ゼニイレ沢


- GPS
- 06:35
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 1,056m
- 下り
- 1,066m
コースタイム
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
http://sys.busnet-gunma.jp/cgi-bin/search/timetable.cgi?itm_num=184 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ゼニイレ沢は序盤を除くと見事にスラブで構成されています。スラブのレベルは西ゼンよりやや難しいくらいの印象でした。 それほど難儀する箇所はありませんが、沢の性質上確保することが難しいので、初心者を連れていくには向いていないと思います。 沢の形状があまりV字状に切れ込んでいないためか、この時期でも雪渓はほとんど見られませんでした。 それから、奥壁から先のルートどりが遡行後の疲労度に大きく影響すると思います(笑) |
写真
感想
遡行図(上信越の谷105ルート)の情報では遡行適期が7月中旬〜となっているが、ヤマレコユーザーのmoonsetさんが6月23日に谷川岳オキの耳付近から白毛門方面を撮影した写真にきれいにゼニイレ沢全景が映っており、標高920m付近を除くとこの時点で殆ど雪渓が消失していることが確認できたので、今回遡行することに決めた。
水上から谷川岳ロープウェーへ向かうバスに乗り込み土合橋へ。間違って料金を500円くらい払い過ぎたorz
湯檜曽川に沿ってつけられた林道&登山道を歩くこと20分ほどでゼニイレ沢出合へ。ここからゼニイレ沢の上部が良く見えるが、メチャメチャ立ってる印象。そんなにあるわけはないが、角度が60度くらいに見えて「ほんまに遡行できるん?」という感じ。まあ、行ってみて確かめるしかない(→興味本位で何箇所かスラブの角度を写真上で測ってみたので掲載していますw)。
湯檜曽川を渡渉して入渓。取り付いてすぐのところに遡行図に記載されていない赤茶けた滝があった。この滝は簡単に直登できる。
このあとはしばらくガレ沢を登っていく。途中崩壊地あり。930m地点には確かに雪渓があったが、ルートを覆ってはいなかった。
標高1000mあたりで急に岩床が出てきたかと思うと、その後はもうひたすらスラブしか出てこない。遡行図には100mナメとか50mナメ滝とか書かれているが、全体が滝みたいなものなのでこの記述はあまり意味を成していない。
そんなに難しい箇所はないが、あまり調子に乗っていると詰まってしまいそうなところもあるので、それなりに慎重に進む。この沢は非常にフリクションが良く効くのでありがたい。
最初の開けたスラブ帯を過ぎると一旦沢幅が狭まるが、すぐにまた開けたスラブとなる。こちらの方がやや傾斜が急である。なるべく凹凸のあるところを狙って登っていく。
それにしても、対岸の谷川岳と一ノ倉沢の大岸壁が一望できるのは素晴らしい(^o^) 開けた急傾斜の沢なので、ほぼ常に見えている状態だ。ただ、稜線上の人が見えない。人がいないはずは無いと思うのだが、遠すぎるからか。
ときおり直登の難しい小滝が出てくるが左右の藪から簡単に巻くことができる。また、樋状に水を落とす滝(おそらく遡行図の15m逆「く」の字状滝)はツッパリ気味に直登した。
スラブを堪能し尽くし源頭っぽい雰囲気になってきたころ、正面に岸壁が見えてきた。これが「奥壁」だろう。奥壁の手前には小規模ではあるが、今回の沢で唯一ルートを覆う雪渓が出てきた。ここは右手斜面の笹を掴んで強引に巻く。
さて、奥壁であるが、下部は立っているので灌木を掴みながら右側から巻いた。その後しばらくは、うまい具合に段々になった岸壁を快適に登っていく。しかし、上部の方でそのまま登るのが苦しい感じになってきたので左手の藪から岸壁を巻くことにする。しかし、このルートどりは失敗だったようだ。沢に戻るタイミングを逸してしまい、結局そのまま石楠花と灌木交じりの藪をひたすら漕ぐことに。。。
遡行図を後でちゃんと確認したところ、「密ザサを右方向へ10分ほどこぐと、白毛門直下の登山道に飛び出す」と書かれているが、左へ逃げたためかその3〜4倍の時間は藪漕ぎに費やしてしまった(ーー;)
上越の藪を漕いだ後は、登山道のありがたさが身にしみてわかる^^;
午後は雷雨が予想されていたのでこのまま下ろうかとも思ったが、かなり山頂に近い位置にいるので、一応白毛門ピークは踏んでおくことにする。
すぐにピークに着いたが、誰もいなかった。こんなに良い谷川岳の展望台なのだから、もうちょっと人気があっても良いかと思うのだが・・・。あるいは、時間が遅すぎたのかな。
あとは下山するだけ。最近登山道を走って足を痛めてしまったので、今回はゆっくり下ろうとしたが、無理に速度を落としたためかかえってバランスを崩し激しく転倒してしまった。…萎える。結局その後はいつも通りの小走りのペースで下ったところ1時間20分ほどで問題なく登山口に着いた。(雨にもちょっと降られたが、本降りにはならなくて良かった(^^)v)。
久々の上越の沢(と藪)でなかなか充実した一日となった。
コメント
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ゼニイレ沢、もう登れるんですか?
先週は三俣から上の沢筋は、まだびっしり埋まっているようでしたが…。
(以下、翌日の追伸ですが)
ごめん。勘違いでした。
私が見たのは2週間前でした。
半月経つと、融雪もずいぶん進みますね。
登れてしまいました(笑)
先週他の方が撮影した写真を見るとほとんど雪渓が消えているように見えたのですが、まだ雪渓残っていましたか?
奥壁より上部の沢筋は良くわからないですが、それ以外の部分は既にほぼ沢身が出ていました。
ただ、白毛門山頂から確認できた範囲では、周囲の沢はまだ雪渓に埋まっているようでした。
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