熱海から玄岳―久しぶりの海の眺めと苦労した氷ヶ池
- GPS
- 03:30
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 760m
- 下り
- 763m
コースタイム
- 山行
- 2:40
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 3:30
天候 | 晴(強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
八王子06:56(JR横浜線) 町田07:22/07:28(小田急小田原線) 小田原08:23/08:50(JR東海道線) 熱海09:14 熱海駅🚏09:25(東海バスIC利用可¥340) 玄岳ハイクコース入口🚏09:43 復路: 玄岳ハイクコース入口🚏13:36 熱海駅🚏13:56 熱海14:33(JR東海道線) 小田原14:55/14:58(小田急小田原線) 町田15:55/16:13(JR横浜線) 八王子16:35 |
写真
感想
昨日の大雨から一転、今日は朝から気持ちの良い晴天だ。
今日は展望を期待しての玄岳なので、黄砂の飛来予報が出ているのが少し心配。
前から東伊豆の熱海や宇佐美などの温泉旅行を兼ねて軽く展望のいい山を歩きたいなと思っていた。
候補は十国峠〜岩戸山、玄岳、巣雲山など。
ただ気軽に人を誘って温泉旅行に行けなくなってしまったので、その中で一番行程の短そうな玄岳に、この気分の良い季節に日帰りで行ってみることにしたのだ。
一緒に行くm-君とは熱海駅で待ち合わせ。
小田原で乗り換えた東海道線の車窓から、早川、根府川と続く穏やかな海を見ながら海を見るのは、いつ以来かなと思った。
おそらく去年の2月の西伊豆↓以来なので1年以上海を見ていなかったことになる。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2213775.html
内陸で生まれ育ったため海全般に対してそんなに思い入れはない。
ただ、東伊豆には小学生から20代いっぱいまでずっと夏休みと年末年始に家族で貸別荘に来ていたので、東伊豆の海だけは自分にとって特別なのだ。
海を眺めていると、ヤドカリを洗面器にたくさん取った城ヶ崎海岸や、今はもういない愛犬が笑いながら走った宇佐美の砂浜が思い出される。
熱海駅で電車を降りるのも久しぶり。
駅ビルは新しくなっていて、バスロータリーは改札を出て左側階段を少し登ったところだった。
玄岳ハイクコース入口バス停までは30分ほど乗ることになるので、急いで「ひばりヶ丘行」3番バス停に行くと、思ったよりもハイキングの人はいなかった。
先に来ているはずのm-君がいないのでおかしいなと思いスマホを見ると、駅前の足湯に漬かっているとのことだった。
無事合流できたm-君は、昨日はあの大雨の中、茨城の日立まで行っていたそうだ。
友人にテレビで紹介されていた有名な中華料理屋に行こうと誘われ午後から出発したのだが、結局予約していなかったので食べられず、日立まで行ったのにガストで食事をしてそのまま帰ってきたとのこと。
電車で片道3時間以上かかるので帰ってきたのは23時過ぎになってしまったらしい。
今日の玄岳も日帰りにしてはちょっと遠めなので誘う時躊躇したのだが、これなら今度からもっと気軽に誘うことができそうだ。
玄岳ハイクコース入口バス停で降りた人は全員玄岳へ向かうようだ。
最初は庭先にキンカンなどが実る住宅地の中を行く。
目の前に新緑で輝く稜線があり、そこに向かって一直線に引かれた車道を登っていく。
今のところ黄砂の影響はないようで、空は青々としている。
登山道に入ると一転、傾斜は緩やかになり、新緑を楽しみながら青空に向かっていく。
途中熱海新道の跨線橋を過ぎると、周囲はアセビが多いのか散った白い花が登山道に散りばめられている。
稜線の伊豆スカイラインを走るバイクの音が聞こえてくると山頂はもうすぐだ。
アセビの新緑が眩しい平坦地に出ると目の前に形のいい富士山が姿を現した。
伊豆半島側から見る富士山は真ん中に宝永火口が開いているのだが、形はちょうど反対側の西湖や奥秩父、八ヶ岳から見る富士山と同じで形の良い高度感のある、迫力ある富士山。
まだ芽吹き前の茶色いハコネダケの間を通って山頂へ。
山頂はハコネダケも刈り払われており広々としている。
先ほど見た堂々とした富士山が愛鷹山を従えてそびえている。
心配していた黄砂の影響はほどんどないようだ。
が、西風が強くて立っていられないほどだ。
そしてその西風の影響で富士山の山頂は雲をかぶっている。
南側から西側には今まで歩いたことのある天城山、伽藍山〜達磨山、葛城山〜発端丈山、沼津アルプスがよく見える。
富士山を挟んで北側には箱根山。
中央火口丘は歩いたことがあるが、外輪山をぐるりと歩いてみたいものだ。
本来ならこの景色を見ながらゆっくりと昼食を摂るつもりだったのだが、西風が強すぎるので東斜面に退散。
こちらは眼下に熱海市街、そして真鶴半島の向こうには三浦半島が霞んでいる。
ハコネダケの間に身を隠すと風は弱まり、強い陽射しが暖かい。
思ったより早く登れてしまい、登りが1時間だったので下りはそれより早いねということで、昼食は下ってから摂ることにした。
帰りがけにせっかくだからと氷ヶ池に寄っていくことに。
途中、行き同じバスで降りた登山者らしからぬスタイリッシュなかっこうの人とすれ違い、すごく滑りますよと忠告されたが本当にそうだった。
あの人はトートバッグにビニール傘だから大変だったんだな、なんて思っていたのだが、昨日の雨の影響もあり立っているだけで滑っていくような斜面の連続。
ロープもあったのでなんとか下りきったが思った以上に時間がかかってしまった。
下りきるとそこは伊豆スカイライン上だ。
昔家族旅行の時何度かトイレに寄ったことがあったと思う玄岳ドライブインが廃墟化して残っている。
m-君の帽子が風で伊豆スカイライン上に飛ばされるというアクシデントもあり、再び登山道に入り、やっと氷ヶ池に到着。
丹那断層と並行した断層上の凹みにできたという氷ヶ池からは、真正面に富士山が見えるがその富士山はかなり雲をかぶってしまっていた。
氷ヶ池からは先ほどの斜面をまた登るのは無理と判断し、北側からの登山道で再度玄岳に登ることにした。
ちょっと寄るつもりだった氷ヶ池に行くだけで結局玄岳への登りと同じ1時間弱を費やしてしまった。
先ほどよりますます西風は強くなってゆっくりする感じでもなかったので早々に山頂から退散する。
バス停手前の住宅街ではジャガイモが芽吹いている。
もうトンボが飛んでいるとm-君が言う。
確かにこの時期にトンボって飛ぶのだろうか。
玄岳ハイクコース入口バス停から熱海駅へのバスは毎時2本と意外と本数が多い。
バス停付近が熱海市の郊外の住宅街だからかもしれない。
心地よいバスの揺れに身を任せうつらうつらとしていると熱海駅に到着。
時間は14時近くになっていたので、どこかでお昼を食べようということになる。
そこがいいねというm-君の提案は熱海駅前のベンチ。
そこで山頂で食べるはずだったパンを食べる。
食にこだわりのない自分はそれで全然かまわないのだが、m-君は大雨の中午後から日立まで有名店の料理を食べに行くような人なのでてっきりどこかお店に行くと思っていた。
いや、こういう不思議な人って面白くていいなあと思った。
いいねした人