南八ケ岳/赤岳〜県界尾根
- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.3km
- 登り
- 1,612m
- 下り
- 1,828m
アクセス |
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感想
台風が小笠原付近を迷走するのを気に掛けながら
前日の夜行で新宿を出発しますが
やはりなかなか寝付けず(何せ午前3時過ぎには茅野駅に着いてしまうのだから)
眠い目をこすりながらの山行となりました。
心配された台風は、そのコースを大幅に西進したお陰で抜けるようなピーカン。
柳川南沢を朝の爽やかな小鳥の声を聞きながら快適に歩きます。
しばらく行くと正目に阿弥陀岳(2806m)の大きな山容が見え始め
八ケ岳初山行のメンバーから大きな歓声が上がります。
8時前に行者小屋に着いてグルッと取り囲むようにそびえ立つ
南八ケ岳連峰を眺めながら休憩。
北から硫黄岳、大同心、小同心、横岳、主峰赤岳、中岳、阿弥陀岳...
輝石安山岩質から成る成層火山の肌は、赤岳の名の通り
赤茶けた色を露出している。
休憩のあと本格的な登りに入り、小1時間ほどで中岳鞍部に出ました。
荷物を置いて阿弥陀岳の急登を行きます。
約30分の登りで割と平坦な山頂。
そこに待ちかまえていたのは空をも埋め尽くすほどの赤トンボの群れでした。
三千m近くの高所に何故こんな大群が?
生き物の強さを感じてしまいます。
再び下りいよいよ赤岳(2899m)に向け稜線歩き。
赤岳の登りはまずうんざりするくらいのジグザグのガレ場。
最後の詰めにかかると両手を使っての簡単な岩登りです。
多少息も弾んできた頃、小さな祠が奉ってある赤岳のピークに立ちました。
北側に建つ展望小屋に宿をとり、翌朝恒例のご来光。
建て替えのためきれいになった食堂で朝食をとります。
最近の山小屋の食事は昔の飯盒メシと違い随分おいしくなったと
つくづく感じていたのですが、ここ赤岳頂上小屋だけは、メシの炊き方も
缶詰すき焼きを変わっていませんでした。でもそれが妙にうれしかったりして。
さて下りは清里方面に向かうべく県界尾根を使いました。
いきなり始まる急勾配。一枚岩を20m以上降りたり、いつ落ちてくるかもしれない
落石の恐怖に怯えたり、なかなかスリルがあっておもしろい道でした。
急勾配も終わり尾根道を歩くころには、八ケ岳中でも難所の天狗尾根が眺められ
ロケーションはgood!
途中カモシカが前を走り去ったり、小学生の集団登山に道を拒まれ
待たされもしましたが、94年度最多参加者数の山行は、天候に恵まれ
夏山の醍醐味を充分味わえたのではないかと思います。
帰りの混雑している電車の中でドラッグっぽいヤッチャンに絡まれたのには
参りましたけどね。
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