鳳凰山


- GPS
- --:--
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 1,760m
- 下り
- 1,760m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所無し |
その他周辺情報 | 湯めみの丘 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
マフラー
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
スノーシュー
行動食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|
感想
2月4日 晴れ
君津22:00-23:30談合坂SA2:15-4:20夜叉神の森(222km)
夜叉神の森5:25(60)6:25夜叉神峠6:40(1:20)8:00杖立峠8:15(1:30)9:45苺平9:55(30)
10:25南御室小屋10:45(1:30)12:15薬師岳小屋12:50(1:05)13:55南御室小屋14:15(40)14:55苺平15:05
(1:10)16:15杖立峠16:30(55)17:25夜叉神峠17:35(45)18:20夜叉神の森(計10:25)
夜叉神の森18:55-19:50湯めみの丘21:20-22:10談合坂SA22:45-0:20君津(225km)
定時で退社し、ウェルシアで行動食を買って帰宅。入浴と夕食の後、山行の準備。
今回は単独行で鳳凰山(観音岳or薬師岳)を日帰りする計画だ。冬の鳳凰山は南御室小屋にテント泊をして1泊2日の行程が一般的だが、山レコを見ると日帰りしている人も多いので、挑戦してみる事にした。標準コースタイムで夜叉神の森から観音岳往復は13時間40分。日の短いこの時期では日の出前に出発しても下山は日没後になってしまうが、明るいうちに夜叉神峠に戻れば心配はない。観音岳まで行くか、薬師岳で引き返すかは、夜叉神峠に明るいうちに戻れる時間を考慮して現地で決めよう。最悪途中で暗くなり行動出来なくなった時はビバークできるように、ツェ ルト、バーナー、コッフェル、非常食を用意した。
22:00出発。気温3℃晴れ。明日の甲府地方の予報も晴れだ。
首都高、中央道の渋滞はなく、23:30談合坂SAに到着。気温-4℃。路上に雪は無いが、土の地面にはうっすらと残っている。登山口の夜叉神の森で仮眠するよりも談合坂の方がトイレもあるし、 施設が整っているので、エンジンを切り冬用シュラフに潜って2:00頃まで仮眠することにした。
2:00起床。気温-4℃、車内は7℃だが、冬用シュラフの中はぬくぬくだ。
甲府昭和ICで高速を下り、インター近くのすき家で朝食。牛丼中盛り480円。少なめのご飯に並の1.6倍の具が乗っていてとてもGood。
4:20夜叉神の森に到着。途中の道路に雪は無かった。芦安から先は所々凍結していたが、スタッドレスなので安心して走れた。気温-10℃、風は無い。他に車は2台だけ。
駐車場に車を停めようとしたが、除雪した雪が路肩にあるため、車の前部が道路にはみ出してしまうので、横向きに駐車した。この時期に車はそれほど来ないと思うので大丈夫だろう。
着替えをして5:25出発。上はヒートテックシャツとフリースにヤッケ。下はヒートテックタイツにウォームパンツ。気温-8℃だが無風なので寒くは無い。空には満天の星が輝いている。
いろいろな状況に対応できるようにアイゼン、ピッケル、スノーシュー、ストックを持ってきたが、登山口には雪が無いのでストックだけを持って、あとは背負っていく。
登山口に雪は無かったが、50mも行かないうちに雪道になった。夜叉神峠までは広い一本道なので、ヘッドランプの灯りだけでも迷う心配はない。途中、木々の間から見える甲府の夜景が綺麗だ。
6:25夜叉神峠に到着、登山口から丁度1時間だ。気温-10℃、積雪は20〜30cmだ。まだ日の出前だが、明るくなってヘッドライトは不要だ。良い天気なので期待していた白峰三山は稜線が雲に隠れていて残念!
