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記録ID: 311044
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ハイキング
朝日・出羽三山

大朝日岳

2013年06月16日(日) [日帰り]
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js777 その他1人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
371:05
距離
16.3km
登り
1,661m
下り
1,659m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

古寺鉱泉から大朝日岳往復
過去天気図(気象庁) 2013年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
小朝日岳のトラバース
2013年06月16日 05:16撮影 by  DSC-HX10V, SONY
6/16 5:16
2013年06月16日 07:40撮影 by  DSC-HX10V, SONY
6/16 7:40
2013年06月16日 07:54撮影 by  DSC-HX10V, SONY
6/16 7:54
2013年06月16日 08:22撮影 by  DSC-HX10V, SONY
6/16 8:22
2013年06月16日 08:51撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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2013年06月16日 09:54撮影 by  DSC-HX10V, SONY
6/16 9:54
2013年06月16日 10:08撮影 by  DSC-HX10V, SONY
6/16 10:08
2013年06月16日 10:41撮影 by  DSC-HX10V, SONY
6/16 10:41
2013年06月16日 11:07撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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2013年06月16日 11:28撮影 by  DSC-HX10V, SONY
6/16 11:28
2013年06月16日 11:29撮影 by  DSC-HX10V, SONY
6/16 11:29
2013年06月16日 11:53撮影 by  DSC-HX10V, SONY
6/16 11:53
2013年06月16日 12:35撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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2013年06月16日 13:27撮影 by  DSC-HX10V, SONY
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2013年06月16日 13:29撮影 by  DSC-HX10V, SONY
6/16 13:29
2013年06月16日 16:30撮影 by  DSC-HX10V, SONY
6/16 16:30

感想

コースは古寺鉱泉から、小朝日岳を経て大朝日岳を往復するルートである。 
朝日連峰の登山コースのなかでも、危険個所は少ない、 水場が多い、 花が多い、 日帰りできるというふれこみだが、 コースタイムは登り約6時間、下り約4時間、 合計10時間の歩きを強いられる。 
標高差は1,200Mであるが、アップダウンがあり累積標高差は1,550M。
決して楽なコースではないようである。

頂上直下に避難小屋があるので小屋泊の縦走プランもあったが、 装備は増えるし 天気が2日間もつことはなさそうなので古寺鉱泉から大朝日岳への往復日帰りルートにした。

当初15日の登山を予定、予報は晴れ時々曇りであった。 
直前になり15日の予報は雨時々曇りに変わった、そして翌16日は晴れのち曇りに。
結局天気を優先し16日に延期。
15日午前山形に向かったが、16日の予報は猫の目のようにコロコロと変化、 雨時々曇りに変わってしまったが、 もう東北自動車道を北上。  山形自動車道に入ると、雨がパラついてきた。 

どんよりとした空、 夕刻に古寺鉱泉にチェックイン。 
翌日は雨という想定で装備を選択。 余分なモノは外す。
ガスコンロも、ミラーレス一眼も車のトランクに残したままに・・・・・
水場もあるので、ペットボトルも三本のみ。
・・・・・ これが全て裏目になるとは ・・・・・


翌朝(16日)は3時半起きを予定したが、またまた寝こんでしまって4時半起床。

5時15分過ぎに鉱泉を出発。 幸い雨はないが、 ガスったなかを登っていく。

いきなり急登の登山道をハナヌキ峰へ登っていく。 百名山にしては登山者は少ない。 追い抜いていく単独行の方が目立ちます。 ここは健脚登山者が多いようです。

途中一服清水という水場があった。 
地図にはこの先三沢清水、銀玉水という水場が2か所、 先々に水場があるのは心強いが・・・・

ブナの樹林帯を抜けると尾根、一挙に展望が開けます。


ハナヌキ分岐から古寺山への途中で残雪・雪渓ありますが、 アイゼンを着ける程ではありません。


古寺山山頂からは小朝日岳(左)、大朝日岳(中央)、中岳(右)が望めます。 天気は変わった! 
うれしい誤算である。

古寺山の前後〜小朝日岳の巻道分岐の登山道の左手には雪庇があります。 雪道のほうが気分がいいんですが雪庇が雪崩となって崩落する危険があります。 危きに近寄らず!


小朝日岳の巻道分岐には8:20、 ここまでは約3時間。 ほぼ予定通り。
天気が崩れる可能性もあり早く山頂に着きたいので 往きは小朝日岳をカットして、巻道を選びます。

ところが、巻道の途中雪渓があり、ここをトラバースしなければなりません。(雪渓の情報はありましたが、小さくなっていると予想しました。 北面なのでなかなか融けないんでしょう。)

恐怖の雪渓トラバースです。

*トラバースし終えたところからの写真です。 帰路の方がやや登り気味にトラバースしますので渡りやすいようです。</span>

上の写真程度の範囲の雪渓なら怖くないんですが、急峻な雪渓は谷底まで・・数百メートル。 (10本か12本のアイゼンとピッケルがあった方がいいでしょう。)
なぜかキックステップした跡は残っていませんが、雪渓の向こうに巻道は見えています。
軽アイゼンをつけ、ストックのゴムキャプをはずし一歩一歩進みます。 絶対に滑らないこと!
急がず、 無理せず、 キックステップとストックで足場を固めて 慎重に慎重にトラバース。  
ここで二人とも消耗し、時間を費やしてしまった。 
後から来た山ボーイは私の固めた跡を辿ってアイゼンもなしで、 数分で渡りきってしまいました。 
尾根への合流ポイントへは9:10。
鞍部に下り、再び登りかえします。 気温が高いのか、虫が一杯。 たまらずネットをかぶる。(虫に刺されました。 幸い顔ではなかったからよかったですが、腫れて痛い。 毒性が強いのか?)


