甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根テント泊
- GPS
- 29:50
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 2,449m
- 下り
- 2,458m
コースタイム
尾白川渓谷駐車場5:30−横手・白須分岐(笹の平)7:30−刀利天狗9:30−五合目10:20−七丈小屋テント場11:30
6月9日(日)
七丈小屋テント場4:40−八合目5:25−甲斐駒ヶ岳6:20−七丈小屋テント場7:30/8:00−刀利天狗9:20−横手・白須分岐(笹の平)10:15−尾白渓谷駐車場11:20
天候 | 6月8日(土)曇り時々晴れ 6月9日(日)快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<登山ポスト> 尾白川渓谷駐車場内喫茶軽食おじろ左横にあり。 <駐車場〜横手・白須分岐(笹の平)> 九十九折となだらかなトラバースの繰り返し。最後少し痩せ尾根通過あり。 <横手・白須分岐(笹の平)〜刀利天狗> 九十九折を過ぎると刃渡り通過あり。その後、ハシゴと鎖の刀利天狗直下。 岩場のバランスない人や荷物の重い人、荒天時は注意。 <刀利天狗〜五合目> 穏やかな樹林帯を黒戸山を巻くように歩く。危険箇所なし。 <五合目〜七丈小屋> 五合目越えてすぐがハシゴと鎖の岩場。注意。 整備はされているが岩場に慣れていないとスタンスがわかりにくいかも。 <七丈小屋> 6月は土日営業。ハイシーズンは常駐だが予約要。 カップ麺やアルファ米、ジュース等販売あり。 小屋番さんはひとり。日中は登山道整備で小屋に不在の時がある。 トイレはテント・小屋泊無料。その他有料。小屋番さん不在時トイレに鍵がかかる… 水はテント・小屋泊無料。小屋前の水場はまだ出ない。水のストック場所を教えてくれます。 テント場は小屋から5分。この間、夜や飲酒で案外危険。第1、第2あり。20張ほど。 <七丈小屋〜八合目> テント場すぐ上に今の時期は残雪あり。 日照で緩んでいる時間は靴のまま歩けるが、早朝はアイスバーン状態なので、 通過時間帯によってストック・アイゼン・ピッケルあったほうがよい。 <八合目〜甲斐駒ヶ岳> 岩場と鎖の急傾斜。両手両足使う場所になるのでストックしまうかデポがオススメ。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
ずっと行ってみたかった黒戸尾根にテント泊で挑戦。
日帰りが流行っているみたいだけど、せっかく休みがあるし、ゆっくり山に居たかった。
あと山頂に行くなら早朝のが晴れやすく景色がよいし。
日帰りだとランやらない限り、時間的にガスって景色を楽しめない可能性高いので。
尾白川渓谷から雰囲気のある樹林帯を歩く。クルミの殻がたくさん落ちている。
豊かな森のようで猿やリスと出会う。多分…熊も居た…
笹の平までくると、笹のじゅうたんを敷き詰めたみたい。これはこれでとっても綺麗。
刃渡りあたりにはコイワカガミの群生。「イワ」の文字になるほど納得。
刀利天狗直下のハシゴは変な傾斜でテント泊装備じゃ立ったままでは登れず、四つんばいでした…
ここで小屋番さんと会う。寡黙な人だ…
少し進むと黒戸山を北側にトラバース。しっとりした苔の森。
そこを少しくだった場所が五合目。小屋のあとがあった。
どうやらここには昔2軒小屋が存在した様子。信仰深い山だったんでしょうね。
五合目越えたとこでハシゴ。垂直に思える…
ハシゴのぼりながら岩場にはコイワザクラの群落。すごい綺麗。可憐。
でも、ハシゴと岩場は荷物背負っては結構きつい。
そんなとこが続いて、なんか切れ落ちた場所にかかる橋渡ってまたハシゴと岩場。
このあたりはステップ切ってあるけど、結構危ないと思う。
危険箇所を越えたら七丈小屋でした。
小屋番さん登山道整備で不在。先にお昼を食べてテントを張らせてもらう。
荷物等デポして山頂に向かう時間もあったけど、疲れてたし、展望もないので本日終了。早。
小屋で他の方とお話してたら、小屋番さんがみえてテント受付してくれた。
寡黙な人だけど、ちゃんと色々教えてくれる方でした。
でも、出来たら居ないときもトイレ空けてくだされ…
水も頂けた。ちなみに水なかったら残雪溶かして作るつもりだった私。
暇だからテントで寝ようと思ったけど、暑いので、外でお昼寝。
すごい気持ちいいし、ルリビタキが近くに来て楽しい。
空き空きだと思ったテント場、夕方にはすべて埋まる盛況振り。
夕ごはんはチーズハンバーグカレー。がっつり食べた。
夜は冷えたが、秋口くらいの冷え。風はなく、朝にはテントのフライが凍ってました。
朝ごはんにラーメン食べて、出発。
テント場のすぐ上から残雪あり。正直、山レコで見かけた大丈夫はすべての状況に大丈夫ではないと思った。
なぜなら、残雪が早朝は凍ってアイスバーンになっているので。
