西伊豆トレッキング☆烏帽子山〜千貫門〜高通山


- GPS
- 03:39
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 868m
- 下り
- 657m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
富士見農園からバスで伊豆急下田方面へ (バスは一日一本のみ) |
コース状況/ 危険箇所等 |
千貫門への遊歩道は通行止となっているのであくまでも自己責任で (わずかに崩壊箇所はあるものの全く問題なく通行可能ではあるが) 高通山の登山道は良好に整備されている |
写真
感想
早朝は宿泊した民宿の近くで堂ヶ島の周辺を散策する。堂ヶ島には加山雄三ミュージアムがあり、前日の日中は加山雄三の歌声をひっきりなしに流しており、落ち着かない雰囲気であったが、早朝は流石に静かだ。
前日は干潮時のみに現れる砂嘴により陸繋島となっていた伝兵衛島は砂嘴は海中に沈み、すっかりごく普通の島に見える。
松崎を7時45分に出発するバスに乗りたいので、沢田の民宿に戻ると豪勢な朝食を大急ぎで食べる。民宿の女将さんに松崎までの時間を聞くと20分くらいだという。バスが発車時刻の25分前に出発するが、GPSを確認するとどうも変だ。3.5km近くはあるだろう。残り2kmほどのところで後10分ほどしかない。リュックサックにはPCを含めて出張道具一式が詰まっているので決して軽くはないのだが、ここは1km 5分以内、すなわち時速12km以上の速度で走るしかない。
松崎の市街に入ってすぐのところにバスターミナルがあったので助かった。バスに乗り込んだのは私一人のみである。バスは出発すると、すぐに高度を上げてゆく。車窓からは好展望が広がるようになる。
雲見の集落に入るとすぐに特徴的な鋭鋒の烏帽子岳が目前に現れる。果たしてどうやって登るのだろうかと思うほどに傾斜が急峻だ。雲見温泉でバスを降りて、少し道路を戻るとすぐに長い石段が現れる。
石段を登り詰めるとつづら折りの登山道となり山頂にたどり着く。山頂の社殿の背後の狭い展望台に立つと360度の大展望ではあるが、途端に強風が吹いている。晴れていれば、北に富士山を望むことが出来ただろうと思うが、この日は富士山は雲の中だ。
南の海上には海から突き出た千貫門が目に入る。周辺の海岸の断崖絶壁が秘境感を感じさせる。石段を下降すると小さな川沿いを歩いて千貫門への遊歩道へと入る。遊歩道は崩壊のために通行止とロープが張られてはいるが、行けるところまで行ってみようとロープをくぐって坂道を下る。
確かにアスファルトの舗装が多少は崩れてはいるが、全く問題なく通過することが出来る。海岸の手前では舗装路の上の落石防止柵が大きく傾いでいるが、ここも通行には問題はない。しかし、いつかは崖崩れが生じ、本当に通行出来なくなる日はそう遠くないような気がする。
千貫門は先ほどの烏帽子山の山頂にある浅間神社の門に見立てられ、本来は浅間門だったのが、見るのに千貫の価値がある・・・ということで千貫門と名付けられたということだ。周囲の断崖絶壁の荒々しさと門の間を流れる紺碧の海の色がなんとも印象的であった。
再び雲見に戻ると高通山を目指す。道路沿いには多くの民宿が立ち並ぶ・・・というよりほとんどの家が民宿の看板を掲げているが、人はほとんど来ないのだろう。なんとも寂れた感じがあり、明らかな廃屋となっているところもある。
緩やかに坂を登ってゆくと道の終点近くにオートキャンプ場があり、テントを張っているキャンパーがおられた。ここからは鬱蒼とした照葉樹の樹林に入る。
道は掘割の古道となり、かつては人々が往来した道だったのだろう。昨日の網屋崎と同様、ここでもウバメガシの大樹の林が見られる。道沿いに現れる石垣は崩れている箇所が多いが、道の歴史を物語っている。
やがて山頂部が近づくと忽然と展望地に飛び出し、眼下には先ほど訪れてきた烏帽子山と千貫門を眺めることが出来る。晴れていればここからも富士山が展望できるのだろうが、生憎、北の方角は雲の中で、南いずのこのあたりだけ陽がさしている感じだ。
すでに花が終了した山桜の間を抜けてなだらかな尾根を南に辿ると、すぐに三角点のある山頂広場に出て、石廊崎方面の広大な展望を目にすることが出来る。周囲の山々の新緑がなんとも鮮やかだ。
高通山からは尾根を一気に下降し、ゴミ処理施設のある峠に下降する。バス停は五分ほど国道を降ったところにある。バス停に到着すると間も無く1日に一本のみの伊豆急下田行きの東海バスが到着する。あとはバスに乗って出張先に向かうだけだ。
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