白馬岳転進の小日向山 悪天候 パウダー祭りAgain
- GPS
- 08:23
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,329m
- 下り
- 1,327m
コースタイム
天候 | 雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
バスの便もあるようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
街中には雪もなく、猿倉山荘までの山道にも雪は無し。 猿倉の駐車場脇から雪が有り、この日は車の横でスキー板を装着するような感じ、door to doorな便利な山行でした。 白馬の大雪渓までの林道は雪切れ寸前の所も有り、シートラーゲンが必要になる日が近そうです。 白馬尻からの大雪渓は谷の中央が雪崩に占拠されていて、両脇の山の斜面とデブリの間の隙間を通る事しか出来なかった。 |
その他周辺情報 | 白馬村は温泉地でも有るので、日帰り温泉はお好みで選べる。 食事に関しても同様に、多数の飲食店有り、お好みで。 |
写真
感想
2日の昼ご飯を食べてから自宅を出発。
5時ころには白馬村に到着して、いつものガストで晩御飯を食べて、集合場所へ移動して就寝。
朝2時過ぎに起きて、中華どんぶりを食べていると、「猿倉へ先に移動します」と声が掛った。
急いで準備をしてgraveltreckも猿倉へ車を走らせた。
今日3日の天気予報は微妙な感じだが、明日4日晴れると言う。明日に向かって回復基調で天気は良くなる一方と決め、意気込んでスタート。
白馬大雪渓の歩きが長いと言う事で、歩き始めは3時半となった。眠いです。
白馬尻小屋を過ぎるころから雪崩の堆積が見られる様になり、だんだんその量が増えていった。
左右の切り立った山の斜面と、デブリに挟まれた狭い場所を登高していくが、かなり上りにくい。
先頭でノドの辺りを過ぎたころに、トランシーバーで呼び出しがあった「悪天候だから登高中止。」
皆のいる下部まで戻り滑走準備をして、長走沢(ながしりさわ)の出会いまで滑って戻る。
tooruoh隊長(勝手に隊長って呼んでるだけ)の発案で、小日向山へ登ることに転進。
長走沢を詰めて、左手の尾根に乗り上げるとそこは「猿倉台地」で、小日向のコルが良く見える場所になる。
昨晩からの雪でラッセルが深く、汗をかきながら小日向のコルに乗り上げると、雪上訓練をする人たちやテントを張って居る人たちなんかで、けっこう賑やかな場所だった。
コルから小日向山までは直ぐだった、何時ものように記念写真を残して滑走準備。
小日向山から滑走360度動画
コルまで滑り降りたのが午前9時15分でまだまだ時間が早い、こんな時間に下山したら暇を持て余す。
隊長が「イグルーを作って遊ぼうー!」って言いだして、シャベルを出した。
2時間ほどイグルー作りをして遊んで居るうちに、ジジィ4人がワラベに成って居た(笑)
小日向のコルから猿倉駐車場まで360度動画
小日向のコルから猿倉台地に向けての斜面は北向きで、昨晩降ったパウダースノーが生きたまんまだった。
おまけに午前8時ころは板が引っかかる悪雪だったが、11時を過ぎたら滑走しやすい雪質に変わって居た。
最高に楽しめた!!
猿倉台地から猿倉の小屋に向けて、尾根筋をすべり降りるが、木の枝が邪魔になるし雪が切れるしで厄介だった。
下山後は「白馬ハイランドホテル」の日帰り温泉で汗をながしてさっぱり。
この頃から本格的に雨が降り始めて、明日の天気が不安になる。
明日の登山のために南へ向かい、大町へ来る頃には青空が見えるほどになった。ちょっとの場所の違いで何という天気が違うんだ。
GW後半戦はgraveltrekさん+asakunaikawaさん+land-raderさんの四人で遠征山スキーだ。初日は白馬大雪渓を詰めて白馬岳登頂の予定だ。
猿倉の登山者駐車場からはシール歩行可能で雪切れも無く、下山までスキー板を外すことはなかった。白馬尻まで順調に進み明るくなってくるが、大雪渓末端までデブリが流れて来ていた。想定内ではあるが、それより山頂方面の天候が気になる。午前中は良さそうな天気予報だったが、あまり良くない感じだ。デブリの左側を登っていったのだが、延々とデブリが続いている。何回か大雪渓には来ているがここまで多いのは初めてだ。2000m手前まで登ったが風雪が強くなって来たのと、だんだん視界が悪くなって来ている。少し先の急斜面が吹雪の向こうに見えたが氷化しているかもしれなかった。時間も早かったので少し逡巡したが、ここは撤退することにした。山頂まで3時間位だとは思うが、あの吹雪では身体が凍ってしまうだろう。
白馬尻までスキーで滑り降りてメンバーと協議をする。まだ時間も早いので長走沢から小日向山を目指すことにした。小日向山までは落ち着いた天候でコルまで登ってくるパーティーも多かった。山頂は白馬三山の好展望地とのことだが2000m付近から上部は吹雪のようで白馬の山頂方面を見ることはできなかった。
それでもまだ午前9時、降りるには早過ぎる。鑓温泉まで行きましょうか?とメンバーに提案すると即座に却下。ではということで、こんな機会でもないと出来ないイグルー造りをしてみることになった(こんな展開何処かでもあったな〜)。イグルー造りで有名なヨネヤマ氏の記事を読んではいたが、詳細に検討したことはなかったので全員うろ覚えのいい加減な感じでスタート。案の定、イグルーの屋根を作ることが出来ずただの雪壁になってしまった。終盤は雪ブロックの切り方がわかってきたが、時すでに遅し、よく訳のわからない代物になってしまっていた。ただ、最後の方は要領がわかって来たので、次回はもう少し上手くできるはず!多分。
雪ともよく遊んだし、さて帰ろう。小日向のコルからの雪は滑りやすくて楽しかったが、あっという間に猿倉台地。駐車場までスキーで滑り降りて終了となった。いつものことながら、こんな遊びを共有してくれる仲間たちに感謝。
体調不良で2週間振りの山スキーは体が重くてシーズンインな感じだが何だかんだ楽しい
そして人生初の車中泊だったが、これまた新鮮な気分で楽しい
また、やりたいなッ
GWは立山雷鳥テン場に定着でスキーリゾートの予定だったが、天気予報は嘲笑うかの如く荒天。
キャンセルして乗鞍でお茶濁しかな〜と半泣きの所にgraveltrekさんから救いの手が。
日本三大雪渓の2/3トリップのお誘いだ。
ありがたく参加させていただいた。
前日移動に7時間はキツかったけれど、困難を越えてこその山スキーだ(?)
