小丸尾根−鍋割山−寄沢
- GPS
- 06:38
- 距離
- 18.3km
- 登り
- 1,337m
- 下り
- 1,326m
コースタイム
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 6:37
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
□復路:寄バス停から新松田駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・小丸尾根の整備状況は良好です。「小丸まで2000m」の標識の所から続く伐採地跡のブル道が終わると、作業道的なジグザグ道が延々と続きます。鍋割尾根合流点の展望は相変わらず最高です。 ・寄沢ルートは例によって崩落で少し前と様相が変わっていましたが、道標がしっかりしているので(これを抜いた悪質な犯行があったようです)道迷いの危険は減りました。流量の割には渡渉も楽でした。 |
その他周辺情報 | ・標高1000m内外でピンクのミツバツツジ、その上でマメザクラが見ごろでした。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25000地形図
ガイド地図
コンパス
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
緊急保温シート
着替え
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
GPS
|
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感想
渋沢駅で駆け込んだ8時8分のバスは立ち客でほぼ満員だった。「まん防」適用前にという駆け込みかもしれないが、当方のように久々の週末の好天に誘われた人が多いかもしれない。
大倉から西山林道方面に向かったのは乗客の1割くらいか。畑地越しに臨む里山が若葉色に染まり、八重桜らしい花といいコントラストをなしている。寒の戻りでひんやりする空気がかえって気持ちいい。トレイルランナーは先に通しつつも、ダイエットのつもりで長い林道歩きを調子よく飛ばしたら少し疲れてしまった。最近まともな山に登っていないから脚力が落ちたかもしれない。
やっと尾関氏像が見えて間もなく二俣。休憩するハイカーを横目に通過し、すぐ先の分岐を右へ入る。大倉から分岐までちょうど1時間、ぱったりと人影が失せた。暑くなったので羽織っていたレインウエアを脱ぎ、登山シャツ1枚で急登に挑む。分岐から20分ほどで「小丸まで2000m」の標識に着いた。
この標識のすぐ上からいったん伐採地跡のブルドーザー道になる。指導標に従って745mピークを越し、「1500m」の標識を横目にブル道終点からジグザグに登って、杉林のトラバースに入った。道幅は狭いが傾斜は比較的緩く、一見作業道のような道は再度ジグザグを切り出す。自然林になっても延々と続いた九十九折りの終わる所が、尾根通しだった旧登山道との合流点だ。
少し先で女性が休憩していた。そばに「1000m」の標識が見え、標高は900m余。ミツバツツジのピンクの花がちらほら見える。東側が植林帯で踏み跡が縦横に分かれる尾根を詰め、明るい自然林に戻れば稜線合流のピークは近い。岩も見え隠れする急坂を踏みしめていくと、稜線まで標高差100mというあたりで西側の視界が開けた。
それまでも樹間にチラチラ見えていた富士山が全身をのぞかせている。ただし、”胴体”部分には白い雲をまとっているが・・・。あと少しだと思うと気はせくが、計画より30分ほど早いペースで来てしまったようで脚がいささか重い。小丸尾根分岐の展望地までは抑え気味に足を運んだ。
東は大山、表尾根、西は富士山、箱根の大展望を堪能しつつ一休み。南の相模湾だけ水蒸気が多いのか霞み気味なのが惜しい。鍋割山稜の登山道に入る所で会った女性に「景色いいですよ」と声を掛け、「見てみよう」と入って行くのを見届けて西へ。ほどなく小丸の西側のベンチが空いていたので、ここで昼食とした。
天気はいいが空気は結構冷たいので、食事中はダウンを着込んだ。歩くと暑くなるので、出発時には上をレインウェアに交換。一投足の鍋割山頂は相変わらずの賑わいで、1500円の鍋焼きうどんにも行列ができていた。当方は証拠の写真を1枚撮っただけで出発する。
鍋割峠へ向かう急坂で年配の女性3人が難儀していた。この先はもっと険しいので「どちらまで?」と尋ねると、当方と同じく雨山峠から寄へとのこと。登りもこのルートで来たとのことで、それならあまり心配することはないだろう。渡渉する寄沢の水量が「大したことない」という情報をありがたく頂戴し、先行した。
鍋割峠からしばらく行くと、この区間随一の難所である長大な鎖場の下りに至る。この峠を境に土質が石英閃緑岩の砕けた砂利状になるので足が踏ん張りにくい。仕方なく時には鎖にすがりながらずり下がることになる。下り切ったらまたすぐ鎖場で登り返し、痩せ尾根を慎重に通過して一息つくのが茅ノ木棚沢ノ頭。いったん下り、もう一度長い鎖場で登った尾根から道標に従って急降下すれば雨山峠に到着だ。
先行者2人に挨拶してベンチで一休み。雨山側に10mほど行くと富士山が見えるので期待したが、すでに全身が雲の中だった。風が通り抜けて少々寒い。鎖場の難所の前で脱いでいたレインウェアを再び着込んで出発した。
このコースは何度も歩いたが、下りで利用したことはなかったように思う(記憶違いで2013年4月に歩いていた)。おなじみ空中標識を過ぎ、きれいなナメで学生らしい団体とすれ違った。ほどなく左へ尾根を跨いで隣のガレた沢へ移る。崩れやすい沢で、去年の8月に登りで通った記憶と比べても様相が異なる部分があるようだ。
男性2人を抜いたら、沢を跨ぐワイヤに吊られた別の空中標識が見えた。ここで沢床を脱して左の山腹へ登る。いつもは後方の視界外になるので、すっかり存在を忘れていた。山腹の道は土質的に崩れやすく、踏み跡が細くなる所もあって鎖が渡してある。慎重に通過し、登り向けの「これより沢沿いの登山道」の注意看板を見れば一安心だ。杉林を下ってコシバ沢に着くと、男性一人が休んでいた。
再び暑くなって登山シャツ一枚になり、釜場ノ平から一息で寄沢に着いた。いつも登りで通るので、勝手にここを「第5渡渉地点」と呼んでいる。登山口から数えて5度目の渡渉ポイントということだが、水量はわずかなので問題はない。ただ、ガレの量が一段と増した印象を受けた。
鹿柵に沿って左岸を下って第4渡渉点を難なく通過し、対岸の左岸が激しく崩れつつある第3渡渉点へ。少し前までガレた広い河原を通っていた本流は、右岸寄りの森の中に移動した。第2渡渉点も流量の割には渡りやすい状況で助かった。
最下流の第1渡渉点は当方の場合、本来の登山道より下流の県民の森コースを常用している。なるべく楽なポイントを探して飛び石で渡り、計画より30分早く登山口の林道終点に到着した。
予定のバスまで1時間半近くある。距離は3キロ余のはずだから余裕十分だ。水害で削られた林道がきれいに復旧されていることに感謝しながら、ゆるゆると寄バス停を目指した。
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