです。

4/10 8:32

地形図上の平井寺峠まで来てみました。昨年も独鈷山側からここまで来ているので、足跡を繋ぐのが目的です。ちなみにここに峠はありません。

4/10 8:39

無事に足跡を繋げ、平井寺峠に戻りました。左は塩田、右は今さっき丸子の東内から登って来た道。次は中央の尾根を富士嶽山へ向かいます。

4/10 8:47

この辺りは、毎年ツールド上田のコースにもなっているそうなので踏み跡は明瞭です。

4/10 8:56

山頂まで急登が続きます。

4/10 9:04

見覚えのある石積み…

4/10 9:05

と思ったら富士嶽山山頂。4年ぶりにやってきました。

4/10 9:17

前に来た時はなかった山名板が、いくつもありました。

4/10 9:11

お久しぶりの三角点「栗山」は三等です。

4/10 9:21

続いて富士嶽神社奥社へ。

4/10 10:00

こちらも4年ぶりの富士嶽神社奥社に到着。

4/10 9:53

今日はスッキリ日本晴れ！塩田平の眺めが素晴らしいです。

4/10 9:48

後立山連峰まできれいに見えました。

4/10 9:46

独鈷山の向こうに常念岳と槍ヶ岳も見えます。

4/10 9:49

これから歩く稜線。遠くには浅間連峰。

4/10 10:04

富士嶽神社奥社から先は初めて歩く道。何ヶ所か尾根の分かれるところが間違えやすいらしいので気をつけます。

4/10 10:10

富士嶽山から間もなく、この杭のところで最初に尾根が分かれます。

4/10 10:11

GPSで確認しながら進みましたが、道はないし、急すぎて先も見えないしで、本当に滑落しそうな場所でした。

4/10 10:19

この斜面を下ってきましたが、左に見える尾根の途中からトラバースして来るのが正解だったようです。

4/10 10:27

登り返して958mのピークです。

4/10 10:27

常光寺奥の院跡へ、文字の消えかかった道標がありました。

4/10 10:28

倒木で少々荒れてますが、問題なく通過。

4/10 10:35

常光寺奥の院跡に到着しました。

4/10 10:37

300坪くらいあるそうでかなり広いです。ここにお寺が建っていたのは700年以上も昔とは信じられません。

4/10 10:38

奥の院跡の先は、ちょっとした岩場。眺めが良さそうなので行ってみると…

4/10 10:40

蓼科山が正面に見えました。

4/10 10:40

さっきまでいた富士嶽山。

4/10 10:42

これから向かう天狗山も見えました。

4/10 10:47

常光寺奥の院後を出たつもりが、稜線沿いに平地がまだ100mくらいも続いてました。

4/10 10:56

常光寺奥の院跡の先では、岩っぽい箇所が、ところどころありました。

4/10 11:01

岩尾根です。

4/10 11:02

短いながら、痩せたところもあるので要注意。

4/10 11:04

ダンコウバイ越しに鴻ノ巣が見えます。

4/10 11:13

ここでは木と岩の間をすり抜けました。

4/10 11:14

すり抜けた先からの良い眺め。

4/10 11:16

常光寺奥の院跡を出て最初のピークに突き当たりました。獣道かもしれませんが、踏み跡があったので右に巻いて通過しました。

4/10 11:17

結構岩っぽいピークで、巻いて正解だったかも。

4/10 11:18

次に向かう天狗山が大分近くなりました

4/10 11:27

またでっかい岩です。ここは岩の左側を巻いて通過しますが、結構険しいです。

4/10 11:27

岩からは、振り返ると富士嶽山と独鈷山が良く見えます。

4/10 11:29

上田から坂城にかけての山々も良く見えました。

4/10 11:35

岩を過ぎたら天狗山は目と鼻の先。

4/10 11:57

そして天狗山に到着しました。山頂の三等三角点は、その名も「天狗山」。

4/10 12:01

木に囲まれた山頂でした。
理由は感想に書いてますが、この山は金鳳山ではありません。依田城跡が金鳳山です。

4/10 12:10

誰かが作ったみたいな木のトンネル。

4/10 12:10

天狗山からの下りは急ですが、木の生え方が密ではないので明るい雰囲気。

4/10 12:16

日差しが気持ちいい稜線です。

4/10 12:21

蓼科山や八ヶ岳、奥秩父の方まで見える場所もありました。

4/10 12:22

ジャンクションピーク（JP）への登り。このあたりは、ちょっと薮っぽいです。

4/10 12:26

JP（903m）に到着。

4/10 12:27

秋葉神社や岩谷堂に向かう稜線と、これから向かう依田城跡への稜線との分岐点です。

4/10 12:30

JPからは整備の行き届いた快適な道になりました。

4/10 12:34

眺めも良く、近所にこんな良い場所があったのかと、びっくりしました。

4/10 12:58

本日の最終目的地、依田城跡に到着です。城山/金鳳山/御岳山など、いろんな名前で呼ばれる山です。

4/10 13:13

山頂からは丸子の街と浅間連峰の山々を一望。根子岳や四阿山も見える大展望です。

4/10 12:59

四等三角点「曲沢」が、特等席に鎮座してます。

4/10 13:34

今日来られて良かったです。

4/10 13:15

雄大な景色を見ながらお昼ごはんにしました。

4/10 13:58

下山は宗龍寺へ。下山路からの眺めも素晴らしい。

4/10 14:00

その代わり、階段のある、なかなか急な坂でした。

