初夏の白神山地、暗門の滝周辺のマタギ道を辿りチョコット沢歩き
- GPS
- 06:40
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 753m
- 下り
- 751m
コースタイム
08:06 登山口
08:37 横倉沢出合い
08:50 第三の滝手前から雪渓登り
09:41 詰め上がり
09:51 西股沢
10:00 第一の滝
10:07 妙師崎沢出合い
10:32 妙師崎沢の途中
休憩・昼食
11:53 下山開始
12:05 妙師崎沢よりマタギ道に入る
13:47 マタギ道出口
休憩
13:57 出発
14:03 ブナ林散策コース
14:33 登山口
14:39 駐車場 到着
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス | 暗門の滝入口、暗門大橋手前の下の駐車場を利用しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※ 登山ポストはありませんので、各自それなりの対処が必要となります。 ※ 登山口にトイレはあります。 ※ 登山口周辺にはコンビニなどはありませんので、弘前市内で買い物等は済ませてください。 ※ 現在、暗門の滝は全て残雪等により見学することはできません。 今年の遊歩道等の整備もまだ未着手ですので、一般者は立ち入らない方が無難です。 ※ ブナ林散策コースも途中までしか入る事はできません。 遊歩道や散策路の開通情報などは、下記の白神山地ビジターセンターのホームページを参照願います。 http://www.shirakami-visitor.jp/index.html ※ 今回のルートは一般の登山道ではありませんので、興味本位で立ち入らない方が無難です。 ※ 下山後の温泉 滞在型温泉宿泊施設 グリーンパーク もりのいずみ かけ流しの温泉 「村いちの湯」 大人350円 シャンプー・ボディーソープ類の備付けはありません。 http://www.kumagera.net/facillties/mori.html |
写真
感想
いよいよ長かった冬も終わり(まだ滑ってる人もいますが(^^ゞ)、沢のシーズンが始まりました。
今シーズン最初の沢は白神の妙師崎沢です。
この沢は世界遺産の核心地域からは外れていて、比較的規制も厳しくなく、それなりに白神の自然を味わえる沢のようです。
但し、あらかじめ書いておきますが、一般登山の装備や心構えでは行けるような場所ではありません。
と書いている私は、実は初体験の沢でしたので、行く前はどんな沢なのかピンときてはいませんでした(^^ゞ
それでも装備は少々抜きはしましたが、一応沢のフル装備で歩き出しました。
装備は沢のフル装備なので川沿いを歩いて行くと、所々に出てくる残雪や雪崩に乗って落ちてきた枝などの、
ゴミと言うか何と言うかの物の多さに少々驚かされ、一般の遊歩道などは通行止めになっている理由がわかりました。
それらの上を乗り越えたり、時には回り込んで沢の中を歩いたりしながら進んで行きましたが、
天気がいいのもあってか、ヘビがチョロチョロとお出ましになるなる!
そのたびに私を含めてのヘビ嫌いの人が最初に発見しちゃうので、例のごとく「ギャ〜」っと大きな悲鳴が渓谷に響き渡ります(笑)
ホトンドの人は涼しい表情で、迷惑そうな視線を投げかけてくるんですが、どうも苦手なんですよねぇ (-_-;)
そんな感じで出だしは賑やかに歩いていきました。
少し歩いて横倉沢の出合いから、いよいよ暗門の滝方面に入り込むと、目の前に現れたのが沢を覆い隠す大量の雪渓!
これでは遊歩道なんか全く使い物にはなりません。今年の一般開放はいつになるやらの雪の量でした。
それでも何とか雪渓を乗り越えて進んで行きましたが、第三の滝の手前では、雪渓が壁となって立ちはだかっていたため、
そこから遊歩道沿いに第二、第一の滝へと進むことは諦める事にしました。
そこでどうするか、左を見ると沢沿いに豪快な雪渓が見えています。そこです、そこしかありません。
一応ココにもマタギ道があるような事を聞いたような気がしましたが、ここから今日のマタギ道歩きが始まりました。
最初は滑ったらどこまで落ちるかわからないような斜度の雪渓を、スパイク地下足袋をフル活用して登って行きます。
雪渓登りと言えば気持ちよさそうですが、この雪渓の表面は、折れた小枝や腐葉土化している枯葉類、
崩れた石や岩などで覆い隠されていて、とても雪の白の気持ち良い気配もありませんでした。
それでも便利なところもあるものです。落ちている小枝でストック代わりになる物が豊富にあり、
それぞれそれを手に持って、厳しい斜度の雪渓を登って行きました。
ある程度登って雪渓の幅が狭くなっているところにくると、スノーブリッジができていて、
そこを越えていくのには危険が予想されたため、いよいよ藪漕ぎ高巻きの開始!
久々の高巻きで堪えました〜 (;´▽`A``アセアセ
登り詰めたあとは道なき道をスルスルと下りて行き、西股沢に出て少し下流に向かって沢歩きです。
やっぱり沢は気持ちいいですね〜♪
清々しい新緑の緑の中にエゾハルゼミの鳴き声が響いていました。こりゃたまりません!
そんな気持ちの良い沢を少し歩き、暗門の滝の第一の滝まで来ました。
下からは何度か見ている滝で、どのくらいの高度感があるのは十分承知の滝です。
今回はその滝の上に立っています!
いや〜、さすがにビビリまくり (;^。^A アセアセ…
もう一歩出ればもう少し豪快な写真が撮れたんだと思いますが、私にはあれが限界でした (^^ゞ
その後は少し妙師崎沢を歩いていき、広くなった休憩スペースでノンビリと休み、
それ以上詰め上がる事はしないで下山する事にしました。
下山ルートは来た道を引き返すのではなく、もちろん滝を下りて行わけでもなく、今回はマタギ道を使って下りて行きます。
少し妙師崎沢を下りて行くと小さな枝沢がありました。てっきりリーダーがその枝沢に水を飲みに行ったと思って見ていると、
手招きして皆を呼んでいます。なんとそこがマタギ道の入り口でした。
あれは素人では絶対にわかりませんよ!入口付近には完全にそんな気配はありませんからね。
でも、少し入ると軽く踏み跡が見えるんです。さすがに白神を歩き回っているリーダーです。
そうやってマタギ道に入って消えかかっているマタギ道を歩いていくんですが、これがまたサスガのマタギ道です。
一般の登山道とは全く別物で、だいぶ歩きごたえがある道なんです!
以前もこんな感じの白神のマタギ道を歩いた事はありますが、何度歩いてもマタギの足腰の強靭さを思い知らされます。
そんな険しいマタギ道を歩いていき、途中で進路を変える場所を間違えてリーダーに指摘されつつも、
なんとか無事に下山する事ができました。
今回の山行は一応沢歩きとしての計画であり、一応の山行ジャンルは沢登りではありましたが、
終わってみれば沢を歩いたのは何分?。沢を登ったと言っても雪渓だし、大半はマタギ道を使った山歩きとなりました。
そこで私は悩んだのです。記録の山行ジャンルはどうしよう?????
イマイチ沢登りとは言いにくいし、ピークハントや縦走でもない。
って事は・・・・・ハイキングですよね(笑)
結構ハードなハイキングでしたが、いつものように楽しい山行でした。
参加された皆様、今回もありがとうございました。
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