登山道は凍結していないのでノーアイゼンでも大丈夫だが、安心して歩けるようにここでアイ ゼンを装着する。
夜叉神峠から一旦下り、そこからは杖立峠までの長い登りになる。振り返ると稜線から朝日が昇って来た。
8:00杖立峠。気温-11℃、風が少し出て来た。
登山口から薬師岳小屋までほとんど樹林帯のルートだが、杖立峠と苺平の中間にある焼跡付近は樹林が切れて見晴らしが良い。白峰三山の見晴らしが良いが、依然雲に遮られている。樹林が切れている為風が非常に強く、休憩せずに通過する。
登山道は良く締まっていてほとんど潜らないが、この焼跡付近だけはフカフカで膝まで潜ってしまう。このままずっとラッセルが続くと時間と体力を消耗してしまうので、スノーシューに履き替えようかと迷ったが、100mくらいでまた締まったトレースになった。
9:45苺平に到着。夜叉神峠から正味2時間50分だが、コースタイムの4時間よりずいぶん早い。
気温-12℃。樹林帯なので風が弱いせいかあまり寒くは感じないが、じっとしていると指先が痺れてくる。
苺平から南御室小屋までは緩い下りが続く。小屋の60m手前に視界が開けて韮崎らしい市街地の見える場所には携帯が通じる事を知らせる看板があり、小屋周辺は圏外と記されていた。
苺平から30分で南御室小屋に到着。気温-12℃とあまり下がっていないが、風が強い。小屋周辺には誰もおらず、テントも無いが休憩していると若い女性が2人下ってきた。小屋は冬期閉鎖だが素泊まり用の小さな小屋が冬期小屋になっており、そこで1泊して薬師岳を往復してきたとのこと。 彼女たちは小屋の中にテントを張っていた。これから下山するそうだ。
南御室小屋から薬師岳小屋までは再び樹林帯の登りだが、薬師岳小屋手前で樹林が切れると、突然強風にさらされる。油断すると吹き飛ばされそうだ。樹林が切れる少し手前で薬師から戻ってきた日帰りの男性に出会った。夜叉神の森の駐車場にあった水戸ナンバーの方だった。
小屋手前のピークからは富士山が良く見えた。昨年の5月に縦走した時には気づかなかったが 、ガスの向こうに富士山があったのだ。
このピーク周辺は風が強いせいか雪がほとんど無く岩肌が露出していてアイゼンでは歩きにくい。
12:15半分雪に埋まった薬師岳小屋に到着。そのまま薬師の山頂に向かうが、小屋のすぐ上の 広い稜線に出るとものすごい風で、立っているのもままならない。時間的に観音岳まで行くのは 厳しいので薬師岳で引き返すつもりだったが、猛烈な風と脚の疲労、それに明るいうちに夜叉神峠に戻る時間を考えて薬師岳山頂は諦めることにした。あとわずかだが、無理はするまい。
小屋まで戻って行動食を食べながら一休みし、下山開始。日没まであと4時間30分位なので、 急がないといけない。
大岩のピークを超えたところで日帰り単独行の男性に出会った。
1時間05分で南御室小屋に戻ると、男性3人パーティーが上がってきた。冬期小屋に泊まるよう だ。小屋の水場を見に行ったが、すっかり雪に埋もれており、使用不能だった。冬期は雪を融かせば良いのだが、時間と燃料を使うので、水が得られるに越したことはない。
南御室から夜叉神峠までの間でもう1人登ってくる人に出会い、峠の少し前で薬師小屋の手前で会った人に抜かれた。彼は快調な足取りで飛ぶように下って行ったが、こちらは疲れ切ってスピードが出ない。
焼け跡付近のラッセルを心配していたが、朝から10人近くの人が歩いたので雪が締まっていて ラッセルは免れた。朝は背後だったので気づかなかったが富士山が良く見える。
17:25まだ明るいうちに夜叉神峠に到着する事が出来た。ここから登山口まで40分だが、途中で暗くなるのでヘッドライトを装着する。
下り初めてすぐに暗くなり、やがて真っ暗になった。はっきりとした一本道なので迷う心配は無いが、真っ暗な山道に自分一人だと心細く、ちょっと怖い。朝同様に甲府の美しい夜景を見な がら下る。
18:20夜叉神の森に到着。5時25分の出発から13時間05分、休憩を除いて10時間25分の日帰り登山はさすがにきつかった。
駐車場に車は自車以外に3台。真っ暗な中、朝と同様に三脚を立てて記念写真を撮影した。
帰りは双葉SA近くにある日帰り温泉「湯めみの丘」で汗を流し、餃子とノンアルコールビール、天ぷらそばの夕食をとった。
帰路は渋滞も無く、談合坂SAで35分ほど休憩して0:20に君津に到着した。昨夜は談合坂で2時間仮眠しただけなのでちょっときつかったが、無事に戻ってこれた。
今回は距離も長く、標高差1,400mのコースを日帰り往復という、ハードなものだったが、天気が良く、真冬の山を満喫する事が出来た。
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