この尾根の稜線部でドコモ携帯なら電波が入ります。 
(この山域は携帯はほとんど通じません。 古寺鉱泉の電話は衛星回線です。)

 この日は猛烈に蒸し暑く、稜線でも28〜30℃。 水はあっという間になくなります。
(あとで調べたら、この日の山形市の気温は30℃/21度、下界の気温と変わらない。)
バテバテで、サウナ状態。  こんな雪のある稜線で信じられません。

銀玉水に到着10:10。(水場が見当たりません。) 

ここからは雪渓の直登。 朝日嶽神社奥宮のピークまで長く続きます。 
残雪の歩きはいつも気分ルンルンですが、 この猛暑にはまいります。

朝日嶽神社奥宮にでると、 正面に避難小屋、 大朝日岳、 中岳と左右に展望が広がります。

花が一杯のお花畑、 こんなに多くの花をみたのは今シーズンはじめて。 ようやく、まわりに目を注ぐ余裕が出てきました。

避難小屋で休憩して一息つき、カメラとGPSだけで山頂に向かいます。

11:08 登山口をでて約6時間、 大朝日岳山頂です。 


雲に覆われてスッキリとしたパノラマは無理ですが、 朝日連峰の奥深さを感じさせる眺めです。

東北屈指の百名山といわれる朝日連峰の深部。

11:30過ぎ、 タイムアップで下山です。


避難小屋で昼食。 お稲荷と巻きずし、それぞれ一個だけで食欲がない、疲れもあるのか?
水も十分でない。 ほかの登山者の方に聞いても、一番下の一服清水が唯一の水場。 
水も十分にとれないし、 食欲がでない。

奥宮から雪渓を下り銀玉水へ。  標識の横(南)が銀玉水の水場であるが、雪渓で水場が埋もれてしまっているようだ。  とにかくペットの水は半分以下。 
衛生面でいささかの心配があるが、 空のペットの口で雪渓をかき分けボトルに詰め込む。 
THERE IS NO OTHER CHOICE. 
失敗その2: コンロを持って来れば、ジャンジャン雪を煮沸させ安心して補てんできたのだが・・・。


雲が切れて小朝日岳が面前に。 

この稜線の激暑、 水がないことを考えると地獄の登り返しである。
と云って巻道は、往路ほど怖くはないだろうが、 疲れた身には恐怖の雪渓トラバース。

結局、Nさんの選択した小朝日岳へ。
 
ここの登り返しはキツイ。 偽ピークが2つもあった。


景色はキレイだが・・・・・。 もうここからは下りのみということで持参の水はほとんど飲みつくした。
(Nさんは、既に雪渓の水に口をつけているようです。)

ペットに入れた雪渓の雪はもう水になっていた。 ガブリと飲むとチョットやばい感じなので、のどをなめるよう飲む。  下りには雪渓があったが、汚い腐ったような雪である。 それでもクールダウンするため顔を拭った。


今にも崩れそうな雪。


水場を当てにして、まともな水場がないという残酷物語である。 そしてこの猛暑。 魚沼駒ヶ岳では小屋下の水場が涸れる寸前で、淀んだ水をくむ羽目になってしまった。
今回は雪渓もあり水量は豊富であるが、取水できる水場(銀玉水)が確保されていなかった。
コンロがないなら、少なくとも災害時の水フィルターを持参するのがいいんではないかと思った。


古寺山稜線の花が、気分をチョット和らげてくれるが、 水場が待ち遠しい。 まだまだ遠い。 <温度計を見ると30℃。 アンビリーバブル !


一服清水では馬の如くがぶ飲み。 ペットボトルを2本分以上飲んだであろう。


出発から11時間余 16:28 登山口の古寺鉱泉へようやく到着。 

雨には降られなかったが、 なんと蒸し暑いことか。  

寒河江SA横の源泉天然温泉に駆け込んだ。
体重は65KG→63KG、ハードな山行であった。

もう少し気温が低ければいいんですが、アップダウンのあるキツイ、ロングコースです。
朝日連峰縦走コースだと自炊・寝具持参での小屋泊まりとなり、その分重くなる。
ピークハントするなら結局古寺鉱泉から大朝日岳への日帰り往復がショートカットとなる。
一般登山者だと日照時間の長い季節の朝早出が条件ですので、登山適期は夏しかありません。
(ハナヌキ分岐から下は東面の下りで日が差さない樹林帯です、 午後遅くなると暗くなります。)
軟弱山ノボラーからのアドバイス:
日照時間の長い季節を選ぶこと、 朝は早出してください。 
直前の水場情報を確認し、水は十分に持っていってください。 虫除けネットも。
小朝日岳は往路に登る。 帰路の雪渓トラバースは慎重にお願いします。

もしよろしかったら、参照ください。
http://jetstream777.blog.so-net.ne.jp/2013-06-16

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