白馬大雪渓は初めてで、雪崩の巣とか落石地獄とか大崩落などと物騒なワードが印象深い。
相当ビビりなので特小無線を持ち出しgraveltrekさんに持ってもらう。
白馬尻まではどうと言うこともなく順調に進む。
ここから大雪渓入り口だが、目前には見たこと無い規模のデブリーランド、いやあれはデブリーワールドだ。
まぁ、これが普通なんだろうなと先に進む。
次第に天候環境が厳しくなるが、これも普通なんだろうなと頑張って登る。
しかし、デブリ帯を抜ける少し前辺りでtooruoh隊長がストップ判断。
これより上はリスク大で転進が吉とした。
そうと決まればリスキーゾーンから逃げ出そう。
滑走モードに切り替えてデブリ帯脇の片斜面をギルランデで刻む。
低温でありながら氷化しておらず板が走る。
調子こいて滑ったらデブリ帯のガーターに落ちた。
ギリでガーターから抜け出したが勢いついていたので転倒。
身体は無傷だったがダメージ出てもおかしくない転倒だった、反省。
白馬尻まで降ろして長走沢へ入り小日向山へ転進。
tooruoh隊長は白馬鑓温泉へ向かいたいようでしたが、指し示す方向はドス黒い雲が渦巻いている。
即答でご勘弁願った。
小日向山は穏やかな環境で少々の標高差でこれ程違うかと。
メロウな斜面を少し落としてから時間あるので雪遊び開始。
イグルーを作ろう!となったが、最初はお茶濁し的な話かと思いきやtooruohさんは真剣に取り組んでいる。
アラそうだったの?後半は自分も本気出す。
雪ブロック積むのは雷鳥テン場でしこたま経験したので慣れているのだ。
しかし、時遅し。
イグルーの基部がいい加減に作られてしまったので修正効かず、インドのストゥーバみたいな代物が出来てしまった。
結構な時間を過ごしたが高標高の天候は回復しなかった。
撤退判断は正解であった。
明日に期待と小日向山斜面を後にする。
雪質が良くなっていて短いながらも滑りを楽しめた。
帰還後はtooruohさんオススメの食事処「山や」で唐揚げ定食。
これがオドロキ、街中とお値段変わらずボリュームは倍!
リピート間違いなしだ。
次は風呂だと向かった先は白馬ハイランドホテル。
聞いたことあるなと…思い出した!
高校の修学旅行の宿だ。
実に30年ぶりの再訪で当時の思い出を話したら皆にドン引きされた💦。
白馬リンゴワインは美味しかったよ。
さてさて。
翌日に備えて扇沢へ移動。
駐車場はそこそこの埋まりだったが運良く四台纏めて駐車出来た。
すこし呑んで支度したりしてたら、眠気におそわれ8時にはおやすみモード。
graveltrekさんから呑み誘いあったけど、ご無礼してしまった。
次回は是非。
明日は必ずやピークと誓い夢の中に吸い込まれるのであった。
コメント
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昨年末に2週連続で野谷荘司でお会いした者です。
僕らも3&4で白馬鑓温泉に行っていたのですが、
3日は小日向のコルでイグルー泊していました。
9時10分に猿倉を出たので何処かですれ違っていたんですね。
またもや同じような行動パターンでしたね。3日は標高を上げるとひどい吹雪でしたので、撤退して小日向山へ転進しました。我々もイグルー造りに挑戦したのですが、こちらも敗退でした(笑)あのイグルーで泊まったら朝には全員雪に潰されていたでしょうね(汗)。4日は好天だったので鑓温泉を楽しまれたことと思います。大雪渓はリベンジしたいなとは思っています。
ではまたどこかで
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