4/10 14:05

依田城跡登山口に無事下山。

4/10 14:10

この先は宗龍寺まで林道歩きです。

4/10 14:24

依田城跡の麓、宗龍寺にゴールです！思っていた以上に楽しい縦走路でした。

4/10 14:22

宗龍寺から車まで、見頃の桜を楽しみながら戻ります。

4/10 14:29

宗龍寺の桜と浅間山。

4/10 14:32

スミレも咲いてます。

4/10 14:35

扇子池のほとりでは山葵の花が咲いてました。

4/10 7:07

岩谷堂。午後は逆光になると思ったので、これは朝のうちに撮っておいた写真。

4/10 14:58

続いては丸子総合グラウンドの桜並木。

4/10 15:00

貸切でお花見が出来ました。

4/10 15:08

最後に丸子と言えば、依田川の桜と鯉のぼり。今年は医療従事者などコロナ禍で頑張っている人への感謝の気持ちとエールの意味を込めて、鯉のぼりが青色に統一されているそうです。

撮影機器：

PowerShot SX700 HS CANON

感想

🍣oshuchan

　私個人の目標で、地元独鈷山脈の稜線を全部繋いで歩こうと取組んできましたが、おかげさまで今回をもちまして目標達成、鹿教湯から丸子までの足跡が繋がりました。昨年までに鹿教湯から平井寺峠までは歩いていたので、春のうちには丸子までの残り区間を一気に歩きたいと思っていたところ、この土日は天気が良く、丸子の桜もちょうどいい感じになったので、チャンス到来とばかりに出かけてきました。
　今回のコースは、前半に富士嶽山、最後には依田城跡と、有名ではありませんが、お楽しみの絶景ポイントがあって、最近は歩かれている方が結構いらっしゃるようです。ずっと稜線上を歩くので、山頂以外にも眺めの良いところが多く、最初から最後まで楽しく歩き通すことが出来ました。特に依田城跡周辺は見通しが良い上、整備が行き届いていたので、本当に気持ち良く歩けました。また今度は、依田城跡周辺の歩いていないルートを歩きに行ってみたいと思います。

　ところで依田城跡の別名についてですが、今回私は括弧で金鳳山と書かせてもらいました。金鳳山について、ネット上では依田城跡とするものと三角点峰の天狗山とするものに分かれていて、いったいどちらが金鳳山なのか疑問に思っていました。
　今回実際に訪れるにあたり、自分なりに調べた結果、地元の御嶽堂区が発行した『ふるさと御嶽堂ムラのむかしといま』という本に「金峯山頂上に依田城、あるいは内山城と言われた山城があったことから、近隣の人々は、この山を城山と呼んでいます」との記述が見つかりました。さらに依田城跡が御岳山とも呼ばれていることから、金峯山の名前の由来として、奈良・吉野の金峯山が「御嶽」と称されて信仰されている事との関連にも触れられており、依田城跡を金峯山（金鳳山）とするのが適当だと思いました。
　ちなみに天狗山のことを金鳳山と言っているのは登山関連のサイトだけで、地元の丸子町誌や自治会誌などの本、登山以外のサイトでは、天狗山に触れたものは一切見つかりませんでした。これは想像ですが、依田城跡周辺で一番標高が高いからと言う理由で、誰かが間違って天狗山を金鳳山と言ったのが、一部で広がっているのではないかと思いました。
　以上のとおり、私は金鳳山＝依田城跡と結論づけましたが、もしかしたら金鳳山という漢字も後付けで、本に書いてあった金峯山が正しいのかなと思いました。

コメント

ramisuke

図書館や長和の景色
oshuchanさん、こんにちは。
ramisukeと申します。いつもこちらの記録に目を通してくださり、ありがとうございます。

遅れましたが、山行記録を拝見しました。
oshuchanさんの記録は、「長野県民時代に歩けばよかったなあ」と感じるものが多いです。当時はヤマレコのことは知りませんでしたし、たぶん発足した頃ではないかと思うので、市や観光協会が発行する案内や、旺文社のエアリアマップに掲載されているアルプスなどを歩いておりました。

今回の写真では、丸子の図書館や、長和の道の駅の前の直線道路、塩田平、平井寺トンネルなど、懐かしい風景がたくさんあり、楽しませてもらいました。ありがとうございます。

またoshuchanさんの記録を拝見しますね。
あ、そうだ。霊泉寺温泉が好きです(笑)丸子のササザワパン屋さんと言ったかな、移転前の中央病院の裏のパン屋さんのあんドーナツも懐かしいです♪

🍣oshuchan

Re: 図書館や長和の景色
ramisukeさんはじめまして。こんにちは。

このたびは、私の拙い記録にコメントいただきありがとうございます。ササザワパン屋とか中央病院とか名前が出て来て本当にびっくりしました。霊泉寺温泉も鄙びた雰囲気の良い温泉ですよね。またぜひこちらの山と温泉にもお出かけください。

ところで、いつもramisukeさんの記録、楽しくと言うか感心しながら拝見しています（失礼な言い方ですみません）。これまで栃木の山に行く機会はほとんどなかったんですが、ramisukeさんの記録を拝見していると、私の知らない事がたくさん出て来てとても参考になります。たとえば昨年、日光の太郎山の記録で紹介されていた小太郎山の御料局三角点に大変興味をひかれまして、小太郎山には行かれなかったものの、私も八ヶ岳の御料局三角点を見に行って来ました。それからは、少しずついろんな三角点のことを調べたりなんかもしています。これからもramisukeさんの記録参考にさせていただきたいので、よろしくお願いします。

それから、私も栃木や群馬と全く縁がないわけではないので（妻は栃木の学校、子供たちが群馬の学校を出ています）、コロナが収まったらそちらの山にもお邪魔させてください。