丹沢/戸沢左俣
- GPS
- 04:23
- 距離
- 5.3km
- 登り
- 1,051m
- 下り
- 1,037m
コースタイム
天候 | 晴れ(20℃) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
戸沢の河川敷に駐車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山ポスト 戸沢の夏期駐在所にあり。用紙もある。 |
写真
感想
今年最初の沢なので簡単な所で楽しもうとのA木CLの発案で戸沢左俣に行くことになった。
いつもの参考書山と渓谷社刊「丹沢の谷110ルート」の戸沢左俣の項(初級、人気度★★、記録1992年9月)を参考にしたが、いくらか渓の景色は変わっていた。特にF3(12m)は直登は難しいがクラックをスタンスにすれば少しかぶり気味だけど登れると言う記述だったが、どうもこのクラックを含めて崩壊しているようで下半分は完璧にオーバーハングしていた。人工登攀でないと登れない。また高巻きは右の方がブッシュが少なく良いと言うが確かに灌木は少ないが法面がグズグズで踏ん張りが効かずロープが無いとかなり危ういトラバースの連続になる。20mナメ滝の上の4m滝も既に明確では無かった。流石に20年の年月は渓の様相も変えてしまう。
最初の沢で簡単なはずだったけど結構お腹いっぱいに沢登りを満喫できた。新緑も眩しく、写真には撮れなかったが花々も多く見られたしシーズンの好い出だしだった。表尾根の直下ではウスユキソウらしきものも見たけど足場が悪すぎて残念ながらカメラを取り出すことができなかった。
戸沢から政治郎尾根への登山道から素直に沢に入ったつもりだったが入渓点は少し上流側だったようでトポに堰堤が3つと書かれていたが2つしか出逢わなかった。3つ目の堰堤まで随分と距離があると思っていたら二俣に辿り着いてしまった。それとも3つ目の堰堤は埋もれたのか?にしては影も形も無かったが。兎も角、1つ目を逃したとして写真には説明を付した。
二俣まではただの沢歩きだが左俣に入るとゴルジュになり、一気に沢登り感が高まる。ゴルジュの中の小滝は難なく超えて行ける。F1(2段7m)下段は3人それぞれ別ルートを取ったが僕は水流の右側の壁をシャワークライムした。カチっとしたホールド、スタンスが適所にあって快適な登攀が楽しめた。F1の上部は左壁のコケ付きを登った。
ゴルジュの中を数分歩くとF2に至る。ここは左岸側の末端カンテを登って高巻き道に合流して抜けた。更に数分でF3にぶつかる。前述のように現状では直登は無理であり、高巻きしたがこれも足場の好さそうな所を選んで行くと必然的に大高巻きになり、沢に戻るとF4の上だったようだ。とにかく足下が不安定で、岩は大きくても動くので灌木しか頼りにできない。むしろ灌木の多い右岸を採った方が良かったかもしれない。
20mナメ滝はこれぞ沢登りの楽しみと言った感じの滝で今日一番気持ち好かった。これを超えると突然樹林が開けて明るいゴーロになる。二俣があり、赤テープには左が左俣、右にはCS(チョックストーン)チムニーとの記述があった。今回は素直に左俣をトレースしていく。この辺りからは参考書の記述の通りであり、上部に行く程に脆く、足場も悪い。最後の10mがなかなか進めなかった。A木CLは左の尾根側の草付きにルートを選んだがそちらが正解だったようだ。
表尾根は往来も多く、賑やかだ。左側の政治郎ノ頭の芝生に腰を落ち着けて沢装備を解いて昼食休憩を取り、政治郎尾根経由で戸沢に帰投した。滝は多くはないけれどきちんと沢登りのエッセンスが詰まった山行を楽しむことができた。
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