山レコは日帰り記録が多く、日帰りで来る人が通過する時間帯には雪が緩んでいるから大丈夫なわけで…
ケースバイケースってこういうことですね。
装備だけはきちんと持って、個人が判断すべきとこだなと感じました。
私もストックとアイゼンはもってきていましたが^^
八合目以上は歩きに問題になる残雪はなし。
展望が利き、鳳凰三山ごしに富士山、北岳が見えます。バットレスが印象的。
両手両足を使う岩場を登っていくことが多くなり、ストックのデポはここですべきでした;
私はそこをもうちょい進んだ二本の剣の岩場の少し下という中途半端な場所でデポ。
このあたりもステップ切ってあるもののぱっと見、スタンスとしてわかりづらい感じかな。
剣を越えると、岩場ではあるものの安定してあるける場所になり、
駒ヶ岳神社本社と甲斐駒ケ岳山頂に到着です。
山頂に近づいてやーっと仙丈ケ岳も見えました。カールにはまだまだ雪が一杯の様子。
登り甲斐あっていいです、黒戸尾根。きついけど…
さくさく下山。と思いきや、途中でデポしたストックの位置が頭の中で曖昧に…
登ってくる壮年の3人パーティーの方に「ストックのデポってみました?」と聞くと「なかったよー」の返事。
うーん?私、どこかで見過ごした?喋りながら考えるもわからん;
「テント場で待ってなよー。見つけたら山頂から帰ったら持ってってあげるから」と行って頂いたのですが、
「残雪の場所であったほうが安心と思うので、やっぱ登り返してみます」と1m戻ったとこにありました…
喋ったことで無駄に進みすぎず、ストックを回収できました。ありがとうございました^^
そして、懸念のアイスバーンの残雪は7時過ぎには腐れて歩きやすくなっていました…
テント場に到着して、お昼ご飯用にスライスチーズとやきとり塩缶でベーグルサンド作り。
やきとり塩缶、ほんと安いし、おいしいし、超使えますねー。
で、朝のうちにある程度片付けておいたので、撤収もさくさくっと。
凍ってたフライもすっかり乾いて片付け楽々。
えっちらおっちら下ります。登りに怖かった気がした岩場やハシゴは難なく通過。
慣れ?よくわかりませんが、登りほど重さで振られる感じなかったです。
かなりだらだらと長い下山のハズでしたが、
黒戸山あたりからペースが同じだったおにーさんとおしゃべりしつつで、早く、退屈しませんでした。
尾白川渓谷入口で警察の方とすれ違う。
駐車場で聞くと渓谷内でけが人が出て、ヘリ、消防車、救急車出動中とのことでした。
喫茶軽食「おじろ」のおばちゃんは
「今回は渓谷でのことだけど…最近甲斐駒に日帰りで暗くなっても戻らない人がいるから心配。
日帰りがダメとは言わないけど、明るい内に戻れるゆとりをもって欲しい。
そーいう人って登山届けも出してくれない人が多いし。」とのことでした。
いろいろ考えさせられる言葉でした。うん。
あ、下山で一緒だったおにーさんにジュースおごってもらいました。
お礼をいうのはこっちなのにー。本当にありがとうございました。
夕ごはんは彼氏おごりで中華〜。コース全9品1人前1080円の激安ボリューム。
食事しつつ、ふたりで行く夏山計画を練りました。
実は今回の黒戸尾根はその計画の為のトレーニングのつもりだったんですが…
黒戸尾根コースタイム16時間以上岩場あり、
次の計画コースタイム15時間山頂以外岩場なしと、なんか順序違ってしまった感たっぷり。
たまにはそんなこともある。
<反省点等>
自分のコンディションが完璧でなかった、女子的に。ささやかに心折れそうでした。
「おじろ」のおばちゃんの言葉は考えさせられた。
今は日も長いし、晴れれば1日もつことがほとんどだけれど、
夏になれば午前中はよくても昼過ぎれば雷雨という可能性が高くなる。
今の段階でレコに載っているとおりに真夏に日帰り行ったら危険かも。
日帰りの人が増えて、事故が増えて、だと、将来的に入山者を減らすべく、
入山料を徴収しましょうってなるかもしれないですね。
日帰りもいいけど、いろんなことを長い目でみた山行、大事かなと。
また、いいとこいかれましたね。
ストックをデポしても大丈夫なんですね。
てっきり誰かが持っていってしまったんだと思い、そわそわしながら読んでました。
こちらもそろそろ登山に行きたくなってきたので、色々参考にさせてくださいね。
相変わらずデポという行為が心配なんですね(笑)
とられたらとられた時です〜と思う私は楽天家?
今回の登山で、「とったとられた」とは違うかもだけど、
不思議な光景を見ましたよ…
単独テント泊の女性がいたのですが、水も食べ物も、
全部ゆきずりの男性たちにもらってました…たかり?
夏山シーズン、もうすぐですよー。
突如高い山に行くときっついので、
低い山2回くらい行っとくと楽です。
レコに、この時期にいい山色々載ってて、
トレーニングから楽しめそうかな。
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